GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
大爆発により黒煙や土煙が混じるテュベ山の一角では洞窟の落盤から命からがら走って逃げて来た伊丹達が息を切らしながら腰を下ろしていた。
「・・・みんな無事か?」
「た、助かった」
「生きている」
「なんとか・・・」
「損傷はたいしたことない」
「おそぉい〜 そうかよかった・・・」
と安堵する伊丹だったが直ぐにある人物がいない事に気づいた。
「ロゥリィ!?」
そう叫んで上にある岩場の方を見ると、そこでは身体中を鋭利な刃物で何度も引き裂かれた血塗れ姿で横たわっているロゥリィだった。
「ロゥリィ どうしたんだ!?」
「腕が切断されている!早く引っ付けるんだ!」
血相を変えた伊丹と大場はロゥリィに駆け寄り引き裂かれた手足をくっつけていく、手足は再生していくが重傷だった。
「普通の人間だったら、生きていられないぞ・・・」
「いったい なにがー」
「うっ・・・ん」
「お姉サマったらヒトなんかに心配されて随分と軟弱になったんではなくて?」
すると煙の中から声が聞こえ辺りを警戒するとそこには2匹の新龍を従える白い神官服を見に纏い青色の肌に銀髪の大鎌を担いだ龍人族の女性が現れた。
「お姉サマ いっしょに行きましょうか」
「・・・うるさい 誰が行くか」
皆は新たな水龍と大鎌を担いだ龍人に意表を突かれてい言葉が出なかった。
「お姉サマ 主上さんの奥サマになろうってお人が気安くヒトになんか肌を触れさせるなんて不調法が過ぎまっ」
ガッ
「あーちくしょーめ」
舌を噛んでイラつく龍人。
「そこのヒトのオス お姉サマに気安く触んなってんだよっ 主上さんの大事な人なんだぞ!」
「うるさい!!」
"わたしぃの主神はエムロイ 死と断罪と狂気そして戦いの神"
「あんな女の嫁にぃ だぁれがなるもんですか!」
とロゥリィは重傷を負っているにも関わらずハルバートを杖代わりにして立ち上がる。
「はぁ せっかく主上さんに見初められたのに・・・やっぱ動けなくしてでも連れてくしかねぇかなぁ」
それを聞いてロゥリィは歯を食いしばり子供みたいに駄々を捏ねて伊丹に泣きつく。
「あんた達がぁ勝手に決めただけでしょおっ もうイヤ!」
「・・・おい てめぇ主上さんの大事な人を寝取るつもりか?ケツに二つ目の割れ目作ってやっぞ」
と大鎌をちらつかせる龍人に伊丹は苦い顔になる。その時ロゥリィは微かに伊丹に聞こえる程度の声で話す。
「時間稼いでちょうだぁい まだ力が入らないからぁ」
それを聞いて更に苦い顔になる伊丹は取り敢えず在り来たりな質問をぶつけることにした。
「しっ質問!」
「あん?なんだよ?さっさと言いな」
「あ ども 失礼ですがあなたはどちら様で?あ、自分は大日本帝国陸軍特地派遣軍第三偵察隊隊長の伊丹耀司陸軍中尉で・・・」
と伊丹が自己紹介している途中に飛翔して品定めをするかのごとく伊丹を見回す。
「フゥ〜ン ご丁寧な自己紹介ありがとよ」
(竜というよりコウモリ見たいだなぁ)
「オレはジゼル、主上ハーディに仕える使徒さ」
(なんだろこの士官学校の新兵みたいな感じは)
「こいつは竜人の亜神でぇ、地上にいる一番若い使徒よぉ」
となにやらグダグダな感じになっていた。そして伊丹は更に質問を続け時間を稼ぐ。
「ハーディ・・・様はやはり神様で?そして女性?」
「そだよなんだあめぇ主上さんも知らねぇなんて ここの住民か?ああ 女の主上さんがロゥリィ姉サマを嫁にってとこか?本人の好きずきだろいちいち文句たれんなよ おっさん」
「おっ・・・俺はまだそんな歳じゃ無いのに」
とジゼルにおっさん呼ばわりされ凹む伊丹。
「まっ 本音言うとな オレにもよくわかんねぇだけど差別はよくねぇだろだから理解しようとはしえんだよ」
「わたしはぁ男がいいわぁ」
「・・・・・・・・・・オレだって 主上さんの想いが理解される日 来んのかなー」
遠く暁を見つめ深く考え込むジゼルに伊丹達は遠い目でジゼルを見つめ心の中で『多分 一生来ないと思うぞ』と呟く。
「ーで ロゥリィを連れていくために戦っていたと?」
「そうさ せっかく出会えたんだ主上さんの御意には従わねぇとな」
「ロゥリィを一人でここまで?」
「バカかお前ぇ やりあえばよくて互角なのに キレはねぇし勝手に傷は負うしナメられてんのかとムカついたがよ お前が繋がってたせいじゃねぇか」
と言われ負傷した所を見ると傷が塞がっていたのだ。
「眷属って本当だったのか なんでー」
「別にぃ いいじゃない」
「はぁ〜・・・」
ロゥリィの白々しさに伊丹はやれやれと言った感じだった。
「そうとわかれば手加減なしだぜ お姉サマ。オレが手塩にかけて世話したこの二頭と炎龍が組めば勝てる亜神はいねぇ そのためにわざわざ眠っていた炎龍を起こして水龍と番わせてよぉ」
その言葉を聞いてヤオが目を見開いた。そんなヤオを余所にジゼルとロゥリィは戦闘態勢に入る。
「さぁて そろそろ行くぜ」
「まとめてぇかかってきなさぁい」
「お待ちください!!」
そんな一触即発の中でヤオのその一言の掛け声がかかる。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い