GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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悪所

アルヌス村のとある喫茶店

ボーゼスはある一枚の白黒写真を眺めていた。それは軍服姿で敬礼する軍人富田章軍曹の写真だった。

 

「ボーゼス様 何を御覧になっているのです?」

 

「あっ」

 

「トミタの肖像画?」

 

「スイッセス 返しなさい!」

 

「今 帝都に行ってるのでしたわね」

 

「ボーゼスは『門』の向こうでトミタに惚れてきたのよ」

 

「まぁ!」

 

「森の中で逢引なんかしちゃってーー」

 

「パッ パナシュ!」

 

そんな会話を聞き耳しているテュカに子供が話し掛ける。

 

「テュカねーちゃん 大工の棟梁が森で呼んでるよ」

 

「わかった ありがとう」

 

テュカは言われた通り森に来た。その途中に人影が現れた。

 

「テュカ殿」

 

「ヤオ・ハー・ディッシ・・・何か用?大工の棟梁に呼ばれてるんだけど」

 

「・・・そなた 父上を探しているそうだが・・・本当に見つかると考えているのか?」

 

「・・・え?」

 

と言われテュカの思考が停止する。

 

その頃特地派遣隊は講和交渉開始を受けて帝都での拠点確保に動き出した。まずはアルヌス生協PXの帝都支店内 そして居酒屋二階など数ヶ所 中でも日本軍の活動の中心となったのが『悪所』事務所である。

帝都南東門界隈

帝都の中で一番低い場所にあるこの地区は貧民街となっていた 通称『悪所』

種族 民族 獣人の坩堝 暴力と犯罪が日常の悪所に帝都の一般市民は誰も近付かない 日本軍の活動は悪所の顔役達ーーゴンゾーリ家 メデュサ家 パラマウンテ家 ベッサーラ家の関心を引くことになった。

 

「あの新参者・・・完全に儂達を無視しておる」

 

「金をバラまくくせにこっちには上納金を一ビタも寄こさん」

 

「目障りな連中だぜ」

 

「奴らのアジトにゃ金がうなっいるそうだ。このベッサーラ様が悪所のしきたりの手ほどき料にいただいて来てやろうじゃねぇか」

 

その日の夜、日本軍の活動拠点の悪所街事務所をベッサーラの私兵が取り囲む。私兵の中には六肢属なども含まれている。

 

「金がある割には貧相な家だな。やれ!!」

 

ベッサーラの合図と共に一斉に矢が放たれそれらが事務所の窓に刺さっていく。それと同時に私兵達がドアの前まで来ると私兵の一人がドアを破ろうした、その時扉がゆっくりと開きその先には、M2重機関銃を構えた日本兵の姿が見えてた後、爆音が響き渡り六肢族の頭を吹き飛ばした。それと同時に建物の窓から次々と日本兵が現れ、銃口を私兵達に向け反撃の開始だった。兵士達が装備していたのは三八式歩兵銃やMP40短機関銃だった。

 

「攻撃開始!!」

 

悪所街事務所の所長の新田原陸軍少佐が攻撃開始の命令を出す。私兵達の身体を6.5mm弾と9mmパラベラム弾が貫き道端に私兵の屍の山が築かれていく。首謀者のベッサーラは一目散に逃げて行った。

 

「奴ら全員魔導師か・・・そうでなけりゃ使徒か化け物だ!!」

 

敵を一掃し辺り一面血の海になり血の匂いが充満している。

 

「撃ち方やめ!撃ち方やめ!」

 

「地元のマフィア組織ベッサーラ家の私兵達か。あの情報屋の齎した報告通りだったな。近隣の住民を安全な場所に避難させる方が大変だったなぁ」

 

「新田少佐殿車をお借りします」

 

「何をする気だ剣崎少尉」

 

「的射 槍田 忍野 装備を」

 

「ちょっとこの街の頭達に帝国陸軍からの挨拶をね」

 

「なるべく周りに迷惑のかからない方法でな」

 

「はい!」

 

と言い剣崎少尉は車でベッサーラの屋敷に向かった。日本軍はやるとなれば徹底的に叩き潰し降りかかる火の粉は払うだけだ。

逃げ帰って来たベッサーラは寝室で寝ている妻を起こす。

 

「おい!起きろ!!」

 

「なに〜?どこ行ってたのぉ?」

 

「悪所から逃げるんだ!!化物が仕返しに来る!」

 

仕返しに来た日本兵達はベッサーラの屋敷に爆薬を仕掛け爆破したのだ。

 

一方

自分の屋敷が爆破され日本軍から逃げているベッサーラ夫妻

 

「あんたぁ家が・・・」

 

「放っておけ!今ハーディのところに逝くよりましだ!」

 

そんな二人を武装した集団が現れ囲む。ベッサーラの私兵でも無ければ日本軍ですら無い、ベッサーラに怨みを持った悪所の住人達だった。この機にベッサーラに復讐をしに来たのだ。

 

「なんだてめぇら!俺様をベッサーラと知ってー」

 

武装集団は有無を言わさず襲いかかって来た。

 

翌日 ベッサーラ夫妻の遺体がゴミ捨て場で発見された。両者供全裸の状態で妻は陵辱の末殺されベッサーラは酷く痛めつけられ後に殺された。

 

「へっざまぁ見ろ ベッサーラは顔役の中でも最悪だったからな」

 

「ところであの茶色い服の連中 アジトの周りの家をちょっと借りるって結構な金出したってさ」

 

「本当か?そんなの聞いたことないぜ」

 

「ベッサーラにはきのどくだが あいつらに手を出さなくて正解だったな」

「奴の縄張りもタダで手に入ったしの」

 

「ニホン軍様々」

 

「競合相手じゃなくて商売相手と考えりゃいいんだよ」

 

「『情報』にあれだけ金を出すとはな。俺達はちょいと手駒を貴族の屋敷に忍びこますだけでいい稼ぎになる」

 

「言葉があんま通じねぇ奴もいるが通じねぇなりに礼儀正しいし筋も通す。他所者としての立場もわきまえとる」

 

「ここじゃ強い奴になびく奴は利口者で 逆らう奴は愚か者だ」

 

「ニホン軍と俺達の繁栄に!」

 

その頃帝都は第三偵察隊と第一偵察隊の隊員や陸軍中野学校の者達が情報収集に来ていた。未だ帝国の事をあまり知らない日本にとって帝国の情報は貴重な物だった。そして泥棒の類の連中は日本軍に媚を売る様に貴族を尾行し監視をし、ある時は、屋敷に侵入をして書簡類を盗んでその情報を日本軍に売っていた。しかし当初は娼婦等の女性達には不人気だった。娼婦達は日本兵に自分の身体を売り込んだが兵士達から『申し訳ないが任務中故』と断られたからだ。それもその筈、ここは異世界どんな性病があるのか分からない。無闇に娼婦と性行為をして、梅毒・淋病・クラミジア感染症などの有名な性病に犯される危険があるため。

 

「なんだい!ニホン軍の連中、金回りがいいんならあたし達を買ってくれてもいいのにさ!いくら色目使っても肩すくめるだけ!男のくせに」

 

「街に金が落ちて客が増えたのはいいけどそれだけじゃねー」

 

「強くて礼儀正しいまるでおとぎ話の騎士様だね。一度でいいからそんな男に抱かれたいにゃあ」

 

「無理無理、あんなインボ野郎」

 

「ミザリィ姐さんもう行くの?」

 

「ええ 仕事の前に"あれ"買いにね」

 

そんな時衛生隊の隊員等が事務所の一角で娼婦達にコンドームを銀貨一枚で売り、性病感染への予防を行いだしてから一転して変わり始めた。

 

「邪魔するよ グンイいるかい?」

 

「コンニチハ ミザリィさん 診療室にどうぞ」

 

とミザリィは診察室に入った行く。

 

「あれ買いに来たよ 切らしちまってね なんだ 今日はクロカワの番かい」

 

「はい」

 

「あんがとよ こんな便利な物があったとはねぇ 子ができちまったらあたしらは仕事になんないから」

 

(性感染症は確認されてないが用心に越したことはないな)

 

「いいかい?」

 

「あぁ」

 

とミザリィ煙管を吸う。

 

「クロカワは 煙草やめろって言わないんだねぇ 他のグンイはうるさいのに」

「けど 必要なんだろ?いや けど あなた達の仕事は素面ではやれないだろうが」

 

「けっ お高く止まってる 男は嫌いだよ」

 

「別にいいさ 俺は好かれたいと思ってないから」

 

と言って次の瞬間二人が揃ってアカンベェをする。

 

「プッ ガキかいあたしらは」

 

「似た者同士さ」

 

「さーて 稼ぎに行かないとね」

 

「・・・ミザリィさん アルヌスの噂を聞かなかったか?」

 

「アルヌス?ああ 天国みたいなところなんだろう?けど紹介状がいるって話じゃないか。それにあたしにゃ特に能があるわけでもないし 男に股ぐら開いてよがることくらいしかね」

 

「もし・・・コネがー(ーあっ)」

 

なに?黒川軍曹『コネがあるとしたらアルヌスに行くか』ってんなこと言ったの?お前何様のつもりだ?上官の俺に黙ってそんな事をしたのか? 彼女達は悪所で自分の力で生きてんだ それを善意であっても無理矢理変えささてお前最後まで責任持てるのか?

 

そうだな・・・今 彼女をアルヌスに送って職につけさせても夜になると街角にー

 

そう考えているうちにミザリィは診察室を後にした。

そんな夜、衛生隊の隊員だった黒川が事務所で夜勤をしていた。その時ドアを叩く音が聞こえた。黒川は机からワルサーP-38を取り出し倉田もstg44をかまえる。

 

「また マフィア?」

 

「ちょっと待って」

 

と黒川が扉を開けるとそこには見慣れた白い翼に見慣れた顔馴染みのミザリィと言う翼人の娼婦が他の娼婦を引き連れてやって来た。

 

「クロカワ 話があるの」

 

「入れ 早く!」

 

「鳥目にはありがたいねぇ」

 

「どうしたんだ?大勢でこんな夜中に」

 

「あたし達はあんたらが悪所でーーいや 帝都で何をしようとしているかうすうすだけど感づいていた。だけど 何も言わず聞かず見なかったで通してきた。それがこの街で長生きする秘訣だからね。けど そうも言ってられなくなったんだよ この娘はテュワル話を聞いてあたしらを助けて欲しいんだ」

 

ミザリィはそう言うと隣に居た少女を前に出す。

 

「お願いです助けて下さい!」

 

「・・・助けてって何から?ベッサーラみたいな奴ら?」

 

「違います何か寒気がして・・・」

 

「病気?」

 

「ううん ここから早く逃げ出したいの」

 

「??」

 

「ああっもうまどろっこしい!!」

 

話が進展しない事に焦ったミザリィが立ち上がり黒川達に訴える。

 

「あたしらを助けてくれたらこれからはあんた達を手伝ってやるって言ってんのさ!!」

 

「倉田伍長 桑原曹長と新田原少佐を」

 

「はい」

 

そして倉田が桑原と新田原を読んでどうやらことは急を要するようだと判断した新田原少佐はミザリィを椅子に座らせ話を聞いた。

 

「あたいの故郷には火山があって、噴火の前には地揺れがあるんです。仕事の合間にその時と同じ感じがして・・・怖い 逃げなきゃって気持ちがどんどん強くなってー」

 

「地揺れ?地震の事か?この世界にも地震があるのかな?」

 

「地面が動くわけないでしょ」

 

「そんナことになれバ世界ノオワリ」

 

「それがテュワルの話を聞いて・・・あたしらも同じ気分になってたから・・・街の男達は頼りにならないし だからここに来たんだ」

 

「地震をこの娘が予知しとるとでもいうのか・・・?」

 

倉田伍長によるとこの娘はハービィ祖先は鳥だという そういえばあの時も配属地の周りから鳥がいなくなった 関東

新田原は22年前の関東大震災を思い出した。建物が倒壊し10万人もの死者を出す大災害をー

 

「帝都各班とアルヌスに緊急連絡!まもなく地震が発生する恐れあり注意されたし!我々も帝都外に一時退避する!各自五分で装具をまとめ集合!」

 

「はい!」

 

一方アルヌスでは

 

「聖下!ロゥリィ聖下ぁ!」

 

「む〜〜」

 

とロゥリィがミューティに叩き起こされた。

 

「なぁにミューティ 盗人でも出たぁ?」

 

「ちっ違います聖下・・・早くここから逃げないと・・・逃げないといけないような気がするんですっ」

 

「!?」

 

すると警報器が鳴り響き 日本軍のハーフトラックがやって来て拡声器で避難を呼びかける。

 

『住民の皆さん 地震ー地揺れが発生する恐れがあります。直ちに火を消し速やかに野原へ避難してください』

 

そして帝都でも同じだった。住民は森林に避難していた。

 

「なんだと言うのだ 大地が揺れるわけなかろ?」

 

「日本じゃ 揺れるんです!足元気をつけて!」

 

その時足元が揺れ始めた。

 

 

その夜 帝都は地震に襲われたー

 

 

 

 

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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