主人公が先生やってる中、俺達はアウトローだった   作:クレマ

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主人公が着任してる中、俺達は侵入者だった

「じゃ、今から侵入するわけだけど、覚悟は良いか?」

「ああ、問題ねえよ。……麻帆良学園都市って言ったら、あの関東魔法協会の理事長が護ってるって話だ。そりゃあもう大層なもんが隠されてるんだろうぜ。ここなら……」

「ついに見つかるかもしれない、か」

 

まあ、聞けば“アレ”には特に時間制限とかは無いらしいが、解決出来るなら速い方が良いに決まってる。

 

「しくじるなよ、フラン」

「わかってるっての、小太郎」

 

さあ、作戦開始だ——!

 

——

 

草木も眠る丑三つ時に、破裂音が連続する。

銃口から硝煙が立ち上る。

金棒を振り上げた筋肉質の巨人達——鬼が地に倒れ、徐々に姿が薄くなって、あるいはその体が煙となって消えて逝く。

 

つまりは、射殺したというワケだ。いや、正確には彼らは別の世界から召還された者であって、それを“もと居た世界に送り返した”が正しいのだが。

消え方の差異はその召還方法の差か、もしくはその召還に使った触媒が異なるからか。

 

「ふう、何度来ても同じだってのに、懲りないね」

 

私、龍宮真名は、ため息を吐いてそう呟いた。

 

「いや、そのおかげでこうやってお仕事にありつけるんだから、むしろありがたがるべきなのかな——っと」

 

でも夜更かしは美容の天敵だそうだしな……等と考えていると。

ぴるるる。と懐のケータイから、我ながら味気ないと思う着信音が鳴り響く。

 

「もしもし、ああ、先生ですか。いえ、今片付いた所ですが……はい…はい、わかりました。では」

 

ピッ。と通話を切る。内容は今戦況が芳しくない所があるので援護に行ってほしいとの事。

敵は私の所が堅いと見て戦力の振り分けを変更したようだ。

これまではバカの一つ覚えみたいにただ攻めるだけだったが、どうやら向こうもバカじゃなくなったらしい。

まったく、人使いが荒いね。

 

(——ん?)

 

そうして、指定されたエリアに向かう最中、変な物を見た。

見慣れぬ人影。

 

(何というか……誰だか知らないが、何だ、あのバカは)

 

人影は銃器で武装しており、片手にサブマシンガン、もう片方にはスナイパーライフルを持っている。

ってか何だ、スナイパーライフルを片手って。

カッコつけてるのか。

カッコいいとでも思ってるのか。

バカじゃなくなったらしいという評価もこれは訂正せざるを得ないのか。

いやしかしまだ敵だと決まってるわけじゃない。もしかしたらこちら側の助っ人って可能性も——

 

チュンッ

 

「——無さそうだ」

 

すぐにその場から跳び去る。

すぐにその場に銃弾の掃射が来る。

 

残念な事にファーストコンタクトは言葉ではなく弾丸だった。

 

(いや残念な事にってもし味方だったらあんなのと肩を並べなきゃならないって事じゃないか。嫌だぞ、私は)

 

「……敵で良かったよ」

 

 

 

 

 

必殺の時を待つ。

凶弾を躱す。銃弾を躱す。弾丸を躱す。

跳んで跳ねて木々を盾に、撒き散らす様な殺意の雨を凌ぎ続ける。

——いやまあ、飛んで来てるのはゴム弾なんだが。

しかし、いかに殺傷能力の低いゴム弾とはいえ、一応私も年頃の乙女だ。体に青あざを作るのは如何な物かと思い、強引に出るのは躊躇ってしまった。

ところで。

 

(——余裕だな、こいつ)

 

殺気を感じない。敵意を感じない。

あの人影はなぜだか足下しか狙ってこないのだ。

 

(ゴム弾で足下しか狙わないって……そんなに傷つけたくないならそもそも向かってくるなよ)

 

いい加減に痺れを切らして打って出る。

もう相手がどれだけ“つかう”のかは見切った。

そろそろ増援に行かないとまずいだろうし、ここらで片付けてしまおう。

 

「…出しゃばったツケだぞ」

 

私を狙う弾丸を跳躍で回避し。

両手のデザートイーグル(エアガンだ)で狙いをつけ。

向こうはそれに反応してスナイパーライフルを撃つも。

 

(だから片手は駄目だって…)

 

あえなくはずれ。

私の弾丸は狙いあやまたず、人影を貫いた。




原作キャラ初登場はたつみーでした!
いや、これで正しいのです。理由があるので反論はみとめられません。
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