---サトゥー---
ギルの周囲から退かして欲しいって言ったのに、アリサが、セーラ、ポチ、タマを攫ってきてしまった。三人を拘束して、地下室に囲った。
「何をしているんだよ、アリサ」
「何って…サトゥーは手ぬるいからよ。セーラに尋問しなさいよ。ギルのレベルや、隠しているスキルなんかをさぁ」
それは手では有るが…攫ったものはしかた無いか。
セーラだけを別室に連れ込み、尋問スキルをオンにした。
「ギルのレベルは?」
「1だと言ってました」
「本当のレベルは?」
「1だと言ってました」
口を割らない。セーラには尋問スキルが効かないのか?
「ねぇ、セーラにどういう自慰をしているか尋問してみて。巫女様の自慰って興味あるのよね」
って、アリサ。恥ずかしい尋問に答えるのであれば、尋問スキルは効いている証拠になる。
「じゃ、自慰はどんな風にするんだ?」
目の前で実演をしてくれたセーラ。尋問スキルが効いているようだ。
「ねぇねぇ、男性経験とか訊いてみましょ」
って、アリサ。なんか、アリサの興味を満たすような尋問ばかりする俺。
「もう止めて…もう辱めないでください…」
「ここよ、サトゥー。本当の事を聞き出すチャンスよ」
なるほど、精神的に追い詰めてからの尋問か。さすがは軍師様である。
「ギルの本当のレベルと、スキルを白状したら、解放してやる」
「だからレベル1です。スキルは知りません」
「知らない筈ないだろ?セーラ、君はアイツに蘇生されたんだろ?」
「死体だった時の記憶がある訳ないでしょ?何を訊いているのよ…」
ポチ、タマにも尋問したが、結果は同じである。仲間にも秘密にしているのか。
尋問を始めて数日経った頃、ギルド長が俺を訪ねてきた。
「ペンドラゴン卿よ、誘拐した者達を解放しなさい」
って…
「俺は誘拐なんかしていませんよ」
アリサがしたことである。嘘は言っていない。
「お前とムーノ男爵の詫び状と共に、返還しなさい。いいわね。従わないのであれば、反逆罪として、ムーノ男爵とアナタの爵位は剥奪、その上、収監するから。脅しでは無いからね」
って…
「返しちゃえば?役立たないし。衰弱死されるとマズいわよ」
それはそうだけど…
「リザ辺りを攫って、拷問するってどう?」
その瞬間、アリサの瞳が妖しく紫色に帯びた気がした。見直すと、普段通りのアリサである。最近、こういう幻覚が多い気がする。疲れが溜まっているのかな?セーラ達をムーノ男爵の元まで運び、帰りに、公都のいつもの店で、疲れを癒やしていく。