GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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帰還

ピニャとボーゼスは九四式六輪自動貨車に乗って日本軍が拠点とするアルヌスの丘に向かっていた。そして第三偵察隊と第一偵察隊は砂利で整備された道路へと入る。いよいよ此処から大日本帝国軍の占領地だ。

 

「殿下!アルヌスです!!」

 

「もうか?聖地とはいえただの丘だったはずのだが・・・」

 

「麓を掘り返していますよ」

 

そして日本軍の演習が見えてきた。最初に見えてきたのは兵士達の一糸乱れない行進だった。

 

「右 左 右 左 右 左 もっと足を上げろ!腕を真っ直ぐ伸ばせ!」

 

上空では陸軍の隼と海軍の零戦が飛行訓練をしている。次に見えて来たのは鋼鉄の怪物、戦車だ。日本陸軍の飼い慣らしている約十両程の大型の六号戦車ティーガーとより小型の五号戦車パンターが独特のエンジンの轟音をあげて走っているのが見てる。ティーガーの強力な88mm砲とパンターの長く発射速度の速い75mm砲が目に入る。最後に日本兵が実際に小銃を持って市街地での戦闘を想定とした訓練をしている。

 

「あれは・・・家の骨組みか?」

 

「盾もないのに亀甲隊形?あれでは弓の的ですよ」

 

これは、先の日中戦争での中国大陸での戦闘を教訓にしている。ピニャとボーゼスは日本兵達が何をしているのか理解出来なかった。

 

「あの杖・・・イタミらのと同じ物のようだがニホン軍の兵は皆魔導師なのか?」

 

「もしかしたらニホン軍には希少な魔導師を大量に養成する方法が・・・」

 

ピニャとボーゼスがそう話しているとレレイが

 

「違う。あれは魔導では無い、『ジュウ』或いは『ショウジュウ』と呼ばれる武器。」

 

「武器!?」

 

「原理は炸裂の魔法を封じられた筒で鉛の塊を弾き飛ばしている」

 

「武器であるなら作る事が出来る・・とするとすべての兵に持たせる事も・・」

 

「そう、彼らニホン軍はそれを成し、『ジュウ』による戦い方を工夫し、今に至っている」

 

レレイは、翼龍の死骸を漁っていた時に翼龍に撃ち込まれていた弾丸や日本兵の戦い方を見て、独自の考えで銃の原理に行き着いた。それを聞いたピニャとボーゼスはこの事実に目を瞑りたくなるような心境だった。もしそれが本当なら、全ての兵が装備出来る。そうなれば、戦略や戦術も変わって行き剣や弓で戦う時代が終わる。

 

「そう だから 帝国軍は負け連合諸王国軍も敗退した」

 

レレイは最初から帝国軍が叶うはずがないと断言する。ピニャはチラリと傍にあった38式歩兵銃をみる。

 

「(武器であるなら妾達にも使えるはず)戦況を一歩的にしないためにも「ジュウ」を手に入らねば・・・」

 

「それは 無意味」

 

「なに!?」

 

レレイはティーガーⅠ戦車を指差した。

 

「加茂大佐 ティーガーⅠ特地仕様です 過去の戦訓をもとに整備しました」

「よく 予算がおりたな。」

 

「まぁ・・・盟邦ドイツから提供された戦車にアメリカの砲安定装置に山内博士の熱源自動照準装置に赤外線照射探知機を加えたそうです」

 

とティーガー戦車を見てピニャとボーゼスは唖然とする。

 

「『ショウジュウ』の『ショウ』は小さいと意味する言葉。ならば対義の『大きいジュウ』がある」

 

「あれが火を噴くと・・・?」

 

「コダ村の連中が言っていた『鉄の逸物』と同じなのか・・・?鉄の飛竜、鉄の象あんな物を作る職人などドワーフ匠精にもいない!あれはまさしく異世界の怪物だ。何故こんな連中が攻めて来たんだ?」

 

そんなピニャの言葉にレレイは、

 

「帝国は、グリフォンの尾を踏んだ」

 

「帝国が危機に瀕しているのに、その言い草はなんですか!!」

 

とレレイの言葉に怒るボーゼス。

 

「私は流浪の民、ルルド一族。帝国とは関係ない」

 

「はーい、私はエルフです」

 

「フッ」

 

(帝国は国を支配すれど・・人の心までは支配できず・・・か)

 

いかに帝国が力強大でも人々を支配しても心までは支配できなかった結果がこれである。

 

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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