GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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レレイを取り戻せ!

アルヌスの街の裏路地では、ソ連の工作員フィーナらがメトメスを拷問してレレイの居場所を吐かせ案内させて隠れ家に居たレレイを回収して門へと向かう途中、ダーに襲われ工作員2名が死亡した。

 

「化け物め!店の前に車があったな」

 

そう悪態を吐きながらフィーナは、レレイを担いで車で逃亡を企てていた。

そしてアルヌスのPX前では、傭兵団がダーを討ち取っていたが傭兵団側も少なくない死傷者を出していた。

 

「気を抜くな!動ける者は警戒を続けろっ」

 

「全部殺したか?」

 

「わからんな、まだいるんじゃないか?」

 

「ダーなんて、誰かが連れて来ない限り・・・・・・・」

 

誰かがダーを連れ込んだと言うとそうだとメトメス(ディアボ)がいい、人々の視線がメトメス(ディアボ)に向けられる。

 

「その通り、ゾルザルの手勢が放ったに違いない。ニホン軍が砦に引き揚げにかかった隙をついたのだ。見たまえ!百戦錬磨の傭兵団すら手に負えない怪異が現れた。ニホン軍さえいればここまで犠牲は出なかっただろう。『門』を捨てるということはこう言うことなのだ。今君達が享受している安全も豊かさも希望も、捨て去る事ができようか?今こそ行動を起こすべきだ!我々を見捨てないでほしい、『門』を閉じるのは待ってくれと、神が告げた通り『門』を閉じる時は来るだろう。だが、今でなくていいはずだ。冬を迎えるのは冬支度が済んでからだ、そう願って何が悪い?皆が信じて任せてくれるなら、私が君達の意思を代弁しよう。君達が私の背中を後押ししてくれるなら、ニホンとの交渉の先頭に立とうではないか?」

 

「本当ですか侍従殿!」

 

「ニホンは交渉に応じてくれるだろうか?」

 

「私の主人は帝国皇子ディアボ殿下だ、無視はできまい?」

 

「そうだ!メトメス殿を街の代表に!」

 

メトメス(ディアボ)が街の代表として大日本帝国に門』の閉鎖を待ってくれる様に交渉すると、いいガストンも人々にメトメスを街の代表にと推薦を後をしし、周囲から拍手が巻き起こる。

 

「みんな待つにゃ!!」

 

しかし、そんな中で待ったを掛ける者が現れた。それは、頭から血を流し背中にナイフが刺さった重傷のメイアが倉庫からPXまで屋根傳を走って来たのだ。メイアは、深手と走って来たためか荒息になりながらPX内に入って来た。

 

「そいつは・・・・・・・ウソつきにゃっ」

 

重傷を負ったメイアを見た人々はざわめき、直ぐに医療キットを持って来て手当をする。

 

「あの突然現れたニホンの女達、ニホン人じゃなかった・・・・・・・ソビエトってあっちの世界の別の国の・・・・・・・ディアボ殿下はレレイさんと引き替えに、ソビエトの軍勢を引き入れようとしているにゃ!」

 

「な、何を言っているんだメイア。メトメス殿は街の将来を考えて代表に自分からーーその女どももゾルザルの手下だったんだよ!」

 

「じゃあなんで、ニホン語ペラペラだったの」

 

メイアは、ソ連軍を手引きする事と引き換えにレレイをソ連に差し出そうとしていた打ち明けるがガストンはレレイを攫おうとしていた女達はゾルザルの手下だとメトメスを擁護するが、仮にあの女達がゾルザルの手下だったとしてアルヌスでも限られた人物しか日本語を話す事が出来ないはずなのあの女達は日本語がペラペラだったのか?

 

「この短剣・・・・・・・見た事のない握りに刃の形状、似た物をここでしか見た事がないぞ」

 

傭兵団の団員がメイアの背中に刺さっているナイフを見てそう言う。このナイフは、NR-40ナイフと呼ばれクリップポイント型のナイフで、刃渡りは152mmである。チョイル部は大型で、握りは黒染めの木製である。鍔はS字型だが一般的なものとは逆方向になっている。これは例えば背後から敵を襲撃する際など、切っ先を自分に向けて構える場合を想定したものである。

 

「あたし・・・・・・・レレイさんをゾルザルから匿うって聞いて、ニホン軍のあのヒトとわかれないで済むと思って・・・・・・・けど違ったにゃ!レレイさんを取引材料にしただけ!約束が違うって怒ってディアボ殿下を拷問したにゃ」

 

「そう言えばディアボ殿下は?」

 

「今頃、殿下からレレイさんの隠し場所を聞き出しているはず」

 

「おられないのを侍従殿は気付かれなかったのか?」

 

メイアがそう言うと周囲の人達は、ディアボ(メトメス)がいない事に気付き従者である(メトメス)だけがいる事に疑問の声が上がると、メイアの口角が不敵に釣り上がり

 

「そう言えばあの女『門』の向こうに軍勢が来てるって言ってたにゃ、いいのかにゃ?早く行かないとレレイさんだけ奪われるにゃよ?ディアボ殿下?」

 

「なっ、なに!?軍勢が!?」

 

とメイアはディアボにカマをかけ、その発言にディアボが反応を示し、周囲の人達はディアボに対して疑惑の目を向けて来た。

 

「(取引が成功しても簡単に帝位を狙えると思っていないが・・・・・・・このままではまずい・・・・・・・!)くそっ、パナシュ」

 

「え!?ちょっ、どちらに!?」

 

「メトメス殿!?」

 

「何事!?まだ外に出るのは危険だぞ!」

 

分が悪いと感じたディアボは、ヤオの忠告も聞かず悪態を吐きながらPXから出て行った。ディアボは、バレてしまったのでもう隠す意味がないと自身の正体をガストンに明かす。

 

「そうだ、俺がディアボだ。侍従のメトメスを俺の影武者に立てていたのだ」

 

「レレイさんは・・・・・・・」

 

「あの娘を俺が握っていれば、現状を覆す事も可能なのだ」

 

ディアボは、メイアの言う通りここままではソ連の工作員にレレイだけ持っていかれかねないと感じレレイを監禁している自身の隠れ家へと向かう事にした。だが、彼は知らなかった既に工作員によってレレイは持ち去られたと言うことを。そうして、隠れ家へと向かっている最中

 

「待たれよ!」

 

と誰かがディアボを呼び止める。ディアボが振り返ると其処には、ヤオをはじめとした傭兵団の団員だった。

 

「御身がレレイ殿を拐かしたのは本当か?彼女は何処にいる?」

 

「無礼者!亜人と属国の敗残兵が我に剣先を向けるか!帝国元老院議員にして皇帝モルトが第二皇子ディアボ・ソル・カエサルであるぞ!」

 

自身に武器と敵意を向けて来る傭兵団に対して、ディアボは自分はモルトの息子であり帝国の皇子だと言うが、

 

「アルヌスではそんな地位関係ねぇ!」

 

「敗残兵にしたのは帝国の裏切りのせいじゃねぇか!」

 

「てめぇこそ落ち延びて来ただろ!」

 

だが、彼等にしてみればここではそんな身分は意味をなさない為、逆効果だった。

 

『だまれ下郎共』

 

と傭兵団に怒声を上げ腰の剣に手を掛け抜こうとし、対する傭兵団も剣や槍などを構える。

 

「まっ、待ってください殿下!ここはお下がりください!」

 

「ええい、どけパナシュ!」

 

「お前達もここは退いてくれ!頼む!伏して頼む!」

 

パナシュがその場を治めようとするも、どちらも一歩も退かず一触即発の緊張状態の最中

 

「無理に尋ねなくてもぉ、その皇子様はレレイの所に案内してくれるわぁ。そうでしょぉ、ディアボ」

 

そんな中で路地裏に響く甘美な声、そこに現れたのは得物のハルバートにダーの死骸を載せたロゥリィが現れ、ディアボは目を見開く。

 

「ロ・・・・・ロゥリィ聖下・・・・・・・」

 

「久しぶりねぇ、アルヌスに来てたのぉ?」

 

「て、帝都では何かと都合が悪くなりましたので・・・・・・・」

 

「ゾルザルを蹴落したいんでしょぉ?好きにすればいいわぁ、一国の皇子として生まれたら玉座を目指すのは当然だものね」

 

「は・・・・・はい」

 

「けれどぉ、ゲスな振る舞いは王道への品格を落とすわぁ。おわかりぃ?」

 

「も、もちろん。心しております」

 

「で、レレイはどこぉ?」

 

流石にロゥリィまで敵に回してはまずいと悟ったのか、ロゥリィに迫られたディアボは根負けし、レレイを隠しているディアボの隠れ家へとロゥリィ達を連れて来たが

 

「ディアボ〜」

 

「レレイさんは!?」

 

だが、そこに居たのは両手足を縛られベッドに置かれたメトメスだけでレレイの姿は何処にもなかった。

 

「大変大変!あのニセニホン人小売屋のクルマ盗んで砦に!ヒトみたいな包み抱えて!」

 

と傭兵団の団員が慌ててやって来てそう報告する。フィーナは小売店に止めてあった店の三輪自動車を盗み『門』へと逃走を図ったのだ。

 

「追うぞパナシュ!馬を引けっ」

 

「此の身も追うぞ!厩舎から馬を・・・・・・・」

 

慌てたディアボは、直ぐパナシュに馬を用意させて工作員の追跡をしようとし、ヤオらも同じく馬で追跡しようとしていた。

 

「ウォルフちゃーん、なんの騒ぎ?俺ら撤収するとこだけど」

 

「サトーちゃん!」

 

其処にやって来たのは検問所警備をし、先程ダーを討伐し終え帰るところだった兵士に事情を話し、ヤオらも装甲兵員輸送車に同乗して工作員の後を追う。

 

「(あの簀巻き)・・・・・・そろそろ俺も仕事するかぁ」

 

街を駆け抜けて行く装甲兵員輸送車を見て、そう呟くジゼル。

 

一方その頃、アルヌス駐屯地の総司令部では、今村大将や参謀らと各師団長や連隊長達と難民救出とダー討伐についての報告を行なっていた。

 

「檜垣少佐他一名が負傷、病院で治療中です。臨時編成隊が難民キャンプの怪異を掃討中」

 

「難民に死傷者多数、北哨所から救援要請!」

 

「街でも傭兵団と怪異が戦闘中」

 

日本軍もアルヌスの傭兵団も難民キャンプやアルヌスの街のダーを討伐を数を減らしているが、ダーにより難民は死傷者が大勢出ていた。

 

「第五連隊の待機を解除、街の住民も駐屯地内に収容する救援と護衛に出動せよ」

 

「第五連隊出動します!」

 

「各連隊の状況はどうか?」

 

「近在の後方部隊は漸次駐屯地に到着していますが・・・・・・・夜間なのと地形の影響で各連隊とも移動に難行しています。全隊到着まで数日はかかるものと、帰還希望者を優先してヘリで空輸している状況です。第四戦闘航空団も各連隊支援にヘリを回した為、再集結と補給に手間取っています。帝都事務所の新田原少佐以下全員と陸戦隊は帰還途上、現在イタリカ方面の要員回収のためヘリが向かっています。資源探査班は、まだ到着まで時間がかかる模様」

 

『韋駄天』が発令されて各戦線の兵達は引き上げを開始しているが、なにぶん夜間な上に道は全く舗装されていない悪路な為アルヌスまでの帰還に時間を要する。

 

「時間が足りんな、いざとなれば連中を力尽くで排除してでも兵員を脱出させねばならん。『脱兎』発令時の序列を再確認するように」

 

「いっそのこと第一の一部と第四をイタリカ支援に向かわせ、当初の計画通り帝都を制圧すれば講和条約が発効します!残余部隊だけでアルヌス保持は可能です」

 

「いや、それは順序が逆だ。今は対応説明書が優先だ、ともかく連隊帰還までの時間稼ぎを・・・・・・・」

 

「大将?」

 

「時間稼ぎ・・・・・・・か」

 

そう言って今村大将は軍帽を被り席を立ち、アルヌスゲートを潜って銀座へと向かい暴動の首謀者であるゾルゲと対面する。

 

「結論は出ましたかな将軍?我々の要求を受け入れて頂けますか?」

 

「ご自由に、その際は相応の対応を覚悟してもらいたい」

 

「諸君らは非武装の市民を銃剣でけしかけたり、ましてや撃ったり出来ない。少しでも手を出せば国際社会から総攻撃をくらうでしょう」

 

「孤立には慣れているよ」

 

今村のその発言にゾルゲは鼻で笑い、今村大将が後方に合図を送ると、

 

「小隊、回れ右!前進!」

 

その号令と共に銃を構えた兵士達が下がり、その前をジュラルミン製のライオットシールドと警棒を構えた警察の特別警備隊が出て来た。

 

「小隊止まれ!盾構え!」

 

「銃を使用せずとも我々は君達を穏便に制圧できる。直ちに不法占領を解き、警察に投降したまえ。今投降するなら特高に引き渡さない事を約束するぞ」

 

「なるほど、我々としてはあの『門』の事件再現が望みだったのですが・・・・・・・別の筋からも日本政府に要請を出している。進展によってはこの『門』を破壊しなければならない、諸君は異世界の漂流者となる。それに耐えられますか?」

 

「我が政府の方針は『門』の閉鎖だ。君達が特地に入ったとして漂流者となるのは、君達だぞ」

 

「『門』は閉鎖させません。『門』は国連の管理下に置かれますからね」

 

「その後、君達の国の赤旗の大軍が続くということかな?」

 

「それは国連の決定次第です。私は関係ありません」

 

とゾルゲは『門』が出現して以来ソ連が主張して来た国連による管理下に置くと言うが今村は、門が国連の管理下に置かれたとしてその後ソ連赤軍が特地へと入り込んでいく姿は容易に想像出来る。

 

「君も異変について聞いているだろう。災害の責任は取れるのか?」

 

「責任?全ての責任は君達にある。この状況もその異変とかいうのも、特地を独り占めにした日本のせいですよ。我が国に『門』が現れていたらこんな面倒事に時間を割く必要もなかった」

 

「時間、時間か。なるほど、君達の要求は我々には実行不可能なものばかりだ。なのに考える時間を与えるなどと、君達は我々に何もしてもらいたくないようだ」

 

ゾルゲは、日本が『門』を独占しなければ、そもそも『門』がソ連に現れていればゾルゲだってこんな事に時間を割く事もなかったのだと愚痴る。だが、今村はゾルゲ達が要求してくる物は無理難題な物ばかり、しかしどう言うわけはこちら側に時間的猶予を与えて来るとこに今村は勘繰る。

 

その頃、アルヌスのゲート前では一輌の三輪自動車がやって来た。

 

「あれ?うちのオート三輪?」

 

「店長が街に乗ってったはずだけど?」

 

三輪自動車の持ち主であろう小売店の従業員が三輪自動車がやって来た事に疑問を抱いているとオート三輪は止まりそして、オート三輪から降りて来たのは

 

「どけぇ!道を開けろぉっ」

 

そう叫んだのは、レレイにNR-40を突き付けたフィーナだった。

 

「レレイ殿を離せ!!」

 

そして、装甲兵員輸送車でやって来た傭兵団はレレイの元へと駆け寄ろうとする。フィーナに日本兵は小銃を構え、アルヌス傭兵団は剣と槍を構える。

 

「我々は一つの目的を果たす為に、一つの行動を起こすほど横着ではありません」

 

などと発言するゾルゲ、果たしてその真意は如何に

 

 

その頃銀座上空では伊丹達がヘリで暴徒の坩堝と化す銀座へと向かっていたが、高所恐怖症の伊丹にはこの高さは応えていたなうだ。

 

「うおおおおお!!こえええええっ」

 

「た、隊長はベテランだろ!?」

 

「バカッ、いい空挺は怖さを知っているんだよ!なんだよ、テュカ!」

 

「ううん、頼り甲斐あるってね」

 

「あ、そだ。隊長ぉっ」

 

「なんだぁ?」

 

「富田の奴死を暗示する発言をしたんですよ。戦争が終わったらボーゼスと結婚するって!」

 

「ハァ!?マジか!」

 

栗林があッと思い出し伊丹に、富田が下手な死亡フラグを立てたと言うと、伊丹は驚き

 

「おいおいどうすれりゃいいんだ!?」

 

「あれ!?俺悪い予兆の奴と何してんだ!?」

 

「すげぇ、銀座の灯が・・・・・・・本当に消えていく。銀座上空!降下どうぞ!」

 

そうこうしていると、ヘリは銀座へと到着した。そして、操縦者が言う様に銀座の街はネオンの光が消え、辺り一帯が闇に包まれていた。

 

「隊長!いちっ、にぃ、さん。降下で行きますよ」

 

「いや、待って!!てめぇ悪い萌芽のままだろーっ、富田ちょい待ちっ」

 

「大丈夫よシン!」

 

死亡フラグ立てた富田と一緒に降下する事に今更抵抗し始める栗林にテュカが宥めると

 

「いちっ、降下!」

 

「あたし、この戦が終わったらヨウジと結婚する!」

 

「テュカ今なんて言った!?物凄い不吉な言葉が聞こえたんだけど!?」

 

「きゃっほうっ」

 

いきなりテュカが下手な死亡フラグを嬉々として言い放ち、伊丹は不吉な言葉に焦り出すがテュカはお構いなしに伊丹と共にヘリから飛び降りた。

 

『ぎゃああああ』

 

伊丹とテュカが降下した直後に富田と栗林も降下を開始する。飛び降りている最中、伊丹は恐怖、テュカは好奇の奇声をあげていた。

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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