TS賢者ハルの異世界放浪紀《改訂版》   作:AJITAMA5

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後半が追加ストーリーです。
前半は少し変わった程度なので飛ばしたい人はどうぞ。

今回は若干ステータスが多いですがご容赦ください(ストーリー的な問題で)

ついでにここから週一投稿です(多分)


第二話

 

 森を南下しはじめてから15分程経って…

 

「喉が…乾いた」

 

 僕は項垂れつつも歩みを進めていた。…それよりチート付与されててもやっぱりそこら辺は人間のまんまなんだな…。身体は幼女だから距離は歩けないし体力は直ぐに切れる。

 

 15分歩き続けるだけなのに休憩を挟んでしまうほどだ。

 

「そろそろ森を抜けてもおかしくはないと思うんだけど…」

 

 先ほどから木々の間に隙間が出来はじめ、風が吹き込むようになってきている。

 

「そろそろ抜けられそうだし…走る?」

 

 そう自分に言い聞かせる。…よし、走ろう。と心に決め、コンパスで南を確認し僕は走り出した。

 

 

   ◇

 

 

 ………五分ほど走って森を抜けた。

 

「のどいらい」

 

 走ったせいで喉は痛みを覚え、呂律が怪しくなっている。…そりゃそうだよ僕、走ったんだもん。

 

「みずがのみらい」

 

 森の中には湖などの水源は見当たらなかった。どうやって生きてるんだろうこの森。…まあ今はとりあえず水探ししよう。ちょうどここは他よりも土地が高い位置にあるからすぐに見つかってくれるでしょ。

 

 …まあ案の定すぐに見つかった。さらに200m程まっすぐ行くと橋があるようで、その下はきれいな清流が見える。ついでに更に先には街壁らしき物もある。

 

「よし、あそこにむかおう」

 

 しゃべる度に喉が痛む。すぐに向かおうと思った時、

 

『ガサッ』

 

 …近くの茂みから音がした。まあ大体予想できていたから驚かない。そして僕は声をあげる。

 

「そこのモンスター………きすぁま(貴様)………みているら?」

 僕が○IO様の台詞を放つ(放ててない、恥ずい)と、そこにいたモンスターはそれを挑発と受け取り、

「ブヒャアッ!」

 と飛びかかってきた。僕はとりあえずその攻撃をいなしてスキル《鑑定》を発動する。

 

─────────────────────────────────────────

 

名称:オーク

種族:オーク

基礎Lv.:Lv.2

基礎ステータス

 HP 150/150

 MP 0/0

 STR 30

 INT 2

 VIT 24

 WIS 6

 DEX 12

 MIN 4

 AGI 16

 LUC 20

スキル

 痛打Lv.1

パッシブスキル

 なし

所持金:0ファルス

説明

 どこにでもいるただのオーク。特に火の魔法に弱い。

 

─────────────────────────────────────────

 

 あれ…強くね?初めて出会うモンスターは基本ドラ○エ的にスライムかと思ったけどオークだしSTR?筋力かな?の値が僕の倍以上だし、VIT?多分体力?は三倍だし。

 

 ちなみに僕のステータスはこうだ。

 

─────────────────────────────────────────

 

名称:ハル·カミシロ

基礎Lv.:Lv.1

基礎ステータス

 HP 50/50

 MP 1000/1000

 STR 12

 INT 200

 VIT 8

 WIS 150

 DEX 10

 MIN 100

 AGI 7

 LUC 13

所持金:10000ファルス

 

─────────────────────────────────────────

 

 …とこんな感じになっている。一見すると他が上回っているように見えるがかなり危ない。

 

 特にAGI(俊敏値)、相手がこれを上回っていると普通の魔法使いでは魔法の詠唱がうまくいかず、すぐに追い詰められてしまう。

 

 …そう、()()()()()使()()()()

 

 オークは僕のことを確実に()()()()()目で僕を見ている。…気持ち悪い。

 

 スキルは先ほど何が使えるか確認済みだ。ならばどうするか、それはもう決まっていた。

 

「ブヒャッ!」

 

 ただ、行動する前にオークが動き出した。こうやって飛びかかって近接戦闘に持ち込むあたり、僕が魔法職というのを本能で理解しているのかもしれない。しかし、

 

「おそい!《ファイアボール》!」

 

 僕はそのまま組敷かれはしなかった。何故なら僕は普通の魔法使いではなかったからだ。

 

   《無詠唱》

 

 このスキルは言葉の通り一定以内の詠唱をすっ飛ばして魔法を打つことが出来るスキルらしい。ちなみに一定以上でもある程度の省略は出来る。ついでにこのスキルを習得するには2、30年かかるらしい。

 

 僕はそれを持っていたおかげで絶対に当たる位置までおびき寄せて魔法を放つことが出来た。

 

「ブヒイィィ………」

 

 オークがほぼ零距離で放たれた火球によって吹き飛ばされ、燃え尽きる………と思ったら空中で弾け飛び、特徴的なオークの鼻と、よく分からない球体(恐らく魔石かなにかだろう)と、刃こぼれしたナイフをドロップした。

 

「このしぇかい(世界)でははぎとりのがいねんはないんら…。やさしいしぇかい(世界)だな」

 

 僕はオークの鼻はアイテムボックスにしまい、ナイフはそのまま装備して川へと向かった。

 

 

   ◇

 

 

 あれから四十年!…じゃなくて30分後のこと。

 

「ぷはっ………、ふう、漸く落ち着いた」

 

 ようやっとの思いで川岸についていた。…川の水って大丈夫なのかな?そう思って鑑定してみたが、

 

 

 

─────────────────────────────────────────

 

 

 

名称:淡水

 

状態:綺麗

 

摂取効果

 

 なし

 

説明

 

 ただの水。飲料用に料理用、果ては調合用と使用の幅は広い。

 

汚染度:0% …身体に悪影響なし

 

 

 

─────────────────────────────────────────

 

 

 

 なんて便利なんだろう、鑑定って。名前や説明だけじゃなくって状態、さらに汚染度まで出てきちゃったよ。

 

 …結果として水は飲むことが出来た。

 

 これでしばらくは大丈夫だろうから、また南に進み街門を目指すことにする。

 

 

   ◇

 

 

 あれから更に一時間程経って…

 

「ブヒイィィ…」

 

「この辺りの魔物はこれで全部かな?」

 

 僕はオークなら問題なく狩れる程にレベルアップしていた。

 

 途中オーク以外のモンスターも出てきたが問題は無かった。

 

 出てきたモンスターは以下の通りだ。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

名称:フィールドウルフ

種族:ウルフ

基礎Lv.:Lv.3

基礎ステータス

 HP 165/165

 MP 0/0

 STR 40

 INT 5

 VIT 28

 WIS 5

 DEX 14

 MIN 8

 AGI 36

 LUC 18

スキル

 爪術Lv.1

パッシブスキル

 なし

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

名称:フィールドスライム

種族:スライム

基礎Lv.:Lv.3

基礎ステータス

 HP 130/130

 MP 15/15

 STR 24

 INT 20

 VIT 40

 WIS 13

 DEX 10

 MIN 56

 AGI 3

 LUC 16

スキル

 擬態Lv.1

パッシブスキル

 物理半減Lv.1

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

名称:クレイゴーレム

種族:ゴーレム

基礎Lv.:Lv.5

基礎ステータス

 HP 320/320

 MP 30/30

 STR 56

 INT 32

 VIT 68

 WIS 10

 DEX 5

 MIN 30

 AGI 5

 LUC 12

スキル

 土魔法Lv.1

パッシブスキル

 物理半減Lv.1

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 ついでに僕のステータスもあげておこう。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

名称:ハル·カミシロ

基礎Lv.:Lv.12

職業Lv.:賢者Lv.12

基礎ステータス

 HP 230/230

 MP 2840/2840

 STR 56

 INT 890

 VIT 43

 WIS 450

 DEX 60

 MIN 320

 AGI 57

 LUC 44

スキル

 火魔法Lv.3 水魔法Lv.2 風魔法Lv.3 土魔法Lv.2 雷魔法Lv.1 氷魔法Lv.1 龍魔法Lv.1

 木魔法Lv.1 幻魔法Lv.1 光魔法Lv.1 闇魔法Lv.1 無魔法Lv.1 空間魔法Lv.3

 スペルブレイク

 無詠唱

 気配察知

パッシブスキル

 絶対神の加護Ⅹ…基礎ステータス上昇率、取得経験値量が150%増加

 魔法使いの秘術Ⅹ…基礎MP、INT、WIS、MINを10倍加

所持金:10000ファルス

説明

 モンスターとの戦闘を終え、強化されたハル。その強さは前とは比べ物にならない。

 起こってしまったエラーは現在進行形で管理者が修正中だ。

 

 

─────────────────────────────────────────

 

 

 このようにモンスターを倒すだけで強くなれるのは非常に嬉しい。レベルを上げるのが楽しくて気が付くと本来の目的を忘れてモンスターを狩っていたほどだ。

 

 そのせいか、モンスターを探している間に《気配察知》なる物まで覚えていた。

 

 《気配察知》のお蔭でモンスターが狩れるわ狩れるわ。素材も沢山手に入ったのでお金も手に入るだろう。

 

「さて、そろそろ街へ向かうか」

 

 そう言って再び街壁の方を向いたその時、

 

「っ………誰だッ!」

 

 右の方から殺気が飛んできた。気配察知のお蔭でここまで感知できるようになったのは嬉しいことか。

 

「BOOOOOOOO………」

 

 しばらくして右側から現れたのはオークだった。

 

 しかし普通のオークではない。

 

 その体躯は平均1.7mから大きく外れた4.0mの巨躯、

 

 その腕は丸太のように太く、手には僕の身長ほどの棍棒、

 

 何よりも特徴的なのはオークなのに(たてがみ)があると言うことだ。

 

「BOAHHHHHHHHHHH!!!!!!!!」

 

 一瞬、ほんの一瞬だが僕はそれを見て恐怖し、呆けてしまった。

 

 今の間にこの化け物は一体何回僕を殺せていたのだろうか。そう考えただけで寒気がする。その隙をこいつは()()()()()()()()だけで過ごした。その気になれば何時でも僕を殺せるのに。

 

(嘗められてる…?)

 

 僕が真っ先に思ったことはそれだ。

 

 こいつには強者としての傲慢、矜持、余裕と言うものがある。

 

 今の僕に勝てる相手ではない。しかし、逃げられそうにもない。

 

「っ………《鑑定》!」

 

 せめて撃退だけでも。僕はそう考え《鑑定》を使用した。

 

 オークは相変わらずこちらが動くのを待っているかように動かない。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

名称:剛撃のブルフロア

種族:オーク(古代種)

基礎Lv.:Lv.75

基礎ステータス

 HP 12830/12830

 MP 124/124

 STR 580

 INT 323

 VIT 534

 WIS 130

 DEX 250

 MIN 315

 AGI 420

 LUC 666

スキル

 痛打Lv.32

 強烈ブローLv.13

 薙ぎ払いLv.6

パッシブスキル

 剛撃X…物理属性の攻撃威力が100%上昇する。

所持金:0ファルス

説明

 かつてこの世界に魔神王が存在していた頃から生息する魔物。

 その名は魔神王より拝命されたと言われている。

 二つ名、ユニークモンスター等の異名を持つ。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「なっ………なっ………なっ………」

 

 なんだこれ、とは言えなかった。威圧感で息をすることさえ苦になるほどだ。

 

 この戦闘からは絶対に逃げられないだろう。圧倒的不利な大差の中、この化け物と対峙しなければいけないのだ。

 

 勝てるのか?否、勝てる見込みなど一筋もない。

 

 ならば足掻いて、()()()()

 

 僕はそう心に決め、一歩を踏み出した。

 

 

 

 

 

 




え?街の近くでなんでLv.75が出るのかですって?それは

 縄 張 り ハ イ レ ッ デ ィ ン 

この一言で伝わる人は伝わります。
分からない人は縄張りハイレッディンでググってみてください。

フェイクボディで何回ocg切れてボッコボコにされたことか(憎悪)

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