GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
薔薇騎士団は馬に跨り掃除夫に追撃を図る。
「逃げる兵は追うな!狙うは掃除夫野郎だ!」
「逃げるな!進めェ!退く者は死あるのみ!!」
「戦え!戦わんかあ!」
「ギャッ」
掃除夫は敗走する兵を片端から排除して行くが敗走する兵は後を絶たない。この光景は帝都に潜伏している陸軍斥候部隊も見ていた。
「あー あー かわいそうに・・・奴ら頭に血がのぼっちまってる。最初の戦闘の後は近くの警備部隊を片端から逐次投入 これだと監獄周りの城壁もだいぶ手薄になってるな。アウレンス通りに四頭立ての馬車接近中 おえらいさんか?」
「こちら ポイント1 悪所事務所送レ」
「寄せ集めの小部隊でも波状攻撃されるときついぜ 作戦決行日まで騎士団が保ちゃいいが」
「貴様らそれでも栄えある帝国軍兵士か!隊列を組め ただちに再攻撃するぞ!!」
再攻撃を命じるとそこに一人の男が目に入って来た。
「こ これはルフルス時期法務官殿 お越しになられていたのですか。翡翠宮は今日中にーー」
ズッ
とギムレットの体を刃が貫いていた。
「な・・・ぜ・・・」
と己が粛清された理由も分からぬまま絶命した。
「彼は失敗した!失敗は許されないのです。これから皆さんにはひとりひとり自らを総括してもらいます。その中で任務態度がなっていなかった者の名を挙げなさい その者らを十分の一刑に処します」
そして掃除夫は一人の男の名を挙げた。その男は服を脱がされ数人に押さえつけられ"総括"と言う名の元に殴られた。この事はかつて1970年代に日本中を震撼させた連合赤軍の仲間同士で殴り合う総括という集団リンチが行われ約11人が死亡した。
「やめろっ やめてくれ!なあ・・・頼む・・・」
バキッ ガッ ゴッ ゴキ
「ぐあっ ぐ やめ・・・がっ・・・(なんで・・・なんでオプリーチニナに加わっちまったんだ。誰かが俺の名をつぶやいただけで殺される。後悔を悟られただけで殺される。この恐怖から逃れるにはーー考えることをやめ ただ任務を果たすのみーー)」
殴り終わる頃には男の顔は見るも無惨な姿だった。顔は腫れ上がり原形をとどめていなかった。
「何をしているの?ルフルス・ハー・ラインズ」
と馬車からテューレが現れた。
「テュ テューレ様!なぜここに!?」
「あんまり報告が遅いので 気になって見に来たのです。ゾルザル殿下のご期待がかかっているのですから がっかり させないでください」
「し しかしーー」
「ダメ 『しかし』はなしよ そういういけない言葉を口にしてはダメ あなたが口にしていいのは『はい』だけよ おわかり?」
「は・・・はいっ」
「けど不思議ね 女子供と年寄りの寄せ集めに 選ばれたあなたたちはなぜ負けてるの?あなたたちってもしかして・・・無能?わたくしは殿下のもとに帰らねばなりません ルフルス あなたはオプリーチニナ発足の功労者 わたくしはそう思っています」
「は はい」
「けど殿下がどう思うかは別の話 あなたに短剣を手渡すことになるかも・・・わたくし そんな役目したくありませんわ わかってくださる?」
「は はい」
「ですから多少の損害は仕方ない そうでしょ?」
「はいっ」
「殿下と一緒によい報せを待っていますわ 早く届けてくださいね」
「は・・・はい!」
「いいお返事・・・」
そう言ってテューレは馬車に乗って去って行った。
「法務官 いかがしますか?」
「う・・・ううううう」
「ほ・・・法務官!?」
「なにをしているのです?三万を超える帝国軍がいるではありませんか 手駒が足りないのなら早く呼び集めなさい」
ルフルスの状態はもう殆ど自暴自棄に近い状態だった。
潜伏している陸軍斥候部隊は掃除夫の行動を監視していた。
「動きが急に慌ただしくなった」
「発破かけられたな」
「さっきの馬車よっぽど重要人物が乗ってたのか?」
「死角に入って確認できなかったのが惜しいな」
そして悪所事務所では、黒川がミザリー達に問い合わす。
「馬車?」
「ああ 種類は問わない 今から伝える日時と場所に来てくれ」
「しかしねえ このご時勢に・・・」
「馬車もひと財産だしねえ」
「無論 ただとは言わないぜ」
とある屋敷では、日本軍が悪所の顔役ーーゴンゾーリ家 メデュサ家 パラマウンテ家と取引をしていた。
「金なら出す」
とテーブルの上には山の様な金貨が置かれた。
「個人的なつき合いはともかく なんで俺たちがニホン軍の手伝いを・・・」
「悪所の包囲が厳重になってあんたらも困ってるはずだ。ちょっと馬車を集めるだけで金が手に入る。そして自分たちはあんたたちが普段やってることには口を出さない」
「我々の邪魔さえしなければ」
「いい取引じゃないか?ーーとイズモ隊長は言っています」
と栗林が通訳して三家はやれやれと言った感じで承諾した。
「で どこに馬車を持ってきゃいいんだ?必要な数は?」
「ご協力感謝する」
そして悪所事務所では、兵士を集め上官たちが作戦を説明する。
「西門北にあるバスーン監獄 講和派議員が多数収容されている。空挺作戦開始前にこれを制圧し講和派議員を解放する。攻撃部隊は陸戦隊 第一 第三 第四偵察隊 議員たちは馬車で陸戦隊の制圧した西門を通り集結地点に移動 集結地点は空挺作戦の降下地点となる。彼らを回転翼機で脱出させ 参加部隊は陸路 回転翼機で輸送してきた車輌でアルヌスに向かう」
「一偵と三偵はPX事務所に移動 四偵に合流し配置につく 敵との接触は避けること移動経路はーー」
「こんな大事なときに伊丹隊長ら どうしてんのかな」
「確かレレイの用事でまだ ロンデルじゃねえの?」
一方、ロンデルに居る伊丹達一行は、学会の発表の準備の待ちをしていた。
「ロンデルの学会 正式にはロンデル学位認定審査会。元々は学徒が賢者の書庫に立ち入る資格があるか見るためのもの 賢者の蔵書を理解するには学徒にもある程度の学職が必要だから」
「図書館ないって言ってたもんなあ」
「ああ ずっと昔に焼かれたんだったな」
「そう 学位が上がるごとに多くの導師の書庫に入れるようになる。自ら塾を開いて門下を持ち 学会で研究成果を発表することもできる」
「レベルアップみたいなもんか」
「レベルには『学士』『修士』『博士』『導師』がある。まず学徒は 学士以上の者から基礎教育を受ける。推薦をもらって導師に師事し口頭試問に受かれば学士号をもらえる。晴れて『賢者』の仲間入り 他の学派の導師を加えた口頭試問に受かれば修士号がもらえる。そうすれば他の学派の教えも学ぶことができる」
「試験ばっかりぃ」
「わたしが今持っているのが修士号」
「その次が博士号ね」
「そう ちなみにアルフェはもう持ってる。博士号を持っていたらロンデルで制約なく学ぶことができる。あんなのでも多くの国では閣下と呼ばれる。ここでやめる人が多い」
「あんなの?」
「審査会で老師全員に論文を認められないといけないはずなのに・・・なぜ どうしてどうやってあのアルフェが・・・」
「レレイ殿?」
「で最後がレレイの受ける導師号なのねぇ」
「自ら書庫を構え多くの学徒を教えることになる。その権威は国の大臣より上をいくほど」
「なるほどねぇ」
「今日レレイが出る学会ってそんな権威あるんだな 宿の主人がビビるはずだわ」
「とんだ 優遇措置だな」
「あたしぃもぉ神官見習いのとき習い事しただけだからぁ 学位取るのってそんなに大変なのねぇ」
「わたしたちも無縁だし」
「しかし噂では聞いたことあるぞ。ロンデルの学会・・・導師号の審査は公開処刑吊るし上げだと・・・」
とヤオの爆弾発言に一同全員が静まり返る。
「ちょっヤオ!今それ言う!?」
「空気読めよ!」
「今日レレイが受けるのよ!」
「え!?あ!」
「やっちゃったわねぇ ヤオ〜」
「レ レレイ殿」
「大丈夫 覚悟はもうできている」
「しかしレレイはすごいよなあ 学位取って終わりじゃないんだろ?」
「それはイタミも同じ」
「俺も?」
「イタミはーー学士に相当する学位を持つ 賢者」
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い