GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
アルヌスでは住民の避難が行われていた。
「地揺れなんか 今まであったことぉないけどぉ?」
「火山が火を噴く前に起こると本で読んだかのぉ」
と自分たちの常識で話していた。
「総員待機完了しました。しかし本当に地震が起こりますかね?帝都とは何キロも・・・」
「ここは異世界だ 檜垣少佐 何が起こるか・・・おっ」
すると地が揺れ始めた。ゴゴゴゴゴゴッ
「ニャアア」
「この世の終わりだ!」
「落ちついて!すぐに収まります!」
「聖下ぁっ」
「ハーディの仕業じゃあないでしょうねぇ」
「キャアア」
「これが地揺れか!」
「司令官!」
「この様子だと震源地はひどいことになっとるな 帝都は大丈夫か?」
一方の帝都も地震が襲われていた。帝都の街並みやインフラ整備し直す必要はなかったが帝都の住民には心に深い傷を残した。更に発生した時刻は深夜だった為、帝都に住んでいた人は不意を突かれた事になる。
「本当に来たよ!」
「頭上に注意!」
「道の真ん中に!」
悪所の事務所にいた黒川達も避難していた。
「キャーキャー」
「あああっ」
「イャアア」
「あのっちょっと苦しいので・・・」
「テュワルさんにはぜひ我が帝国の気象庁に勤めてもらいたいねぇ」
「クロカワ〜」
(///ちょっといいかも///)
と住民達は日本兵に抱きついて大泣きする者が大勢いる。その頃伊丹達は、
「ワアアアッ」
「でっ 殿下ぁっ」
「うわわっ」
「神様!」
「本当に来ましたね」
「かなり揺れるな」
「震源地はどこですかね?初期微動が長かったからかなり遠そうですが」
「ここで震度三か四ってとこかな?」
「大したことないな」
と伊丹、大場、菅原の三人が全く微動だにしないことにピニャは目を見開く。
「落ち着いて!すぐ収まるから」
そうしている間に地震が収まっていく。
「ケガはないか?」
「は・・・ハッ」
「収まりましたね」
「アルヌスの方は大丈夫なのか?」
「悪所じゃ崩れた建物もあるかも 古田連絡取って」
伊丹と大場と菅原はそう話している。
「大丈夫てすか、ピニャ殿下」
「あ・・あぁ・・」
「悪所の方じゃ被害が出ているかも知れませんがこの辺り無事そうですね。この程度の揺れ日本じゃ日常茶飯事なんですよ。」
そんな事を話している。
「ま、また揺れるのか!?」
「えぇ 余震ーー揺り戻しですが 大きい地揺れの後には何回か起きるんですよ」
「こうしてはおれん!父上にお知らせしなければ!皇宮に参るぞ!!着換えを持て!!」
「あ 戻ります。ではお気をつけて。我々は悪所の拠点に戻りますので」
「い いっしょに来てくれぬのか・・・?」
「いや だって ねぇ・・・殿下の父上って皇帝陛下でしょ?一応、我々はまだ敵でありますから・・色々とマズいでしょ?」
ピニャ達は伊丹達とは仲良く接して来たが帝国と大日本帝国はまだ戦争状態にあり敵国の兵士を皇宮に招き入れるなど前代未聞の事。
「イ、イタミ殿・・お願いだ、妾の側に行って欲しい・・・」
と涙目で訴え掛けるピニャに仕方なく一緒に皇宮へと向かう事にした。
伊丹達は宮殿内部へと入って行った。外から見れば目立た損傷している箇所は無いが、内部に入ってみると壁には僅かなヒビが入っている。廊下の隅では地震の恐怖に怯えて神に祈りを捧げる者までいる。そんな彼らを見てピニャは落胆する。
「なんだこれは・・・此処まで入って見張りの誰何の1つもないとは・・近衛の質も落ちたものだ・・・当直の者を謁見の間に集めよ!」
階段を登り廊下を渡ると大きな扉が見える。
「此処にも近衛がおらん、普段ならあり得ない事だぞ?」
「あの殿下、此処は?」
「父上の寝室だ」
「え!?皇帝陛下の!?」
「あぁ、そうだ。だからマズいのだ・・・スガワラ殿、妾が父上に其方を紹介する。それまで口を開かないでくれまいか?」
「分かりました」
扉を開け中に入ると大きなベッドに座り込む皇帝モルトの姿があった。
「ほう?最初に来るのはディアかゾルザルかと思っておったが・・・まさかお前とはの・・・ピニャ」
「父上、身支度をお急ぎ下さい。謁見の間にお連れ致します」
身支度を整え、謁見の間の皇帝の椅子に座る。ピニャは近衛兵やメイド達に的確な命令を出す。
「狼狽えるな!大臣と帝都軍営の将軍達に伝令を出し参集を命じよ!武官は近衛兵を掌握し急ぎ皇宮の守りを固めるのだ!其方達は広間の片付けを!」
「ピニャよ、其方一皮むけたな」
「皮が剥ける様な怪我はしておりません!!」
「そ、そうじゃな、怪我はなさそうじゃ。時にピニャ、見慣れぬ者達を側に置いておるが、皆が集まるまでの間に紹介してくれぬかの?」
「かしこまりました。紹介します。ニホン帝国使節のスガワラ殿です」
菅原は姿勢を正し深々と礼をする。伊丹達もそれに合わせて敬礼する。
「ほう、ニホン帝国?そう言えば其方が仲介役をしておったな。何故このような時にお連れした?」
「それにつきましては申し訳ありません。されどこの者達は地揺れに精通しております。彼等の話では揺れ戻しがあると言っておられます」
「なんと!また揺れるのか!?・・・」
「助言を求めようと同道していただきました」
「うう、まぁ、よかろう。使節殿、歓迎申し上げる」
「ハッ、陛下におかれましてはご機嫌麗しく」
「天変地異の後に麗しい筈はないが、娘の成長を見る事が出来た。礼を言うぞ。戦ごっこをしているとばかり思っていたのだがな。時を所を変えて盛大な宴でもてなしたいが、今宵は事が事である為勘弁してもらいたい」
「はい、陛下。改めて我が帝国と帝国との交渉の場を頂きたく存じます」
「そう言えばニホン帝国にも王が・・・いやテンノウという皇帝がいるのであったな」
皇帝モルトが意外な事を聞いて来た。何故王・・・・天皇陛下を知っているのか?
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い