私の好きなサーヴァントに沖田総司と織田信長がいるのですが、彼女達を入れると急にぐだぐだするのでボツにしました。メンバー的にかなりシリアスになりギスギスしますがそれでも良ければどうぞ! 第一話の今回は説明が多めです。ま、是非もないよネ!
アンサモンプログラム スタート
量子変換を開始 します。
レイシフト開始まで 3、2、1・・・・・
全行程 完了。
レムナントオーダー 実証を 開始 します。
身体の状態を確認する。何処にも異常は見当たらない。意識と身体がリンクしていない不完全なレイシフトを経験して以降、この確認は習慣となりつつあった。どうやら今回のレイシフトは正常に行われたらしい。
「・・・・・・みんないる?」
私は細心の注意を払いながら辺りを見回す。周囲を警戒し音を立てずひっそりと姿を現すもの、その配慮を水の泡へと返すように大声で返答する者、奇声を上げる者。違いはあれど、今回の特異点攻略メンバーは欠ける事無く全員が現界していた。
ネロ・クラウディウス
ロビンフッド
ジャガーマン
メフィストフェレス
エレナ・ブラヴァツキー
クレオパトラ
天草四郎時貞
シャーロック・ホームズ
巌窟王 エドモン・ダンテス
アビゲイル・ウィリアムズ
っておい、なるかバカ。今回の攻略メンバーは私を含めて十人、現界したサーヴァントは十騎。予定より減っている事には慣れっこだが、増えているというのは初体験だ。私は違和感の発生源へと敵意を向ける。道化師のような恰好の低俗な悪魔は、私の反応を楽しんでいたのか笑いがこらえきれないといった表情だった。
「イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ ライダー メフィストフェレス 召喚に応じ参上イタシマシタア」
「遺言はそれでいい?」
私はサーヴァントに攻撃の指令を出す。確かにライダーの戦力は喉から手が出るほど欲しいが、お前みたいなのはお断りだ。何から吐かせたものかと思案してみる。結論から言えば、この思考に意味はなかった。
「残像です残像です! なーんちゃって ヒャハハハ」
その悪魔はあろうことか、こちらの攻撃を全てかわしきっていた。しかし、私にはメフィストフェレスが強敵という風にも思えなかった。アメリカでのカルナや、キャメロットでのトリスタンの方が、数枚上手の様に思える。つまるところ、異変はあちら側ではなく、こちら側ということだ。素人目の私にもわかる程に、私のサーヴァントの動きにはキレがなかった。と言うよりも、そもそもこの状況になる事自体おかしいのだ。普段なら私が指示を出すまでもなく、エドモンやロビンあたりがあのピエロを捕まえている筈なのに。
「お気づきになられましたか? マスタァ」
道化師の気味の悪い笑みは、事態の深刻さを痛感させる。私はホームズとエレナ、二人のブレインに目配せした。どちらからも賛成ととれる頷きが返ってくる。
「・・・・・・説明して。」
「おやおやぁ・・いいんですかマスタァ、私、自慢ですがあることないこと喋るタチでして」
事実上の敗北宣言。しかし、ここでメッフィーと敵対するのは愚策だ。勝ち目は薄い、加えて向こうにも明確な敵対の意思はない。なら今行うべきは弱体化した理由の解明だ。情報はあればあるほど良い。
「カシコマリ! ではでは皆様、この近くに集落がありますので、愉快なお喋りに興じながら、お散歩と行きましょう。」
「メッフィー モードチェーンジ イヒッ」
小さな村に着くや否や、メフィストフェレスは奇声を上げて発光した。
「悪魔メフィストフェレス ここからは執事の如く丁寧に説明させていただきます。ぶっちゃけ執筆者も、メッフィーの口調に嫌気がさしたところですし。」
「馬鹿な事言ってないで、早くして」
軽くあしらう。わけのわからない台詞は道中で聞き飽きていた。
「手厳しッ!えーゴホン、突然ではありますがここで重大はっぴょーう!!!」
「何と私、皆様の中から四名程、別人にすり替えておきました。」
動揺は稲妻となり、張りつめていた空気を更にピりつかせる。
「そんな虚言を、余が信じるとでも?」
「この特異点は、ちょっとした結界の中にあります故、サーヴァントの性能は人間と大差ありません。四人攫う程度、造作もないことです。」
信じたくない、しかし、信じられる状況にあることもまた事実だった。
「セイレムみたいなもんか・・・」
「それが本当だとして、どうやったの?」
「簡単に言うなら、時を止めました。実際は皆様の意識の隙をついただけなのですが。」
「ええいじれったい、目的は何だ?」
皇帝陛下はお冠なようで、メフィストフェレスに剣を突き付ける。
「皆様にはこれから俗にいう人狼ゲームをしてもらいます。詳細なルールについては、各自服のポケットに入っている手紙をご確認ください。」
「ポケット?」
自らのポケットをまさぐると、見覚えのない手紙が入っていた。
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{ルール}
・カルデア村には、昼のターンと夜のターンが存在する。
・昼のターンは誰か1人を選んで処刑する。
・処刑する人物はその日の投票で、得票数が一番多い者を処刑する。
・同数の場合は決選投票を行う。
・夜のターンはそれぞれの役職ごとに行動を行う。
・昼のターンは家に入ることが出来ない。
・初日犠牲者はメフィストフェレスとする。
{役職配分}
市民陣営:6人 内訳:市民、市民、占い師、騎士、霊能者、猫又
人狼陣営:3人 内訳:人狼、人狼、狂信者
妖狐陣営:1人 内訳:妖狐
{勝利条件}
市民陣営:すべての「人狼」の死亡
人狼陣営:「市民」の数を「人狼」以下にする。
妖狐陣営:市民陣営か人狼陣営が勝利したときに生存していると、その陣営に代わって勝利となる。
{能力}
市民:能力を持たない。
占い師:毎晩1人を占い、その人物が「人狼」か「人狼でない」かを知ることが出来る。
騎士:毎晩1人を人狼の襲撃から守ることが出来る。尚、自信を守ることは不可能。
霊能者:毎晩、処刑された人物が、「人狼」か「人狼でない」かを知ることが出来る。
猫又:人狼に襲撃された場合は、人狼を1人道連れにする。処刑された場合は、生存者の中から1人をランダムに選んで道連れにする。
人狼:毎晩1人を選んで襲撃し、殺すことが出来る。仲間の人狼が誰かを知っている。夜のターンに人狼どうしは、会話することが出来る。
狂信者:人狼陣営の勝利が自身の勝利となる特殊な人間。誰が人狼かを知っている。逆に人狼は狂信者が誰かを知らない。
妖狐:人狼に襲撃されても死亡しない。占い師に占われると呪殺される。
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「ご確認ありがとうございます。わかりやすくカルデア村と名付けてみました。」
「要するに、ここに紛れ込んでいる狼と狐を処刑すればいいんだな?」
真っ先に口を開いたのはロビンだった。
「左様にございます。市民陣営の勝利を持って、皆様全員五体満足でお返し致します。」
「皆を殺し合わせるって訳ね、なんて悪趣味」
エレナが激しい嫌悪をメフィストへと向ける。
「アビー、わかった?」
「トモエにお呼ばれしてやったことがあるわ。狐?というのは初めてだけど。」
なるほど、案外こういうゲームについては、子供の方が詳しいのかもしれない。
「ジャガーは?」
「心配ナッシングにゃ、ジャガーには全てがお見通し。ケモノの匂いは、隠しきれるものではなーい。」
心なしか皆元気がない。それもそうだ、今こうして喋っている仲間が偽物で自分を殺しに来るかもしれない。こんな異常な空間で元気を出せという方が無理難題だ。
「ともかくこの狐というのが厄介なことには間違いありませんね。」
「そういうオタクが、狐だったりするんじゃねえの?」
「さあ、どうでしょう?」
突っかかるロビンに対し、ニコニコしながら意味深な返答をする天草。
「天草、そういうトコ」
「ひとついいかな」
「マスターである藤丸立香が攫われた可能性もあるという認識で構わないかね?」
「ええ、ちゃっかりきっかり四名様を攫っております。」
「ありがとう。」
「それはないよホームズ、安心して。」
「あくまでも可能性の話だ。」
無意味な主張だとはわかっている。それでも、自分が本物だと主張する事を止めたら、私が私である事に自信が持てなくなってしまう。
「それで?この役職というのはいつわかるのかしら?」
「今宵家に帰れば、机の上に役職を示すカードが置かれています。」
「妾からもひとついい? お風呂はしっかり付いているんでしょうね?」
「勿論でございます。陰鬱な空間ばかり映しては観客も楽しくないでしょう。サービスシーン確保のため、ゴージャスなお風呂を完備しています。」
「「はあ????? これ見られてるの? 部屋の中まで?」」
エレナも驚きを隠せなかったのか、珍しく声を荒げる。
「そう、ならいいわ」
「「ならいいんだ!!??」」
「うむ。それならよい。」
「「ええええ・・・・」」
皇帝というのは並大抵の称号ではない事を思い知らされる。
「それでは、夜のターンに移るといたしましょう。今日狼は私を襲うことになっておりますので、皆様は安心して、快適な夜をお過ごしください。」
メフィストフェレスはそう言い残し、趣味の悪い洋館の中へと消えていった。
私たちもそれに続き、広場を後にした。
説明多くてごめんなさいね。2日目からは砕けたトークも織り交ぜてます、御期待くださいませ! 感想書いてくれると喜びます。ではでは、また次回でお会いしましょー!!!