GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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PX@アルヌス

この日アルヌスに世界各国の武官達(アメリカ軍、イギリス軍、アイルランド軍、フランス軍、ドイツ軍、イタリア軍、オランダ軍、ベルギー軍、スペイン軍、ギリシャ軍、ハンガリー軍、ルクセンブルク軍、フィンランド軍、デンマーク軍、ノルウェー軍、ルーマニア軍、ブルガリア軍、ソ連軍、カナダ軍、オーストラリア軍、ニュージーランド軍、インド軍、メキシコ軍、チリ軍、ペルー軍、アルゼンチン軍、ブラジル軍、南アフリカ軍、フィリピン軍、中国軍)が訪れていた。

 

「二棟の仮設住宅からこの街は始まったのか。昔から基地に隣接して兵隊相手の街ができることはあるがそれとは違うのかな?」

 

「なるほど避難民達が作った協同生活組合の商売が軌道に乗って 人が集まり自然発生的に街が建設されたと」

 

と武官達は仮設住宅をマジマジと見る。

 

「はい そうです。しかし我々が関与したのははじめのほんの少し きっかけだけであとは現地の人が自分達で」

 

「難民が自分達で・・・ここで自立できるほどの商売の糧でもあったのかね?」

 

「現地で賢者と呼ばられる人の助言もあったとか」

 

「大変よくできた自立支援プログラムですね。あとで詳細な資料をいただけるかな?」

 

「え?ええと・・・そのーー」

 

「なにかね?そんな物まで秘密なのか?」

 

「い いえそういうわけではっ 担当者に尋ねてみます(自立支援プログラム?そんなのあったっけ?伊丹中尉がちゃんとした計画なんかするわけないしーー伊丹中尉と一緒に行動している大場大尉は何もしてくれない)」

 

「ぜひ話を聞きたい姫路大尉 なんという方なんだ?」

 

「あの・・・そのぉ 今任務で不在なのですが い 伊丹中尉と大場大尉です」

 

と案内役の士官が言うと武官達は彼に詰め寄る。

 

「ルテナントイタミ!?」

 

「フォックスオオバ!?」

 

「二重橋の英雄の!?」

 

「え 英雄?伊丹中尉と大場大尉が?」

 

「何を言ってるんだい 銀座事件で多くの民間人を救ったのは彼だろ?それにフォックスはサイパンで我が軍を翻弄したじゃないか」

 

「ドラゴンを追い払って難民を救ったのも!」

 

「さらには敵国の首都に乗り込んで拉致被害者を救出したじゃないか。これを英雄と言わずなんと言うんだい?」

 

(あっれぇ?大場大尉が称賛されるのはわかるけど伊丹が?怠け者で給料泥棒で昼行灯って評判なのに・・・そういえばーー見かけるときはいつも女共に囲われていたし、巨大なダイヤもらったとか特地じゃ貴族様って噂が・・・??)

 

そんな事を考えながら次に案内する。

 

「日用品をちょっと持ち込むだけで街ができるとは 日本政府はこのビジネスチャンスをどう見てるのかな。アメリカがどう参入できるかだがやはり組合との合弁企業?」

 

「問題は『門』だよ幅十六ヤードおまけに銀座の中心 あの交通量じゃ鉄道やパイプラインの敷設もままならない」

 

「我がソビエト連邦は、特地を新たな移民先として日本政府に強く提案したい みなさんも賛同してくれるはずだ」

 

「ところで姫路大尉治安状況はどうなのか?駐屯地内はピリピリしていたし先ほどの飛行機群、大がかりな作戦でも進行中なのかね?」

 

「あーそれは私から、ここアルヌスと明日ご案内する村落周辺までは我々が掌握しております。その外では盗賊や帝国軍が確認されています。特に帝国内の政変後は動きが活発化しており情報では、帝国側はゲリラ戦術に転換したとか。パトロールとの小競り合いが発生しています。それで任務中の兵士がピリピリしてるんですよ」

 

「講和交渉中じゃなかったのか?」

 

「停戦協定を結んだわけじゃありませんから」

 

「このままだと帝国は無条件降伏に等しい」

 

「それでゲリラ戦術か」

 

そう言ってドイツ軍の武官が東部戦線での戦いを思い浮かべる。ソ連に侵攻したドイツ軍はソ連のゲリラ戦術に苦しめられて敗走して行った事を思い出して苦い顔になる。

 

「この紛争意外に長引くかもな」

 

「日本軍がこれに対処できるかお手並みを拝見だ」

 

「次は特地の物産を見学してもらいます。こちらは最近新築した組合の倉庫・・・・・では、組合のPXで三十分ほど自由行動とします」

 

「え?なに?」

 

そして倉庫の前では、ロゥリィの絵柄が入った旗を持ったアルヌスから志願者を募って結成された武装組織『アルヌス傭兵団』が隊列をなしていた。

 

『アルヌス傭兵団!敬礼ー!!』

 

と隊員は右手を心臓に添えて敬礼する。

 

「武官ドノ エッペイを!」

 

「そ それは光栄だ。では・・・」

 

「ちょっと待ちたまえ 日本と同盟国の我が国が先頭にーー」

 

「いやいやここは 本官が」

 

「おいおい」

 

「待て待てここは皆で並んで」

 

「自分が」

 

「階級順じゃないのか?」

 

「あのー 予定がだいぶ押してるのですが・・・」

 

と武官達が我先にと言い合っていた。するとそこに日本陸軍の階級章の付いていない軍服を着たデュランが現れた。

 

「ええい 買い物の時間がなくなるぞ。君来たまえ」

 

「「「「あ。」」」」

 

そしてデュランは隊員達に敬礼しながら歩いていく。それを見ていた武官達は複雑そうだった。その後武官達は、PXで買い物をする。

 

「特地の世界地図が売ってる!!」

 

とある武官が大声で叫ぶと他の武官達も駆け寄る。

 

「特地の地図だと!?」

 

「み 見せてくれ!」

 

「売り物なのか!?」

 

「本当だ・・・っ」

 

「日本政府はまだ非公式だぞ」

 

「値段は!?」

 

と値札を見てみるとその値段に仰天する。

 

「五千円!?」

 

この時代で五千円は高級車1台が買えるくらいの値段だ。つまりこの地図を買うと言う事は高級車1台買うのと同じなのだ。

 

「いや 待て羊皮紙に手書きしかも貴重な情報だ。特地の情勢を考えるとこれでも安いかもしれん 問題は誰が買うかだ・・・」

 

それを聞いてハッと我に帰る。

 

「だ 誰か金貸してくれっ」

 

「だめだっ 全然足りん他国の知り合いに頼め!」

 

「大尉っ なんでそれだけしか持ってないんだ!」

 

「無茶な・・・」

 

「小銭でもいい全部出せっ」

 

そのやり取りは店の外にまで響いていた。

 

「あれから族長はんから便りとか・・・なんよ騒ぎや?」

 

と外にいた今津大佐が中を見てみると

 

「ポケットに残ってないか?」

 

「もうないって!」

 

するとソ連軍の将校がつかさず小切手をだす。

 

「それをいただこうか」

 

「これなにかにゃ?」

 

「申し訳ありません支払いは現金でげ・ん・き・んでお願いします」

 

と言われてソ連軍は手に入れ損なった。そして地図は最終的にドイツの手に渡った。

 

「くそうナチか やはり」

 

「ドイツは先の大戦で略奪した物もありますからね」

 

「君らぼうっと見とったんか?インテリジェンスってもんをもっと・・・」

 

と今津大佐がある商品に目に入ると血相を変えて店から出て行った。

 

「今津大佐」

 

そしてある武官が今津大佐が先程見ていた商品を手に取る。

 

「こ これはドラゴンの鱗かね?い いくらかね?」

 

「五銭です」

 

「ごっーー」

 

すると先出て行った今津大佐が大きな袋を持って戻って来た。その中身は大量の一銭玉や五十銭玉などだった。因みにそのお金は今津が部下から徴収した物だった。

 

「全部 わいが買った!!みやげにするんさかい 全部包んでな・・・」

 

そして店の外ではローブに身を包んだディアボの姿があった。そしてディアボはアルヌス付近の森で笑いこけていた。

 

「ディアボ様?」

 

「いやなにたかが地図一枚にあれだけの大騒ぎだ。帝国の皇子にどれだけの値をつけるかと思ってな」

 

「で 殿下!?」

 

「メトメス 俺は今奴隷も同然なんだ。せいぜい俺を高値で買ってくれる者にこの運命をたくすしかない。メトメス・・・お前も服を脱がぬか?」

 

「は!?で 殿下 小生に男色の趣味はーー」

 

「バカ者 服を交換するのだ。今からお前が帝国皇子ディアボだ」

 

そして服を交換したディアボはひっそりとアルヌスの街を歩く。

 

「殿下 交渉相手は地図争奪戦に敗れた者を」

 

「なぜだ?」

 

「失敗した者は取り戻そうと財布の紐を緩めるからです」

 

「なるほど 慧眼だ」

 

「言葉は通じませんが・・・」

 

「なあに・・・最初の挨拶くらいはピニャの手下に手伝わせるさ」

 

とディアボはソ連に接触を図る事を目論んでいた。

 

そして飛行場では爆弾を2基搭載した零戦五二型4機が発進準備にかかっていた。

 

「ジークか 骨董品だなあ」

 

「まあ、この特地でも充分通用する機体だ」

 

「日本軍は物持ちがいい」

 

「ドイツから多大な影響を受けているからな」

 

すると零戦が格納庫から出てきた。

 

「四機・・・爆装か。向こうのは?」

 

と零戦の更に奥の方に大型の機体があった。一式陸攻だった。

 

「ベティー爆撃機 どうやってあの『門』を」

 

「どうやってあの『門』を」

 

「分解してこちらで組み立てました」

 

「『門』を通すより銀座の街中の方が大変だったろう」

 

「爆撃機が使える空港はここに一つしかない・・・帝都まで約六百キロ・・・あの機体なら往復にちょうどいいくらいだね」

 

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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