GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎
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炎龍退治4

一方伊丹たちが炎龍に遭遇している頃日本軍機甲師団はエルベ藩王国の城の手前で野営していた。城では日本軍機甲師団の大隊長加茂大佐はデュラン達と一緒に作戦会議を開いていた。

「炎龍はシュワルツの森を餌場にしているらしく最近は姿を現わしておりません」

「ふむ 巣のありかはわからぬか?ワット伯」

「森に住まう ダークエルフなら知っているやもしれませんが」

「航空隊の哨戒に引っかかれば追跡して巣を見つけられるんだが」

「あいつらまた炎龍に突撃するんじゃないですか?」

数日前最新鋭のジェット戦闘機で飛行演習を行っていた航空隊は炎龍に遭遇し炎龍に挑んだのだが倒す事叶わず機体をボロボロにされたのだ。その頃日本兵が辺りを警備していると何処からか声が聞こえて来た。

 

"もし そこのお人 今からそちらに行きますからの"

 

「なんか 言った?」

「え?お前じゃないの?」

「俺も聞こえた!特地語だった 木原 探照灯照射!!」

ティーガー戦車のライトがライトアップされた。そしてライトの照らされた先に人影があった。

 

『ゆっくりこっちへ』

 

そこに居たのは数人のダークエルフだった。

「そなたらが イタミ殿とオオバ殿のいた軍勢か?」

 

 

そして時を同じくしてテュベ山では、ロゥリィは炎龍に気づかれない様に駆け降り岩の陰に身を隠す。

「やばい やばい・・・ヨウジィ 炎龍そっちに行ったわよぉ」

と無線機で伊丹に伝えるが

『サー』

「・・・・」

と無言だった。

「ねぇ!ヨウジィ!オオバ!レレイ!返事してよぉ!!もうっ」

と悪態をつきながら伊丹達の元へ行く。

(このままじゃあ みんな殺られちゃう)

しかしその途中ある異変が起こった。

「うそぉ・・・っ」

大きな鎌が振り下ろされる。

 

ガシャッ

 

そして伊丹達は、炎龍を前に全員固まっていた。炎龍は伊丹達を睨みつけ荒い鼻息をする。伊丹と大場は傍に置いてある小銃とパンツァーシュレックを見るが下手に動けなかった。そこで腰に携行していた9mm口径のワルサーP-38を抜き取ろうとする。

「う・・・」

そんな時ダークエルフの中では一番年下のコムが恐慌状態の最中でパンツァーシュレックを構えて撃ち放つ。

 

"わあああ"

 

伊丹達数人は退避してパンツァーシュレックの反動に起こる発射ガスの巻き添えを食わなかったが二人のダークエルフがパンツァーシュレックの反動の発射ガスの巻き添えを食った。パンツァーシュレックの砲弾は見事に炎龍に命中した。

「やった・・・」

喜ぶコムだったがその直後コムは炎龍の手によって引き裂かれ血と肉片が飛び散る。ヤオはパンツァーシュレックの反動の巻き添えを食らった二人の仲間を見た。

「ナユ?バン? !?」

二人はパンツァーシュレックの発射ガスによって焼け死んでいた。パンツァーシュレックをまともに食らった炎龍は更に怒った。そしてダークエルフのクロウとフェンがパンツァーシュレックを撃ち放つ二発共炎龍に命中するも炎龍ピンピンしていて更に怒りを買った。

「何をしているんだ!!」

「それじゃだめだ!炎龍の顔を狙え!!」

「イタミ殿 オオバ殿!御身達は中へ!!」

ヤオは壁の溝の中に隠れる様にと誘導しようとする。 その間もダークエルフ達の攻撃が続く。が全く効果が見られなかった。伊丹は、ヤオのパンツァーシュレックを取り大場も死んだダークエルフの使っていたパンツァーシュレックに弾を装填する。

「ひっ ひいっ なんで飛んで行かねぇんだよっ」

ノッコがパンツァーシュレックの引き金を引くも安全装置を解除してなかった為弾が発射されなかった。そしてノッコは炎龍に引き裂かれ血や肉片と共に散らばっていた刀剣類が彼方此方と飛んで来る。

「うあっ!!」

「うわぁ!!」

 

ドン パウッ

 

「どうだ!」

「メト 逃げろ!!」

と伊丹が叫ぶもメトは炎龍の尻尾に叩き潰され絶命した。

「畜生!!」

「くそたれぇー!!」

伊丹と大場はパンツァーシュレックを構えると炎龍が火炎放射攻撃を仕掛けて来た。

「きゃっ」

「うごっ」

炎龍の火炎放射の熱風で飛ばされたセイミィと伊丹ぶつかり態勢が崩れる。大場は近くの岩陰に隠れて難を逃れた。

「くそぉ」

「うう・・・」

「中尉逃げろ!」

「イタミ殿 危ない!」

「!?」

目を開けるとセイミィが伊丹の持っていたパンツァーシュレックを構えていた。

「ちょっ 馬鹿!待て!!」

と伊丹が叫ぶも聞いていなっかたセイミィはパンツァーシュレックを発射した。伊丹は何とか発射時のガス圧から逃れられた。セイミィの放った弾は炎龍の右足を貫通した。

 

グギャアアァァ

 

「やった!効いてるぞ!」

喜びも束の間怒った炎龍は、セイミィに喰らいかかった。

「いやっ あ あっ あっ がっ」

「セイミィ!」

その時 レレイに運ばれていたテュカが薄っすらと目を開いた。

 






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