GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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結構長いです。


事後処理

「お待ちください!!」

 

ロゥリィとジゼルが戦闘態勢に入るや否やヤオがその瞬間待ったをかける。

 

「猊下が・・・・炎龍を?なぜですか!?此の身らはハーディの信徒主神に仕えてきた同胞への代償がー炎龍という名の災厄とは!?」

 

「チッ 信徒ならよ主神さんのご意思に文句たれずに黙って従いな 信仰篤いってんなら主神さんの役に立つことを喜べよ それが死であってもな」

 

「・・・此の身だけであれば従いましょう ですが・・・一族同胞すべてに生贄になれとー炎龍の餌になれとは本当に主神ハーディのご意思だったのですか?」

「なんだそれ?炎龍のやつどこからエサ獲ってくるのかと思ったら あれ お前らだったのか 災難だったな」

 

とジゼルからの残酷な一言にヤオは崩れ落ち涙を流すやがて涙は真っ赤な血に変わり血涙になる。

 

「・・・さ 災難・・・?何度祈り泣き悲しみ何度問い救いを求め絶望したことか その度に主神を想い 希望を求め旅に出てーそれなのに・・・此の身の祈りに神々は応えてくれないばかりか 耳すら貸してくれなかったと!?」

 

とヤオの悲痛な訴えをジゼルはイラつきながら説明する。

 

「・・・あのなぁ金がほしい 出世したい くじに当たりますように豊作祈願に恋愛成就?きりがねぇ んな欲まみれのお祈りなんかに耳貸す神がどこにいんだよ おんぶにだっことすがることしか能のない信徒なんぞ 炎龍のエサになってろってんだ」

 

と人間の欲に呆れるように言い放つそれを聞いたヤオ片刃剣を抜きジゼルに斬りかかろうとする。迎え撃とうとするジゼルに伊丹はヤオを引き寄せジゼルの側面からロゥリィが斬りかかろうとするも二匹いる新龍の攻撃にあえなく未遂に終わり伊丹はホルスターからワルサーP-38を取り出し新龍に発泡する。そしてもう一匹の新龍は大場とレレイが応戦する。

 

「おいおい ヒトがオレに挑もうってか?なんだそれ?いい度胸じゃねぇか オレは無謀なやつ好きだぜ?」

 

(くそっ 逆に巻き込まれちまった・・・)

 

(あ〜あ やっちゃたよ 完全やっちゃたよ)

 

「当たり前じゃない これでも炎龍をぉ 斃した男よぉ」

 

「なんだと!?いや なんですって!?」

 

「そうよねぇ?」

 

「(俺は爆薬を仕掛けてはいずり回ってただけなんだけどなぁ この状況抜け出すにはハッタリかますしかねぇか・・・?軍部の偽情報で二重橋の英雄に祭り上げられるわ)俺ってこんなんばっか・・・」

 

実際に炎龍と戦っていたのは伊丹ではなくダークエルフと大場たちなので何もしてない自分がでかい顔をするのをいささか疑問に思ったりする。だがここはやるしかないと覚悟を決める。

 

「いや〜斃しちゃいましたよ?」

 

「なにぃ!?」

 

「火口を覗いてみればわかりますよ 巣ごと落ちていったから」

 

そう言われてジゼルは新龍の一匹を火口に行かせて確かめさせる。

 

「よくできましたぁ」

 

「よくもまぁ あんな白々しハッタリをかませるな」

 

「あはは・・・」

 

「へへ どうせ命からがら逃げてきたんだろ?お姉サマの加護があってもヒトにできるわけがねぇ おい おめぇ もう一度名を言え」

 

「イタミ イタミヨウジ ヨウジィとは眷属の契りを交わしたわぁ わたしはぁ炎龍すら斃す男を伴侶にするのよぉ」

 

とロゥリィが伊丹の代わりに伊丹の名を語り伊丹を自分の伴侶にするとぶっ飛んだ発言をかました。そして偵察に向かった新龍の一匹が戻ってきて炎龍がやられていたことを知らせる。

 

「うはっ マジかよ 炎龍をヒトが斃すとはな嬉しいねぇ 使徒になった甲斐があったぜ」

 

「ヨウジィとわたし相手にぃ 勝てるかしらぁ?」

 

(帰れ帰れ帰れ ハッタリに気付かずにさっさと逃げてくれ 神様・・・って目の前にいるしお祈りなんか知るかってさっき言ってたし・・・)

 

「へっ こうでなきゃな トワト!モゥト!親の敵討ちだ!行くぜ!!」

 

(やぶ蛇だったーっ)

 

そして先陣を切るロゥリィを抱き抱える。

 

「大尉!レレイを頼みます。 ヤオ テュカ!走れ!!」

 

「結局こうなるのかよ!」

 

先手必勝逃げるが勝ちと言わんばかりに伊丹はロゥリィを抱き抱え大場はレレイを担ぎで走り去る。取り残されたジゼルと新龍二匹は唖然としていた。

 

「・・・な・・・追え!!」

 

すぐさま新龍二匹が伊丹たちに追いつき口から火炎放射を放とうとしたその時

 

ドドッ ドン

 

新龍二匹が突然爆発した。それは炎龍討伐のために向かっていた日本軍戦闘機に搭載されているロケット弾だった。

 

『久里浜 野郎の大きさ小さくねぇか?おまけに二匹いるし』

 

『完全に別目標だが伊丹達が追われているのを我々が確認している』

 

「神子田は目標赤 西本は黒」

 

「了解」

 

向かってくる二匹の龍に戦闘機隊はロケット弾や機関銃を浴びせる。被弾した龍が地面に落下すると大きな爆発が起きた。

 

「なっなんだ!?」

 

同時テュベ山の付近では到着した日本軍の戦車、自走砲が待ち構えていた。

 

「ってーっ!!」

 

ティーガー、パンターなど強力な大砲を積んだ戦車が攻撃を開始する。

 

「伏せろ!」

 

凄まじ爆音と爆風が押し寄せてくる。

 

『戦闘機隊 伊丹中尉と大場大尉は確認できるか?』

 

『弾着地点より五百メートル下がった斜面に伏せてます』

 

「了解 目標からなかなか離れんからやきもきしたわ」

 

そんな日本軍の砲撃を周辺の住民が見物していた。

 

「なにをしとるんだ連中は」

 

「えー?」

 

「なにかの儀式かのぉ」

 

そんな爆発で燃え上がっているテュベ山を双眼鏡からデュランが覗いて笑っていた。

 

「おほほっ すさまじいのぉ!儂もよくぞ生きてあの中をくぐり抜けたもんじゃ」

 

「陛下にはご武運があるのでしょう」

 

「さぁ次はなんじゃ?」

 

「砲撃待て 爆撃機隊攻撃開始!!」

 

「了解 全機突撃せよ!」

 

爆撃機隊は攻撃地点に来ると急降下を開始し龍目掛けて正確に爆発を投下する。250kgや500kg爆弾合計1.5トンの爆弾を龍に浴びせ龍は火柱に包まれ煙が晴れた時点で龍は二匹とも全滅していた。

 

『目標撃破 撃ち方やめ!』

 

一方のジゼルは、爆発で巻き上げられた土煙に隠れて難を逃れた。

 

「こ これが イタミヨージの力だというのか!?」

 

すると何処からかジゼルを呼ぶ声が聞こえてきた。

 

「幽閉してあげるからぁ出てらっしゃあ〜い」

 

その言葉に恐怖を感じた。

 

「ゆ 幽閉・・・」

 

"陞神するまでバラバラにされ埋められたーあの禍神や捕らわれて獣に腹わたを喰われ続けたあの神みたいに?"

 

「じぃ〜ぜる〜どこかしらぁ〜」

 

ジゼルはひっそりと隠れながら逃げる事にした。

 

「そういやお姉サマも昔・・・それだけは勘弁だぜ・・・」

 

全てが終わって皆んな疲れ切っていた。テュベ山には増援軍が次々と到着し洞窟にあるダークエルフ達の遺体や炎龍の死骸の回収など事後処理をしていた。

 

「生きてるな俺たち・・・」

 

「そうね・・・」

 

「やっつけたな」

 

「・・・うん」

 

「・・・もう父さんって呼ぶなよ」

 

「いや」

 

「なんで?」

 

「言い慣れちゃったから」

 

「そか・・・」

 

そして後日アルヌス駐屯地では檜垣少佐から呼び出された伊丹と大場が来ていた。

 

「俺と大尉は・・・」

 

「二週間の謹慎ですか」

 

「それに加えて第一と第三偵察隊の隊長格を解く」

 

「はぁ」

 

「やはり」

 

「当然だな 部下を放り出して行っちまったんだから ここまでが人事処分だ。軍法会議にかけられんだけ有難いと思うだな」

 

そして檜垣少佐の話が終わると伊丹と大場は司令官室に呼び出された。

 

「気ぉつけーっ」

 

そして最高司令官今村均大将が伊丹と大場に勲章を送る。

 

「伊丹中尉並びに大場大尉」

 

「「はい」」

 

「旭日小綬章が陸軍省より届いておる日本人拉致被害者救出の功績を特に称えて授けるものである。次にエルベ藩王国国王デュラン陛下より帝国政府には感状伊丹中尉と大場大尉には炎龍退治の功績をたたえて勲章と卿の称号が授けられる」

 

「「・・・・」」

 

「お前たちこっちじゃ貴族様だな」

 

「シュワルツの森ダークエルフ族長会議からも感状と名誉族長の称号 それとダイヤだ」

 

「ヤオって娘の扱いもちゃんとしておくように。人身売買は我々の元の世界では犯罪にあたることだぞ」

 

「「はっはいっ」」

 

「それからドワーフのルベ村?そこから感状、レイパゾムにトルーテ村からも感状、デアビスからもだイタリカからは感状と晩餐会の招待状 炎龍が出た地域からはたいがいなにか来とるなどんどん持っていきなさい これで最後か ん?ベルナーゴ神殿?こんなのあったかな まぁいい」

 

伊丹と大場は数多くの感謝の記念品を持っていた。

 

「でだ そんなお前たちを処分したのでは通りが悪いので新任務を与える 伊丹中尉並びに大場大尉!特地資源状況調査担当を命ず 謹慎が解けたら早速就いてもらう 要は好きに動きまわって資源を探せってことだ。貴様ら向きだろ?」

 

「「はい 謹んで上番します」」

 

伊丹達の無事帰還果たした事を村人達も祝ってくれていた。伊丹達に月桂冠を送る。

 

「俺達に?」

 

「うん!えんりゅう やっつけたから」

 

「ありがとな」

 

「心配かけたな」

 

「おかえりおじちゃんたち!」

 

その後伊丹達は飲み屋で祝杯を挙げていた。

 

「で、デリラとヤナギダはぁ?」

 

「すまん 詳しいこと教えてくれなくて」

 

「まぁ、まだ公には出来ないんだろう」

 

「ふぅ〜ん」

 

「そうだ テュカ話って?」

 

「コホッ 父親をかたって無理やり炎龍退治に連れていったことを許すかわりに 罰を与えます」

 

「ば 罰ってなにを!?」

 

「母親に会うこと」

 

数日後 伊丹達は、車で伊丹の母親が療養している施設に向かっていた。

 

「久しぶりじゃないか お前の母親に会うのは?」

 

「まぁ」

 

「ヨウジィ これベルナーゴ神殿の招待状ねぇ ハーディの神殿よぉ」

 

「げぇっ」

 

「行くぅ?嫁にはなんないってぇ直に言ってやりたいしぃ これがあるからハーディの領域に堂々と入れるわぁ」

 

「ベルナーゴの手前に学都ロンデルがある 論文発表と導師号の申請をしたいので行くのなら同行したい」

 

「博士号飛びこして?」

 

「カトー老師に炎龍斃す弟子なぞさっさと一人立ちしろと言われた」

 

「じゃあ レレイが導師号もらうところ絶対見に行かなくちゃね」

 

「ロゥリィ聖下」

 

「ホントにいいのぉ?」

 

「なに?」

 

「ああ 名乗りを変えようと思う シュワルツの森部族デュッシ氏族 デハンの娘ヤオ・ハー・デュッシ改め ヤオ・ロゥ・デュッシ」

 

と自信満々に自身の新たな名前を名乗るヤオ。

 

「うわっ」

 

「え?驚くこと?」

 

「えっとね 例えば私の名前テュカ・ルナ・マルソー ルナは音楽の神ルナリューのこと 私はその信徒なわけ」

 

「へぇ じゃあ ロゥってのは・・・」

 

「まさか・・・」

 

「当然聖下のことだ」

 

「///・・・・///」

 

「亜神の間に直信徒持つなんて前代未聞よね?」

 

「・・・直接話ができる亜神の方々の方が信じるに値する」

 

「ロゥリィ 陞神したらなんの神様になるの?」

 

「そんなの選べるのか?」

 

「エムロイは死と断罪と狂気そして戦いの神 そのどれかを担うか まだ誰も担っていない事象や領域の守り神になる」

 

「死かな?」

 

「戦いではないか?」

 

「断罪が似合う」

 

「狂気もロゥリィっぽいよね」

 

「・・・・"愛"なんてだめかな・・・」

 

とあまりにも突拍子も無い発言に皆んな黙り込む。そして心の中では『もう それエムロイ関係なくねぇー』と呟く。それからしばらくして伊丹の母親が療養している施設に到着する。

 

「ついたぞ お前ら」

 

「ここにヨウジィの母親がいるのねぇ」

 

「・・・お義母さん」

 

と施設の入り口の前で立ち止まり中々入ろうとしない。

 

「お父さん?」

 

「わかってるわかっている(ケジメつけたいんだよな)」

 

「「「「さっさと行け!」」」

 

皆んなに怒鳴られながら伊丹は渋々と施設に入り母親と対面する。

 

「・・・耀司かい?」

 

「母さん・・・ひさしぶり元気だった?」




今回は調子がいいので早く進みます。

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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