GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり 作:人斬り抜刀斎
翡翠宮の裏庭では日本軍が呼び寄せた『Fa223』通称"春嵐"と"春嵐改"がやって来て吉田使節団と負傷兵を収容して行く。
「副大臣」
吉田茂も春嵐改に乗って翡翠宮を脱出する。その一方で健軍大佐率いる第四戦闘航空団は、翡翠宮の戦闘で負傷した薔薇騎士団の騎士達を担いだり担架に乗せたりして春嵐の元まで運ぶ。
「いいか?」
「そっとな」
「急げ!」
負傷した騎士達を春嵐に乗せてアルヌスの野戦病院に輸送する。
「軍が残していった馬と馬車を集めさせています。イタリカへの移動には充分な数がありますわ」
「準備を急がせてニコラシカ。ニホン軍と一緒に出発してちょうだい」
「お前はどうすんだよボーゼス」
「ピニャ殿下をお迎えにあがるの "帝都"に残していくわけにはいかないわ」
ボーゼスの言葉に一瞬目を見開き固まる。そして、
『バ バカかっお前!』
と大声で叫びだすヴィフィータ。
「バカでもいいわ。わかってちょうだい」
「どこにいるか知ってんのか?」
「皇城に決まってるでしょ」
「あの広い皇城のどこにいるかだよ!救出なんか無理だって」
「それでも私には、殿下を置いて行くなんてできない」
「待てよ・・・っ じゃあ騎士団はどうすんだよっ 放り出すのか!?」
とヴィフィータが出発準備をする騎士団の隊員を指差して怒鳴る。ボーゼスは沈黙するが、
「この後のことを考えるためにも殿下をお迎えにあがるの。このままだと私達本当に立場がなくなるんですからね」
「ちょっ・・・おい!待てって」
「ケングン大佐!皆のことをよろしくお願いします!」
騎士団の皆を健軍大佐に託し自分は愛馬に乗りピニャの元へと行ってしまった。
「・・・・」
「よろしくってどこ行ったんだ彼女」
「なにやってんだよ」
「おい」
「あのバカ女!悪い!連れ戻してくるからちょっと待っててくれ!頼んだぜー!!」
「お おい!」
ヴィフィータも愛馬に乗ってボーゼスの後を追って行った。
「参ったな何て言ったんだ?」
「重傷者の挻送完了」
「よし 十一中隊移動用意隊列の護衛につけ、十二中隊と先発隊に通達使節団脱出完了翡翠宮からの撤収を開始する」
陸路の日本軍部隊は騎士団を護衛しつつ人目を避けて翡翠宮から脱出して行く。
一方その頃皇城では、机に置かれた作戦地図に日章旗が書かれた駒と帝国の紋章の駒がそれぞれ各所に置かれていた。
「敵兵はたったこれだけか?五百もいないぞ。物見の間違いではないか?」
「いや 空から降ってきた敵も考えてみればそれほど多くはなかった」
「敵の狙いは皇城ではなかったということか?」
「やはり目的は翡翠宮の使節救出だ」
「大げさな!ただ退去すればいいだろうに」
「そもそもなぜあそこで戦闘が始まったんだ?」
「バスーン監獄も襲撃しているところを見ると真の目的は講和派の救出かと」
「うむぅ・・・講和派の救出に来ただけだと・・・」
ゾルザルはイラつきながらもどこか腑に落ちないようだった。
「報告いたします!翡翠宮包囲の我が軍は敵の攻撃により大損害を受け混乱。オプリーチニナも大半が討死!ルフルス次期法務官殿も行方不明です」
「報告!敵はバスーン監獄の囚人を西門から脱出させている模様!」
「くそっ 謀りおったなニホン軍め・・・っ ただちに全軍を西門に向かわせよ!敵を囚人もろとも殲滅するのだ!!」
「お お待ちください殿下。現在守備隊は皇城に集結中です。ここで新たな命令を下すと大混乱が起こり敵をみすみす逃がしましょう」
「このまま敵を放っておけというのか?」
「それでは帝国軍の威信に関わります。ここは近衛騎兵を追撃に向かわせるのがよろしいかと」
「よし ただちに近衛騎兵軍団を出撃させよ!」
その頃帝都西門では、救出した講和派議員らを春嵐改に乗せるところだった。
ド ド ド ド ド
「あれに乗ればいいのか?」
と初めて見るヘリコプターに困惑しつつも春嵐改に乗って行く。
「キケロ卿 そこにおわすはキケロ卿か!?」
「おお!カーゼル侯爵 ご無事であられたか?」
「座ってください」
「翡翠宮に逃げ込んでなんとかな 捕まった者らはどうなった?」
「我らはバスーン監獄に収監されていたのですが、抵抗した者は掃除夫に・・・」
「やはりか 痛ましい・・・ーーとにかく一難は去った。問題は今後のことだが・・・今回の件で儂はニホンの真意を掴めたと思う。彼の国は我が帝国に世界の安定確保の役割を求めておるのだ。そのためにはーー」
そう話しているとヘリはゆっくりと上昇し始める。
ヒィ イ イ イ ド ド ド ド
「おおっ 浮いたぞ!」
ド ド ド ド ド
春嵐改はそのまま帝都を飛び去って行く。
「竜騎兵以外で帝都を空から見たのは我々が初めてでしょうな」
「うむ 必ずまたーー戻って来ましょうぞ」
キケロ卿とカーゼル侯爵は窓の外を見ながら誓いを胸に日本軍の管轄下であるイタリカに飛んで行く。
ド ド ド ド ド ド ド
「ねえ ミザリィあれどこ行くの?」
「今 帝都には食い物ないだろ?せっかく金もらって外に出れたんだ。こいつを元手に食い物仕入れて稼いでやんのさ♪シンノスケ達はアレに乗らないのか?」
「ああ 俺達はこれに乗って帰るから」
と栗林はキューベルワーゲンを指差す。
「どうせまたこっそり戻ってくるんだろ?そんなときは奢ってもらおうや じゃ行くよテュワル」
「あーい」
と栗林達は此処で脱出に力を貸してくれたミザリィ達との別れを告げる。
その頃 帝都の大通りでは、大急ぎで馬を走らせるボーゼスが居た。
ダカカッ ダカカッ
「ハッ ハァッ ハッ ハイヤッ(殿下・・・・!)」
そしてボーゼスが皇城の正門に辿り着くと監視塔にいた警備に当たって居た近衛騎兵らが一斉にボーゼス目掛けて弓矢を放つ。
「そこの騎兵止まれ!何者かぁ!」
カ カッ
「くっ」
矢を交わしたボーゼスは大声で名乗りをあげる。
「ピニャ・コ・ラーダ殿下隷下薔薇騎士団所属 団長代行ボーゼス・コ・バレンティー!ピニャ殿下にお目通り願いたい!」
それと同時に監視塔から近衛騎兵に混じって掃除夫が姿を現した。
「バレンティー家の・・・!?」
「騎士団の者が今さら何の用だ!あの者は反逆者だ」
「チッ 掃除夫・・・っ」
「矢を放て!」
「待ちなさい!私は敵ではない!」
ボーゼスは必死に潔白を訴えるが聞き入れられず、近衛騎兵の放った矢がボーゼスの肩に刺さりボーゼスは落馬する。
「衛兵!あの女を捕えらえろ!」
「あ・・・」
絶体絶命のボーゼスに一人の騎兵が乱入して来た。それはボーゼスを追い掛けって行ったヴィフィータだった。
「てめぇら寄るんじゃねえ!」
「うわっ」
ヴィフィータは、ボーゼスに近づく敵を蹴散らしながらボーゼスに手を差し出す。
「ボーゼス!!」
ヴィフィータはボーゼスの手を掴んで引き寄せ馬に乗せると迂回して皇城から離れて行く。
「止まれぇ」
「ヴィフィータお願い 皇城にっ」
「バカ野郎 このくそ女!無理って言っただろ!矢でトゲモグラにされちまうぞ!」
ヴィフィータは、ボーゼスを罵りながら後ろを振り向くと近衛騎兵の軍団が迫って来て居た。
「ハハッ!たった二人に出す数かよ!くそっ 重てえなぁ ボーゼスお前最近食いすぎだぞ」
「失礼ね!妊娠していると言ってもまだスタイルは変わってないわ。ご不満なら捨てていけばいいじゃない」
「バカ!んなことできるかよ(ちとマズいなニホンは待っててくれっかな・・・)」
帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?
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『廃墟からの復活』
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『皇帝陛下万歳』
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『神よ、皇帝フランツを守り給え』
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どれでも良い