GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
休戦状態にあった新政府軍と旧帝国軍とのイタリカの決戦は再び再戦しようとしていた。
「敵は五、六千補助兵も根こそぎ動員した様ですな。我が方は千残っているかどうか」
旧帝国軍は補助兵も動員して5〜6000人に対して、新政府軍は千人行くか行かないかぐらいだった。
「進め!止まるな!この矢は敵を射るためだけにあるのではない」
「コバルト頭ども、いつか殺してやる」
「だったら今殺せよ」
「黙れ!敵はもう目の前だ」
オプリチニナは自身達が持っている弓矢が敵である新政府軍だけでなく敵前逃亡をしようとした脱走兵にも向けられると恐喝する。そんなオプリチニナに愚痴る兵士達も当然いる。
「イタリカより伝令!先程の地揺れで街道橋と跳ね橋が河に落ちました」
それを聞いたピニャは将兵と顔を一度見合わせると高らかに笑い声を上げた。
「ハハハ!それはいい、今日一番の朗報だ。我らが手を下さずとも神が落としてくれた。味方が駆けつける時間を稼いでくれた…!」
ピニャは剣を抜いて全軍に聞こえるよう大声で
「敵まで三百歩!よし、薔薇騎士団に適時交戦と伝えよ‼︎全軍ー」
"突撃"と続けて言おうとしたその瞬間、甲高い爆音と共に何かが上空を通過したかと思えば次の瞬間には敵兵が爆発と同時に吹き飛んだ。
「待たせたなぁっ」
「真打ち登場だ!」
零戦の編隊がHVARロケット弾や爆弾を投下し、続けて機銃掃射を浴びせる。爆撃し敵を大混乱へと陥れたところへら第四戦闘航空団が到着した。
S-51がHVARロケット弾や機関砲でランディングポイントを確保するとエルベ藩王国兵や日本陸軍の兵士らを載せたFa223が着陸していく。
「陛下、馬を」
「うむ」
降り立ったエルベ藩王国国王の『デュラン』は馬を駆り前線へと出る。
「隊伍を組め!ゾルザルを倒すのだ‼︎」
「全軍突撃‼︎妾に続け!」
ピニャも負けじと指示を出して突撃していく。
「ヴィフィータ、ボーゼス!赤薔薇隊を率いて逃走する敵を追跡!兄様を捕らえよ!」
「おう、任された!」
隷下の騎士を率いて二人は隊列から離れていく。
「ヴィフィータ、赤薔薇の半分を率いてー」
「ボーゼス!あれ!」
そう言って彼女は一機のFa223を指した。
「ケングーン!」
その機には健軍大佐と富田が乗っており、二人に手を振っていた。
「お父様が来てくださいましたよ…」
そう言って彼女は富田と孕った子がいるお腹を優しく撫でた。
一方、イタリカの街の中にある宮廷にはゾルザルが放った刺客が入り込んでいた。
ただ日本軍の兵器でイタリカ内部に入り込むまでに時間がかかった為、まだ宮廷内では戦いが繰り広げられていた。そんな宮廷近くに一機のFa223が降り立った。
「いいか、宮廷内に多数の刺客が入ってるとの報告だ。我々の任務はそのクソ共を始末し、皇帝を保護する事だ!宮廷内にいる怪しいやつは全部敵と思え!!油断するな!」
「「「「「はいッ!!」」」」
ハッチが開き、十数名の兵士らが降り立っていく。
宮廷内ではまだ所々戦闘が続いていたが、そこら中にメイドや騎士達の死体があった。キャットピープルのペルシアもその一人であった。
「なぜ亜人メイドが皇帝貴族の城を守るッ⁉︎」
ボウロが呼び寄せたハリョの戦士の一人ウクシは戸惑いながらもペルシアに問いかける。
「当然にゃ、ここは……ウチらの家だからだ‼︎」
(くそったれ、ボウロの奴こんな連中がいるなんて聞いてねぇぞ‼︎)
ペルシアは腰から隠していた短刀を取り出す。倉田がくれた日本刀の技術で作られたものだ。
「こいつは切れるにゃよぉ…」
双方は睨み合ったまま、一斉に躍り出た。
宮廷内、皇帝モルトがいる居室を薔薇騎士団所属のシャンディーとスィッセス、二人の若き騎士が守っていた。突然の襲撃を受けてスィッセスはその場に倒れたが、シャンディーはまだ辛うじて立っていた。
「ハァ…ハァ…ハァ…もうやだ……これじゃお嫁に行けない…」
壁に持たれかかって息を整えようとした時だった、物音がしてイヤイヤながらも問いかけた。
「勘弁してよぉ〜死にたくないよぉ……何者か!ここは皇帝陛下のご寝所と承知の上での狼藉か⁉︎」
「あぁん?まだいたのか?」
「おや?以前見た顔ですね」
ハリョの戦士とノッラが現れた。
「……ピニャ殿下。シャンディーの事を忘れないでくださいね……!」
覚悟を決めるシャンディー。
モルトの寝室の外では金属がぶつかり合う音が数回なった後、音が止み寝室の扉が開かれる。
「お初に御目通り致します。皇帝陛下、我らハリョの戦士此度は陛下に用件あり参上申し上げたした次第」
刺客が中に入って来ると、この屋敷のメイドであるメデューサのアウレアが刺客に襲い掛かろうとしたがノッラによって首を斬り飛ばされた。
「アウレア!」
「ミュイ様後ろへ」
「慮外者下がらぬかっ、うっ!?何を・・・・む・・・・これ・・・・は・・・・」
マルクス伯の顔に謎の液体がかけられ、その直後にマルクス伯はフラつきまともに立っていられなかった。
「用件が済むまで大人しくしていてもらいましょう」
「ハリョとは確か様々な種族から放逐された混種と聞く。その者が余に何用か?」
「ゾルザル様より陛下をお連れする様にと」
「無理を言うな、余は最早床を離れるのも難しい」
「では、恐れ多き事ながら陛下のお命頂戴奉ります。ノッラ」
「そこのババァとガキに男、死にたくなけりゃ邪魔すんなよ」
モルトを連れ出す事が出来ない場合殺害していいとの事だったので、ノッラが構えようとした瞬間
バン
と一発の乾いた銃声の音だった。弾丸はノッラの脇腹を貫通した。
「ゴフ・・・・・な・・・・・何者だ⁈」
ノッラが振り返ると、通路からやって来たのは
「間に合ったみたいだな」
数人の部下を引き連れた大場大尉だった。
「テメェはロンデルでレレイと一緒に居た男だな!!邪魔すんならテメェも殺す‼︎」
「いいだろう、お前の土俵で戦ってやろう」
そう言って大場はP-38をホルスターにしまい腰の軍刀を抜く。その瞬間ノッラが大場に突っ込んで行く。
「なら、最速で死んどけ!!」
ノッラの攻撃を大場は正面から受ける。大場の防御を押し込んで、無理やり攻撃しようとした。だが、大場の防御を全く押し込めないのだ。やがて大場が思いっきり力を込めた。
「そんな防御で俺が止められるかぁあああい!」
「うおっ!」
それによって、ノッラは防御が弾かれた。体制を崩したノッラの隙をつき大場がノッラの懐に入り込む。
「死ねノッラ!!」
「クソがああぁぁぁ!」
繰り出されたのは強烈な袈裟斬りがノッラの体を切り裂いた。それは確実に命に届いて明らかに致命傷だった。
「なっ!?うわっ、なんだ!?うっ!?うっあっ、やめないで・・・・・かっは・・・・・あっ・・・・・」
ノッラがやられた直後、首を斬り飛ばされた筈のアウレアが首だけで刺客の男の顔に髪の毛のベビ達が噛み付き男の養分を吸い取り、男はみるみるミイラになる一方、アウレアは新しい体がトカゲの尻尾みたいに前の体より少し成長して生えてきた。
「・・・・・育っタ」
「ずるい」
「アウレア!はしたない」
「着るモノナイ」
「じゃあ、僕のー」
体が再生したアウレアは、全裸だった。すると菅原が自身の上着を掛けようとしたがモルトが自身が羽織っていた羽織をアウレアに掛けてあげる。
「よいよい、褒美にこれを遣わす・・・・・して、2人は…?」
「衛生兵!2人の容体はどうだ」
「2人共重症ですが、まだ生きていす。助かる可能性はあります」
「だそうだ、回復したら2人になんか褒美をあげてやってください」
「無論だ」
こうして、皇帝モルトの暗殺は阻止された。一方でペルシアはウクシとまだ戦っていた。
「クソッ‼︎死ね!さっさと諦めろッ‼︎」
「嫌だにゃあッ‼︎」
ウクシの短剣はペルシアの短剣の強度の前に刃こぼれを起こしてボロボロになっていた。
(くっ…なんて頑丈な剣だ…こうなったら……‼︎)
痺れを切らしたウクシは彼女を抑え込み、短剣を喉元へと押さえつけようとした。
「くたばれぇ‼︎」
「うっ‼︎」
間一髪のところで短剣を使って受け止めたがウクシは体重をかけてさらに刃を近づける。
「さっさと死んで、楽になっちまえぇ‼︎」
「んんんんッ……クラタ……!」
彼女がそう言った次の瞬間、突然爆音が響いたかと思えばウクシの身体がバラバラに吹き飛んだ。
「ペルシア‼︎」
起き上がると倉田ら日本兵が駆け寄ってきた。
「クラタァ‼︎」
彼を見たペルシアは涙を浮かべながら倉田に飛びついた。
場所は戻ってイタリカ郊外。アルヌスから到着した地上部隊がさらに援護として加わり、旧帝国軍は総崩れを起こしていた。
「殿下!ゾルザル殿下は何処だ‼︎」
ヘルムは1人本陣のあった場所まで戻り、ゾルザルを探していた。
「カラスタ、ミュドラ、どこだ⁉︎パドバカーレまで退いて態勢を立て直すぞ‼︎」
しかし彼がいくら呼びかけても誰も反応するものはおらず、彼もゾルザルがどうなったか既に察していた。
「何故ですか殿下……軍を捨てて貴方はどうするつもりだ…⁉︎」
背後に迫る新政府軍や日本軍に気付き、彼は馬に跨り駆け出した。
「ハイヤ!どけ亜人ども‼︎」
彼が向かう先はただ一つであった。ピニャと直接戦い、ピニャに自分の采配や武勇を示そうとした。
「ピニャ殿下!俺と戦え‼︎戦ってくれ‼︎ピニャ!俺は、俺は貴女にー」
そこまで言った時、追ってきた亜人の騎手によって彼の首と胴体が別れる事になった。
一方のピニャはデュラン達と合流を果たしていた。
「ピニャ殿下、間に合いましたようで何より」
「うむ。助かりましたぞ、デュラン陛下」
両者が互いに手を取った瞬間、辺りは歓喜に包まれた。
その頃、配下の者を連れて戦場から逃げていたゾルザルは………
「くそっ…勝っていたはずなのに…」
荷馬車の中でやけ酒に浸りながら文句を垂れていた。
「ヘルムが降伏勧告など手緩い事を……アブサンも敗北主義者共を一掃できぬし……ハリョどもも親父を捕らえることもできん」
事の全ての原因が自分である事をこの期に及んでも理解しておらず、相変わらず馬鹿であった。
「役立たず共めッ‼︎俺の言う通りにしていれば勝てたのだ‼︎」
周りにいた兵士達は「アンタが原因だよ…」という目つきでゾルザルのいる荷馬車を見ていた。
「でーんか」
「止めろ!」
聞き慣れた声を聞いたゾルザルは、馬車を止めさせ外に出る。
「こんな所でどうされたので?」
「テューレ!」
そこに居たのは、イタリカの最終決戦で行方不明になっていたテューレだった。
「なぜ戻ってきた!?料理人はどうしたんだ?」
「用済みになったんで捨ててきましたわ」
「なんだと!?」
ボルホスはテューレが古田に惚れていることに気付き、密かに逃したのに戻っていた事に困惑した。
「今までどこに行っていたのだ!?探したぞ!」
ゾルザルは母親を見つけた迷子の子供の様にテューレに駆け寄り、テューレもまるで子供をあやす様に自分の胸に飛び込んだきたゾルザル頭を撫でる。
「ああ殿下、負けてしまったのですね」
「うむ・・・・ヘルムらがいらぬ口出しをしてな」
「おいたわしい、普段の様に私がおそばに居れば殿下を甘言からお守り出来たのに。なぜボウロなんて下賤な豚犬をおそばに?結局役に立ちもしなかったのに」
「・・・・若気の至りだ。通い詰めた淫売宿でそいつに唆された。ヴォーリアバニーの味は格別だと」
「それで私の王国を襲ったと?」
「許してくれテューレ、ボウロに騙されたのだ。だがお前と出会えた。そもそも彼奴がお前達を敵視していたのだ。ハリョを産まぬ純血種、増えすぎる前に摘み取れとお前を裏切り者に仕立て上げたのもそいつの企みだ」
ゾルザルの口から何故自分達の国が滅ぼされたのかを告げられ、真実を聞かされたテューレは、ボウロを鋭い眼光で睨みつける。
「ひっい・・・・で、殿下敵と通じていた裏切り者ですぞっ、その売女はっ。惑わされてはなりませぬ!」
「殿下を敗北に追い込んだ者が何か鳴いております。如何いたしましょう」
「うむ・・・・責任は取ってもらわんとな」
ゾルザルがそう言うと、ボルホス達が剣を引いてボウロに迫って来た。
「たっ、助け・・・・ぐっ、げぇっ」
ボウロの必死の命乞いも虚しく、ボルホス達に惨殺されて命を落とした。
「殿下、ご命令を遂行しました。この後は如何しますか?」
「好きにしていい、世話になった・・・・」
ボウロを始末した事をゾルザルに伝えると、後はお前らの好きにしていいと礼を含めてそう言うとボルホス達は着ていた甲冑を脱ぎ捨て馬を走らせ何処かへ行ってしまい、残ったのはゾルザルとテューレの二人だけとなった。
「・・・・皆行ったか?」
「はい」
「・・・・・・・・お前は・・・・・・・・お前の復讐はまだ果たされていないのだな・・・・?」
「最後の一人が残っていますわ」
「・・・・頼む。俺に向けた笑顔が本物だったのなら、頼む。俺の胸の中で・・・・」
「ゾルザル様・・・・」
ゾルザルが何かを言い掛けた時、テューレは遮る様に口付けをすると同時に腰に隠し持っていた三十年式銃剣でゾルザルの腹を恨みを込めて何回も滅多刺した。
「うっ、うごふっ、ぐっ、ぶっ」
「・・・・やっと、終わった・・・・」
やり遂げたと思い去ろうとしたテューレに、突如後ろから瀕死のゾルザルに抱きつかれる。
「テューレ、お前も一緒に・・・・」
「ひっ、いや誰がお前なんかとっ」
「だめだ・・・・俺と死んでくれ・・・・」
「私には待っている人が・・・・」
待っている想い人の為にも死にたく無い一心で抗うテューレに、道連れに心中しようとするゾルザルの腕はテューレの細い首を絞め、朦朧とする意識。命の炎が消えゆく中、最後テューレの脳裏に浮かんだのは・・・・叶うことのなかった未来だった。
『テューレさん』
『フルタ』
『テューレさん、あれが僕達の店ですよ』
古田が自身の夢を語っていた自分の店を出して、古田が料理人テューレがウェイトレスとして働きながら笑顔溢れる幸せな生活を。
(私はなんで、生まれてきたの・・・・ヴォーリアバニーの女王として生まれ国と同胞を守る為にゾルザルの奴隷になったのに理不尽に奪われた。唯一愛したフルタと一緒になる事も出来ない。なんで私から全部奪うの・・・・神様ちょっとくらい幸せになってもいいじゃない・・・・)
そして、元ヴォーリアバニー女王テューレは永久にその目を閉じた。彼女の存在は間違いなく帝国の運命を狂わせた。ゾルザルを影から操り国を傾けた"傾国美女"だった。彼女は自分に起こったあまりの理不尽をただただ世界にぶつけていた。
「俺を・・・・俺を、俺を愛していたんじゃないのか・・・・!?俺は・・・・こんな所で・・・・」
テューレの死体を見てそう嘆くゾルザルは、必死の力で立ち上がって馬に乗って走り出す。森を抜け草原へと出た所でゾルザルは血を流し過ぎて馬に上手く乗る事が出来ずに落馬してしまう。
「俺は皇帝に、帝国を・・・・・・俺の・・・・もの、だ・・・・」
そして、帝国を地獄へと変えた旧帝国皇太子ゾルザル・エル・カエサルは・・・・大草原の中で孤独に死んだ。ゾルザルは生かしちゃおけないクソ野郎だった。この男一人のためにいったい何人が犠牲になったのか、奴ら主戦派のせいで戦いは長引き多くの人々が死んだのだ。ゾルザルはこの戦争が生み出した真の怪物だった。
余談であるが、2日後ゾルザルを捜索していた日本軍が草原で1人の男の死体を発見した。遺体は腐敗が進んでいたが身体的特徴やゾルザルを知る者の証言の一致からこの遺体をゾルザルの物と断定した。ゾルザルは確実に死んだと言う根拠となった。ゾルザルの遺体は慣例に則り皇族専用の墓地に埋葬する案が出たが旧帝国軍の残党達の聖地になる恐れがある為、遺体は骨が灰になるまで焼かれた後、碧海に散骨された。
こうして、半年以上にわたって繰り広げられた戦争は終わった。
戦争:大祖国解放戦争/異世界大戦
年月日:1945年7月25日ー1946年3月20日
場所:大日本帝国帝都東京銀座、フォルマート大陸アルヌスの丘、ウラ・ビアンカ、イタリカ、デュマ山脈等
結果:大日本帝国と新政府の勝利。帝国と講和条約締結により帝国との戦争は休戦、ゾルザル派と講和派との内戦に介入。ゾルザルの死により旧帝国軍の組織的抵抗が終結。
交戦勢力
交戦当事国 交戦当事国
大日本帝国 帝国
満州国(義勇軍部隊)
帝国正統政府(1946年〜)
支援国・援助国
アメリカ合衆国
イギリス
フランス
ドイツ国
イタリア
ギリシャ
トルコ
カナダ
ルクセンブルク
ベルギー
オランダ
オーストラリア
ニュージーランド
コロンビア
タイ王国
フィリピン
エチオピア
南アフリカ連邦
医療支援国
インド
デンマーク
フィンランド
ノルウェー
スウェーデン
その他の支援国
イスラエル
中華民国
パキスタン
ウルグアイ
エルサルバドル
スペイン
指導者・指揮官
昭和天皇 ゾルザル・エル・カエサル
東條英機 ヘルム・フレ・マイオ
今村均
ピニャ・コ・ラーダ
デュラン
戦力
日本軍 旧帝国軍
約75000
新政府軍 約120万
約50000
損害
日本軍 旧帝国軍
人的損害 人的損害
戦死者83 戦死・行方不明者863000
戦傷者124 戦傷者110000
民間人死傷者122228 捕虜18000
民間人死傷者43000
物的損害 物的損害
回転翼機5機 翼竜915騎
トラック29輌
新政府軍
戦死者2715
戦傷者1997
一方アルヌスでは、『蟲獣』の討伐が終わり栄えていたアルヌスの街は完全に廃墟となり、死傷者が多数出ていたっため日本軍は事後処理に追われていた。
「健軍大佐より報告、正当政府軍と共にゾルザル軍を殲滅す。目下発見した死体の一部がゾルザル本人か確認中」
「これで終わりましたな、大将!」
「ああ、だがこれからが大変だぞ」
今村の言う通りここからが大変なのだ。何しろダーによるアルヌスの街の襲撃に加えて大地震に、蟲獣など悪いことが立て続けに起きてアルヌスの街はほぼ壊滅状態だった。
「まちこわれちゃったね」
「これからどうすべきか・・・・ふむ、まずは被害を調べて復興予算を見積もって・・・・食料や寝る場所、これからの仕事等それぞれの検討委員会を立ち上げて、それをまとめる会議を・・・・」
街の住民達は破壊され燃え盛るアルヌスの街を見て絶望している。ディアボも街の状況を見ながら必要な事を分析する。
「おっ、みんな避難できたのか?よかった、どうしたの?」
「街を見てわからなぁい?」
「ヨウジ、どうしたらいい?」
そんな街の住民達にロゥリィ達を連れた伊丹が呑気にそう言ってやった来た。
「う〜ん、大丈夫大丈夫なんとかなるって。実は帝國陸海軍は救護活動もしているだぜ?みんなが手伝ってくれたらあっという間だ」
と伊丹が楽観的にそう言うと、街の住民たちは笑顔を見せた。
「ところでさ『門』って開く時向こうにも目印がいるんだよな、何か持って行ってたっけ?」
「「え?」」
「そんなの持っていった?」
「さあ?」
「あれは・・・・違うかしらぁ、レレイ覚えてる?」
「・・・・」
「レレイ?どうした?」
「なんで黙ってるの?ねぇ、レレイ?」
「レレイ〜?」
「・・・・」
みんなからの問いにレレイは、顔を赤くしてただ黙っているだけだった。
それから、陸軍工兵や海軍の設営隊が街の人達の協力を得ながら倒壊した建物や崩れた橋などを復興していく。そんな中、傷付いた住民達の心を癒そうと陸軍軍楽隊と海軍軍楽隊による合同慰安演奏会が行われた。凡ゆる演奏が実施されると最後の一曲に差し掛かった。
『1.廃墟の闇から未来のために立ち上がり幸福のために奉仕せん、帝国団結した父なる国。過去の苦難を乗り越え意思のままに団結せん、我らは成功し、太陽は大いなる輝きを見せる帝国の地を照らしながら、帝国の地を照らしながら。
2.幸福と平和が父なら祖国帝国に在ることを世界が望む平和を世界と共に求めよう。同胞が我らと団結すれば人民の敵を倒し、平和の光は輝くそして母が決して息子の死で悲しまない世界へ、息子の死で悲しまない世界へ。
3.耕し築き上げ学び今までにない物を創造し、そして信義をもった新たなる自由な世代が生まれる。帝国の若者よ、最善の努力を尽くせ。若者も我らの団結し帝国は復活する太陽は大いなる輝きを見せる帝国の地を照らしながら、帝国の地を照らしながら』
この『廃墟からの復活』は、後の帝国の第二国歌兼愛国歌として人々に親しまれる程人気を博した。
そして、伊丹達は地震による被害調査の為、ロンデルやベルナーゴへと向かっていた。
「ロンデルやベルナーゴの方、行くのよねぇ」
「そうだよ、地震の被害調査」
「クナップヌイのアポクリフはぁ?」
「偵察機が見に行ったら消えてたってさ」
「時空のひずみが現れてたとか?」
「そうかもな」
「じゃあ『門』を開き続けたらまた現れるってこと?」
「こんなに長く開き続けた事ないってカトー先生言ってたしなぁ、その辺りもロンデルやベルナーゴに聞きに行くんだけど。富田右前方の川岸で小休止」
伊丹はちょうど良い川岸を見つけてそこで小休止する事を提案する。木にもたれかかる伊丹の隣に座っているロゥリィが
「今度は何やってもらおうかしらぁ」
「ドロドロのハルバート洗ってやっただろ?」
「身代わりにしてたげたんだからぁ、まだまだよぉ」
「勝手に眷属にしといてよー(こうやって俺たちは特地に取り残されてしまった。だが帰る方法はあるはずだ、レレイがきっと見つけてくれる。それまでこっちで仕事をこなしていくだけさ)よーし、出発するぞー。ま、なんとかなるでしょ」
ダーの攻撃を自分が肩代わりしたんだから自分の言う事を聞いて言ってくるロゥリィに溜め息を吐くもその顔は嫌そうではなかった。
「隊長、エルベとトゥマレンが国境で揉めてるってボーゼスに聞いたんですが」
「え、やだなぁ巻き込まれたら・・・・」
彼らが日本へ帰れる日はまだまだ先になりそうだ。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い