GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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どうも皆さん人斬り抜刀斎で〜す。
お待たせしました。それでは、本編をどうぞ。


狂気の幕開け

広間いる議員らが騒然とする中扉の向こうから現れたのが近衛兵に囲まれながらも近衛兵を蹴散らすロゥリィ、伊丹、レレイがそのに居た。

 

「ハァ〜イ ゾル坊っちゃぁ〜ん」

 

「ロゥリィ・マーキュリー・・・」

 

ロゥリィが現れ議員らが騒めく。

 

「ロゥリィ・マーキュリー!?」

 

「ご来訪なされていたか」

 

そしてロゥリィは広間は伊丹に任せて自分は外の近衛兵を相手にする。

 

「じゃ外はぁませてぇ」

 

「おう」

 

すると、議員らは伊丹の着ている軍服を見て更に騒めく。

 

「茶色の服・・・」

 

「あの男まさかー」

 

うわあああああっ

 

突然耳をつんざく様な叫び声がして議員らが振り返って声を主を見てみるとそれはゾルザルだった。

 

「お お前はー」

 

ゾルザルは、伊丹を見てビクついていた。当の伊丹は、陸軍式の敬礼をしてゾルザルに挨拶をした。

 

「お久しぶりです。ゾルザル殿下 またお会いできて光栄です」

 

すると、ピニャは待ってましたと言わんばかりに笑顔になった。

 

「イタミ殿!」

 

ゾルザルの後ろに隠れていたテューレは半分顔を出して見る。

 

(なんだい あの女 やっぱり敵と通じてたんじゃないか)

 

「・・・くっ くるなああっ 来るな来るなあっ 近寄るな!テューレ!助けてくれ!テューレ!」

 

ゾルザルが助けを求める中当のテューレは、陰でほくそ笑んでいた。

 

(あの男はゾルザルにとって悪夢そのものーーいくら外面が治ったとしても心の傷は消えない"最高だわ")

 

そして伊丹は、ゆっくりとゾルザルの元に歩み寄る。

 

「こ 近衛何をしている!そいつを止めろっオーガーを放て!その男を殺せ殺すんだ!!」

 

「男を包囲しろ!」

 

近衛は、伊丹を囲むとすぐに出入り口を閉めオーガーをハンマーや縄で引っ張って動かす。

 

ズンン

 

だが、オーガーは命令に従わず棍棒を振って暴れ出した。

 

『ウゴォ』

ド オ ッ

 

「わっ」

 

ゥオオオオー

 

「おおっ 装甲騎兵!?むせる!」

 

そして伊丹は、手にしていたMP40短機関銃を放つが厚さ約20mm の装甲に弾かれる。

 

ダラララララ パ カ カ カ ン

 

「やっぱ思ったほど上手くいかないか装甲はチハ並か。パンツァーファウストかパンツァーシュレックが欲しいぜ」

 

「イタミ殿逃げろ!」

 

ズシィン ズシィン

 

「ハハハ どうだ怖かろう!貴様らの飛び道具など効かぬぞ!怯えたまま叩きつぶされてしまえ!!」

 

「ロゥリィにも来てもらうんだったな」

 

すると、レレイが床に置いた漏斗に魔法をかけると漏斗は飛び上がりまるで噴進砲の様にオーガー目掛けて飛んで行った。

 

「ん!?」

 

「いけ!」

 

ヒュ ブウン クアン

 

『ガアッ』

 

オーガーは棍棒で飛び回る漏斗をはたき落とそうとする。

 

「わあっ」

 

「怪異使いオーガーを押さえろ!」

 

「鎖に繋げぇ!」

 

そんな時レレイが指パッチンをすると飛び回っていた漏斗は一斉にオーガーの装甲に張り付きそして2回目の指パッチンをした瞬間。

 

ド ドッ オ オ オ オッ

 

と漏斗は爆発したオーガー二匹を吹き飛ばしたそれはさながら吸着対戦車地雷の様だった。

 

「おわっ」

 

ゾルザルの頼みの綱だったジャイアントオーガーは二匹とも倒れた。そして伊丹とレレイはゾルザルの元に歩み寄る。

 

「き・・・き貴様っ 何の用だ!?」

 

「いえね 皇帝陛下に呼ばれたって娘がいましてね。あなたにも会いたいって言うもんで連れてきました」

 

「なに・・・?」

 

「私はレレイ。レレイ・ラ・レレーナ」

 

とレレイが名を名乗ると議員らが騒めく。

 

「炎龍を倒したというあの・・・!?」

 

「カトー老師の一番弟子か」

 

「ならばオーガーを一撃で倒したのもうなずける」

 

そしてレレイは、当の目的をゾルザルに伝える。

 

「ゾルザル殿下。あなたが雇った殺し屋に私を狙わせるのをやめさせてほしい」

 

それを聞いてピニャは、

 

「フッ 兄上らしいやり方だ。他人の栄光に嫉妬したか?」

 

「バ バカを言うな。俺は殺し屋なぞ雇ったりせんぞ!」

 

「どうだか?現に当人が抗議に来てるぞ」

 

「戯言をぬかすなこんな小娘の言葉などーー」

 

「炎龍退治の英雄の言葉 妾は信じたぞ。皆はどうかな?」

 

ピニャの問いに議員ら戸惑う。

 

「まさか・・・」

 

「いや しかし・・・」

 

そんな時伊丹は、テューレに声を掛ける。

 

「よっ 久しぶり」

 

「あっ・・・(まさか私もノリコと同じようにーー)」

 

「これ借りるねー」

 

と伊丹は、側の机に置いてあったグラスを取り中にワインを入れゾルザルに渡す。

 

「どうぞ」

 

「なんだ?」

 

「ちょっと腕伸ばしてくれます?」

 

「?」

 

ゾルザルは、言われるがままグラスを持って腕を伸ばす。そして伊丹は、無線で連絡を取る。

 

「じゃ 待機班頼むわ」

 

すると、

 

パ カン

 

ゾルザルの持っていたグラスが狙撃で撃ち抜かれた。それは、中庭の木の上に待機していた日本軍の狙撃兵だった。

 

「命中」

 

うおあっ

 

グラスが撃ち抜かれ周りは騒然となる。そしてレレイが、

 

「あなたがどこにいても 私達の手は届く。見えない目はいつもあなたを狙っている。殺し屋を引き揚げさせてほしい さもないとあなたの頭も"こうなる"」

 

と撃ち抜かれたグラスに例えながらゾルザルを脅す。

 




どんどん評価と感想を寄せて下さい。

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い

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