GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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依頼

翌日帝国陸海軍航空隊は訓練に励んでいた。この時神子田中佐と久里浜中佐が操縦訓練を行おうとしていた。

 

「領空侵犯機も民間機もいねぇ 俺らだけの空だぜ 久里浜!迷子だけはかんべんだけどな」

 

「俺を誰だと思ってんだ神子田」

 

と二人は零戦に乗る。零戦はエンジンのうねりを上げる。そんな時零戦の大馬力のエンジン音に森で就寝していたヤオが目を覚ます。

 

「ここはー(・・・ああ宿がなかったから野宿したんだ ここにもエルフがいるそうだがいい森だ風の精霊もー)」

 

と内心呟いていた時上空を4機の零戦が通過していく。

 

「どぉだぁ ついて来れるか西元ぉ!」

 

「後ろにつかれた!右に旋回!こなくそ!」

 

「オラ!ケツ奪ったぞぉ」

 

「まだまだぁ!端原目離すな!」

 

ヤオはそんな零戦の空中戦を目にしていた。

 

「緑色の飛竜・・・ーいや」

 

人が!人が乗っている!!噂は本当だったー

 

「彼らならたやすく炎龍を倒せるに違いない!」

 

その頃基地では

 

「日本の伝統工芸の数々に現代の利器ーって日本酒もかよ!一本くらいがめてもわからんよな」

 

「やめてくださいよ 柳田中尉 おれたちの武器弾薬なんですから」

 

「自分達で飲んでんじゃないのか?」

 

「こっちの金は活動資金か」

 

「ええ 柳田中尉に協同組合から買い上げてもらった物です。抱かせ食わせ飲ます 金を使ってでも不平不満分子をこちらに取り込む 基本ですよ」

 

「発展途上国の役人には効くだろうな」

 

「賄賂と恫喝が外交の基本と思ってますからね。ソ連なんて典型的ですよバルト三国や中央ヨーロッパにすぐ武力をちらつかす。一度でいいからやれるもんならやってみなと言ってみたいですよ」

 

「ここで言えばいいじゃん?」

 

「そうもいきませんよ まだ二十世紀とは言え 我々はもう帝国主義じゃないんです。特地の政体は維持していく方針の可能性もありますし禍根は残せません。今は講和派を増やすのが第一です」

 

そう言っていると一式陸上攻撃機がやって来た。日本兵達は伝統工芸品を一式陸上攻撃機に載せていく。

 

「んじゃ伊丹 大尉 後は任ましたぞ!」

 

「おう 任されて!」

 

「任された!」

 

と言っていると一式陸上攻撃機は離陸して行く。

 

「イタリカで一度給油してから帝都近郊の山中に降ります。そこから徒歩で一日半です。皆さんまさか革靴じゃないですよね?」

 

「あそこは湿気が多いので革靴じゃ厳しいですよ」

 

「大丈夫ですよ 伊丹さん 大場さん ほとんどが東南アジアのジャングルで経験済みです」

 

そう言って自分の靴を見せる。そして一式陸上攻撃機はヤオの頭上を通過した行く。

 

鉄の逸物

 

鉄の飛竜

 

鉄の鳳

 

「ここまで来ると 茶色の人はなんでもありだな」

 

と言ってアルヌスへ向けて走る。

 

「(茶色の人 茶色の人ー確か茶色の服を着ていたと・・・茶色のー)あ そういえばきのうのあの不埒者も店の中にいた者も茶色の服を着ていた・・・もしや茶色の人とは・・・」

 

そう考えていると訓練中の日本兵が目に入った。

 

 

あの服を着た者達か!?

 

『そっそなた達!茶色の人であろう?此の身の話を聞いてくれないか?我が名はヤオ・ハー・デュッシ シュワルツの森よりまかりこした。数ヶ月前 炎龍が突然現れー部族は滅びの道を・・・我が一族に救いの手を差し伸べて欲しい 切に頼む!』

 

と日本兵に頼むがここに居る日本兵達は特地語が全然理解出来なかったのだった。特地語は理解出来ないが話せる日本兵がいた。

 

『こんにちは ごきげんいかが?』

 

と呆気にとられた。その後ヤオはアルヌス村の建物の片隅で思い老けていた。

 

(困った 半日かけて同じ服の者に声をかけてみたが結局 言葉が通じないのが基本であって よくても片言しか通じないのがわかっただけ こんなことをしている間にも同胞は炎龍に・・・)

 

そんな時

 

「ダークエルフのお姉さぁん 茶色の人探してるって?俺が案内してあげようか?」

 

「居場所を知っているのか!?」

 

「ああ こっちだついてきな」

 

とチャラ男に森に連れていかれた。

 

キン⭐️

 

「ひいいいっ」ピョンピョン

 

と金的をやられたチャラ男は逃げっていた。

 

「やれやれ・・・商売女とでも思ったのか?礼儀をわきまえてくれれば誘いに乗らんでもないのに 財布落としたぞ」

 

アルヌスの市場では人々の行き来が盛んだった。

 

「いよぉねぇちゃん 俺達ゃ帝都帰りでしばらく休みだ 暇なら俺らと遊ばねぇか?その旅装束だとしばらくご無沙汰だろ?」

 

「ふむ そなたのモノで満足できるかな?」

 

「帝都の商売女も見て見ぬふりしてくれたのにーっ」

 

ヤオの何気ない一言で男は泣きながら去っていた。周りの人も冷ややかな目で見ていた。

 

「・・・すまん」

 

そんな時ヤオは箱に入っている布に目を止めた。

 

「ほう この光沢・・・美しい布地だな」

 

「そうだろう?「さてん」という異国の布だ そうだ」

 

「だからーここじゃ小売はしてないんですよ 帝都やイタリカの支店でー」

 

「ログナンとデアビスの支店にも行ったが在庫なしだ 頼むよお得意先の貴族に言いつかってるんだよ 『某家のより素晴らしいドレスを我が娘に!できなければーわかっておるな?』ーてな いいか?今 帝都の社交界はアルヌスのせいで大変なことになってんだ!」

 

 

突然ごく一部の婦人達が纏いだした絢爛豪華なドレスや飾り物 肌つやのよくなる化粧品や胸の大きくなる下着

貴族の婦人方の競争心や虚栄心はすごいもんだ。

 

「帝都の服飾業界はパニックさ」

 

とあるお針子が白状させられ その情報はあっという間に業界に広まった

すべての出所がアルヌスを指している!

 

アルヌスの服屋では着物、大正時代の女学生服や女中の服、明治時代に流行ったコルセットで締めるドレス、Yシャツ、ワンピース、布生地などが売られていた。

 

「王家の色・・・貝紫の生地がこんなに・・・」

 

「この服の手触り!!」

 

"店のあった異国の図絵でドレスの型自体変わっちまった"

その本には明治時代のドレスを着た女性の写真や大正時代の女学生や女中の写真などが記載されていた。

 

「なにこの絵」

 

「魔法で人間が閉じこめられたの?」

 

「この変革に乗り遅れたらおしまいだ な?助けると思って!」

 

「でもなぁ・・・」

 

「ふむ ならばこうすればどうだ?この商人から保証金をもらい帝都の支店まで品物を運んでもらう 保証金の預り証と引き換えに支店で品物を引き取るのだ」

「なるほどそれなら品が届かなくても損しませんな」

 

「そのまま私が荷を買い取ってもいいので?」

 

「さすがダークエルフ」

 

「奸智に長けてますな」

 

(常識ではないのか・・・?)

 

ヤオは二人に提案して去っていく。その後ヤオは服や雑貨などを売っている店に足を運ぶ。

 

(きのうは夜でわからなかったがこんなでかい店 見たことがない)

 

と思い中に入っていく。

 

「いらっしゃいませー」

 

中に入ると色々揃ったいる。

 

「(すごい 品揃えだな)!」

 

あの者達言葉が通じる!?

 

「これもいかが?エムロイのお守りにゃ」

 

「じゃあそれもー」

 

「ありがとうございましたー」

 

(違う 店員が茶色の人の言葉を話しているのか)

 

「いらっしゃいませー にゃんだきのうの・・・茶色の人は見つかった?」

 

「そ そなた今 あの者らの言葉を・・・」

 

「ああ 「ニホン」語?「赤本」があるにゃ」

 

『ニホン語日常会話』アルヌス協同生活組合編集 カトー・エル・アルテスタン監修 部内での教育目的以外の使用を禁ず用済み後は要焼却。

 

「これは・・・買えるのか?」

 

「組合の従業員か語学研修生に支給されるにゃ だいいちこんな立派な本私達の給料じゃ買えにゃいし」

 

「そこを伏して頼む そなたもきのう此の身の話を聞いたであろう?茶色の人に言葉が通じず困り果てているのだ」

 

とヤオは机に手をついて頭を下げる。

 

「頼まれても無理にゃあ(ここで下手してクビにでもなったら仕送りでもってる実家や一族がまた離散なんてことに なにより亜人の私達を受け入れてくれたフォルマル家の顔に泥を塗りたくない 経費は天引きされないし休んでも給料がもらえるし・・・こんな楽園みたいな職場紹介してくれたんだから・・・)ごめんにゃ 今 上司もいないから・・・」

 

「時間がないのだ 頼む!」

 

「メイアさーん 巡回や なんか困ったりしとらんか?」

 

と憲兵の腕章を付けた日本兵が入って来た。

 

「あ はい だいじょうぶ」

 

「そら えかった」

 

「ん?こちらのエルフ 届出のあった女じゃないか?」

 

「あ?誘ってきたのに股間けられてカツアゲにあったって与太話のか?見た目は二十代後半 褐色肌に銀髪 エルフの耳 マントに革鎧のすこぶるべっぴん」

 

「どうする?」

 

「駐屯地と街は憲兵隊の管轄やしょうがないやろ 犯罪がホンマやったらフォルマルはんとこに引き渡しゃええし 他の日本人の被害者がおったら東京地裁や」

「あー あなた 話 ちょっと 聞かせて 欲しい」

 

言葉の通じるニホン人!?

 

とヤオは感激した。遂に言葉の通じる日本兵に会えたのだ。

 

「いいとも!いいとも!」

 

「ぜったいなにか勘違いしてるにゃあ・・・」

 

一方アルヌス郊外の森

そこではレレイが魔法の練習をしていた。

 

「う〜む 見事じゃレレイ言葉もない 汝が展開した「理」を語るがよい」

 

「我々リンドン派の魔導師は戦闘魔法の大家と恐れられている しかし その実「法理」によって「虚理」を展開し「現理」たる自然現象を応用しているだけ このように 物質が静止しているという「現理」に干渉して」

 

レレイは小石を浮かせ木に小石をぶつける。

 

"だがこれも多くの石弓を揃えれば同じことができてしまう 戦闘の規模が大きくなり展開も早くなった戦場では「起動式」を立てるのに時間のかかる戦闘魔法は重要度が低下した"

 

「さらには「門」の向こうのニホン軍が持ちこんだ機械」

 

"「銃」や「砲」の出現 「虚理」より「現理」そのままの方が効率的 いずれは技術に魔法が追いこされることになるのはわかっていたがそれがニホン軍が現れたことで突然起きてしまった"

 

「「門」の向こうでは「現理」の探究がはるかに深く広く行われている ならば「門」の向こうの「現理」を魔法に使えないか?例えば「炎」についての研究ーー」

 

"これを用いて爆轟を試みた 「虚理」を用いて空中から焼素と然素を引きはがし"

 

「力場を封じて適度な密度に集める そして「虚理」から一気に解放すると・・・」

 

レレイが指パッチンをすると光の球が破裂した。

 

「我々はこの爆轟と密閉した容器が熱されて起きる破裂を取り違えていた 「門」の向こうには火薬という物がある それが今出した光球にあたる」

 

レレイがまた指パッチンをし光球が破裂した。

 

「だがこれによる爆轟は 音と光と一瞬の熱だけ効率も悪い・・・」

 

「・・・うむ 理に適っておる 今まで手の届かなかった爆轟という現象を操れるようになったのだ 異界の研究に示唆を受けたとはいえ これは博士号に値する功績ーーーん?お客のようじゃ」

 

そう言うと憲兵の腕章を付けた日本兵が現れた。

 

日本軍司令所に憲兵隊に同行することになった人物がいる。

銀髪のロングヘアに褐色肌のダークエルフのヤオ・ハー・デュッシだった。

旅をしながら日本軍の噂を聞き付け遥々やって来た彼女は日本軍にとある依頼を頼む為にアルヌスへとやって来た。今ヤオは、憲兵に取り調べを受けていた。そこで総司令官今村大将と参謀総長栗林中将と参謀長の狭間中将が対談をする。応接室のソファーに腰掛け今村大将との話を始める。

 

「お待たせしました」

 

「此方は大日本帝国軍の今村将軍と栗林将軍に狭間将軍です」

 

「此の身はヤオ・ハー・デュッシ。シュワルツの森より遣わされたダークエルフです」

 

「話は伺っております。我々に何やら依頼したい事があるとか?」

 

「は・・はい」

 

ヤオは、腰につけていた袋を取り出した。その中身は、何百カラットのダイヤモンドで、売れば何百万いや何千万になるのか計り知れない。

巨大なダイヤに将官達は目を奪われるが直ぐ様姿勢を整え直し詳しく話を聞いた。

 

「今より数ヶ月前・・此の身の故郷であるシュワルツの森に片手を失った手負いの炎龍が現れております」

 

「片腕を失った炎龍」

 

「奴は我が集落を焼き払い、幾多もの同胞を殺めた・・・炎龍を討つべく武器を手に立ち向かった者も・・誰一人として帰ってくることはなく・・」

 

「片腕を失った炎龍は、恐らく第三偵察隊の伊丹中尉と第一偵察隊の大場大尉が撃退した炎龍で間違い無いでしょう」

 

「えぇ。間違いないでしょう。それで、我々に依頼したい事とは?」

 

「お願いです・・・どうか将軍達の軍勢を此の身の故郷に・・・炎龍を倒す助力をお願いします」

 

「・・・つまり、貴女の故郷が炎龍によって滅びようとしているので助けて欲しいと?」

 

「その通りです」

 

栗林中将がそう尋ねる。どうやらそうらしい。ヤオが故郷のシュワルツが炎龍に襲われ始めたのが2ヶ月位前の事で手の打ちようがないと絶望感に打ちひしがれていた矢先にある噂話を耳にしたその炎龍に手傷を負わしたのが日本軍であると掴んだ。

 

「我々も炎龍の退治は検討しています」

 

「そ、それでは」

 

「だが場所が悪いのです」

 

総司令官今村大将が地図を指差した。

 

「貴女の故郷のシュワルツの森ですが、其処は帝国との国境を超えたエルベ藩王国なんです。軍が国境を越える意味は語らずともお分かりになりますな?」

「そ、それは・・・」

 

今村大将の指摘にヤオは言葉が出ない。

 

「た、大軍でなくても良いのです。茶色の人・・・数十人程だと聞き及んでいます。その人数なら軍勢とは言えないはず・・・」

 

「滅相も無い・・・そんな人数で危険な炎龍と相対させるなど部下を無駄死に追いやるも同然。自分にはその様な命令を下す事は出来ません」

 

此処にいる兵士達に家族がいる。妻子も居れば親兄弟だっているのだだから只の一人の兵も無駄に死なせる訳にはいかないのだ。

 

「クフゥ・・」

 

ヤオは、下を向きながら涙を零した。

将官達には、重々しい空気が漂う。

 

「遠路遥々おいで下さったのに・・・申し訳ない」

 

と参謀長の狭間中将が言う。

それから暫くして対談が終了したが余りにも後味の悪かった。雨が降る中九三式小型乗用車でアルヌスの村に向かうヤオと付き添うレレイ。何を思ったのか運転を任された参謀の柳田明中尉が独り言の様に口を開く。

 

「俺達の世界の軍隊ってのは偽政者が動かす暴力措置だ。個人が独断で動かしちゃいかんものだ。・・だが・・伊丹、大場大尉ならやるかもな。あいつらが大切な物を救う為なら・・・」

 

「イタミ、オオバならやるかもしれないと」

 

「イタミ・・・オオバ・・・」

 

柳田中尉の言葉をレレイが通訳する。ヤオがその二人の名前を呟く。

 

 

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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