ダンガンロンパアンサンブル ~希望の転校生と絶望の学院~   作:粒餡

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プロローグ「ようこそ絶望学院へ」 3

さてと、次は・・・あの玄関ホールの入口?に集まってる人たちに声かけるか・・・ちょうど五人集まってるし。となると、最初は・・・あそこの人でいいかな、しかしここの人たち本当にカラフルな髪色してるな・・・照明のせいかもしれないけど、あの人の髪は若干紫色に見える。

 

「えっと、すみませ――」

「むっ!」

「うおわ!?」

俺が声をかけた瞬間、俺はなぜか浮かんでいた。それが俺が話しかけた人に投げ飛ばされたと気づいたときには、もう地面に叩きつけられたあとだった。

「い、いてえ・・・何するんだよいきなり!」

「・・・ああ、すみません、急に後ろにたたれたものでつい・・・」

「つい!?」

「いえ、普通後ろに人が立ってたら投げ飛ばすでしょう?」

「いや投げ飛ばさないけど!?」

何かこの人すごい何言ってんだこいつみたいな目で見てくる!

「・・・どうやら、あなたと私ではすこし価値観が違うようですね」

「俺が異常みたいな言い方すんなよ!」

「そういえば、何の用ですか?」

「いや、名前とか聞きに来たんだけど・・・」

「ああ、これは失礼、私は悠木ともこ、『超高校級の剣道部』としてこの学校に来ました、以後お見知りおきを」

『超高校級の剣道部』

ユウキ トモコ

「剣道部・・・いや、だけどあの投げ方見るにむしろ柔道部員とかそこらへんの方が近い気がするんだけど・・・」

「何言ってるんですか、剣士として剣は勿論、投擲、槍など、様々な武術を会得するのは当然のことですよ?」

「それ試合とかじゃ使えないよね!?」

「そうなんですよ、全く」

「全くって・・・」

「まあ、切られなかっただけマシだと思って下されば・・・」

「え? うわ!?」

この人よく見たら腰に鞘つけてる!?

「さて、もういいですか? 私はこれからぴょんぴょん丸の手入れをしなければいけないので」

「・・・ぴょんぴょん丸って、もしかしなくてもその剣ですよね」

「それ以外に何があるのですか、あと剣ではなく日本刀です」

「は、はあ・・・」

時国さんもやばかったけど、この人は別のベクトルでやべー人だな・・・

 

「はぁ・・・」

「いやー、さっきはすごかったですね! 私あんな風に人が飛ぶの初めて見た!」

「俺もあんなふうに飛ばされるのは初めてだよ・・・」

「あはは、やっぱそうです? それにしても、あの人怖いですよねー・・・何か、私の本能的な部分があの人にだけは近づくなって警告してるんですよ」

「そうなんだ・・・って、え?」

「へ?」

「い、いつの間にそこに?・・・」

「ああ、すみません、何か投げ飛ばされてた面白い人がいたのでつい話しかけちゃいました!」

「面白い人て・・・えっと、君は?」

「あ、まだ言ってませんでしたっけ? 男の人に自分のこととか色々喋るのはちょっと抵抗あるけど・・・まあいっか! お姉ちゃんも自己紹介は大事って言ってたしね!」

「私は神樹いちか、『超高校級の霊媒師』なんだ! よろしく!」

『超高校級の霊媒師』

コダマ イチカ

「よろしく、霊媒師って、言ったら、何かこう、よくテレビで見る霊を見る人?」

「あー、違うんだな、これは、やっぱり素人はそういう意味の方で受け取っちゃうかー」

「すまん、あんまりそういうのには詳しくなくて・・・」

「まあ、しょうがないですよ! 私もお姉ちゃんに詳しく説明されるまで全然分かりませんでしたから!」

「あはは・・・」

「霊媒師っていうのは、まあ簡単に言っちゃえば自分の体を幽霊に貸せる人、ってことです」

「・・・」

・・・まさかこの子もやばい人だったりしないよな

「あ、今『こいつもやばい奴か』とか思ったでしょ」

「す、すまん」

「全く、あの剣士だかなんだかよくわかんない人や、偽物と一緒にしないでくださいよ、私は、本当に霊媒体質なんですよ、というかそうじゃなきゃこうしてスカウトされてないでしょ」

「あー・・・それもそうだな」

「ま、とはいえ私もそんなに自分の才能がすごいとは思ってないんだけどね、だってそうでしょ? 私はただ体を貸してるだけなんだから、むしろ私の体に入ってまでしゃべりたがる幽霊の方が私はすごいと思うんだよね、まあそれよりもすごいのがお姉ちゃんなんだけどね!」

「お姉さんが大好きなんだな」

「もう大好きってもんじゃないよ! 愛してるといってもいいね! だから本当はここに来たくなかったんだよねー、ほら、ここって学園にずっといなきゃダメじゃん? お姉ちゃんに会いに行けるのも休みの日ぐらい、こんなんじゃお姉ちゃん分が足りなくて私死んじゃうよ・・・」

「あ、あはは・・・まあ、頑張れよ、俺にも何かできそうなことがあったら手伝うからさ」

「そうですか・・・まあ、頼りにしてないけど、いざとなったらお願いします」

「正直だなお前・・・」

「それが私の取り柄なんで!」

ちょっとシスコンこじらせすぎてるけど、今まで話してきた子の中だとダントツで喋りやすいな、小鳩も、三波もそこまで話辛いってわけなんじゃないんだけど、やっぱりなあ・・・八雲さんは・・・まあ、うん

 

「さてと、次は・・・」

「ちょっと待ちなさい?」

「はい?」

俺が呼ばれたんで、そちらの方に振り返ると、そこには金髪の人がいた・・・この人、中々のサイズをお持ちで

「えっと、何か御用ですか?」

「ええ、あなた、水城新人で間違いないかしら?」

「そうですけど・・・えっと、何かあなたに相談されたことってありましたっけ・・・」

「私はないわ、だけどお兄様たちがあるわね」

「お兄様・・・?」

「ああ、失礼、名乗ってなかったわね、私は円城寺れいか、『超高校級のお嬢様』よ」

『超高校級のお嬢様』

エンジョウジ レイカ

「円城寺・・・ああ、あの人か」

そういえばちょっと前にそんな苗字の人から相談を頼まれたな、あの人異様に妹の写真見せてきたからよく覚えてる・・・そういえば、この人、あの写真に写ってた人だな

「・・・ていうか、超高校級のお嬢様ってことはもしかして・・・あの人たち、円城寺家の人たちなの・・・?」

「あら、ご存知じゃなかったのかしら? てっきり私は知ってるものだと」

「いやー・・・だって、あの人たち相談してきた内容が今度の妹への誕生日プレゼントをどうしようか、だったんで・・・」

「お兄様ったら・・・」

「まあ、とりあえず妹さん・・・円城寺さんの好みとか聞いて、ブローチがいいんじゃないかと提案しました」

「ああ、あれあなたが選んでくれたの? 中々のものだったわ、ありがとう」

「いえ、と言っても本当に僕はブローチがいいんじゃないかって言っただけなんで・・・」

「それでも、選んでくれたことには変わり無いでしょう? ・・・で、あなたに相談があるんだけど」

「はあ、何ですか」

まさか円城寺家の人から二回も相談を頼まれるとは・・・俺の才能も中々捨てたものじゃないな

「あなた、お兄様の写真持ってたりしないかしら?」

「・・・は?」

「私、いつもお兄様の写真持ち歩いてるんだけど、何故か今持ってなくて・・・」

「えーと・・・確か、持ってたはずですけど、あれいつものカバンに入れてたもんで・・・つまり、今は僕も持ってません、すみませんお役に立てなくて・・・」

「・・・そう、いえ、いいのよ、だけどどうしようかしら・・・ただでさえお兄さまたちに会えないだけでも辛いというのに、写真もなくしてしまうだなんて・・・」

「お兄さんがお好きなんですね」

「当然よ! お兄さまたちはいつもれいかを大事にしてくれるもの! 笑顔が可愛かったから別荘を買ってくれるほど愛されてるのよ?」

「そんだけで別荘を!?」

「ええ」

円城寺財閥・・・規格外の金持ちだとは聞いていたが、まさかそこまでとは・・・

「・・・まあ、それはさておき、今の私は円城寺家の円城寺れいかではなく、ただのクラスメイトの円城寺れいかよ、だから、緊張せず仲良くしてくれたら幸いだわ」

「あ、あはは・・・あんまり期待には答えられないかもしれないですけど、頑張ります」

「よろしくてよ、これから三年間、一緒に頑張りましょうね」

お金持ちだからちょっと会話がぎくしゃくしちゃったけど、案外話しやすい人だったな・・・だけど、この人はブラコンか・・・家族が好きすぎる人多すぎない?

 

「やっぱり才能がある人って若干壊れてるところがあるものなのかなあ・・・」

「遅い! 遅すぎますぜ! ジョンくん!」

「うわ!?」

いきなり目の前に女の子が!?

「え、いや何が遅いの? ていうかジョンくんて誰・・・?」

「あんたの名前がわからないので、とりあえずジョンくん呼びすることにしたんですよ!」

「えぇ・・・俺の名前は、水城新人って言うんだけど」

「そうなんですか、まあ、何かジョンくんの方がしっくりくるんで、これからあんたの名前はジョンくんだ!」

「嫌だけど!?」

やばい、今まででトップクラスで喋りづらい人だ・・・まだ時国さんは話が通じたけど、この人はダメだ・・・

「え、えっと、君の名前はなんていうのかな? ほら、今は自己紹介する時間だし?」

「ああ、そういえばそうでしたね、では、ごほん」

「そこ行くジョンくんに、ついでに周りのお嬢さん方! お控えなすって! あっしは『超高校級の陸上部』、榊むつみですぜ! 榊むつみ! 榊むつみとはあっしのことですぜ!」

『超高校級の陸上部』

サカキ ムツミ

「あ、あはは・・・げ、元気だね」

「当たり前ですぜ! あっしの家の家訓は、一に元気! 二に努力! 三四がなくて、五に元気ですから!」

元気二回言ってるし・・・

「ま、とりあえずこれからよろしくお願いしますぜ! ジョンくん! あっしは声がでかくて、ちょーっとばかしめんどくさいとは思いますが、付き合いが長ければ長いほど魅力がわかるスルメなんてよく褒められますから!」

「それ褒められてんの・・・?」

「まあ、うるさいのもめんどくさいのも事実なんで! だが、そんな逆境にも負けず、あっしは一番を目指すんですぜ! 一位の栄光にどうか、榊むつみ、榊むつみをよろしくおねがいしまーす!」

騒がしい人だけど、だけど、自分の欠点をちゃんと理解して頑張ってるし、割といい人、なのかな・・・三年間、頑張って付き合ってればいいところの一つは見つけれる・・・かな?

 

「さてと、最後は・・・あの子か、ちょっといいかな?」

「・・・なんでしょうか」

「いや、名前を聞きにね?」

ここにいる人たち、今がちゃんと自己紹介の時間だって理解してる人何人いるんだろう・・・

「ああ、そうでしたね、私は藍乃あいか、『超高校級の探偵』です」

『超高校級の探偵』

アイノ アイカ

「探偵!? すごいな、探偵ってあれだろ? やっぱり事件とかたくさん解決してるんだろ?」

「探偵という職業に夢を見過ぎです、死神じゃあるまいし、そんな毎回毎回殺人事件に関与なんかしませんよ、大体、警察も無能ってわけじゃあるまいし、普段は浮気調査とか、そんな感じの依頼だけですよ、探偵は」

「そ、そうなんだ・・・でも、じゃあ何で君は超高校級の探偵なんて呼ばれてるんだ?」

「・・・私がその、死神だからですよ」

「へ?」

「・・・冗談です、間に受けないでください」

「あ、ごめん」

この子もこの子で中々に扱いづらいな・・・

「まあ、似たようなものかもしれませんがね、私は主に、警察でも解決できないような難事件を解決するのが仕事なんですよ」

「・・・いやめちゃくちゃすげえじゃん!?」

「そんな褒められたことじゃないですけどね、要は私は誰かが死ななければ生活費すら手に入らないんですから、今は高校生でまだ両親からお小遣いなどをもらえますが、大人になったらそうとも言ってられませんし、独立もしなければいけません」

「今は独立してないのか?」

「はい、今は私の師匠の探偵事務所で厄介になっています」

「超高校級の探偵の師匠か・・・何か凄そうだな」

「実際、私なんかよりも全然すごい探偵ですよ、うざいですけど」

「そ、そうなんだ・・・」

「・・・それより、聞きたいことがあるのですが」

「ん、何だ?」

「・・・あなたは、今の状況をどう思っていますか?」

「どうって・・・いきなり聞かれてもな」

「では、質問を変えましょう、あなたも校門に入ったら頭痛がして、気絶したらここにいた口ですか?」

「あなたも・・・ってことは、君もか?」

「はい、というか、ここにいる皆さんそうですよ」

「それは・・・」

偶然・・・そんな一言で片付けていいことなのか・・・?

「はっきり言って、今の状況は異常です、何かとんでもないことに巻き込まれている・・・そんな予感がするんです」

「・・・探偵の勘、ってやつ?」

「・・・そう、かもしれませんね、私は勘はあまり信じていないのですが、あなたも気お付けてくださいね・・・これは、私の勘ですが」

彼女はそういい、一息溜めたあと

「・・・誰か、死ぬかもしれません」

「・・・え?」

「勘、ですけどね」

「そ、そうだよな、うん、勘、だよな」

・・・誰か死ぬかも知れない、そんな彼女の言葉が、忘れようとしても、簡単には忘れられなかった。




ちなみに、それぞれの衣装は何かそれっぽいもの着てると思ってください、あいかちゃんの場合では、探偵の時の衣装だったりします。
後、自分の活動報告の方で『ダンガンロンパアンサンブル ~希望の転校生と絶望の学院~ 『自由行動』』
というものを作りましたので、よかったらどうぞ、いつでも投票をお待ちしてます。
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