ナディさんが言うには、リザ達は突然消えた僕を探す為に、サトゥーと共に旅立ったらしい。そんな…ちょっとショック。あのサトゥーと旅だって…何か、いかがわしいことをされそうだよ。僕のかわいい妹達のことが心配である。
「ミーア?」
店長が姫のことを呼んだ?あれ?店長の知り合いなのか?店長に、囚われの姫の話をした。
「トーヤの迷路…」
あの迷路の制作者のことも知っているようだ。そういや、日記みたいな物を見たなぁ。ストレージから、トラザユーヤの日記を取りだし、店長へ手渡した。ソレを見て涙する店長。訳有りなのか…
「ギル様。マイマスターとして設定が終わりました」
いきなり、推定Eカップ美女が声を発した。コイツの種族…ホムンクルスって表示された。なんだっけ?
「ナディさん、ホムンクルスってなんですか?」
「錬金術で作り出される人造人間よ…まさか、彼女って…」
目を見開いて彼女を見ているナディさん。物珍しいようだ。
「マイマスター…ナンバーセブンとお呼びください」
そういや、7号機って言っていたなぁ。現実離れした状況なのか、ナディさんは固まっている。
「お前をナナと命名する」
ナンバーセブンは長すぎる。
「愛称設定を完了しました」
で、この姫様はどうしようかな?
「店長…姫様を、どうすれば良いですか?」
「連れ帰って」
はぁい?淡々と言う店長。
「どこへ?」
息を吹き返したナディさんは、ナナを興味深そうに観察している。
「ボルエナンの里」
それって、どこ?広域マップ探索で調べると…結構遠い…
「遠いんでしょ?」
「頼む」
あの店長が僕に頭を下げている。断ることは難しそうだ。まぁ、リザ達も探さないとダメだし。店長のお願いを承諾した。
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ミーアというエルフを連れ帰ることになった。ミーアは何故か僕に懐き、僕の背中にいる。落としてはダメなので、おぶい紐を自作して、普段はおぶっている。エルフって見た目より軽い気がする。
ナナは問題があった。毎日、エネルギーを供給しないとダメなのだが、スキンシップという方法でエナジードレインをしてくる。色々試したのだが、彼女の背中に僕の手の平を当てるって感じに落ち着いた。
最初、全裸でのスキンシップを求めたのだが、僕がナナの全裸に魅入っている間に、
「幼生体を発見、保護します」
と、僕の萎えているアレを…で、準備オーケーになると、
「成体に成長しました。解放します」
って…ここで止めちゃダメだって…どうなったのかは、ご想像にお任せします…生き地獄です。はい…
「背中…心臓の近く…」
って、ミーアのアドバイスを受け、最終決定パターンになったのだった。先に、言って欲しかったよ…
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ボルエナンの里までは、歩いて行くのは無理な距離らしく、馬車での移動になるらしい。僕の馬車はサトゥーが乗っていったそうで、また新たに買う事になった。あのやろ~!
で、今まではリザが御者を勤めてくれていたが、今はいないので、ナナに御者のスキルを学ばせた。その結果、一緒に習いにいった僕とミーアまで、御者スキルを得たという。馬車なんだけど、店長の依頼ってことで、店長が用意してくれた。前回よりも小振りな馬車ではあるが、その分取り回しは楽になった気がする。
馬達の面倒は、リザ達とこなしていたので、要領はわかっている。ナナとミーアは、見よう見まねで、馬達の面倒を手伝ってくれ、馬達も僕達に懐いてくれたようだ。
僕以外の二人の証明証は、ナディさんが作ってくれた。
「あれ?リザ達はどうしたんだろう?再発行はしましたか?彼女達の証明証は僕が持っているんですけど」
「そう言えば、サトゥーさんに再発行の手続きを、頼まれませんでしたね。どうしたんだろ?」
身分証明証が無ければ、街の関所を出られないはずだけど…嫌な予感が頭を過ぎる。まさかなぁ…そこまで極悪人では無いだろう。嫌な予感を頭から追い出した。
その後、準備は数日で整った。
「リザさん達に会えるといいわね」
って、ナディさん。三人ともかわいいし…サトゥーに変なことを仕込まれたいないか、心配である。不安で、涙が込み上げてきた。早く、助けないと…
「では、行ってきます」
セーリュー市を、後にした僕達。
「待ってぇぇぇぇ~!」
しばらくすると、後から声がしてきた。馬車を止め、声の主を見ると、サトゥーの彼女が走ってきた。
「はぁ…はぁ…はぁ…追い付いた…」
サトゥーの彼女である、ゼナさんの呼吸が整うのを待つ。
「何でも屋の店長に頼まれた。エルフの里帰りの護衛してくれって」
「サトゥーの彼女は、お断りだよ」
「彼女じゃないです!あの人ったら、かわいい女の子だらけのパーティーで、楽しげに旅立って行きましたよ!」
ご立腹のゼナさん。リザ達以外に、女の子の奴隷を買い増ししたそうだ。アイツ、ロリなのか…心配だよ~。そんな僕の心配を余所に、馬車に乗り込み、ミーアの護衛だと言い張るゼナさん。まぁ、護衛はいた方がいいよな。馬車を出そうとすると、
「待って。仲間がもうすぐ来るから」
護衛はゼナさんだけでないようだ。
「護送されるエルフに何かあったら大変だから。私だけでは不安だし」
護送って…犯罪者では無いのだけど。要人扱いかな?
「来たわ」
馬が3頭追いかけてきた。ゼナさん以外は、騎馬らしい。
騎馬兵達が着いた後、ゼナさんが、紹介してくれた。弓兵のリリオ、大剣使いのイオナ、盾使いのルウ。この3人はゼナさんの護衛兵扱いらしい。ゼナさんは貴重な魔法兵で有り、分隊の隊長らしい。傭兵みたいなことをして大丈夫か?いやいや、護衛兵に護衛が付くって何だ?
「軍部的には、セーリュー伯爵からの命です。なので、問題はありません」
まぁ、旅は人数が多い方が楽しいかな。こうして、僕達は旅に出た。
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セダム市が近づいて来た。そこには、サトゥーのマークが表示されている。会いたくないなぁ。でもゼナさんは会いたいだろうな。リザ達もいるなら、会いに行かないとダメだし。
『パーティーメンバーを更新します。リザ、ポチ、タマの所属がサトゥーに、職種は奴隷に変更されているのを確認。パーティーメンバーの更新をしました』
と、無情なシステムメッセージが流れた。リザ達はあいつの奴隷にされたのか…くそっ!…あいつには、奴隷化スキルがあったのか。やられた…取り戻すには、アイツを殺すしか無いが、今の僕には無理であろう。
何か、あいつに一矢を…どうするかな?って突然、閃きが舞い降りて来た。それを実行する為に、街の関所の前で馬車を止めた。
「ゼナさん、サトゥーがここにいるらしいです。見て来てくれますか?」
ゼナさんに伝えた。
「え?サトゥーさんがですか…わかりました。見て来ます♪」
嬉しそうなゼナさんを先頭に、ゼナ隊全員が関所を抜けて行く。さて、行くか。馬車を走らせた僕。もしかすると、アイツの彼女は、僕の監視役だったのかもしれないし。厄介払いが出来たってことにする。
「待たないの?」
ミーアに訊かれた。
「あぁ、元々三人旅だし」
「そう」
ミーアは僕の背中に抱きつき、僕の肩に頬を載せた。
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賑やかなゼナ隊の皆さんがいなくなり、無口なミーア、ナナ、僕だけという静かな時間が過ぎていく。のどかな時間だな。そんな穏やかな時間が、突然ブレイクした。いきなり、サトゥーが馬車の前に現れたのだ。
「ジャマだ!どけ!」
目の前のクソ野郎に、どなった僕。
「お前!どういうつもりだ?!俺が居るのを知っていて、何故寄らないって!リザ達が寂しがっているんだそ!」
はぁ?己の愚行を棚に上げるのか?
「お前こそ、ふざけるなよ!サトゥー、お前は何様だ?なんで、リザ達をお前の奴隷にしたんだ?!」
呆気に取られた顔をしているサトゥー。騙されないぞ…クソ野郎め!
「何の話だ?身に覚えが無いんだけど…」
シラを切るのか?
「じゃ、なんでリザ達のステイタスが、僕のメイドから、お前の奴隷に変更されているんだ?」
サトゥーが画面を操作する素振りをして、驚いている。演技か?
「ギル様…旦那様…今の話は本当ですか?」
リザがいた。サトゥーの後を追いかけてきたのだろうか。更に後方には、タマ、ポチがこっちへ走ってくるのが見える。
「リザ…連れて行きたいが、サトゥーの奴隷であるリザ達を連れて行けない。すまない…今の僕の実力ではサトゥーを殺して、リザ達を解放出来ない…ごめんな…」
馬車から降り、リザに抱きついた僕。涙が零れ、リザの頬を濡らしていく。
「いえ…ギル様…油断していた私達が悪いのです。今の旦那様を信用しすぎました…」
リザの顔を覗き込むと、彼女も涙をポロポロと流していた。
「ギル様♪」
「ギル様なのです♪」
追い付いたタマとポチが、僕に飛びついてきた。二人は僕の身体にマーキングをするか如く、身体を擦り合わせている。
「リザ…悪いけど、タマとポチに事情を説明してくれるかな」
「はい…ギル様…」
僕からタマとポチを引きはがし、リザが事情を説明してくれた。
「サトゥー…お前、ほんと、クソ野郎だな…」
「待て!たぶん、これは知り合いの奴隷商人がしたことだ」
この期に及んで、言い訳か…クソだけあるな…
「俺は知らなかったんだ」
「知らない?僕よりもチートであるお前が知らない訳ないだろう?そもそも、リザ達の身分証明証はどうしたんだ?僕が預かっているのに…」
「え?無くても問題は無かったけど…」
「リザ達を奴隷扱いで入出国させたんだろ?なぁ、クソ奴隷商人様よ♪」
ここで揉め事はまずい…ミーアを贈り届けたら、こいつを殺してリザを奪うか…
「本当に知らなかったんだ。奴隷から解放して、お前の元へ返す。少し待ってくれ」
証拠隠滅の為に、転売でもするのか?クソ奴隷商人だもんな。
「あぁ、待ってやるよ。今の依頼を終わらしたら、お前を殺して、リザ達を再び、奴隷の身分から解放する。首を洗って待っていろよ!リザ…タマ…ポチ…待っていてくれ。必ず解放してやる」
「はい、ギル様…」
「なんくるないさぁ?」
「はいなのです♪」
三人を一人ずつ抱き締め、馬車に戻り、馬車を出した。僕を見送ってくれる三人…ごめんな…
「いいの?」
ミーアに訊かれた。
「今の僕じゃダメだよ。あいつ、竜神を殺したんだぞ。返り討ちに遭うよ、きっと…」
「えっ…竜神様を?」
後を振り返り、恐怖に歪んだ表情でアイツを見るミーア。
「そう…もっと強くなって、アイツを殺せるようになったら、奪い返すよ」
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アレ以来、サトゥーはやってこなかった。そろそろ、どこかで補給をしないと。ミーアの食事に欠かせないハチミツの在庫が切れそうだ。広域マップ探索で調べると、オーユゴック公爵領の公都が、一番近いみたいに思える。近いとは言え、まだまだ遠いなぁ…
数日かけて、公都まで後少しって位置で、魔法のカバンから紹介状の束を出した。この魔法のカバンは、いつの間にかストレージにあった。この世界では、たまに見かける魔法具で、ストレージと連動し、ストレージに保存するほどの物では無い物の一時預かりのようなことが出来るらしい。但し、ストレージとは違い無限には入らず、1アイテムにつき99個まで入るらしい。まぁ、アイテム数は無限なので、無限とも言え無くもない。
店長から預かった紹介状。行く先々で、手助けしてくれるように、何かが書かれているらしい。公都だと、公爵様宛てと巫女長宛てがある。巫女長?神殿でもあるのかな。ナディさんにもらった旅のガイド本を見ると、テニオン神殿っていう場所があるようだ。そこを頼るか。
関所で、公爵宛ての紹介状を門番に渡した。3人分の身分証明証を提示すると、街の中へすんなり入れた。狭域マップに切り替えて、神殿を目指す。って、あの大きな建物かな?建物からは厳かな空気が流れ出している感じがする。
入り口にいる巫女姿の人に、巫女長宛ての紹介状を手渡すと、馬車置き場へ案内された。ここに居れば良いのかな?馬にエサと水を与え、馬をマッサージしてやる。ミーアとナナも一緒に馬を労おうように、彼らへのマッサージし始めた。
暫くすると、かわいい巫女さんが迎えに来てくれた。胸のサイズが手の平に少しあまる位の…好みかも知れない。ステイタスをチェックすると、彼女の名前はセーラ。レベル30のCカップ少女のようだ。え?カップ数も出るんだ。ナナをチェックするとEカップと出た…ミーアはチェックするまでも無い。
「むっ」
ミーアが焼き餅を表明している。ミーアは平らだし、ナナはデカ過ぎるからなぁ…彼女の後を付いて行く。しかし、背中しか見えない上、巫女姿なので素肌が見えず、目の保養が出来ない…
「焼き餅状態だと宣言いたします」
ナナも焼き餅を宣言してきた。大丈夫だよ、君達はライバルにならないから。僕のストライクゾーンはBからDだから♪
そして、年老いた巫女姿の女性の元へ案内された。ステイタスで確認をすると、この巫女が巫女長のリリーのようだ。
「彼女がエルフかい?」
ミーアを見て、訊いてきた巫女長様。
「そうです。この街で物資の補給をしたいのですが、その間、彼女とその付き人を預かっていて欲しいのです」
ナナはミーアの付き人という職業になっている。
「わかった。部屋を用意する。この街で買い物か…セーラ、案内をしておやり」
ラッキーがついに舞い降りた。彼女と買い物デートだな。
「むっ」
ご立腹のミーア。
「ここで待っていてくれ。ハチミツを買い込みたいんだよ。ナナ、ミーアを護りきれよ」
「はい、マイマスター」
二人を休める部屋に置いて行き、セーラさんと街に出た。でも、よくよく考えて見ると巫女であるセーラさんに、不埒なことは出来ない。デートというには二三歩引いたデートらしき買い物程度になった。それでも楽しい時間が過ごせ、ハチミツ、メイプルシロップなどの甘味料と、野菜類を買い込めた。食事はミーアだけ食べられれば良いのだ。ナナは僕からのエナジードレインだし。僕のエネルギーは無限にあるので、僕とナナは食事をしなくても大丈夫である。
夜、セーラさんはお仕事…明日の夕方までお仕事で会えないらしい。その分、ミーアに絵本などを読んで上げられるな。焼き餅を解消してあげないと。セーラとリリーにはマークを付けた。会いたい時に会えるように♪
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翌日の昼過ぎに、事態が急変した。騒がしい神殿内。何かが起きたようだ。巫女長に事情を訊きに行った。
「セーラが攫われたようだ。今、街の兵達に探させている」
え?攫われた?まさか、サトゥーか?全マップ探索を実行してみた。サトゥーはこの街にはいない。セーラのマークがこの街の地下に表示された。そこに監禁されているのか?
『マークされたセーラのステイタスに異常を感知。「悪魔憑き」の状態です』
無情な内容がシステムメッセージに流れた。何をされたんだ…部屋に戻り、ミーアとナナに事情を話した。そして、
「ミーアはこの神殿を護れ。ナナはミーアを護れ。出来るな」
頷く二人。ここを二人にまかせて、僕はセーラの元へと急いだ。
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僕が現場に着くと、セーラの身体は無残な状態であった。背中が二つに割れ、何かがそこから這いだしていた。完全にセーラの身体から出ると、ソイツはセーラという着ぐるみを投げ捨てた。
許せない!僕の中で何かのスイッチが入った。
「何者だ!」
セーラをゴミのように扱った異形なる物が、僕に気づき、声を掛けてきた。それを合図に、複数の異形なる物や人間らしき物が、僕の方へ振り向いた。
『オートバトルモードを起動します』
装備を着用し、僕の意志に関係無く、僕はこの場にいる物達を皆殺しにしていく。異形なる物、人間らしき物であろうと関係なく。返り血で血塗れになっていく僕。
突然、異形なる物から何かが放たれ、僕の身体に突き刺さるが、関係無い。あの時の痛みに比べれば…って、あの時って、なんだけっけ?
『器の損傷を確認。シグナルレッド…シグナルレッド…リブートします』
リブートって、なんだ?目の前が眩しい光に覆われた。僕の身体が一回り大きくなった気がする。
『システムをアップデートしました。召喚術を覚えた』
何が召喚できるのだろうか?召喚術を発動してみた。
『召喚される者:聖剣より大天使ミカエル、魔剣より悪魔王ルシファー』
なんか、スゴくないか。僕の両脇にナイスバディな女性が二人現れた。あれ?ミカエルとルシファーって男性では無いのか??
「悪魔でも無いのに、悪魔を名乗るなぁ~!」
セーラから出て来た異形物をパンチ一発で粉砕したミカエル。残りの異形物はルシファーが蹴りで粉砕していった。僕は人間らしき物を殲滅させた。そして、セーラの元へ…内臓は総て無くなり、骨は総て粉々になり、皮だけのセーラ。その姿から、生きていた頃の彼女の姿は想像出来ない。くそっ!
「お願いがあります。僕の命を差し出します。彼女を助けて下さい」
ミカエルとルシファーへ土下座をして頼む僕。
「今世のギルガメッシュは純情だな♪」
「うん♪嫌いではない。ギルガメッシュよ。お前の宝物庫にある秘薬を取り出し、彼女へ掛けろ。あと、我らはいつでも、お前と共にある。また、召喚をしてくれ」
二人の気配が消えた。頭を上げると、もういない。宝物庫って何だ?どこにあるんだ?ストレージ内を探すが、見当たらない。どこにあるんだよぉぉぉぉぉ~!
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クライ…魂の叫び…
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『宝物庫の封印が解かれました』
ストレージと書かれたタブの上に、宝物庫と書かれたタブが表示された。そこをアクティブにしてみると、宝物庫内のリストが表示された。
『蘇生マニュアル』という書物が目に入った。まず、これを読む。そして、そこに書かれている手順で、該当する秘薬をセーラへ塗していく。
骨を復元して、内臓を復元して、筋肉を復元して、神経を復元して…色々な物を復元していき、最後に魂を彼女の身体へ戻し、心臓を再起動させた。
セーラ以外にも巫女が二人いる。二人に掛かっている術を解除して、三人をストレージに収納して、巫女長の元へと戻った。