GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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夕陽の決斗

完全にレレイに先を越されている事に焦るアルフェ。

 

「あ〜〜〜 今までやってきたことなんだったんだろ〜〜〜・・・もう学問やめて田舎で読み書き教えようかなぁ・・・」

 

「そんなことはない 鉱物魔法はお金と時間のかかる分野 私はたまたま異世界の知識に接することができただけ」

 

「そうよ お金!ねぇレレイあんた今余裕あるんでしょっ少し融通してよ!」ハッ

 

お金を工面する様に頼むアルフェの頼みにレレイは知らん顔。

 

「このグラーシュおいしい 冷める前に食べて」

 

「レレイ〜〜〜っ」

「鉱物魔法は錬金術と同じ 金貨を溶かす魔女の大釜 あればあるだけお金が消えていく だから誰も手を出さない」

 

完全にレレイは、助ける気は無くアルフェは泣き噦る。

 

「レレイのお義姉さんっておもしろーい」

 

「うむ ここまで親近感のあるヒトは初めてだ」

 

「アルフェは物心ついた時から研究三昧で色々せっぱ詰まってるのよ もう24だし」

 

「ミモザがあの年ぐらいの時はぁ 遊びまくったわよねぇ〜」

 

「ロゥリィ?」

 

「・・・・」

 

バン

 

するとアルフェが机を叩いて立ち上がり、

 

『もういい結婚するっ』

 

といきなり宣言した。そして再びレレイに絡み。

 

「イタミさんとオオバさんってどんな人?」

 

「ニホン帝国の軍の士官階級はオオバの方が上 二人ともエルベ藩王国より卿の称号 他にもシュワルツのダークエルフ名誉族長などを賜っている」

 

「き 卿!?」

 

「下級とはいえ貴族・・・」

 

「イタミ殿とオオバ殿には我が部族よりこのくらいの金剛石も贈らせてもらった ついでに此の身も所有資産だ」

 

「じっ 人頭大の金剛石!?」

 

"まさにお買い得物件!夢の研究環境・・・"

 

アルフェが伊丹達の方に振り向くと先まで自分が座っていた席にレレイが座っていた。

 

 

Before

ロゥリィ ヤオ テュカ

伊丹 ーーーーーーーーーーーーー席 ミモザ

アルフェ 大場 レレイ

 

after

 

ロゥリィ ヤオ テュカ

伊丹 ーーーーーーーーーーーーーー席 ミモザ

レレイ 大場 アルフェ

 

と言った感じになった。

 

「ちょっとレレイそこ私の席」

 

「元々 私の席だった それにイタミとオオバを狙っても無駄 もう 三日夜の儀と接吻を終えた仲」

 

それを聞いて唖然とするアルフェ。

 

「・・・だっ 誰と誰がーー」

 

「わたしと ヨウジ そしてサカエ」

 

「へ?」

 

「おろ?」

 

その言葉にカチンと来たアルフェは側にあったグラーシュをレレイの頭に被せる。グラーシュを掛けられたレレイは、アルフェを睨みつけまさに一触即発の状態だった。そしてレレイもアルフェの決闘は瞬く間に街中に広まった。

 

『ケンカだ!ケンカだ!魔導師同士のケンカだ!!しかも二人の女だ!片方はあのアルペジオ女史だってよー』

 

「え?」

 

「鉄のアルフェが?」

 

「相手は誰だ!?」

 

「ケンカだ!」

 

「レレイとかいう十四 五のヒトの女だ!」

 

「マリアの店の前だ!」

 

「おい 行こうぜ!」

 

「アルペ女史か見物だなっ」

 

「ちょっとお勘定!」

 

と噂を聞きつけた住人は、我先にとマリアの店に向かっていた。そしてそれを物陰から聞いている者も、

 

「聞きましたか グレイ騎士補」

 

「しかとこの耳に」

 

「では 我らも向かいますかな シャンディー殿」

 

一方決闘場では、レレイとアルフェの決闘を見ようと人々が殺到していた。

 

"どうしてこうなった・・・"

 

「一皿料理いかがかねー 安くしとくよー」

 

「賭け率 三対一で鉄のアルフェ有利!レレイに賭ける奴いないか?」

 

「トルティージャお肉たっぷりのトルティージャ〜」

 

「あの神官エムロイの使徒だって!?」

 

「あの子がレレイ?導服だろあれどうしたんだ?」

 

「アルペジオ女史にスープぶっかけられたってよ」

 

「なんで?」

 

「あの歳で導師になんて生意気だってキレたんだと」

 

「うそぉ アルペジオ女史がケンカふっかけたのぉ?」

 

「みっともねぇ 嫉妬かよー」

 

と嫉妬によって喧嘩を売ったのだと周りから批難される。

 

(どうとでも言えばいいわ こっちには姉としての立場と意地があるんだよ!あれは必要なことだったの!けど・・・すっきりしたわぁ・・・だいたいーーレレイが私の遥か先に行っちゃったのもーー)

 

と伊丹と大場の方を睨む。

 

((俺ら 何かしたかなぁ・・・))

 

そしてロゥリィが審判を務める。

 

「戦いの神エムロイの名においてぇ 使徒ロゥリィ・マーキュリーの許 次の条件を守ることぉ この決闘は不殺であることぉ 女故顔は傷つけないことぉ この二つを守る限り好きになさぁい これを破ったり負けを認めたりぃ 倒されて十数える間に戦う姿勢を取らなかった時はぁ その者の負けとするぅわかったぁ?ではぁ 第十三次ぃレレーナ家姉妹会戦ーー始めぇ!!」

 

試合開始の合図とともに魔法を発動する。最初に先陣を切ったのはアルフェだった。レレイは、アルフェの魔法を回避してお返しをするが弾かれる。そしてアルフェは、ローブからある物を取り出した。それは、輪っかに繋がた三個の宝玉のような物だった。

 

「!あれは・・・」

 

「何だ?」

 

「すごいでしょう?あれがアルフェの研究している鉱物を触媒にして魔法を現理展開させる 鉱物魔法よ」

 

「けど あれ相手に投げつける武器でしょう?さすがに姉妹ゲンカの域越えてますよ」

 

「うん いくらなんでも限度ってものがある」

 

「大丈夫よ 見てて」

 

アルフェの鉱物魔法の攻撃に結界を張って凌ぎきるレレイ。

 

「魔法を発動するには『現理』の支配するこの世界を『法理』で開豁しなくちゃいけないわ レレイのようにね 触媒を用いるとね 手っ取り早く『現理』に干渉できるの 触媒によって効果は色々よ アルフェはその法則性を見出そうと研究しているの」

 

「「は はぁ」」

 

どちらも一歩も引かない攻防が続いていく。攻めては守りに入るの繰り返しが続いた。

 

「ちょっと見ない間に腕上げたじゃない」

 

「白い導服は伊達じゃない」

 

「ほざいてろ!!そのメッキはがしてやるよ!」

 

レレイとアルフェの姉妹の決闘の様子は遠くなれている地区でもよく見えるほどの光景だった。

 

「そろそろしゃれにならんのでは・・・」

 

「大丈夫よぉ リンドン派で最初に習うのは防御魔法なの」

 

「いや そうじゃなくてーー」

 

「だから最後は力比べになるんだけど ふたりとも随分と腕を上げたわねぇ 特にレレイすごい成長よ」

 

「キャア」

 

「わっ」

 

「なんじゃあれは」

 

「あの光の輪初めて見るぞ」

 

一進一退の攻防の末に二人とも体力の限界に近づいていた。

 

「くっ(今のなに?氷柱の加速が私のより速かった 畜生・・・これが天賦の才ってやつ?)」

 

二人の決闘を観戦している野次馬達も皆驚いている。

 

「こんな決闘 大賢者カトーとミモザ老師のケンカ以来だ」

 

「鉄のアルフェが押されっぱなし」

 

「レレイって奴すごいな」

 

次第にアルフェがレレイに押されて劣勢に立たされていく。

 

「ぐっ・・・」

 

「・・・ロゥリィ?まだやらせるの?」

 

「ぎりぎりまでやらせるわぁ 二人ともやる気なくしてないんだものぉ 最後まで本気でやらせるのが筋よぉ それにぃ ここで止めたらわだかまりが残るしぃ 血の繋がらない姉妹のどちらかに負の感情が生まれればそれは偽りの関係 他人になっちゃうわぁ」

 

「いや けどさ なにかーー」

 

そんな不安がる伊丹を余所に人混みの中にボーガンを隠し持っている人物がレレイに狙いを定めようとしている。その時ボーガンを持っていた男の右腕を何者かにナイフで突き刺さした。

 

『ぐあああ』

 

「卑怯者め!覚悟!!」

 

と人混みから悲鳴が聞こえ伊丹と大場はホルスターからワルサーP-38を取り出し声のする方に向かう。

 

「なに!?」

 

「別口のケンカか?」

 

「道を開けて!」

 

「レレイこっちへ!」

 

二人が向かうと其処には右手を引き裂かれ胸をナイフで刺された男がいた。

「エムロイの使徒が不殺を宣言した決闘で」

 

「血が流れた・・・」

 

「衛士を呼んでこい!」

 

「下手人はどいつだ!」

 

「このロゥリィが仕切る決闘の場を汚したわけぇ 教えてくれるんでしょうねぇ グレイ・コ・アルド?」

 

「ハッ 聖下 こうして再びお目にかかることができ光栄です なれど 早急にこの場を離れることを進言いたします 刺客の一人を倒したとはいえ この場が安全とは限りません」

 

「ハ?刺客?」

 

刺客という言葉を聞いた伊丹達は驚く。

 

「聖下 シャンディー・ガフ・マレアでございます その者はこれでレレイ様を狙っておりました」

 

「な なんでレレイをーー」

 

「詳しくはこの場を離れてからーー」

 

「よし 中尉取り敢えずこの場を納めて切り上げよう」

 

「わかりました すぐ行こう さぁさぁ動いて動いて はーい 皆さん 決闘は終わりでーす 解散解散ーっ」

 

「どっちの勝ちだ?」

 

「皆さん 道を開けて 通るよ」

 

「はいはいどいてどいて すみませんねー ヤオ!宿の様子を見てきてくれ テュカも頼む」

 

「承知した!」

 

「仕方ないわね」

 

伊丹は、二人を宿に先に行かせて自分達は人通りの少ない道を通る。

 

「グリイさん?なんでレレイが狙われるの?あんなにいい娘なのに」

 

「グレイと申します それは・・・なんと申しましょうか・・・」

 

「二人は誰の命令で動いてる?」

 

「やっぱり皇女さん?」

 

「ーーはい レレイ様を帝都にお招きするよう仰せつかりました」

 

そして伊丹達は無事に宿に到着し先に行かせたテュカとヤオが待っていた。

 

「刺客!?レレイに?」

 

「左様です ロンデルにお迎えにあがる途中その情報を得て急ぎ参上しました」

 

「雇い主は?」

 

「それはまだ 迂闊に答えることは・・・」

 

「じゃあ理由は?」

 

「それなら話せるでしょ?」

 

「炎龍の首が帝都に掲げられてから レレイ殿の名声は帝都で知らぬ者がないほどです その方はそれを快く思わぬようでーー」

 

「首が帝都に?」

 

「ご存じなかったので?」

 

「あれは ダークエルフの部族が引き取っていったはず 炎龍が倒されたことを皆に知らせるとかで(政変のこと言い出さないけどまだ知らないのか?)」

 

「確かに効果はありました レレイ様の評判はこれ以上ないほど高まっております」

 

「それって・・・変じゃないか?なんでレレイだけが狙われる?テュカやヤオやロゥリィに俺や大尉もいるだろ?」

 

「それは レレイ様が外つ国や異種族ではなく 帝国臣民であるヒトだからです!」

 

「なるほど よそ者に炎龍を斃された事が知れ渡ればたちまち人々が困惑するからな」

 

そんな事を話していると風呂に入っていたレレイが上がってきた。

 

「わたしはルルドの一族 帝国の臣民なんかになったつもりはない」

 

「そんなこと民には関係ありません 誰も果たせなかったことを他ならぬあなたが成し遂げたのです 帝国に関係なく身内意識をくすぐられる者もおりましょう」

 

「ちょっと!それでなんでレレイが狙われるのよ?」

 

「今さらですがあなたはーー」

 

「わたしの義姉」

 

「なんと!先程のは姉妹ゲンカでありましたか」

 

「そんなことより炎龍の首って!?」

 

「あなたの妹君はここにおります皆様とともに炎龍を打ち果たすという功績をお立てになったのですぞ」

 

「は?なにバカなこと・・・・って 本当!?」

 

「どうも『さるお方』には気にくわないことだったようで『生きている英雄ほど厄介なものはない』『それがまつろわぬ民ならばなおさら』などと・・・」

 

「要はぁ・・・」

 

「嫉妬か・・・」

 

「くだらねぇ 嫉妬ほど醜いものはねぇ」

 

「刺客が何人放たれているか定かではありません されど 並大抵の腕ではないはず 我ら二人ではとうてい防ぎ切れますまい」

 

「わかってるよ 大事な身内を守るのを誰が嫌がる?」

 

「決まりだな 身内が殺されるかも知れないってのに黙っているはず無い」

 

「それでこそ 茶色の人 ともに刺客を返り討ちにいたしましょう」

 

「俺たちってそんなに好戦的にみえる?」

 

「まぁ まず中尉は見えないな」

 

そして深夜に伊丹達は、宿を出て行く。

 

「こんな夜中に御出発で?」

 

「ちょっとねー また来るから」

 

「世話になったな」

 

そして厩からSd Kfz11を出す。

 

「まさか 夜逃げとは・・・俺逃げるのは得意だから♪」

 

「威張ることか?」

 

「では ミモザ老師 学会の日に」

 

「また お会いしましょう」

 

「ええ レレイとアルフェをよろしくね」

 

伊丹と大場はミモザ老師と握手を交わしてロンデルをあとにする。

 

「あ〜ばよ〜ロンデル〜〜〜」

 

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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