GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
『今回の特集は取材団の現地入り初めて銀座事件後初めて許可された特地情勢。只今特地との中継が繋がった模様です。』
『古村崎記者です。特地は新たなフロンティアか?我が大日本帝国にとっての東部戦線となってしまうのか?皇軍の行動が注目されています。特地でアルヌスと呼ばれている丘から古村崎がお伝えします。特地側に十数万人の犠牲者が出た皇軍の戦闘から半年以上、帝国と呼ばれる銀座事件の首謀者との交渉も行き詰まり賠償金を獲得するという目的もあやふやとなる中野党や帝国民から政府や帝国陸海軍への不満と批判が高まっています。要塞の様な皇軍駐屯地に見下ろされているアルヌスの街 完全武装の帝國陸海軍将兵や戦車が街中を行き交う光景を現地市民はどう思うのでしょうか?彼らの不安な日々は続きます。また 連絡係として駐在している帝国の武官に取材を試みましたが報道陣に刃物を向ける一幕もありました。この事態を防げなかった帝國陸海軍と外務省に対し我々は抗議ー』
『中継の途中ですが異世界の現地から中継です』
とカメラに向かって取材をする軍人嫌いの反戦反軍の古村崎哲郎がアルヌスを取材する。そして次に栗林軍曹の妹の栗林菜々美がアルヌスの街を取材し始める、
「あ はい!特地の栗林です!今 私はアルヌスの街に来ています!ご覧ください!架空のファンタジー世界の住人の様な人々が非番の帝國陸海軍将兵と談笑する場面があちこちで見られます!ここが異世界だと言うことを実感ーー」
すると菜々美の後ろから栗林の名前を聞いてウルフが寄ってきた。
「クリバヤシ?」
「え?」
「クリバヤシだって?」
「え?」
「今仕事でいねえはずだろ?」
「え!?」
「けど似た匂いがするぜ」
「え!?」
「本当だ身内かもな?」
それにつられて菜々美の周りにウルフ達が群がってきた。
「顔似ってけどでけえの付いてるぞ」
「なんで私の名前を!?なんなのー!?」
「双子?兄妹?」
「えー栗林さん特地でも人気ですね(笑)いったんスタジオに戻ります」
そんな菜々美に群がるウルフ達を遠くから面白くなさそうに顔を膨らませている女のウルフ達が居るのを彼らは知る由も無い。そしてその頃
「・・・・・・」
「ノリコ!始めるよ!」
「あ はーい」
日本軍の取材許可が下りているビアホールでは望月紀子が取材陣の通訳を任されていた。
「ニホン?まあ 今度門と繋がったとこは今までと桁が違うなと思ったよ。調味料やビールがすごいんだよ!ここに来る連中舌が肥えちゃってねえ」
「帝国から攻め込んで負けてんでしょ?ニホンって強いよね え?向こうにはもっと強い国あるの?」
「それ魔法の道具か?気持ち悪いなあっちいけよ!」
「ニホン軍すげえ奴らだと思うぜ?俺もある国の元兵士だけどよアルヌス戦役をよく生き残れたね。別になんとも思っちゃいねえよ?アルヌスにいたって捕まえに来るわけでもねえし」
「ニホン軍が来てから盗賊が鳴り潜めてのぉ なにより炎龍という災厄を倒してくれたんじゃ感謝しとる」
住人に聞いて出てくるのは日本軍への感謝の気持ちなど
「ニホンはいいヒトがいっぱいいるにゃ。ニホン軍は私達の恩人のフォルマル家を救ってくれたし アルヌスで仕事にもつけたし、あ ゆーきゅーきゅーかっておいしいものもあるし!亜人だからって帝国のヒトみたいに見下さないし・・・アルヌスは天国みたいなところにゃあ」
メイアはアルヌスに来て本当によかったと心の底から思っていた。余談であるが大日本帝国は日米開戦前ナチスドイツの公共事業のプロパガンダ映像を見て影響を受けた日本でも週休2日週40時間労働を全国の企業に求め今で言うワークシェアリングを開始したのである。また、戦後に労働関係及び労働者の地位の保護・向上の規整する労働三法『労働基準法』『労働組合法』『労働関係調整法』が大日本帝国憲法改正の際に規定された。
「次の質問だけど君達の種族キャットピープル 特有の特徴や風習はあるかな?例えばおっぱいがいっぱいあるとか尻尾を性交に使っちゃったり?」
『んなあ?』
シ ヤッ
と質問した取材人に怒ったメイアが思いっ切り顔を引っ掻かれた。
「尻尾をバカにするにゃっ 尻尾をバカにするのは一族をバカにするなと一緒にゃあ!」
顔を引っ掻かれた取材人は顔を抑えて退散していた。
「ノ ノリコそのまま訳さなくても・・・」
「訳しはするけど責任取らないって言いましたよね。彼女 日本語結構わかるから自分で質問したらよかったんです。それにさっきの卑猥ですよ」
すると上空を見上げると多数のヘリが飛行していた。
「ノリコ 次TKTVの番だいいかい?今日は厚木基地並みにヘリがうるさいけどいつもこんななのかい?」
「いいえこんなの初めて」
その通訳を終えた紀子は飛行場の見える丘で一服していると丘の脇では古村崎がアルヌスの街は見せかけの物でしかないと訴えていた。
「だからさあ ここは『ポチャムキン村』なの帝政ロシアの皇帝に見せるためだけに作られた村。要は我々に見せるためにヤラセ村なんだよ!皇軍に対する反応が良過ぎるのが証拠だ。この前まで殺し合いしてた相手同士だろ?」
「あのこちらにはこちらの事情や常識があるでしょうし、あの街自体の成り立ちを考えると変じゃないのでは?」
(栗林さんだっけ 栗林・・・あのときのーー妹?)
と紀子は皇宮で助けられた兄の栗林軍曹を思い出す。
「まだまだ甘いなあ君は」
「栗林さんの言う通りですよ」
すると端で聞いていた紀子が遂に口を挟んで来た。
「この街は戦闘後に生まれた難民キャンプから自然に発展したものです。戦争についてもこの世界じゃ日常でピンとこないはずですよそれに帝国議会で話題になったロゥリィって神様が守護してるそうですし」
「これはこれはご高説をどうも 元拉致被害者望月紀子さん。いいかい?帝國陸海軍の息のかかってないところじゃ正反対の答えが返ってくるはずだ。第一我々に行動の自由がないなんておかしいじゃないか?あの獣人間達も言いくるめられてるのかもしれん」
「そんなに死にたいんですか?野盗や怪物がうろうろしてますよ?ここじゃ人は地球以上に簡単に死ぬんです。」
「確か明日 各国の視察団が近隣の村に行くので同行取材が出来ますが・・・」
「皇軍が見せたいところだけだろるなんの価値もない」
「あなた達だってあなた達が見せたいところだけ切り取ってるじゃないですか。それも価値がないってことですよね?」
「俺はジャーナリストの使命を全うしている!」
「その割には先入観ありありに見えますけど?中立的に見たまま聞いたまま伝えるのが真実の報道では?」
『中立的なジャーナリズムなど存在しない!』
「呆れました。努力もしないんですか?自分の先入観も明示せずに?受け手は何を信頼すれば?」
「それは記者の責任じゃないな こっちも商売なんでね。流したからには受け手側に責任があるの」
「随分と無責任なんですね。だからーー偏見報道と叩かられ嘲笑のネタになってるのも平気なんですね」
挑発的な言葉に古村崎が腹を立てて突っかかって来た。
「なんだその言い草は?ああ?」
「古村崎さん」
「侮辱するつもりか?俺がちょっと記事にすりゃ・・・」
と言いかけたが紀子のまるでゴミを見るような目に古村崎が怖気づいたのを余所にスカした顔で
「とんでもありません。高名な古村崎さんが見向きもしない低俗の記者に今でさえおもちゃにされてるんです。この上古村崎さんに何を書かれるか考えると・・・今日は日本の記者について大変勉強になりました。ありとうございます」
「・・・そ そうだったな君は皇軍に助けられたんだった。皇軍贔屓になるのも無理はない。栗林君のお兄さんも皇軍将兵だっけ?それじゃあ中立的に物が見られなくなっても仕方ないか」
(ええー!?自分で中立的なジャーナリズムなんてないって・・・)
「アレ見なよ」
と古村崎の指差す方では日本軍の空挺部隊の兵士達が出撃を前にタバコをふかしたり寝そべったりしている。
「あのだらしなさを見てごらん我々国民の目がないとあの始末だ。皇軍なんてのは所詮ああ言う連中なんだよ」
「じゃ忙しいんで失礼するよ」
「記者が自分に都合のいいことばかり垂れ流すならそれを逆手に取ってやる。受け手に本当に必要な特地の情報は"私が流す"」
と決意を露わにする紀子であった。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い