GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
翌日、帝都に到着した第三偵察隊と第一偵察隊は帝都支店の定員になりすまし情報収集を行っていた。
「このブランデーって酒、美味いねぇ。ウチのお得意様の貴族に評判だよ。あるならあるだけ買いたいってさ」
「けど売り込むのなら宮廷でしょ?皇太子殿下にでも売れれば良いんだけどなぁ。あと、これお子さんにでもどうぞ」
「いつも済まんねぇ。ゾルザル殿下、かぁ・・・御用商人が固めてるからなぁ・・・」
「やっぱりダメかぁ・・」
「まぁ待てって。実はここだけの話、俺んとこみたいな小さな所にも商いの話が来るのはゾルザル殿下のお陰なんだよ」
「へぇ・・それは詳しく聞きたいな?」
「最近殿下とその顔見知りを集めてお忍びでやったんだよ。貴族の館を借り切って無礼講の宴会を、ね」
「じゃあ今日の注文は特別扱いって事で?」
「あぁ、頼むよ。ニホンの品は皆受けが良い。何でも儲けが出る」
「で、そのパーティーはいつ、どこで、誰が来るんだ?そうだ、コネでウチの知り合いの料理人を雇ってもらえますか?」
「料理人?」
「そう、よく言うだろ?美味い料理には素材の分かる料理人を、ってさ。味を覚えさせればこっちのもんよ」
「成る程、考えたもんだなぁ。分かった、引き受けよう!」
その次の日の夜、古田は雇われシェフとしてゾルザルが宴会を開いている貴族の館の厨房で働いていた。日本からわざわざ持ってきた調味料や食材、板前で培った腕前で作られる見たことのない料理の数々に、メイドやその他のシェフ達が驚く。
「フルタさん。このマ・ヌガ肉を使った香辛料のスープ、凄く評判が良いですよ。後で皆にも作り方教えてよ」
「良いですよ。その代わりに今日来ている客の事を教えてくれるか?味を客に合わせたいから」
「ん〜っとぉ・・確か今日は軍人さんが多い気がしたけど・・・」
「誰だか分からないか?」
「ん〜、じゃあちょっと聞いてみるね」
そう言ってメイドはマ・ヌガ肉の使った海軍カレーを持って厨房を後にした。そして暫くして、
「あのマ・ヌガ肉の香辛料スープを作ったのは誰だ!!」
と言う声が厨房に響いた。声の主はゾルザルだった。静まり返る厨房、次第に周りのシェフやメイド達の視線が古田に向けられ、その視線の先に古田がいた事に気付いたゾルザルが早足で近づいて来た。
「おぉ!いたな、お前か!」
(まずい、まさか潜入している事がバレたのか!?)
万が一に備えて腰に携行しているワルサーP38に手を伸ばす。するとゾルザルが古田の肩をバンバンと力強く叩くと、嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「探したぞ!ん?お前、何処かで見たような・・・あっ!確かピニャの宴席の時でもスープを作ってただろう?」
「えっ!?あ、はいっ!」
「俺はあの時食ったアレが忘れられん!あんな美味いスープは初めてだ!今まで食べた事の無い味、香ばしい匂い、そして何より絶妙な辛さ!お前は料理の神か?そしてあのスシと呼ばれる料理もまた格別だ!生魚がこんなに美味いものだとは知らなかったぞ!」
「い、いえ。そんな大層な事は・・・」
「ふむ、腕前をひけらかさない所も気に入った。よし、明日から俺の宮殿専属の料理人として雇ってやる!仕事を申し付けるからな、いいな?」
「は、はい!よろこんで!!」
ゾルザルはそう言い残すと出来上がった料理を持って厨房を後にした。いつの間にかいた白銀の髪のヴォーリアバニーのテューレは古田をチラッと見ると、上機嫌な鼻歌を歌いながら帰った行くゾルザルの後をついて行った。
「・・・何だ、アレ?」
「知らなぁい、殿下のお気に入りの愛玩奴隷でしょ?ヴォーリアバニーの癖にいつも生意気な目しちゃって」
願っても無い情報源に近づいた事に、古田は頭の回転が追いつかなかった。
アルヌスを出て数日の事、道中雨に見舞われた。
「スコールか、下手に走ると水たまりにはまりそうだ」
「雨が止むのを待つしかないかぁ」
「はい、え〜と現在地はだいたい・・・PDG34 RE249.48・・・トングート、ヘブラエ、クレミナと来て 朝 メタバルを出たから・・・今 テリリア平原か。お前の来た道逆に進んだら森のある国境まで回り道ばっかだ」
「仕方ないだろう。茶色の人の噂を拾いながら来たんだ」
「段取りがなったねぇな」
「さーて コルロ山を迂回するか。グルバン川沿いに進むか・・・こう道が悪くちゃなぁ・・・」
(アルヌスを出てテュカの症状はひどくなる一方だ。父親だと思ってる男が車なんて物動かしてんだからな、このままだと本当に壊れちまう。急がないと・・・)
「ヤオ 炎龍が出るのはシュワルツの森でいいんだな?」
「森を含む南部全域と言った方がいい。そして今の奴の餌場は同胞の隠れ住むロルドム渓谷だ」
「・・・俺達の目的はテュカの敵討ちだ。お前の仲間を救うことじゃない」
「どっちにしたて同じだと思うがなぁ」
「だが奴の巣のありかを知っている者がいるぞ?」
「むむ・・・しゃあないロルドム渓谷に向かうか」
「それしかないかぁ」
「言っとくが渓谷では戦わないぞ。巣が火口とか洞窟ならそこでやる」
「確かに、空を飛べる炎龍相手じゃ地の利が悪いなぁ」
「わかった。囮がいるなら言ってくれ同胞に頼む」
「・・・なぁ、逃げることは考えなかったのか?」
「・・・ヒトにはできても、エルフには無理だ。エルフにはエルフにあった場所がある、住み慣れた森から離れることはできない。旅ならできるのにな」
(俺達が船で移動できても船に住めないのと一緒か?)
(それ、なんの自慢にもならねぇだろ)
とエルフの気高さに二人は内心はふぅーんと言った感じだった。
「けどいいのぉ?テュカはだましたって怒るわょ?」
「ここにいる全員共犯者」
「しょーがない いっしょに怒られてやりますかぁ」バシィ
「「いてっ」」
伊丹達は目的地のエルベ藩王国内にあるシュワルツの森に到着した。
「ここがシュワルツの森だ」
「森っつーか樹海だよ、渓谷はこの南か。迂回するしかねーなぁ」
「サイパン島を思い出すなぁ」
翌日 伊丹はロルドム渓谷に到着した。
「ここねぇ、ロルドム渓谷」
「空に気をつけろ、炎龍のナワバリだ」
「対空警戒を怠らるな」
「ここで待っててくれ、到着を知らせてくる」
ヤオはそう言い人一人くらいが丁度通れる細い道を下って行く。そんな時Sd Kfz251で寝ていたテュカが起きた。
「・・・くさぁい」
「よく眠れたか?」
「おう、やっと起きたか?」
「うん!とっても」
「ロルドム渓谷、ヤオの同族がいるところだ」
「ついたんだ やっとあのダークエルフ降ろせるわね」
テュカはそう言いながら谷の底を覗き込む。下の方では川が流れている。
「緑がほとんどない、何でこんなところわざわざ住んでいるの?」
「ん〜、さぁな・・・」
「奴等の考える事はよく分からん」
そんな時、ロゥリィはいち早く放たれた殺気に気づき後ろを振り向く。しかし既に伊丹達はダークエルフの戦士達に取り囲まれ矢を向けられていた。一番中央に立っている戦士が鋭い眼光で睨み叫んだ。
「動くな!お前達何者だ!」
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い