GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
短剣を構えたノッラは演壇に立つレレイに向かって飛びかかる。
「もらった!」
絶体絶命の状況の中、突如ノッラに向かって多数の無機物や光が注がれていく。
『ギャン』
まともに食らって壇上に堕ちたノッラは身体中に火傷や傷跡が付いていた。その光景を見て周りの人々は困惑し唖然とする。
「あ・・・れ?」
「段取りと違ってない?」
「えらい こっちゃーっ」
「お医者 お医者」
「なんというか・・・コンサート会場にテロリストが入り込んだら 満席の観客が全員特殊部隊員だったって感じ?」
「何だ?その例え?」
「ひとまず控え室へ!」
「レレイ!」
「皆様しばしお待ちください」
「老師達待ちかまえてた?」
「ロンデル中で噂になってるって言ったじゃないですか。目の前で襲えばあの老師達が黙って見てるわけないです」
「もしかしてあれで手加減してる?」
「ノッラが襲って来たんですか!?」
「ああ フリじゃなく本気でな だが老師達が直前で防いでくれた」
「あれ見たら他の刺客がいても手を出さないだろうけど 一応みんな持ち場に戻ってくれ」
「・・・レレイさん」
するとシャンディーがレレイに近付き懐から短剣を取り出してレレイに向かって振り下ろす。
「え?」
キ インッ
硬い金属音が響き渡り伊丹達がレレイの方を見てシャンディーがレレイを襲っている事に驚き目を見開く。そして実行犯のシャンディーも伊丹達とは別に刃先が通らず欠けた事に驚く。
「・・・え!?どうして!?」
「シャンディー殿 何を!?」
「レレイ!」
駆け付けたグレイとヤオがシャンディーを取り押さえる。レレイは導服を捲り下に胴鎧を着ていた。
「胴鎧を着ておけと言われたから」
「え・・・ノッラは襲うフリするだけだから 鎧なんか着なくても・・・」
「そう思っていたのはボーイとシャンディー殿だけですぞ」
「まあ 半信半疑だったけどな」
「けどあの動きはやばかった。老師達が魔法で止めなきゃ今ごろ・・・」
「ニホンにもこんな格言がある。備えあれば憂いなし」
『ずるいです!』
「ずるいも何もドジだっただけじゃない」
「困るわぁ まだぁレレイをハーディのもとに行かせるわけにはぁ いかないのよぉ」
とロゥリィは暗い笑みを浮かべてシャンディーを脅す。
「あの〜発表するにゃ?」
「あ はい レレイ!発表やれる?」
「刺客に狙われるほどの注目人物の発表。会場中が聞きたがってるぜ?」
そう言われてレレイは何処と無く安堵していた。
「改めまして本日最後の導師号審査 レレイ・ラ・レレーナ!」
名前が呼ばれてレレイは演壇に立つ。
「わたし レレイ・ラ・レレーナは『門』の向こうの『現理』を応用して、魔導師でも手が出せなかった現象を制御し 新たな魔法を作り出した。その名は"爆轟魔法"。魔法で爆轟を起こすことに成功したーー」
円盤状の物体を上げ、そして呪文を唱えると物体は跡形もなく粉々になった。この光景を見た老師達は、目を丸くして驚いていた。
「このように力場で作った光円環を連続爆轟させることでより破壊力のある光弾を射出することができる。応用の一つとして浮揚させた物体の加速に使うこともできる」
(あれかあ・・・)
「この魔法で衰退を始めていた戦闘魔法が復権するかもしれない だけど 魔法による戦いは・・・今までより悲惨なものになるだろう。その上で他の分野への応用発展も望んでいる。魔法は一つの道具なのだから・・・以上で発表を終わる」
聞いていた老師達は唖然としていた。
「すばらしかったわレレイ」
「見てよ 老師達の顔 導師号間違いなしね」
誰もがレレイの導師号取得間違いなしと考えていたが齎された結果は、
「保留!?なんで?老師!?」
「それがねぇ・・・発表は申し分なかったのよ?けど ほら さっきの騒動導師になったら学徒を指導する立場になるし あの発表を聞いた学徒が押し寄せるわ。今のままで学徒が巻き込まれでもしたら・・・」
「なにそれ!レレイ自身のせいじゃないのにっ」
(機嫌悪そうだなぁ・・・)
(仕方がないかぁ)
見るとレレイの目は何処かと暗くなっていた。そしてその後レレイを襲おうとしたシャンディーの尋問が始まった。
「さて と シャンディー なぜ レレイを?」
「事と次第によっちゃ・・・」
シャンディーは俯きで黙り込んでいたが漸く喋り出した。
「・・・殿下を ピニャ殿下を助けるためよ!!」
「ピニャ殿下を助ける?姫殿下の身に何か?」
「ヤツが話したの 騎士団が反逆者をかくまったために翡翠宮で帝国軍と戦闘が始まった。そのせいで宮廷内での殿下の立場が危うくなってるそうよ。政変が起こってディアボ殿下すら逃げ出したって、ピニャ殿下が無事でいられたのはゾルザル殿下の妹君だからというだけ」
「それがどうしてレレイを狙うことに?」
「暗殺を命じたのがゾルザル殿下だからレレイさんの首を差し出せば ピニャ殿下の忠誠を示したことになるわ」
「あいつだったのか・・・」
「また あのバカ皇子かよ・・・」
「そんな風にだまされたのねぇ」
「ちがう!ちがう!私はだまされてないわ!」
「エルロンまで行って噂を確かめて来たもの!だとしたら・・・笛吹男の情報能力侮れませんな」
「とんだ裏切りだわ!」
「レレイがケガしたらタダじゃ置かなかったわよ」
「なんとでも言えばいいわ!グレイ騎士補命令よ!!レレイさんを討って!!」
「・・・と 言われましても この状況でどうしろと?」
周りを見ればみんな冷ややかな目でシャンディーを見ていた。
「ここは素直に ピニャ殿下をお救いくださいと頼むべきですな」
「近衛の守る皇城からどうやって!?」
「炎龍をも倒した茶色の人ーーイタミ殿とオオバ殿ならいかようにも」
「へ?俺ら?」
「ほぉ」
「刺客を封じるには大元を断つしかないかと ついでに姫殿下をお救い願えれば」
「信じられない 皇太子殿下を手にかけるの!?」
「小官は庶民上がりですからな」
「ん〜〜一応・・・資源調査って任務中なんだけど レレイはどうしたい?」
「ゾルザルに会いに行く 暗殺をやめろと直接言いたい」
「レレイらしいわぁ そう言われたゾル坊ちゃんの顔見物ねぇ」アハハ
「ちょっ レレイ!帝都やばいって今聞いたでしょ?」
「平気 ヨウジとサカエがいっしょだから」
レレイがこの時初めて二人の名前を呼んだ。
「んー よーし行ったるか 帝都に!」
「行くしかないだろ」
そして伊丹達一行は帝都に向かう事になった。アルフェはレレイを抱きしめてレレイとの別れを惜しんだ。
「さっさと片付けて戻ってきてよ。導師号が待ってんだしあんたは私のかわいい妹なんだからね。無茶もほどほどにするのよ」
「わかってる。アルフェもフラットにやさしくして 彼以外に救けてくれる人は現れない」
「余計なお世話よっ」
伊丹達も世話になたミモザ老師に挨拶をする。
「ミモザ老師お世話になりました」
「また縁があればお会いしましょう」
「カトーによろしくね。たまにはロンデルに来いって ロゥリィ またね」
「ええ またねぇ ミモザ」
と言ってロゥリィとミモザは互いに別れの握手を交わす。
「我らはひとまずイタリカへ向かいます。イタミ殿 オオバ殿お頼みしましたぞ」
「「了解」」
そしてここからはグレイとは別行動となって伊丹達はロンデルを出発する。
「まずは隠してる燃料と物資回収して、まさか盗られてないよな?」
「フン 誰が欲しがるんだよそれ」
「呪詛かけたしぃ 大丈夫でしょお?」
「・・・帝都に行ったことあるのはロゥリィだけ?」
「街に行ったのはイタリカが初めて」
「帝都にもニホン軍がいるのだろう?」
「ああ 拠点がある。悪所に」
「悪所?」
「いかがわしい街だと聞いているが」
「ふぅ〜ん ヨウジィ行ったことあるんだぁ」
「誤解するな!最重要拠点だぞぉ」
「本当ぉ?」
「イタミ運転替わって」
そんなドタバタな中伊丹達は帝都へと向かう。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い