GATE 大日本帝国 彼の地にて、斯く戦えり   作:人斬り抜刀斎

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帝国の逆襲

帝都内部の大通りでは大行列が成されていたそれは、まるで江戸時代の日本の参勤交代の様な光景だった。帝都の住民は疑いの目でその行列を見ていた。

 

「『遷都』・・・か」

 

「まるで夜逃げだ」

 

「帝都はどうなるんだ?」

 

「皇帝陛下がいなくなったって本当なの?」

 

「ゾルザル殿下が炎龍退治の英雄を暗殺しようとしたって噂聞いたか?」

 

「十五の女の子に嫉妬・・・ねえ」

 

住民は不安とゾルザルの嫉妬による暗殺などを口々に話していた。そんな行列の中一際目立つ装甲車の様な馬車があったそれこそゾルザルの乗る馬車だった。馬車の中ではゾルザルは不安と恐怖に駆られていた。

 

「ゾルザル殿下何処へ行かれるのですか?」

 

「ここではないどこかだ」

 

「次の拠点を決めませんと・・・」

 

「取り敢えず街道を北東だ」

 

「しかし帝都を離れましては今後の統治にーー」

 

「うるさい!」

 

と助言してくる部下を一喝する。

 

「敵がこうもたやすく幾度も襲ってくる所に居られるか!敵の手が届かぬ・・・アルヌスから一リーグでも遠く離れるのだ!あの小娘は言った『見えざる眼』が狙っていると・・・この帝都の街そのものが俺の頭を射抜こうと狙っている・・・っ」

 

ゾルザルは周りからの視線に自ずと疑心暗鬼に駆られた。

 

『もっと幕を高く掲げろ!』

 

ゾルザルは恐怖心から馬車の周りに張っている幕を高く上げさせる。そしてゾルザルが帝都から逃げる様に出て行く様子は建物の陰から見張っていた日本軍の先発隊が見ていた。

 

「目標は何処だと思う?」

 

「帝都の北側にある大きな街と言えばテルタ ガルムドゥ レプタティ アイラテのいずれのどちらかだろう・・・海軍さんと古田兵長が知らせてくれるだろう」

 

その頃古田兵長は、荷車の荷台で寛ぎながらそのちょっと後ろを馬に乗っているテューレに話を掛けていた。

 

「テューレさん この後どうなっちゃうでしょうか?」

 

と話すも返事をしなかった。

 

「・・・テューレさん?」

 

と再び呼ばれてやっとテューレは我に帰った。

 

「あ なあに?フルタ」

 

「どうしたんですか?珍しくボーっとして 何か悩み事でも?ま ここにいるみんなにあるでしょうけど・・・『どうしよう どうしようと言うばかりで相談しない人には何もしてあげられない』って昔の人が言ったとか だから相談してみたら案外簡単に解決するかも」

 

「・・・相談 していいの?」

 

「聞くだけになりそうですけど自分で良ければ」

 

そう聞くとテューレは俯きになりながら涙を流しながら言った。

 

『・・・ねえ どうして誰も・・・手を差し伸べてくれないの?どうして誰も助けてくれないの?』

 

そう語るテューレに古田はその言葉の意味が掴めなかった。

 

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それから十日後 フォルマル伯爵領イタリカ

この日この地において皇帝モルトと皇女ピニャと講和派議員による帝国正統政府の開府が宣言された。

 

『帝国、帝国正統政府宣言。ゾルザル独裁政府が祖国を裏切り軍国主義者と共謀して無謀な戦争を継続し全国民はひどい状況下にある。賊軍を排除してゾルザル政府の反動的支配を打倒しなければならない。この戦争を終結させ国内の臣民を解放しなければならない。帝国、帝国正統政府は、本日ファルマル伯爵領イタリカにて就任する』

 

直ちに急使が諸国や諸侯へと走り帝都奪還の為の派兵を要請 しかし 当初各国が派兵を渋った為兵力不足に窮した正統政府は亜人部隊へも兵の供出を求めた。爵位や議席など地位向上を約束してーー大日本帝国政府は銀座事件の捕虜を五千を返還 元捕虜を中核に編成された正統第一軍団は帝都へ向け進軍を開始した。

 

『お前達は妾に兄様と殺し合えと言うのか!!』

 

そんな泥沼化する戦闘にある日ピニャが馬に乗って飛び出して行った。無理もなかった自分の肉親を殺し合えと言われて" はい そうですか"と言えるはずもない。

 

「殿下ぁ!」

 

「何故皆 分かってくれぬ。妾はもう政治にも戦にも関わりたくないのだ」

 

そしてピニャがイタリカを飛び出した事は寝室で執務を行なっている皇帝モルトの耳にも入った。

 

「ピニャがイタリカを出たと?」

 

「恐らく行き先は・・・」

 

「あやつ そこまで思い詰めておったのか・・・今はよい いずれ自らの立場をわきまえることになるであろう」

 

「エルベ藩王国デュラン国王への新書 これで如何でありましょうか」

 

「ふむ」

 

「ニホン軍が兵を出してくれぬとは」

 

「そうもゆくまい講和はまだ結ばれておらぬ それにニホン軍は今 ゾルザルの放った怪異どもと戦っておるというではないか」

 

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帝国正統政府開府の数日前

アルヌス地方 コアンの森

森の街道を一台の商人の馬車がアルヌスの街に向かって歩いていた。

 

「旦那〜もっと南の道を行きましょうよ。この辺にも怪異の群れが出るって言うし ニホン軍も怪しい商隊引っくくるって話も・・・」

 

「心配するな通行証を持っとる。ホレ 怪異なんぞニホン軍が追っ払うわい」

 

そう話していると目の前に茶色い服と兜に身を包んだ日本兵らしき数人の兵士が道の真ん中に立っていたがその兵士達は何処から不自然だった。

 

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デュマ山脈南麓ルアビゼル

スタンレービル近郊

此処では日本軍が押し寄せて来た難民を九六式六輪自動貨車に乗せていた。

 

『難民がデュマ山脈を越えて押し寄せています』

 

「徒歩の方はこっちに集まって下さい!」

 

『スタンレービル周辺の住民も避難を開始 移送先はアルヌス北演習場でいいですね』

 

そうした中六輪貨車の荷台で不審な動きをする者がいた。

 

「おい 何しとるんだ?あんた」

 

一緒に乗っていた男が話をかけるすると

 

ズードッン

 

と六輪貨車の荷台が爆発を起こしそれと同時に

 

「ゾルザル殿下万歳!」

 

と叫びながら男が短剣を握りしめて突入して来た。荷台に乗っていた住民は全員が死亡した。それはまるで日本軍の決死の突撃の様だった。又ある場所では、

 

「此方では水を配っていますので どうぞーー

 

ドスッ

 

あつっ」

 

一人の男が短剣で日本兵を刺したと同時に住民に紛れていた便衣兵が数人襲いかかって来た。

 

「この野郎!」

 

「衛生兵!衛生兵!」

 

「敵襲ーっ 便衣兵が紛れ込んでる!!」

 

日本兵が小銃を構えると便衣兵は住民を盾にして突っ込んで来た。

 

「奴ら難民を盾に!」

 

「くそ マジかよっ」

 

日本兵らは難民を盾にされて撃つのを躊躇う。

 

「鶴見中尉殿!如何なさいます!?」

 

「付け剣!!」

 

部下の月島軍曹が尋ねると鶴見中尉は着剣する様に命令する。そして日本兵は三八式歩兵銃に三十年式銃剣を装着する。

 

「一匹残らず駆除だ!この乱戦だ、ちょっとくらい巻き込むのは致し方ないが成るべく難民は狙わない様にするのだぞ」

 

「くたばれニホン人!」

 

ド ン

 

「三時方向の森より怪異集団!距離三百!」

 

「航空支援を要請しろ!」

 

日本軍は近づいて来る怪異に対し車載機関銃で応戦する。

 

『ゾルザル軍のゲリラ活動はルアビゼル全域に拡大中 住民 難民に紛れ込んでいる注意されたし』

 

又ある場所では、上空を日本陸軍の二式複座戦闘機「屠龍」が飛行していた。

 

「九時の方向で怪異の群れに襲撃されているのは難民でしょうか?」

 

「いや ありゃアルヌスPXの隊商だ!」

 

地上ではアルヌスPXに群がってくる怪異を護衛部隊が迎え撃っていた。

 

「戦う相手を間違えたなあゴブリンども!お前らとは格が違うんだよ!」

 

怪異達は次々と護衛部隊に討ち取られて戦意を喪失し逃走を図る。

 

「ざまあみろ」

 

「おい あれ見ろ!」

 

上空を見ると二式複座戦闘機「屠龍」が地上に群がっている怪異を機関銃で一掃して行く。

 

ドコココココ ドコココココ

 

「すげえ ちっこい炎龍みたいだ」

 

地上の護衛部隊と屠龍により怪異達は全滅させられた。

 

「ウォルフ さっさとアルヌスに帰ろうぜ」

 

「ああ ゴブリン以外のニオイもプンプンしやがる。そういや イタミの旦那たち帰ってきたかなぁ」

 

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アルヌス大日本帝国軍駐屯地

この時帰還した伊丹と大場は檜垣少佐に報告書を提出していた。

 

「檜垣少佐 ロンデルーベルナーゴ方面の資源探査報告書です」

 

「ん ご苦労 どうかね 少しは休めたか?」

 

「いえ あんまり」

 

「はぁはぁ 帝都から帰って数日は ここ三日ばかり報告書書いててろくに寝てませんが」

 

「アルヌスの街でレレイ君達とくつろいでるのを見かけたがね」

 

ドッキ

 

「まぁいい 君らには次の任務だ」

 

と檜垣少佐は二人にある資料を手渡す。

 

「クナップヌイの調査ですか?」

 

「忘れたのか?君らがベルナーゴからクナップヌイの異常を報告したんだろう」

 

「はい ハーディの言ったこと信じたんですか?」

 

「自分は あの女が信じるに値するとはとても」

 

「信じるも何も何度偵察機が行っても天候不良で地上が見えんのだ。直接人員を送り込むしかない。と言うわけで帝大他から来る調査員の護衛兼協力を一偵と三偵の一部と実施せよ。現地協力者の同行も許可する」

 

「「はい わかりました」」

 

と二人は檜垣少佐に敬礼する。

 

「イタリカから帝国正統政府の視察員も同行する。失礼のないようにな」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アルヌスの街のとある酒場では、薔薇騎士団のパナシュと皇子ディアボが接触しパナシュは、ソ連版の小型無線機SCR-536を手渡していた。

 

「その箱でサレンと連絡が取れるのだな」

 

「はい、あのソレンです。ディアボ殿下」

 

「ディアボはこっちだ。私は従者のメトメスだ。忘れるな」

 

「はぁ」

 

とパナシュに今は自分が従者と身分を隠すように言い口を三日月の様にして笑った。

 

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同じ頃アルヌスに戻っていた。ロゥリィ達は酒場で浴びる様に酒を飲んでいた。

 

「やっぱりぃ ビール美味しいわぁ」

 

「久々に帰って来たもんね」

 

そうしている時ロゥリィ達の元に伊丹と大場がやって来た。

 

「二人共ぉ こっちよぉ」

 

「よ 揃ってるな」

 

「お前ら早速飲んでいるな」

 

二人が席に着いたところでいよいよ本題に入った。

 

「「「「クナップヌイ?」」」」

 

「未知の領域の調査だ」

 

「そ 調査 現地協力者も行っていいことになったからー」

 

と話していると四人がいつの間にか席を立っていた。

 

「あれ?」

 

「速っ」

 

「まだ数日先なんだけどな」

 

「気の早いことで」

 

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アルヌス総司令部では、総司令官今村大将が作戦内容を告げる。

 

「本日0500 敵遊撃部隊対象に関する掃討作戦『ツィタデレ』を発動する。掃討作戦はビアザビル及びラタティル方面において、活動中のゾルザル軍遊撃部隊並びに判明する敵拠点並びに補給拠点。第四戦闘航空団は空中機動 第二 第六戦闘航空団は地上をもってこれにあたるコアンーコダの線から前進せよ」

 

第四戦闘航空団の隊長健軍大佐も部下に作戦内容と訓示を告げる。

 

「任務は掃討だ。文字通り敵を掃いて討つ!少しでも残せば敵の活動は続いてしまう。敵便衣兵は難民 農民の姿で潜んでいる。敵と一般住民との見極めが絶対条件だ」

 

「住民と協力し敵をあぶり出せ!既に支那事変で経験しているから分かっているとは思うがあのような轍は踏まない様にな」

 

その頃敵がいると思われる拠点の上空を飛ぶのはユンカースJu87急降下爆撃機通称"スツーカ"だ

 

「こちら3番機 敵集結地を捕捉」

 

「1番機 目標確認 方位◯-二-◯より進入」

 

そしてスツーカは敵に向かって急降下を開始する。

 

「投下!」

 

4機のスツーカは空から敵をピンポイントで爆撃をして行き爆撃を食らった怪異達は肉片となって彼方此方に血や臓物が飛び散る。

 

帝国の国歌を描こうと思うんですがどれを参考にしたらいいですかね?

  • 『廃墟からの復活』
  • 『皇帝陛下万歳』
  • 『神よ、皇帝フランツを守り給え』
  • どれでも良い
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