こうして欲しい、ああして欲しいなどの要望があればぜひ感想欄へ!
気軽にどうぞ!
戦闘後、ハジメは気絶していた。
そのハジメに寄り添うのが魔力枯渇により不安定な状態のユエである。
万が一があってはならない、とハジメを
次の瞬間、部屋の後方にある扉が轟音をたてて吹き飛んだ。
「そこな
「【勧告】失礼する」
そして、あれよあれよという間にハジメが扉の奥へ連行された。
突然のことに頭がいっぱいになるユエは何も出来ずにイミルエアスタに小脇に抱えられて同じく扉の奥へ連行された。
◆◇◆
意識が浮上してくる。
まず感じたのは明るさ。洞窟内ではありえない光量だった。次に感じたのは、サラサラとした柔らかな布の感触だった。地面に寝ていたはずの体が違和感を訴えるので、周りの状況を確認しようと目を開け、知らない天井を見つけた。
(ここは、どこだ……?)
意識がハッキリとしてきたハジメ。
体を起こそうとするも、腕のなくなった左半身は力が入っているのは感じるが、何故か全く動く気配がない。
ならば、まず残っている右腕を動かそうと力を込めると、何やらぷにぷにとした素敵な感触が。
「……んぁ……ハジメ……ぁう……」
その声を聞いたハジメは足も左側が動かなかったので右足で急いで布団を蹴飛ばし、右を見るとユエが左腕を太ももで挟んで抱きついて眠っていた。
裸で。
「…………なるほど、これが朝チュンってやつか……。ってそうじゃない!つうかなんで左側半身が動かな─────」
「すやぁ……」
そこには自身を置いていった怨敵イヴリールがいた。
ハジメの背に右手を差し込み、左手で肩を抱き、足を絡めた状態で、実にいい笑顔。ハジメにとっては非常に腹立たしい表情で眠っていた。
裸で。
「────────────────────」
意識した瞬間に胴体から伝わる2つの大きな山の感触に脳の処理が追いつかず、ハジメはフリーズした。
固まっているハジメに、足を向けている方から声がかけられる。
「【爆笑】両手に花(笑)。【質問】どんな気分?」
「─────あ?」
そこには1人の少女がいた。イヴリールの右側を引き抜いて補ったような見た目の、艶やかな黒髪をした少女だった。何故か口調がメカメカしい。
情報量が多すぎてハジメは静かにパニックを起こしていた。
「【不満】。【質問】調子はどう?」
再度話しかけてきたイミルエアスタの声ではっと我に返った。
「ああ。体の調子は最高に近い。スッキリ爽快とした気分だ」
「【安堵】イヴリールも浮かばれる」
「あぁ?」
自分を見捨てたイヴリールが、回復魔法を用いて助けたという不可解な行動に、イミルエアスタに対して、ヤクザ顔を向けるハジメさん。
そこで、ユエが目を覚ました。
「ハジメ!」
ユエは目を覚ますなりハジメ抱きつき、ぐすっと鼻を鳴らした。イヴリールの拘束を解こうと努力しつつ、ユエが落ち着くまで頭を撫でた。
落ち着いたユエからハジメは事情を聞き出した。
ここから扉を吹き飛ばして出てきたイヴリール達がユエもハジメも助けてくれたのだという。
化け物ステータスを誇るハジメが、必死に拘束を解こうとしているが欠片もその行動に結果が伴わないほどの化け物っぷりを眠りながら発揮しているイヴリールなら、こんな所はさっさと攻略して出ているだろう。
なのにここから出てきたとなると……まさか自分を待っていたのだろうか。そんなことを考えた。
「【肯定】ある意味では合ってる」
「なんで心の声を読んでるんですかねぇ……」
もしや解析チートかコイツと考えたが、それも読まれる。
「【否定】当機は感情を学ぶ際、会話から思考パターンを割り出して統計を取った。それを元に貴方の思考を推測。スムーズな会話を試みている。【報告】貴方の思考パターンはとても平均的。ありふれている。」
何となくバカにされたように感じるが、それよりも先に気になることがある。
「ある意味ではってどういうことだ?」
「【回答】イヴリールが求めていた者は『最強』。
イヴリールが貴方にそれを見出した。【推奨】歓喜。貴方は
「…………。」
……別れた経緯が経緯だけに素直に喜べない。
イヴリールが起きて伸びをした。畳んだ羽を大きく広げている。
それはハジメのケモナー魂に少し火をつけた。
手を伸ばしてそっと羽を撫でた。
イヴリールは少しピクっとしたが、ハジメに目を向けると、
「下手ですね♡」
と、とびきりの笑顔を送った。
撫でるのにうまいも下手もあるのかと疑問に思ったハジメに、イミルエアスタが答える。
「【忠告】
それを聞いたハジメは頭を抱え、生温かみのある笑顔のユエとイヴリールに
部屋を探索し、オスカー・オルクスの魔法映像を見て真実を知ったハジメ達。
神殺しを成そうとしたというオスカーの言葉を聞いて、イヴリールは人類最強でもなく、その対となる者でもない半端者にはできるはずもないと1人納得し、イミルエアスタはこの住居の設備から換算して、オスカーが1万人ほどいれば顕現しているかは定かではないが、最弱という概念の
それほど2人はオスカーの話自体には興味がなかった。
部屋を案内して周り、残すところは風呂だけであった。
ハジメは何度も釘を刺して一人で入ることを伝えると、脱衣場へと消えていった。
ユエとイヴリールは目を見合わせるとタイミングを見計らい、静かに服を脱ぎ風呂へ突撃した。
◆◇◆
住処に置いてあった本を読んでいるイミルエアスタの集音器は風呂から漏れてくる声を拾った。
『はぁい、やって参りました♡』
『 ……ん。ハジメ、背中流す。』
『俺は1人で入るって言っただろうが……!』
助けを求める声が聞こえ、1度本から目を離し、脱衣場の扉に目を向けるが、また本に視線を落とした。
数分後、美味しくいただかれた男の声がアーーーーッ!と迷宮に木霊した。
UAが5000に近づいてきた。嬉しい。
活動報告見てない人用に。
アンケで選ばれた『戦闘後の至福』の挿絵、出来たよ!