GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
「ヴィフィータ 行きますわよ!!」
「おう!!」
「ハッ」
薔薇騎士団は一度迂回し森林に突入して行った。
「牽制攻撃!敵左翼に射掛けろ!」
ガヒュ
「騎兵が来るぞ!防御陣形 防御陣ーーうっ」カッ
熾烈な白兵戦で両軍と大損害を被ったがそれでも怯むことなく進撃を続けた日本軍と薔薇騎士団はその後帝国軍の防衛ラインを広範囲に渡って突破した。
「中隊前進 各小隊援護射撃敵戦列左翼に射撃を集中せよ」
「迫撃砲残弾は?」
『残弾なし』
「了解 第四小隊擲弾で敵弓兵残余を射て!」
「前へ!」
ドコココココドココココ
「畜生!ど どうなってんだ!?」
すると敵戦列の側面から薔薇騎士団が突入して来た。
「蹴散らしなさい!!我らに勝利を!!」
側面を突かれ帝国軍は徐々に押されて行き逃げ出す者が続出していった。
「下がるなー!踏みとどまれっ」
「おい貴様 逃げるなっ 戦え!!」
「やってられっか負けだ負けっ こんなところで死にたくねえよっ」
「貴様ーー」
タァン バ カッ
『ボーゼス!!ボーゼス!!』
『薔薇騎士団万歳!!』
と騎士団は薔薇騎士団の参戦に歓喜の声を上げた。
「続け!!」
騎士団は帝国軍の反撃を退け敵の防衛ラインを突破して行きルフルス法務官のいる所まであと100mまで迫った。
「だっ 大隊長っ どうにかしなさいっ」
「本営護衛隊防衛陣形を組め予備騎兵を迎撃せよ!法務官殿にも剣をお渡ししろ」
「法務官殿どうぞ」
「法務官殿 背を見せ逃げる間はもうありませんぞ。全隊前へ!第一軍団の意地を娘子どもに見せてやれ」
第一軍団は全滅覚悟の最後の大反撃に打って出ようとしていた。
「マジか・・・二十世紀だぜ」
「ソ連かよ」
「バカ 異世界だろ」
日本軍が敵の陣形を見ている中薔薇騎士団は帝国軍と睨み合っている。
「チッ 本営には第一軍団かよ 重装騎兵まだいたのか ボーゼス!」
「わかってますわ!前へ!」
第一軍団の騎兵が迫って来る中側面から日本軍の機銃掃射で陣形が崩れたのを機に騎士団は突撃を敢行する。
「・・・・っ!?」
「今よ!突撃!!」
ボーゼスは第一軍団の陣形を突破しルフルス法務官に突撃しルフルスを斬殺する。ルフルスが死んだのを機に日本軍と騎士団は掃討戦に移行する。その頃健軍大佐達は、大通りを通って翡翠宮に向かっていた。
「戦闘音がやんだな」
『十一中隊より本部 正門確保』
『こちら第一三二連隊 敵の増援見えず』
「よし前進 敗残兵にはかまうな」
そして健軍大佐らは翡翠宮の正門に到着した。
「大佐殿!」
「よくやった 山谷状況は?」
「十一中隊負傷兵六 いずれも軽傷 現在 宮殿周辺の森を掃討中です」
「帝国軍が正面攻撃に固執したのが幸いしたな それでもあの猛攻を食い止めるとは 女性も何人かいたはずだが騎士団はよっぽど精鋭だったのか?」
「はあ・・・それがーー」
その後健軍大佐は翡翠宮の悲惨な惨状を見ながら騎士団のもとにやって来た。
(若いな・・・歩哨は俺より年上じゃないか?)
そして健軍大佐は翡翠宮の中にいる吉田茂使節団の元にやって来た。
「特地方面軍第四戦闘航空団指揮官健軍大佐です。吉田副大臣ご無事でなによりです。お迎えにあがりました」
「ご苦労様です。このような結果になって残念ですが・・・」
「裏庭にヘリを呼びます。脱出の準備を」
「わかりました」
吉田茂達使節団は裏庭に向かって行く。
「カーゼル侯爵ですね バスーン監獄から救出した皆様に合流していただきます。お連れのお子さんもご一緒にーー」
「わたくしはスガワラ様の関係者です」
と頑なに菅原から離れようとしないシェリー。
「た 大佐 これには色々事情がーー」
「かまわん今は聞く時間がない」
健軍大佐は呆れながら聞くのをやめて負傷兵が収容されている部屋に行く事にした。
「負傷者はこっちか」
「はい かなりの数です」
部屋に入ると健軍大佐の目に入って来たのは、包帯姿の女や老人の姿だった。中には体の一部が切断された者もいった。
「なんだ これは 老齢の兵士がいるのはまだいいベテラン揃いってことだからな だがまだ年端も行かない娘の方が多いのはどういうことだ!?アルヌスにも何人か来てたがーー何なんだ騎士団ってのは」
「それはもしかしてーー私達を遠回しに批判なさっておいでかしら?ケングン隊長 お久しぶりですわ」
「あー・・・ボーゼスさんだったかな アルヌスの食堂でお会いしたか。いや 批判しているつもりはない うちにも一応女性兵士はいるからな だが兵士より若い・・・いや幼い女性の負傷者は見るに忍びないー一人の男としてな だが 無事でよかった」
「こちらこそニホン軍の支援に感謝しますわ」
と健軍大佐とボーゼスが互いに握手を交わすと健軍大佐があることに気づいた。
(むっ 竹刀・・・いや剣ダコがーー食堂では何やら変な本ばかり見ていたが・・・)
『俺 ヴィフィータ よろしくな』
「ん?君とはアルヌスでーー会ったかな?」
とまだ特地語が理解出来ない健軍大佐はボーゼスから通訳してもらい。
「ヴィフィータはこう申しておりますわ。ケングン隊長にお目にかかれて光栄ですって」
「そうですか。こちらも光栄です。早速だがボーゼスさん。我々は副大臣一行と民間人を連れてこれより脱出します。あなた達騎士団はどうされますか?」
「・・・貴隊は このまま皇城に向かうのではないのか?」
「ええ 我々の任務はあくまで救出作戦ですから 今日のうちに撤収します。それに我が帝国政府は戦線不拡大の方針ですので」
「困ったわ・・・皇城を陥としてほしかったのに」ボソボソ
「いやいやいやいやそれはまずいってボーゼス それって帝都が占領されるってことだぜ?」ボソボソ
「ピニャ殿下のためなら私はかまいませんわ。それに・・・それに私達は帝国の敵になってしまったのよ。気づいてないの?ゾルザル殿下が帝国を治める限り私達の居場所はない。皇帝陛下のご命令があろうともニホンの使節が帰れば意味がなくなるの 私達 掃除夫に処刑されますわ」ボソボソ
「え・・・!?なんだよ!?俺はそんなつもりは・・・」ボソボソ
「つもりも何も外を見なさい あれでも逆らってないと言える?」ボソボソ
「けどよぉ おいっ」ボソボソ
「ケングン隊長脱出路はどうなっていますの?」
「西門までの経路は確保している」
「ーーでは お願いがあります。騎士団を帝都の外まで同道させてください」
「かまいませんが・・・それからは?」
「フォルマル伯爵領イタリカへ向かいます。それともう一つ おねだりを・・・ここにいる負傷者をお願いしたいのです。私達の力だけでは残していく他ありません。その後の扱いは容易に想像がつきますわ・・・亡骸は宮殿の者が家族の元に届けると請け負ってくれましたがーー」
「確かにそうだな 了解した。我々がアルヌスまで後送し治療しましょう」
健軍大佐は負傷者をアルヌスの野戦病院で治療する事を伝えて退室して行く。
「大佐 春嵐改に乗せ切れませんよ」
「重傷者だけだ。春嵐も動員してフジまでピストン輸送しろ。軽傷者は俺達と一緒に陸路だ。若い連中は文句言わんだろ」
「しかし・・・」
『オイ!こいつらを捕虜になんかしたりしねえよな!?ボーゼス訳してくれよ!』
『ハイハイ』
ボーゼスはヴィフィータの言った事をそのまま健軍大佐に伝える。
「当然だ。ここにいる皆さんは日本帝国臣民を守って戦い負傷されたんだ。それ相応の扱いはさせていただく帝国軍人は礼節を重んじる」
それを聞いてヴィフィータは安心したのか笑いながら健軍の背中を叩く。
『あんたイイ奴だな 安心したぜ』
「で ではボーゼスさん移動の準備を」
「わかりました。皆をお願いしますわ。ヴィフィータ後をよろしくね」
「後をって・・・なんで?」
番外編『伊丹と戦神再び』
その頃伊丹達一行はロー河を沿って帝都に向かっていた。
「・・・せまぁい 油くさぁい」
「しょうがないだろぉ 油ないと帝都にたどり着けないんだ」
「いい加減慣れてくれ」
「クルマも意外と不便だな」
「予定外の荷物もだいぶ増えたし」
「学会の総覧や最新論文は 必要な物」
「アルヌスのみんなにおみやげいるでしょ?」
「此の身は金を持ってないぞ」
「一番のぉ 大荷物ってぇ ヨウジィのよねぇ」
「うっ・・・」
「ハーディとかぁ ジゼルの像いるのぉ?」
「やめろーっ だ 大事な資料だぞぉ?」
「これがぁ?」
「どんな資料だよ」
「トレーラーひいてくるんだったなぁ」
「手紙出しといたからぁ大丈夫よぉ」
「手紙?」
「ヨウジィ わたしがぁエムロイの使徒だってことぉお忘れぇ?」
ロゥリィの言った手紙とは、その後意味が分かる。
伊丹達は途中である一団と出会っていた。
「メイアとペルシアさんの親父さん!?」
「そう言われると似てるな!」
「聖下の手紙が届いたんだ。イタリカに届ければいいんですな」
「組合がアルヌスに届けてくれるわぁ」
「ではイタミ殿 オオバ殿メイアをよろしく」
「は はい こちらこそよろしくお願いします」
「お お願いします」
「・・・どうやってこんなに早く届いたんだ?」
「神の御業ってやつよぉ」クス
一団に大荷物をイタリカに届けてもらった伊丹達はその後港町が一望出来る丘に来ていた。
「帝国軍の部隊移動か」
「もっと山側に裏街道がある」
「あのくらいぃ蹴散らすの簡単よぉ?」
「いや この辺りで騒ぎは起こしたくない」
「まぁ 後々面倒になるからな」
そうして伊丹達は裏街道を通って行く事にした。途中道が落石で途切れていた為立ち往生してしまい今日は此処で野宿する事にした。
「どうりで人がいないわけだ。地震で道が崩れてたのか。レレイの魔法でSd Kfz11は・・・無理かなぁ だいぶ落石動かしてもらったし 本街道に戻るしかないかーー」
考えるのをやめ伊丹は就寝に着いた。しばらくすると伊丹は自身の体に違和感を感じて目を覚ます。
「んん・・・?」
伊丹の目に入って来たのは自分の上に馬乗りになっているロゥリィの姿だった。
「ロ・・・ロゥリィ・・・?」
「帝都で戦やってるのぉ 忘れたぁ?どんどんキてるのよぉお」
「ま まだ戦闘続いてんの?」
「激しくなる一方よぉ 村にいた兵隊とやり合うかヨウジィとやり合うか どっちがぁいい?」
「どっちがいいって こういうのはダメだってーー」
息を荒くし火照ったロゥリィを前に伊丹は困惑したそしてその場限りの思い付きをした。
「そ そうだロゥリィ!待った待った!」
「なぁにぃ?むせーんも鳴ってないでしょお?」
「力を発揮できたらいいんだろ?いい考えがある!」
「・・・・?」
そして翌朝ロゥリィは重さ約8tもあるSd kfz11を並外れた怪力で持ち上げレレイの魔法で浮いた落石の石を足場にして渡っていた。
「・・・・」
「いいぞロゥリィ レレイ足場の石をもうちょい足して」
(伊丹の奴いつかロゥリィに殺されるな)
「ヨウジィ〜 覚えてなさぁい・・・」
これからもよろしくお願いします!どんどん評価や感想を寄せてください。
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い