GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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愛シキモノタチヘ

この日ゾルザル政権からの発表が帝都に齎された。

 

『皇太子府発表 ニホン軍による帝都襲撃はゾルザル殿下率いる我が帝国軍によって撃退された!!だがいまだ戦時下だということを忘れてはならない!帝都臣民は怪しい風体 行動をする者を見つけたときはすみやかにーー』

 

その日の夜ゾルザルの館の寝室では、

 

「ひいいっ」

 

就寝していたゾルザルは悪夢に魘され目が覚めた。側では同衾していたテューレが居た。

 

「殿下・・・・?」

 

「さ 酒だ。酒をもて!」

 

そう言われてテューレは酒をゾルザルの元に持って来てゾルザルはガバガバと酒を飲み干す。

 

「ああ殿下おかわいそうに またあのときの夢をご覧になったんですね?」

 

「うう・・・テューレ・・・」

 

「殿下・・・」

 

テューレはゾルザルを癒す様に抱く。

 

そして翌日、日本軍の偵察機が帝国軍に襲われたデュマ山脈の村々や付近を哨戒活動をしその情報を総司令部に持ち帰る。

 

「帝国軍による焦土作戦の一部はデュマ山脈のこちら側にも拡大を見せています。偵察機が南下する難民を確認しました。おそらく難民はアルヌスを目指す可能性が高いです」

 

「イタリカには受け入れてもらえないか?」

 

「講和派の受け入れでまだ手一杯で・・・」

 

「被害地域を見ると我が方の救出作戦より前から展開を始めていたんだな」

「目撃者によると実施部隊はほとんど怪異か・・・・これ以上の南下を喰い止めるため早急な掃討作戦が必要だぞ」

 

「今村大将 杉山陸軍大臣からお電話です」

 

と今村大将は仲の親しい杉山元陸軍大臣からの電話を対応する。

 

「今村だ。あぁ・・・あぁ報告した通りだ。わかったありがとう」

 

そして受話器を戻す。

 

「今津大佐特資一班伊丹中尉と大場大尉の要望 了承されたよ」

 

その頃帝都悪所事務所では、今津大佐から無線で連絡が来ていた。

 

『というわけでコダ村村長の話はこちらでも確認した。あくどい手やが有効なのも確かや 不正規戦にかまってるとジリ貧まっしぐらやからなやけど ほっとくわけにもいかんので姫さんの救出が条件付きでOKなったんもその一環や ただしゾルザルをどうにかってのはなしや いくら戦争中とはいえ皇族の暗殺なんかしたら後がまずうてかなわんからな』

 

「しかし それだとレレイの安全が・・・」

 

『伊丹〜 少しは頭使え!その手の仕事する奴は依頼人が死んでも仕事するやろ?やめさせるには依頼人本人にやめさせなあかんねん』

 

「あ・・・そうでした」

 

『せやからゾルザルは生かしとく これが救出作戦許可するための条件や。その代わり"脅す時は徹底的に脅す"暗殺を頼むような輩は狙われる側になると案外腰抜けになるもんや。あとはロンデルみたいに噂を流すんや 炎龍倒した英雄レレイ・ラ・レレーナを暗殺者が狙っとると その依頼人はゾルザルやと付け加えてな』

 

とずる賢い笑みを浮かべながら作戦を伝える。その頃 皇城では、ゾルザルと主戦者議員が集まっていた。

 

「完全にしてやられた!」

 

「敵の力があれほど圧倒的だったとは・・・・」

 

「だが神ではない奴らにも弱みがあるはずだ」

 

「次こそは目にもの見せてくれようぞ」

 

と主戦者議員が口論していると

 

「殿下 侍医官アルケメニトゥスであります。こちらをご覧ください 先の戦いの戦死者の体の奥から見つかったものです」

 

とゾルザルの前に差し出されたのは日本軍が使用していた有坂6.5mm弾と9mm口径のパラベラム弾や空薬莢だった。ゾルザルは銃弾を手にとって見る。

 

「ふむ 鉛の鏃か・・・」

 

「ピニャ殿下の報告書の通り敵は魔法か何かによって この鏃を手持ちの石弓で放っているのです」

 

「原理などどうでもよい 問題はそれを我が軍の防具で防げんということだ!」

 

「盾を二枚重ねにしてみては」

 

「いや 三枚は必要だぞ」

 

「兵が持たぬ盾など作ってどうする?」

 

と様々な意見が飛び交い口論となったがここでゾルザルが口を開く。

 

「皆なぜ気付かぬのだ?俺でも気付いたことだぞ?盾が重いのなら持てる者に持たせればよいだけではないか」

 

ゾルザルがそう言った瞬間広間の扉が開くと大きな音が聞こえてくる。

 

ズシン ズシン ズシン ズシン ズシン

 

「その者らを戦列の最前線に並べるのだ。見るがよい」

 

そして扉から広間の中に入った来たのは重装甲の鎧に身を包み大きな木の棍棒をもった二匹のジャイアントオーガだった。議員らは圧倒された。

 

「どうだ。厚さ1クロ半の鉄板で仕立てさせ こいつらを戦列の最前線に加えるのだ」※1クロ半:約2センチ

 

「軍団の戦列に!?」

 

「こいつだけじゃないぞ。様々な怪異 恐獣を戦列に加える。そうせねば敵に対抗できぬ。すでに怪異を主とした軍勢が行動しておるではないか」

 

「し しかしあれは撹乱作戦であって・・・・軍団兵と怪異を同列に扱うとなると兵から反発がーー」

 

「ではどうする今のままでニホン軍に勝てるのか?」

 

「ですが・・・・っ」

 

「結局は兵のためになるから抑えてみせろ」

 

そう言われて誰も何も言えなくなった。

 

「かしこまりました殿下。我々はオプリーチニナが兵達に言って聞かせましょう」

 

「こうしてはいかがでしょう。オプリーチニナを帝国軍各隊に常駐させ殿下のお心をお伝えするのです。アブサン様は亡くなったルフルス様と違い有能な方 きっと殿下が満足なさる結果を出されらでしょう」

 

「おお さすがテューレ様」

 

とテューレはアブサンを煽てて上機嫌にするが待ったを掛ける者も居た。

 

「い いけません!指揮系統を二つに割るのはーー」

 

「なぜ?大本の命令は殿下が出すのですよ。貴殿らが何もしなければ問題は起きません」

 

(くそっ 我々を監視するためだろが)

 

(腰巾着め)

 

「この問題は済みましたよ。次はピニャ殿下と騎士団の処遇です。ピニャ殿下の叛意が疑われます」

 

「叛意だと?」

 

「そうです。翡翠宮での騎士団の振る舞い見過ごせません。騎士団の手引きなくしてあの襲撃は考えられませぬ」

 

「騎士団が敵とともに逃げ去ったのが何よりの証拠!」

 

「外患誘致の大罪 たとえ皇族であってもいえ皇族だからこそ許されん!」

 

「そうだそうだ!ウッディ伯の言うとおり!」

 

「ただちに召喚し喚問すべき!」

 

「この場に引き出せ!」

 

「そうだ!」

 

これを機に議員らは益々炎上して行く。だが兄であるゾルザルには信じがいことだった。

 

「む・・・しかしだな ピニャに限って・・・」

 

「帝都に一人残ったのも策略かも知れませんぞ」

 

「そうかも知れませんが・・・致し方あるまい 近衛長官!」

 

「ハッ」

 

「ピニャを連れてこい逆らうようなら手荒くしてもよい」

 

一方、伊丹らは、

 

「ホラホラぁどうしたのぉ〜?ホラぁ もっとしっかり引っぱりなさぁい おばかさぁ〜ん」

 

ピンッ

 

「いてっ」

 

伊丹は大きな荷物を幕で覆った荷車を引きながらロゥリィに鞭打ちをされていた。

 

「ひでぇ・・・馬とか手配できなかったのかよ。金で悪所の力持ちなケモノの人呼ぶとかさぁ」

 

とブツブツ言いながらも荷車を引いて行く。因みにレレイ達や他の日本兵らは伊丹の引く荷車の中に身を潜めていた。

 

「救出作戦に部外者なんて入れられるかよ」

 

「聖下がいるから逆に怪しまれてない気がするが」

「父さん一人でこんな大きな荷車引っぱってる方が怪しいわ」

 

「しかし 見るに耐えないな」

 

「え?これ魔法とかかけなくていいの?」

 

その間も伊丹は終始一貫ロゥリィに鞭で打たれ続けた。

 

「おしゃべりしないで腰に力いれなさぁい!ホラホラ 進め進めぇ!」

 

ピンッ パシッ

 

「ちょっ いたっ まじで痛いって(ロゥリィのやつなんでこんなにあたるんだ・・・?)」

 

そんなこんなで伊丹達一行は皇城の正門の到着した。

 

「ロ ロゥリィ・マーキュリー聖下!?」

 

「皇城に何かご用がおありで・・・!?」

 

「この娘にお聞きなさぁい」

 

とレレイが番兵の前に来ると、

 

「わたしはレレイ・ラ・レレーナ 皇帝陛下のお召しにより参上した」

 

「あ あなたが!?レレイ・ラ・レレーナ殿!?」

 

「衛兵長 衛兵長ーっ」

 

「し しばしお待ちを」

 

番兵は衛兵長にロゥリィとレレイが来た事を知らせる。

 

「レレイ?誰だ?炎龍の・・・!?ロゥリィ・マーキュリー聖下!?馬鹿者!それを先に言え!」

 

衛兵長は急ぎ足で来てロゥリィの前でお辞儀をする。

 

「ロゥリィ・マーキュリー聖下 レレイ・ラ・レレーナ殿 ご案内いたします。こちらへどうぞ」

 

衛兵に案内され中に入って行くと、

 

「おい そこの奴隷待て」

 

「な・・・なんでしょう?」

 

「あの聖下が乗られていた荷車だが・・・・城門の前に停め置くでない。中に入れろ」

 

「あ はいっーーって 一人で!?」

 

「どうした?一人で引いてきたんだろ?」

 

「はいっはい ただいま!」

 

そして伊丹は荷車の中にいる剣崎少尉に声を掛ける。

 

「おい 剣崎 運転してくれよ」

 

「バカ 音で怪しまれるだろ?」

 

「フッ しゃあねぇなぁ」

 

伊丹は仕方なくキューベルワーゲンを木の板で偽装した荷車を引っ張って行く。

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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