GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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激突

騎士団と掃除夫が臨戦態勢を取りまさに一触即発の緊張状態だった。

 

「黄薔薇隊戦列を敷け!」

 

「カーゼル侯こちらへ」

 

「赤薔薇隊指揮天幕の守りにつけ!」

 

「第三 第四 百人隊横陣隊形!」

 

「せっかく いただいた真珠の首飾り ここに来るまでにみんな使ってしまいました」

 

「気にするな 俺がまた買ってやる」

 

とシェリーを抱き締める菅原。

 

「最高の舞台じゃねえか?」

 

「ええ」

 

「き 貴様らぁ 歯向かうつもりか!今すぐ陣形を解き罪人を渡せ!(ここで退いた

となれば消極的として密告され 前任者と同じ道を・・・)・・・騎士団は ゾルザル皇太子殿下の公布した法に逆らい 罪人と敵国の肩を持つというのだな?」

 

「ヘヘン 馬鹿にすんな 皇太子の法だって?皇太子の法が皇帝陛下の勅命より上だっていうのかい?てめぇらは 宮殿に入る許可をニホン帝国にもらってるのか?」

 

「我らはオプリーチニナ!罪人を捕らえるのにそんなもの必要ない!!」

 

「知ったことか 便所掃除でもしてろ!!」

 

「人の恋路を邪魔する奴はコバルトに食われちまえ!」

 

「おいおい 奴らもう食われとるわ」

 

と騎士団と睨み合う中最初に仕掛けたのは掃除夫だった。

 

「蹴散らせ!!罪人を捕らえろ!!」

 

「翡翠宮は 外交特権に守られたニホン帝国使節の館!帝権も及ばなぬ!!力ずくで押し入ろうとする者あらば皇帝陛下の名の下 このヴィフィータ・エ・カティが討つ!!抜刀っ 野郎ども花嫁を守れ!!突撃!!前へ!!」

 

と同時に双方は剣を抜き激突するそれはまるで猛牛のぶつかり合いのようだった。がしかしこの状況では数が物を言い掃除夫は徐々に押されていった。

 

「小娘と老いぼれどもなど恐るるに足らん 皇太子殿下が成果を待っておられるぞ!!」

 

だが数が少ない掃除夫とって腕の立つ騎士だった為騎士団も数人討ち取られていた、

 

「(俺が・・・シェリーを助けたせいで・・・)シェリー見ちゃだめだ」

 

「・・・いいえ わたくしは見ます。スガワラ様こそわたくしを見てくださいませ。シェリーの無事を喜んでくださいませ もし気に病まれるのでしたら軽蔑なされてもかまいません。わたくしはこうなることを承知で参ったのです。ーーだからわたくしはわたくしのためにーー死んでいってくださる方々から目を離すことはできません。どうぞ見させてください」

 

(東郷大臣待てて言ったのはーー誰かを助け守るには犠牲を覚悟しなければならないこともある ならば最小の犠牲で済む手段と時期を待てとーー)

 

「スガワラ様 後悔しておいでですか?」

 

「(犠牲を恐れるなら傍観するだけという選択もあった だがそうしたらシェリーが・・・敵の血かシェリーの血か どうあがこうとこの手は汚れる ならばこの先加害者として罪を背負っていくしかないのか・・・)いや 後悔はしない(東郷大臣の計算を台無しにしてしまったな・・・)真珠の首飾り買ってやれないかもなあ・・・」

 

「いつか買ってくださるというお志だけで シェリーは幸せです」

 

(この子はもう・・・以前のような笑顔を見せることはないかもしれない・・・)

 

そして騎士団と掃除夫との乱戦はいよいよ幕引きが訪れていた。委員長のギムレットが乱戦の中を駆け回りながら翡翠宮の正門に向かっていた。

 

「くそっ 反逆者ども!!皆殺しにしてやる!」

 

「逃がすな!弓兵!!」

 

騎士団は敗走する掃除夫を追撃していくが何十人かの掃除夫は撤退していた。

 

「退け!退けーっ」

 

後に残ったのは見るも無残な状況だった。翡翠宮の中庭の至る所に殺された何十人もの騎士団と掃除夫の兵士が野晒しにされていた。

 

一方の大日本帝国の使節も一部始終を固唾を飲んで見ていた。

 

「終わったようだな・・・いや 始まったのか・・・」

 

「吉田副大臣 騎士団が負傷者の収容を求めておりますが」

 

「・・・わかりました。弘畠中佐 空いている部屋に通してください 元々こちらの宮殿ですからね」

 

その後翡翠宮に先程の戦いで負傷した騎士団が運ばれてきた。一方の菅原はあっちこっちで野晒しになっている死傷者達を見つめていた。

 

「婿殿 シェリー・・・そろそろ参ろうか」

 

「カーゼル侯(婿・・・義父なら同行して当然ということか)・・・わかりました こちらへ」

 

と菅原はシェリーとカーゼル侯爵を翡翠宮の中に連れて行く。

 

一方帝都東京 首相官邸では、外務大臣東郷茂徳と陸軍大臣杉山元と海軍大臣嶋田繁太郎が使節団一行の救出許可を東條英機から貰おうとしていた。

 

「吉田副大臣らの救出作戦を許可していただきたい ただちに!」

 

「許可できんな」

 

「何故です?もう戦闘が始まってるんですぞ?しかも宮殿の目の前で、そんなところから吉田達を脱出させる方が大事です。違いますか?」

 

「だがな この救出作戦 一時的にせよ 帝都の一部を占領するのだろ?だったらなぜ帝都自体を陥さないのかと言われるよ?」

 

「だから ちゃんと国民に説明して・・・」

 

「わかっているよ 帝国を丸抱えする力は今の日本にない けど各国や記者が見てるんだよ?」

 

「それならなんで視察団なんか受け入れたんです」

 

「今さら言ってもしょうがないのだよ!」

 

「総理 この事態をどうするおつもりですか?」

 

「だから 視察団と記者が特地を出た後なら」

 

「一週間も放っておけと?」

 

「いいですか総理 宮殿警備の騎士団は六百あまり帝都に派遣されている陸海軍の将兵も数えるほど 対する帝国軍は四万人近く 突破されたら副大臣一行がどうなるか・・・吉田副大臣を見殺しにしたとあれば国民は黙っていませんよ総理?」

 

「そもそもこんなことになったのは東郷大臣の責任じゃないのか」

 

「現場の判断だ 吉田に委任したでしょう?」

 

「だったら現場になんとかさせろ!」

 

「いいんですか?東條大臣 これ以上現場を暴走させれば 現場の尻ぬぐいして暴走をおさえるのが我々の仕事です!」

 

「ならば 特地を日本の東部戦線にしていいのかね?」

 

「話を飛躍しすぎです。講和と賠償金 東條大臣あなた自身が立てた基本方針は今も変わっていないでしょう」

 

「たがね 記者は都合よく忘れてしまい 党内からも手ぬるいとの批判もある。その派閥に離反されれば選挙負けるぞ」

 

「責任から逃げてやるべきことをせず後悔するより選挙で負ける方がマシですよ」

 

「私もです」

 

「同じく」

 

「つまり・・・君らは私に総理をやめろと?・・・わかったよ許可しよう陛下には私から伝える。ただし責任は取ってもらうからな」

 

と東條英機は救出作戦を許可した。外務大臣東郷茂と陸軍大臣杉山と海軍大臣嶋田は退室し車で各省に戻っていく。

 

「すまないな 杉山さん 嶋田さんにとんだ貧乏くじ引かせてしまって」

 

「いいですよ 覚悟はもう済ませてます」

 

「気にしないでください」

 

「君 陸軍省に戻ったら直ぐに特地方面軍に連絡 総理と陛下の許可がおりた。ただちに作戦を開始せよ」

 

「ハッ」

 

 

一方ノッラを追っていたシャンデーは、

 

「パイランか・・・ロンデルからだいぶ離れちゃったなあ・・・(ノッラを追いかけてここまで来たけど 街の手前で見失っちゃた・・・)・・・何か食べよ」

 

とシャンデーは近くの居酒屋に入っていた。

 

(う もうお金が・・・)

 

「どうするね?」

 

袋の中には日本の貨幣しか無くなっていた。すると

 

「店主 これでこのお嬢さんに何か見繕ってやってください あとエールを二つ」

 

「え?あっ いえいえそんな!おかまいなく」

 

「構いませんよ 薔薇騎士団の騎士様」

 

「(!!ボーイさんの言っていた人相にそっくり・・・!)な なんで私が騎士団の者だと?(もしかしてこいつが笛吹き男・・・!?)」

 

「その装いと以前帝都の式典でお見かけを」

 

「て 帝都から来られたので?(やった!大手柄!)」

 

「やぼ用でね ああ そうそう!翡翠宮で騎士団と帝国軍の戦闘が始まったのはご存じで?」

 

「・・・え!?」

 

 

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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