GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
帝都では、この日住民達は騒然となっていた。大城門に炎龍の頭部が据え付けられていたのだ。
「いったい誰が・・・?」
宮殿では、炎龍の頭部の事が報告されてた。
「炎龍の首が?馬鹿をもうすな 本当かどうか誰か遣って確かめさせろ」
大城門では、
「何百年も前から幾多の英雄が挑み敗れた。炎龍は天のもたらす災禍と同じじゃ」
「神以外にこんなことできる奴いるか?」
「もしかして・・・以前噂になった・・・・茶色の人がやったんじゃないか?」
「茶色の人?」
「炎龍を退けたという あの・・・?」
「茶色の人・・・」
「・・・・・」
そして皇宮にも炎龍の頭部の事が報告されてた。
「そうか 炎龍の首がのう」
「陛下はすでにご存知だったので?」
「何やら宮廷雀が昼からさえずっておったからの またぞろ凶報かと心構えしとったのだ」
「そうでしたか(陛下が凶報慣れするのも由々しきことだ)」
「炎龍が斃されたとは吉報だ。マルクス伯 名乗りを上げれば出自種族に関係なく充分な褒美を与えるつもりであるが名乗り出る者がおらんそうではないか」
「はい 本来でしたら首を掲げて功績を誇っておりますのに」
「解せぬ・・・な 穿ちすぎかの?民に知らしめただけかもしれん 伯よ 何者が炎龍を討ったか調べよ。さすれば意図もつかめてこよう」
「かしこまりました」
「ああ マルクス伯 すまぬがピニャを呼んでもらえぬか?」
「ピニャ殿下でございますか?ただ今午餐会でニホン帝国の使節を饗応中でございますが」
「おお そうであったな 虜囚になっておった者らの帰国を祝う今宵の宴席に余も臨席するのだった。その際に直接問うとしよう」
「どのようなことをお訊きになられるので?」
「うむ 以前受けたあの者の報告を思い出したのだ どこぞの村を襲った炎龍を退けたのが茶色の人だったとその時は、一笑に付したがもしやと思ってなピニャに確かめたいのだ」
「茶色の人・・・でございますか」
「この者についてよく知りたい 任せたぞ。炎龍の首も南苑宮へ持って参れ」
「かしこまりました 陛下」
伊丹と大場が謹慎中の前に特地入りした講和交渉使節団は、先の大戦の対米講和交渉から全権大使を任された吉田茂を団長とした官僚と日本軍士官二十数名。 同時に返還捕虜第一陣十五名がイタリカにおいて帝国側に引き渡された。帝国においては交戦国の使節であっても歓迎の式典を催し皇帝に謁見することが習わしとなっていたが大日本帝国側としては実利的にも心情的にも認めるわけにはいかず皇女ピニャの私的な催しに皇帝が赴くという形をとることとなった。
帝都南苑宮 此処では吉田茂と菅原浩治が礼装姿で式典に参加していた。
「吉田副大臣 こちらが元老院議員のキケロ卿です」
「ハジメマシテ ヨシダ閣下 しかし一介の外交官から副宰相に上り詰めるとは巧みな話術をお持ちで」
「いえいえ たまたま運が良かっただけですよ」
「だまされませんぞ スガワラ殿も貴国の方は謙遜にすぎる。交渉の席ではお手柔らかに願いますぞ」
その後吉田茂は頭を抱えらがらソファーに座る。
「・・・何か 不思議な気分だ」
「通信速度の差を考えると交渉の場を敵国の首都にせざるを得ませんでした。馬による伝達の速度を口実に時間稼ぎされる恐れが」
「・・・いや そうじゃなくてだなぁー」
吉田が頭を抱えている理由は式典に参加している女性たちのファッションだった。和服やワンピースをローマ時代風の衣装にしたような感じだ。
「男性の正装がトーガに似ていると聞いていたから女性も古代ローマ風と思っていたが・・・」
その時ピニャがやって来たがピニャの正装はまともだった。
「ヨシダ閣下 次の間の用意が整うまでしばしご歓談くだされ」
「ピニャ殿下はそうでもないのにどうしたか知ってる?」
「ど どうしてでしょうねぇ・・・」
時が経つにつれて式典は盛り上がりを見せていた。そんな中菅原はある聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「スガワラ様!ごぶさたしておりました」
「シェ シェリーさん・・・」
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い