GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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避難民を救え!

ダーに襲われている避難民を救助するべく檜垣少佐の独断で難民キャンプへと向かう三偵と一偵、

 

「キャンプ正面の怪異から掃討する!難民を街道に誘導しろ!」

 

「撃ち続けろ!頭を狙え!」

 

三偵と一偵は避難民に襲い掛かろうとしているダーに四式自動小銃やMG42、ブローニングM2を発砲して倒していく。

 

「街道に向かって走れ!」

 

「あそこまで行けば助かるぞ!」

 

「テントやバラックにまだ生存者がいるかもしれん、射線に気をつけろ」

 

「栗林が素手でやりあえたんだ、銃が負けるはずないだろ!」

 

「りょ、了解!?」

 

桑原曹長は、そう言うが比較する人物が違う感じがした。更には、あんな化け物を素手でやり合ったと言うのだから改めて破天荒さに思い知った。

 

「装甲戦闘車先行しろ、生存者に注意」

 

「了解」

 

「どんだけ化け物いやがるんだ?お!?東!停めろっ」

 

難民キャンプに到着した彼等はダーの襲撃の生存者への誤射を警戒していると勝本が前方で動く人影を確認し、それはテュワルだった。

 

「テュワルじゃねーか!」

 

「勝本伍長!車輌から離れるな!」

 

「ーー降車!援護する!」

 

テュワルを確認した勝本は大場からの静止を聞かずジープから降りてテュワルの元へ向かう。他はダーが居ないか辺りを警戒しているとバラック小屋やテントを間を行き交うローブを着た二人組を発見した。

 

「生存者発見!」

 

「おおい、こっちだ!」

 

「大丈夫かね?すぐに脱出するから車輌に・・・・・・・」

 

と檜垣少佐がローブの二人組にそう言い掛けた時、突然ローブの二人が懐から短剣を取り出して檜垣少佐と隣の兵士の脇腹を刺した。

 

「うっ・・・・」

 

「少佐!てめぇっよくも、くそがっくたばれ!」

 

「やめろ戸津!もうは死んでる!」

 

檜垣少佐と兵士がローブの二人に短剣で刺され、戸津は怒声を上げながら二人を銃床で殴り着けると一人を三十年式銃剣で何度も何度も刺突し、ローブの一人が既に息絶えても尚も刺突する戸津を大場が止めに入る。

 

「こいつらが化け物を放ったんスよ」

 

「今は二人の救護が先だ。笹川こっちに来て手伝え!」

 

急いで負傷した檜垣少佐らを救護しようとしている矢先、トゥハッタが懐から筒状の物を取り出し蓋を開けて中の液体を戸津らにぶっ掛ける。

 

「ダー寄せの蟲獣の汁だよっ、あいつらにたかられて喰われちまいな!」

 

そう言った直後、トゥハッタは戸津によって射殺された。

 

「くそったれ!」

 

「くさっ、何かけられたんスか!?」

 

「どうした!?」

 

「ひっ」

 

そんな時テュワルが見た方向からダーが現れ、勝本はテュワルを背後にし守りながらダーの顔面に向かって四式小銃を撃ち込むもダーは倒れず致命傷に至らなかった様だ。

 

「喰われてたまるかよ」

 

そう言って勝本は二つの九九式手榴弾の安全ピンを抜いてポッチのような所を叩いた後ダーの足元に転がすと、

 

「後は頼んます・・・・っ」

 

と言って爆発に巻き込まれない様にデュワルに覆い被さる。すると、何処からかロゥリィのハルバートが回転しながら飛んで来て、ダーの首を切り落とすと同時に勝本の投げた手榴弾が爆発した、更にハルバートが盾になった事で爆発から勝本を守った。

 

「そんな戦い方、大っ嫌いよぉ!!カツモト!あなたヨウジの部下ならぁ、最後まで生き残るため闘いなさぁい!ヨウジなら最期まであがくわぁ」

 

「と、とっさにあれしか・・・・」

 

ロゥリィは、勝本の捨て身の攻撃に対して説教をし始める。

 

「お黙り!剣があるなら奴の目を突きなさい。爆発する武器があるなら奴の口に突っ込みなさい、自己犠牲は一歩間違えれば死への逃避よぉ。助けられた者にも一生涯の傷を与えるわぁ。戦いに倒れたとしても、それが自殺だと魂は拾ってあげられない。ハーディのところに行くしかないの、だからぁお願いよぉ」

 

「は、はい・・・・・・・」

 

ロゥリィからそう言われて勝本は、困惑しつつも返事する。

 

「怪異多数接近!」

 

「勝本!早く乗れ!」

 

ダーが接近して来た事により勝本は、テュワルを抱き抱えて急ぎジープに乗り込む。

 

「乗車完了!」

 

「全員乗ったな!急いでキャンプを離脱する!突っ走れっ」

 

全員搭乗したのを確認するとジープを急発進させて難民キャンプを離脱する。そして、匂いに釣られてやって来たダーをロゥリィは走りながら得物のハルバートで薙ぎ倒し、三偵、一偵は射殺していく。

 

「こいつら!さっきの液体の臭いに引き寄せられて来たんだ!!」

 

「前方!怪異に進路を塞がれる!」

 

と三偵の行手を遮る様に数体のダーが現れるが、三偵は構う事なく突き進むと突如数体のダーが爆発で吹き飛びその空いた隙間からジープは脱出して行く。ダーを仕留めたのは、ティーガーだった。

 

「戦車、前へ。我は三偵、援護のために前進する!」

 

戦車長が指示をし、ティーガーが前進する。

 

『我が隊も援護のために前進する。怪異を制圧し、キャンプの救護に向かう』

 

その中にも、Sd.Kfz.231 8輪重装甲偵察車やSd.Kfz.251中型装甲兵員車が援軍に駆け付けてくれたのだ。

 

『三偵と一偵、援護する』

 

「感謝する。追撃する怪異を排除してくれ」

 

『了解、任せてくれ』

 

駆け付けてくれた援軍による小銃、機関銃、機関砲、戦車砲などでダーを次々と駆逐して行く。

 

「二時の方向、怪異二!駐屯地に向かう」

 

「なんで三偵のジープだけ追いかけてんだ?」

 

「榴弾装填よし!」

 

「照準よし!」

 

「ってぇっ」

 

三偵と一偵を追うダーに照準を合わせて、戦車長の指示で榴弾を発射する。

 

その頃、檜垣少佐らが難民キャンプを脱出している頃アルヌスの街の人気のない路地裏ではソ連の工作員三人が彷徨いていると

 

『Sina oern。hnumarra?』

 

突如、フィーナの背後からフォルマート語で声を掛けられ、後ろを振り返り身構えると、

 

『Koii moran mutto!Maj dayuure Hnmettaaa?』

 

(犬頭・・・・・・・いや狼か?現地の人もどきに捕まるなんて・・・・)

 

そこに現れたのは、ワーウルフ達だった。

 

「あ・・・・あの私達は・・・・・・・」

 

「なんだ、ニホンの人か。俺のニホン語わかる?着いて来な」

 

(日本語通じるのか・・・・・・・っ)

 

フィーナは、咄嗟に通じるかわからない日本語で応答しようとすると、ウォルフは彼女が日本語を話したので日本人だと思い込んだ。フィーナは、日本語が通じる事に焦って損した気分だった。

 

『どうする?』

 

『様子を見よう、住民がここに集まっているようだ。ディアボもいるかも』

 

「ヤオいるか?」

 

そうして、ウォルフに連れられてPXまでやって来た工作員。PX周辺では、ダーから逃れて来た避難民が大勢集まっており、

 

「戻ったか、ウォルフ。ダーを見たか?」

 

「西の入口で一匹仕留めたぜ。それよりあれ、ニホン人みてぇなんだが隠れてたから連れて来た」

 

「ニホン人がなぜ、こんな時に?何しに来た?一人凄く睨んでるぞ」

 

「聞いてない、別に何もしてねーよ」

 

PXに戻って来たウォルフは、ヤオに街中で彷徨いていた日本人と思われる3人の女性を連れて来たと話す。ヤオは、日本軍が撤退の準備を始めている最中何故アルヌスの街に日本人がいるのか不思議だったので日本語の通訳としてメイアに頼む事にした。

 

「そうか・・・・・・・メイア!あの三人の世話頼めるか?彼女らに街に来た理由聞いといてくれ」

 

「俺よりニホン語うまいだろ」

 

「んーーわかったにゃ」

 

ヤオらから頼まれたメイアは、断る事なく了承した。

 

『誰が放火を?』

 

『皇太子軍の工作員だろ?』

 

と工作員らはロシア語でこそこそと話していると、メイアが三人に日本語で話し掛けてきた。

 

「おのーー、今街にダーって言う人喰い怪異が暴れてて危ないにゃ。どうして、こんな時に来たの?戻った方がいいにゃ」

 

「(今度は猫の人もどきか)実は急ぎの用で人を探しに来たの、ディアボという人を知らない?」

 

「ディアボ殿下はあそこに座ってるお人だにゃ、立ってしゃべってるのが侍従のメトメスさん」

 

フィーナは、メイアにディアボと言う人物に急ぎの用があって来たと話すとメイアは向かいの奥の壁際のソファーに座っている人がそうだと答える。

 

「皆わかっているだろう、このアルヌスの街に『門』の存在は不可欠だ。なぜなら『門』なくして今の生活は望みえない、『門』なくして今の街が成りえたか?『門』のない他の街でこんな豊かな暮らしができたか?諸君の中で帝都にいた者は?あの醜い帝都!貴族や金持ちが肥え太る一方で貧しい者や奴隷は疲れやつれている、帝都全土が同じ有様だ。だがこの街は違う、皆が光り輝いている希望を持って楽しんでいる、何故か?『門』があるからだ」

 

そして、ディアボ(メトメス)の前で演説をするメトメス(ディアボ)を淡々と聞く群衆。

 

「あれは、何の話をしているの?」

 

「『門』を閉めない方がいい暮らしを続けていけるって、侍従さんには色々お知恵を借りてるにゃ」

 

「ディアボ殿下と話がしたいのだけど、通訳頼める?」

 

「いいけど・・・・・・・皇太子様が私達と話してくれるかな」

 

ディアボと話がしたいからメイアに通訳を頼む、メイアは構わないが高貴な皇太子のディアボが平民の話に耳を傾けてくれるか分からないと一応言った。

そんな時、メトメス(ディアボ)の演説に賛同する人物がいた。それは、レストランの料理長のガストンだ。

 

「そうだよ『門』のおかげだっ、俺がアルヌスに来た時はコダ村の連中と騎士団の陣幕だけだった。それが見ろ『門』のおかげで一年経たずに立派な街が出来た!」

 

「・・・・・・・ガストン、この方と知り合いか?見かけない顔だが」

 

「食堂の貴賓席にたまにパナシュ様と座ってたな」

 

「ああ、何を隠そうこのお方は・・・・・・・ディアボ皇太子殿下に仕えるメトメス様。お座りになってるのがディアボ殿下その人だ!」

 

ガストンが、ここにいるのが帝国のディアボ皇太子と侍従のメトメスを紹介すると周りからは驚きの声が上がる。

 

「帝都で政変が起きたためやむえずこの地に逃れてきたのだ。アルヌスに到着して殿下も私も驚いた、何もなかった荒れ野に豊かな街があるのだ!これも『門』が「ダーだ!!」」

 

メトメス(ディアボ)がそう言い掛けた時、誰かがそう叫んだと同時に数体のダーがPXの壁や窓をぶち破り中に入って来た、ヤオ達はすぐさま迎撃体制に入り乱戦状態に入る。だが、この混乱の中ソ連の工作員三人とディアボ(メトメス)、メトメス(ディアボ)、メイアがPX内から姿を消していた。

そして、使われていない倉庫内にはディアボ(メトメス)と通訳としてメイアがソ連工作員に拉致され倉庫内に連れ込まれ監禁されていた。

 

『な、何をするか!』

 

「黙れ、こう伝えろ『宝珠』はどこだ?」

 

抗議するディアボをフィーナは一喝し、レレイの居場所を聞き出す。

 

「ホウジュ・・・・・・・?」

 

「ああ、そうか・・・・・・・レレイという娘のことをそう呼んでるの」

 

メイアは、彼女らの言う宝珠の意味が分からなかったが工作員から宝珠とはレレイの事を指す隠語だと聞かされて目を見開く。

 

「え!?レレイさん!?」

 

「早く通訳しなさい!」

 

と驚くメイアを他所に、工作員はディアボに日本語の通訳をしろと命令する。メトメスは、彼女らがソ連の人間だと知ると

 

『え!?あなた達がソレンの!では、軍勢を!?』

 

「軍はいない、私達だけだ」

 

『そ、それでは殿下との約束と違う!殿下のための軍勢との引き換えと決めたでしょう』

 

「娘の方が先だ」

 

『本当に『門』の向こうに軍はいるんですか?あなた達はニホンとは別の国のはず』

 

「レレイさんは『門』の向こうで匿ってもらう為に送り出したにゃ、なんで何処にいるか聞くの?」

 

二人の会話を聞いて全く話が読めないメイアは、レレイを門の向こうに送った筈なのにわざわざレレイの居場所を聞いてくる工作員に不審に思い問うと、

 

「箱には杖しか入っていなかった」

 

『だから手伝ったのに杖だけって・・・・どういうことにゃ!?』

 

『全ては殿下の考え、君には関係ない』

 

メイアは、レレイを門の向こうで匿ってもらう為に手伝ったのに送られた箱の中身が杖だけと聞かされて話が違う事をメトメスに問いただすも、ディアボの考えで知る必要のない事と言う。

 

「わかる言葉でしゃべれ、私が話してるのはその皇子様だ」

 

「皇子?ニホン語に訳してるのに気づかないにゃ?こいつは自分が殿下の筈なのに殿下って言ってるにゃ」

 

とメイアが皇太子である筈のディアボが殿下である筈なの殿下と言っている。それを聞いてフィーナははっとメトメスの方を見る。

 

「貴様、皇子ではないな?」

 

『え!?何を話したんだ!?』

 

フィーナは、このディアボが本物の皇太子ではないと分かると目つきが冷たく鋭くなり、メトメスは工作員の雰囲気が変わった事に震え出す。

そして、メトメスは工作員達から顔が腫れ原型が分からなくなるほど殴られた。

 

『うう・・・・う・・・・』

 

「『宝珠』はどこだ?」

 

『教えたら私がお前を殺すにゃ』

 

『ううう、だめです。今教えないと殿下が同じ目に遭ってしまう、君もちゃんと伝えないと殺されますよ?・・・・・・・今から隠し場所に案内を・・・・・・・』

 

「ぜったいに教えないって言ってるにゃ」

 

レレイの居場所を吐かないと殺されると察したメトメスは正直にレレイの居場所を吐こうとしたが、メイアは日本語で正反対の事を工作員に伝えたためメトメスは工作員から右ストレートを喰らう事になった。

 

『ひいいいっ』

 

「貴様ぁ・・・・・・・」

 

『ひいいいっ、教えると言った。なぜ・・・・』

 

(反応がおかしい、これは・・・・)

 

だが、フィーナは教えないと言ったメトメスの怯えた反応に違和感を感じ、すぐにメイアの話した事は出鱈目だと気付くと割れた壺の破片でメイアの猫耳を切り付ける。

 

「にゃ」

 

「このメス猫、でたらめをーー」

 

メイアは、亜人特有の身体能力ですぐさま梁にジャンプし毛を逆立て工作員達を威嚇すると梁から飛び降り出口へと走り抜けようとする。その道中工作員の投げたナイフがメイアの背中に刺さったが構う事なく建物の屋根伝いに逃げて行く。

 

「くそっ、追って殺すか?」

 

「いや、『宝珠』が先だ」

 

フィーナは、逃げるメイアの追跡はせず当初の目的通りレレイの居場所を探す方を優先する。

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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