---ミト---
う~ん、これはどういう状況だ?私達を捕らえた男性が倒れている。その前には血だまりがある。血だまりから、血のラインが、私達の巡るように繋がっていた。まさか…ギルが…
身体中が痛い。でも、ギルの傷はもっと痛い筈だ。あんなに出血をしているし…生きているのか?とても不安である。
セーラもリザも、ポチタマも同じことを考えているのか、顔色が冴えない上、固まっている。身体を引き摺るように、みんなのそばへと近寄っていく。
「セーラ…」
パチ~ン!
彼女の頬に喝を入れた。
「ミト様…ギル様は…」
「ここにいないってことは、生きているってことだろう」
全マップ探索をした。ここにはいない…うん?大樹の根元を凍らせたのか。ギルガメッシュと結論は同じか。根の機能を停止させれば、この辺りの良く無い者達を弱らせることが出来る。ギルガメッシュとの違いは、ギルはタイマー付きの発動であることだ。これなら、倒した後に復活をすることが出来るだろう。
「リザ!気をしっかりと持て!お前達の主は、お前達のそんな姿を望まない」
はっとしたリザ、ポチ、タマ…
「ギル様はどこにいらっしゃいますか?」
私に縋るリザ。広域マップ探索をしてみる。う~ん…ここって、何かあったっけ?
「リザ、セダム市の近くの結界に囲まれた地には何がある?」
ギルと一緒に行ったことがあるといいんだけど…
「幻想の森…魔女様が住まわれております」
「そこだ…ギルとナナ、アーゼ、ミーアがそこにいる」
「そうですか…私達は見捨てられたのですね」
寂しそうな顔のリザ。そんなことは、アイツはしない。デリカシーは無いエロ野郎ではあるが、そんな情けに欠ける行為はしないはずだ。
「見捨てていないと思う。たぶん、アーゼもミーアもここにはいなかった。だから、先に救出出来たのであろう。でも、ここでアクシデントがあって…それに、この血のライン。傷を負っても、私達を廻ってくれたんだ。解毒剤…そうだ解毒剤を飲ませてくれたんだよ」
「あっ…そう言えば、あの変な感覚は無いです。身体中が痛いだけで…」
「解毒剤だけでも全員に飲ませた後、容体が急変したんだと思う」
「ミト様…テニオン神殿まで飛べますか?」
セーラの問いに頷く私。私達以外に、サトゥーとアリサも含めて、テニオン神殿に転移した。サトゥーに回復薬を大量に寄付をさせた。これくらいしてもバチは当たらないだろ?それだけのことをしてくれたんだし!
「えっ!ヒカルか?」
一息吐いて落ち着いたサトゥーに、本名のニックネーム呼びされた。それを知っているのって…
「まさか、イチロー兄ぃか?」
132年振りの兄ぃは悪役だった…ギルよりも扱いが惨かった。ここには書けない行為をたっぷりとされたし。何よりも、入れないで、私の全身に浴びせるだけって…精液の廃棄プレイ…屈辱である。あのバカの場合は、事故に近い。邪魔な物を収納しただけと言っていた。それを、迂闊にも私が刺激したから…自爆プレイに近いと言うか…って、
「いくら兄ぃで、許さないからね」
「いや…何がどうなったんだ?」
エルフの里を領地にした覚えが無いらしい。何かに憑依されていたようだ。それは、アリサもで、まるで記憶に無いらしい。
「とりあえず、私達は、セダム市へ向かいます。ギルが心配だから」
「迷宮都市にいる仲間と共に、後から向かうことにする。どんな状況だったかを知りたいし」
「知る前に、謝罪を要求します。後、損害賠償請求もします。そういうことを、私達に一杯したんだからね!」
私の怒りを受けて、タジタジになっている兄ぃ。