ープロローグー
「ん?何だここ??…あーそういや俺死んだんだっけか?……
青年が声を出すとその後ろから1人の女性が現れる。見た目は宗教の聖女様の姿だ。
「私の名前は女神エリスです」
「ベルフェ・ザ・ジャックさま。貴方は死んでしまいました」
「ふーん。それで?ここはどこなのよ?俺は
「確かに貴方は生前数多の人を殺めてきました。私自身も何故天界上層部は貴方に
「成る程ね〜。良いよ、
そう青年は生前様々なところで殺人を繰り返した殺人鬼。それも世界で手配書が出回っており、その報酬金額は一億を超えていた。条件は
「貴方には魔王を倒していただきます」
「魔王…?ク、クククククククククク、クハハハハハハハハハハハハハハハ。魔王、魔王ときたかっ!いや、女神すなわち神がいるなら魔を象徴する存在もいるとは思ったがまるで《ゲーム》の世界だ!。勇者なんてモノに痺れも憧れもしないが魔王には興味が出た。良いだろう、だが相手は人外の存在、丸腰で行けと言われるのは嫌だよ?」
いくら彼が生前数多の人間を殺したと言ってもそれは凶器があったからだ。なので、
「わかりました。ある程度の制約は付きますが、ご要望をお聞きします。実は貴方の他にも転生する人はいるんです。そんな人達はチートと呼ばれるものを持って転生します。カタログがありますが見ますか?」
「そうだな、そういう事なら《追加効果を自由に付着出来るナイフを生み出すホルダー》をお願い」
「え?それだけでいいんですか?ナイフって殺傷力が低いのでモンスターを狩るのも難しいですよ?」
「ふーん、なら目に見えないような細い、けれども私以外は切れないワイヤーをお願いしても?」
ここまで言っておいて何だが青年ベルフェは目の前のエリスと言う女神の
「わかりました。それでは貴方の新しい人生に祝福を」
「クハ、殺人鬼に祝福を与える女神など聞いたことないな。まあ、良いだろう。せっかくこの拾った命。楽しまなくては損だろうから」
そう言うとベルフェは光に包まれた。光が消えるとそこにベルフェの姿はなかった
ープロローグ(裏)ー
ベルフェが去った後エリスは一枚の紙を見るそこにはベルフェの生前のプロフィールと記録があった。
名前 ベルフェ・ザ・ジャック
本名 ベルフェゴール=アンリ・サンソン
性別 男
生年月日 2494年9月4日
年齢 17才
備考 幼い頃は生き物(道端のアリ等)すら殺す事を恐れた心優しい少年だったが10才になって数日後両親が殺される。犯人は当時連続殺人を犯していた人間。政府は捜索の費用を減らしていた為捜索の人員が少なかったこともありベルフェゴールの両親は彼の前で息を引き取った。政府はこの事を揉み消すと殺人犯の犯行は無かったことにされた。理由は上記の捜索人員を少なくした事による市民の怒声を恐れた為。それ以来ナイフ術や隠密術術などの暗殺技術を高める。国の上層部のうち費用を減らした人間のみを暗殺、殺人鬼となった。華麗なナイフ捌きと的確に急所を切り刻む事から《切り裂きピエロ》と呼ばれた。最後の1人を殺した後紙に自身の殺害動機を書き全世界にばらまいた後自害。
「ベルフェゴールさんは人によって人生を狂わせられたと思っているでしょう」
実はこの話裏があったのだ。異世界の魔王被害を重く見た上層部がとある世界の死人を増やせば良いという決断に至り罪無き人死を大量に作ってしまったのだ。その世界がベルフェゴールの世界だったという訳だ。つまりベルフェゴールは神々の手によって親を殺されたと言っても過言ではないのだ。人を救う筈の神が人を死に至らしめる、当然賛同した神々は処罰されている(死よりも恐ろしい拷問。オプションとして常人10分で発狂コース)が、それはそれ、これはこれだ。結果ベルフェゴールにもう一度人生を、残りの生を楽しんでほしいという理由から彼は転生者へと選ばれたのだ。この事を神々はベルフェゴールに伝えないだろう。伝えれば今度は神々を残りの人生を使って殺しにくる。それは悲し過ぎる。もう、救われて良い筈だ。彼も、その彼を見て涙を流す親も。
これは物語の裏設定。表には出てこない、関係しないプロローグ。殺人鬼の人生は終わった。ここから先はナイフ使いの物語、
この素晴らしいナイフ使いに祝福を
基本はプロローグが主軸です。主人公の思考や行動の中に生前の事も影響したりしますが裏プロローグは殆ど関係しません。