GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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空挺部隊、特地へ

昭和21年(1946年) 帝都東京 銀座ゲート前では、たくさんの装甲兵員輸送車がゲートをくぐって異世界のアルヌスの基地に集結していた。

 

「小隊整列 番号ぉ!」

 

「イチッ」

 

「ニッ」

 

「サンッ」

 

「シッ」

 

「ゴッ」

 

「ロッ」

 

「落下傘は格納庫に東門から航空隊地区へ」

 

「誘導どうしたー?」

 

「小隊ごとに兵舎へ移動!」

 

空挺部隊の部隊長が司令部にやって来てのを見て健軍大佐が出迎える。

 

「空挺師団長 お久しぶりです」

 

「世話になるぞ健軍」

 

「総監がお待ちです。こちらへ」

 

そして健軍大佐に案内され空挺師団長は司令室にやって来た。

 

「鯖江少将以下 特教大師団特地方面軍への着任を報告します」

 

※特教兵大師団:特地派遣教導兵科大隊師団の略称で下士官や兵の予備師団や日本中の訓練所から召集したベテランの指導員を寄せ集めて大急ぎで作った部隊である。

 

「よく来てくれた。待っていたぞ」

 

その後新たに加わった鯖江少将を加えた師団長、旅団長、大隊長、連隊長や参謀を集め会議が開かれた。

 

「早速だが帝都は予断を許さない状況だ。いつ救出作戦が発動してもいいよう待機をお願いしたい」

 

「了解です。特地方面軍単独で作戦を実施すると思っとりましたが 出動命令がきたときは驚きました」

 

「今回の作戦で重要なのは数ではなく速さだ。この要求を実現できる部隊を私は隊内に一つしか知らない」

 

「ーー光栄です。行けと言われれば我々はどこにでも行き やれと言われたら何でもする準備できています。だが行ったことも見たこともない相手と戦うからには不慮の事故もありうる。先に伝えた通り 現地に精通し 実戦を肌で知る者に現地指示を任せたい やってくれるね?」

 

と鯖江少将は健軍大佐を見て言う。当の健軍はゆっくり息を吸って満面の笑みを浮かべる。

 

「嬉しくて涙が出ます」

 

「・・・頼むぞ。ところで陸軍大臣と海軍大臣や国連と駐在武官の視察も予定通り行うとか 情報漏洩大丈夫てすか?」

 

「帝国へは心配無用だ。気付いても対応は間に合わんだろう 問題は同行している代表取材団の救出作戦への反応だ・・・」

一方ベルナーゴ神殿を出発した伊丹達一行は、学都ロンデルの宿に戻って来ていた。

 

「古から変わらぬ古都の夜景か・・・何度見てもいいもんだ」

 

「ーーそう とうきょうとは違う 優しい夜景ーー燭台で揺らめく頼りない炎 学徒達はその小さな光の下で本を紐解きペンを走らせる。小さな努力を積み重ね知識の炎で蒙昧の闇を切り開くためにーー」

 

と伊丹とレレイがロンデルの夜景を見ていい雰囲気になっていると

 

「なぁ〜にぃ 二人で雰囲気ぃ 作ってるのぉ〜?」

 

とロゥリィ、大場、テュカ、ヤオ、グレイ、シャンディーが居た。

 

「あはは スマンスマン なるべく死なさないようにな」

 

と伊丹は、stg44を構える。

 

「私が導師号をあきらめれば・・・」

 

「その話はもう済んだろ?ハーディの仕込みでベルナーゴに連中が引きつけられても元を断つまで刺客はやってくる。ならやっつけちまった方が学会まで時間は稼げるだろう?それに見ろよ 今の俺達に勝てる奴いると思うか?」

 

「フン 俺達を倒したきゃ一国の軍隊でも引き連れてくるんだな」

 

と皆自信に満ちた目をしていた。(シャンディーを除く)

 

「わ 私は 戦力外ですか!?騎士ですよっ 大人ですよっ ひどいですー」

 

「シャンディー殿 お静かに」

 

すると廊下の方で床の軋む音が聞こえて来た。

 

ヒタ ヒタ ヒタ

 

「本当に誰か 来ましたぞ」

 

「うし 勘が当たった。今日はなんかやな雰囲気がしてたんだよ」

 

「ハァ?そぉゆうことはもっと早く言っときなさいよぉ」

 

「スマン 確信持てたのさっき」

 

「そう言えば 中尉の予感って変な所で当たるんだよなぁ 不思議だ?」

 

そして皆は身を隠せるところに隠れて刺客達の襲撃を待ち伏せることにした。

 

「さっきも言ったように目と耳を塞いで顔を伏せておけよ 光で見ちゃだめだぞ!見ちゃだめだからな!!」

 

と閃光弾を投擲を予告する。

 

チャリーン コロコロコロコロコロコロ・・・

 

「・・・・」

 

「・・・すまぬ 此の身だ」

 

「・・・お客はおそらく四人」

 

「押すなよ」

 

「シッ」

 

すると扉にかけていた鍵が外され刺客が入り込んで来た。そして刺客達はそれぞれのベッドに行き所持していた短剣を抜き突き刺す。

 

ズン ザク ザク ザク ザク

 

「・・・やった」

 

「やったか!?」

 

「ああ やった!!」

 

「残念でした。ご苦労さん」

 

と突然声が聞こえて何かが転がって来た。

 

カラン

 

「へ?」

 

すると突然光が出た。伊丹が投げたのは閃光弾だった。そしてそこで、ロゥリィがハルバードで殴りつける。

 

「クリア!」

 

「目が 目がぁ〜〜」

 

「あんだけ見るなって言ったのに グレイさんどう?」

 

「大丈夫ですな 気絶しとるだけです」

 

「テュカ?ロゥリィ?」

 

「他の客が起きて来ちゃったわぁ」

 

「こっちは異常なし」

 

「伊丹殿 大場殿 この刺客どもやけに小柄ですぞ?」

 

「そう?どらどら・・・」

 

「うん?」

と伊丹が懐中電灯で刺客を見るとそれはまだ小さな子供だった。

 

「ーーん?こいつらどっかで見たような・・・」

 

「確かに見覚えがあるぞ こいつら」

 

「あらぁ この子たちぃ この宿にいるボーイだわぁ」

 

その後騒ぎを聞きつけた宿の当主ハーマルが血相を変えて伊丹達の部屋に駆け込んで来た。

 

「おっ おっ おっ おっ お前ら!!なんてことをしてくれたんだぁっ おしまいだ・・・ロゥリィ・マーキュリー聖下一行を襲うなんて・・・古の歴史を誇るこの書海亭も・・・おしまいだあ」

 

と当主は絶望に打ちのめされていた。

 

「・・・僕たち 騙されたんです。聖下たちは・・・偽者で詐欺師で人殺しの賞金首だって」

 

「偽者ぉ!?」

 

「此の身らが?」

 

「どこのどいつかしらぁ?そんな不敬なことを言い触らしてる輩はぁ?」

 

「とっとっ 十日くらい前に酒場で会った賞金稼ぎがっ 酒おごってくれて相談にも乗ってくれて・・・」

 

「手配書き見せてもらったし 賞金の前渡しで金貨ももらったしーー」

 

とボーイ達が明らかに胡散臭い持ちかけ話に乗った事を聞いた宿の当主は呆れる。

 

「お前ら・・・バカか・・・賞金の前渡しなんてあるわけないだろ それを間に受けて聖下を・・・?」

 

「・・・まだ 何もしてません その前に捕まってしまってーー」

 

とボーイは言うが既に短剣でダミーの伊丹達を滅多刺しにしてたのを忘れていた。

 

「何も・・・ねえ」

 

「どの口が言えんだか」

 

「何もできなかったのと何もしなかったとの間には 天と地ほどの開きがあるのよ」

 

「ご ごめんなさい」

 

「・・・この手口は噂に聞く笛吹男では・・・」

 

「笛吹男?」

 

「なんだそれ?」

 

「あるときはヒトの男 あるときはエルフ女 時には妖婆 誰もその正体を見たことがないという 凄腕の刺客斡旋人ーーこの笛吹男を倒さない限り刺客は延々と湧き出てきますぞ」

 

「どゆこと?」

 

「この者の特徴は自らは手を下さないこと ごく普通の民を刺客に仕立てあげるのです。狙う相手の近しい者に接触して その者の本質を見抜き言葉たくみにそそのかし心の闇を開かせて 殺人という禁忌の鍵を外してしまう」

 

「まさかそんなことが・・・」

 

「そうされた者が目の前におりますぞ」

 

「う・・・」

 

「おそらくこの者らも他の客を守るためとそそのかされたのでしょう 日頃主人に厳しくしつけられてきたはずですから」

 

そうグレイから言われボーイ達は頷き当主は目を見開いた。

 

「お前たち・・・そこまで宿のことを・・・ 聖下!皆様!こいつらを許してやってください!」

 

と当主はロゥリィに土下座をして許しを乞う。

 

「雇い主として私めが責任を取ります。ただ若いこいつらは放免にしてやってくださいませっ」

 

「ハーマルさん 待ってください 罰は僕らが受けます!」

 

「将来の夢はどうするんだ?これで終わりでいいのか?」

 

「けど書海亭の伝統はどうするんですか?」

 

「お前らが助かるなら宿のことなどどうでもいいっ」

 

「どうする?」

 

「どうするもこうするもなぁ?」

 

そしてロゥリィはハーマルの前に立て、

 

「許すわぁ ただしぃ何を間違ったのかしっかり教育することぉ」

 

とロゥリィは許す事にした。

 

「聖下の神託が下った!」

 

「許されたぞ」

 

(これでいいのか?)

 

「あっ ありがとうございますっ し しかし皆様をこのままお泊めするのも失礼な話です。すぐに知り合いの宿にお部屋を用意いたしますので 聖下様方にはそちらにお移りいただきーー」

 

「その必要はない 一度騙された者は警戒心を持つ この宿はもう安心 このまま泊まらせてほしい」

 

「か かしこまりました!出立の日まで誠心誠意お仕えさせていただきます。ホラ!お前らも頭を下げろっ 替えの布団を持って来い!」

 

「はーい!」

 

「皆様どうもすみません お騒がせしました」

 

「主人 災難でしたな」

 

「けしからんな笛吹男って奴」

 

とひとまずこの場は収まり皆どんよりする。

 

「・・・でもさ あのボーイさん ホントに大丈夫なのか?」

 

「大丈夫なわけぇないじゃない」

 

「グレイはああ言ったけど」

 

「殺人を禁忌とする心の鍵は簡単には外れない 戦う者は皆 相応の訓練の果てにその禁忌を外すことができるようになる」

 

(そうだよな・・・俺や大尉だって何年も訓練してきたからできたんだし 少し前まで実戦で米兵を殺してたからなぁ)

 

「おそらく笛吹男は その禁忌が外れやすい者を探し出す術に長けている」

 

「なるほど・・・そいつが狙うのは心の弱く隙を出しやすい奴か・・・」

 

「つまり・・・騙される人間は何度でも騙される。ボーイ達は数少ない該当者 笛吹男は彼らに必ず再接触する」

 

「もしかしてそれで許したのか!?ボーイら泳がせて監視するために?」

 

「あの子達かわいそうに」

 

「待ち伏せされたってぇ 気づいた笛吹男の顔見るの楽しみねぇ」

 

と言うロゥリィに伊丹と大場は複雑そうな表情になる。

 

「先に言ってくれたら俺らも話合わせるのに」

 

「あのくらい気付きなさぁい」

 

「監視するったってどうするんだ?俺ら全員顔バレしてるだろ?」

 

「戦力外がいるから大丈夫」

 

「?」

 

とレレイが指差す方を見てみるとそこにはシャンディーがいた。

 

「ああ〜〜まだ目がチカチカするぅ〜〜」

 

とそんなシャンディーを皆目を細くして見る。

 

「へ?な なんですか・・・?」

 

 

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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