ここで、私の過去を話そう。
だって、私の家族の話がわからなければ、最近私が暗くなっていた理由がわからないだろう?
だから、話す。
まず、私の家族は、先程言った通り、全員死んでしまっている。
何故か。
それは、簡単だ。
単なる家族内では争いだ。
まず、お父さんとお母さんは、お兄ちゃんに異常な期待を寄せていた。
お父さんは、とある病院の医者で、お母さんは看護師だった筈。
お兄ちゃんにはその医療関係の期待を寄せていた。
それは、酷く個人的な理由。
自分の病院の知名度を高めたいから。
確かに、お兄ちゃんにはそう言う才能があった。
実際、5歳の頃には高校生がやる様な教科書を使って勉強してたらしいし……。
けど、強制的にやらせる必要はないんじゃないか?
お兄ちゃんはいつしか疲れきって、でも、それでも!
“ちゃんと自分の意思で生きるんだぞ”
って言ってくれた!
だけど……。
それが、最後の言葉だった。それっきりお兄ちゃんとは会えず、お母さんもお父さんも荒れて、お父さんはどっかに行っちゃうし、お母さんは私に虐待。
そんな生活が続いてたある日。
お兄ちゃんがフラフラ〜って帰ってきた。
けど、昔のお兄ちゃんとは程遠くて……。
“もう無理だ……”
そう書き残して、首釣り自殺した。
それと大差ない時間に、お父さんは通り魔に刺されて死亡。
お母さんは、気が狂ったのか、その日の夜、家に火をつけて家ごと焼かれた。
それだけならまだよかった。
いや、よくなかったかもしれないが、まだマシだったかもしれない。
私は親戚の家に引き取られた。
そこで、友達は四人できて、義兄妹も二人いる、幸せな生活を送っていた。
私は、剣道を一応習っていた。
護身程度に。
だけど、それでも、対応もできた筈。
だけど、私は出来なかった。
何故なら、
相手は本物のナイフを持っていたから。
その時は、丁度友達四人を誘って家で遊んでいる時だった。
相手はただの泥棒。
そう思っていた。
けど、相手は人殺しだった。
凛ちゃんを無造作に引き寄せたと思ったら、ナイフで切りつけて殺していた。
優奈ちゃんも一気に詰め寄られて、殺された。
韋蓮くんは、嬲り殺しにされた。
真央ちゃんは……。
言えない程、グチャグチャに、されていた。
義兄ちゃんも、嬲り殺しにされ、義妹は、一緒に逃げている所で追いつかれて、殺された。
おじさんは、どうなったかわからない。
けど、殺された事は確かだ。
だって、テレビで見たもん。
確か、死因は焼死だった。
目の前であんな風に友達や家族を殺されて、たかが11歳の子供に恐怖が刻み込まれない訳が無い。
……そう言えば、周りの家も焼かれたり、壊されたり、されたらしい。
人は
だから、私は、大切な物を守る事を誓った。
だって、今度はこうなって欲しくないから、…ね。