ラストは決まりましたよ、存分に勘違い要素とあらすじ回収はされる予定です。現在はまるで別の進行ですがこうご期待。
ってか翔鶴の台詞「うふふ♪」が多すぎんよ~、こんな量を会話にブチ込めるわけ無いだろ。
過去を引きずるということを悪く言うキャラクターは数多く見てきたが、俺はアレに関して甚だ疑問だ。
いや、それが何時でも良い方向に好転するとか言う気はないのだが、過去を踏まえない人生とはつまり常に赤子のように生きるという事だ。
無理じゃないか。俺にはそれが出来る人間が想像がつかない、何度記憶喪失になれば良いんだ。
一歩歩くのは不安で、言葉一語は不定形、漂う匂いは不詳。常に未知に晒されるという訳で、そうなるのも難しければそう在り続けるのも難しい。
やっぱり多少それが失敗を招くとしても「見えない成功」が有る限りは、やはり多少は過去を引きずるべきなのだ。
過去がない存在。居るとするなら、きっとソイツは――――――。
「責任は取るものですよ、指揮官?」
「俺がヤベえことやってるみたいな言い草を辞めてくれませんかね?」
クソ、コイツがヤバすぎて俺が後手に回ってるだと? 意味が分からんぞ。
――俺が期待していた翔鶴はもっと、こうだな。俺に謎の誘惑をかましつつ何だかんだ有能みたいな小悪魔系のそれでだな……。
決して寮舎のど真ん中でマジで俺がポニテ女に殺されかねないようなことは言わないはずなんだよ。
「指揮官――――ホント?」
「いやマジじゃねえよお前も信じるな」
「いやだって」
「だってって何だ! 俺を何だと思ってるの!?」
そんな肩持って警戒しないで、お前に欲情なんて多分死ぬまでしないから。
翔鶴が明らかにニヤニヤしてるの見れば分かるだろうに。っていうか部屋に入って現場を目撃していたとしても、不法侵入でどっちみち翔鶴も中々ヤバイ奴になるだろ。
「というかジョークがブラックかつ下品だから辞めような翔鶴?」
「ですが男性が女性の部屋からゲッソリとして出てくるというのはつまり――――」
「待て、待て。後ろから刀を抜く音するから待て」
チョロインかね君は。姉の言うことを信用し過ぎではあるまいか?
このトンデモ少女の顔からは「あぁ~楽しい♪」とでも言わんばかりの愉悦が滲み出ているではないか。いやもしかして俺の信用問題なのかこれ。
「ってかお前まだ酔っ払ってるのか、そう言えば」
「そ、そんなことは……」
ほら、足フラフラ。さっきまで酔いつぶれてたわけだし普通だ。
「お前は寝とけ。後で事情は説明するから、先に言っとくと完璧に無実です」
「…………分かった」
ちゃんという事聞いてくれる辺り、目の前の人よりよっぽど良識ある。比較しちゃうと瑞鶴の株が爆上がりだな。
まあ確かに俺も今の叫びを聞いたら起きる。否応なく起きる、だが刀は抜かないと思うんだ。刀は魂だって武士の皆さんお怒りだぞ? 怒りに任せて刃物は振るうなよ?
さて、と振り向くと翔鶴の顔が青ざめている。忙しいやつだな。
「まさか無理やり瑞鶴にお酒を呑ませたんじゃ……」
「何で俺はパワハラ変態上司のイメージなんだ!」
「冗談です♪」
冗談じゃなさげに言うんじゃねえよ。というか演技が無駄に上手いんだよ、マジで引かれてると思った。
同じ種田梨沙でもえらい違いだ。どうやったらこれが姉妹だと判断がつくんだろうなあ……。
まあ姉妹ってあんまり似ないと思うがそれでも似ても似つかない。
「というか、いつから此処に来てた?」
「朝の10時からです」
「割とすぐ来たんだな」
何かどう解釈してもこの到着時間とは受け取れない言い草だったんだが。櫻井さんって説明とか下手なんだろうか、そういうキャラとも思えないんだが。
まあ別に早く来てくれても全然問題ないけどね。どうせなら一緒に手続きとかやってもらえると楽だし。
「――――とりあえず腹減ったろ。何か作るかね、食堂に行くからついてこい」
「指揮官と二人きりは少し怖いです……」
「もうお前に遊ばれたりしねえからな」
ちぇ、と軽い舌打ちが返ってくる。本気の舌打ちじゃないだけマシなのかもしれんが、それにしてもこの娘扱いにくいぜ……。
胃に穴が開く日は近そうだ。
「というわけで、お前はオムライスだ」
お子様にはお子様ランチだこの野郎。お前を女扱いなんか俺はしてやんねえからな。
――ご丁寧にフラッグまで刺して結構真面目に作った。最近食堂の人が作る度に色々ご指導してくださって有り難いのだが、いやでもこの環境に慣れるのはそれはそれで問題だと思うんだ俺。
嫌がらせに「ちゃくにんおめでとう!」ってデミグラスソースって書いてやろうかと思ったが、流石に凝り過ぎなので辞めた。そこまで怒ってない。
「ええっと…………これは、指揮官が作ったということですか?」
「見てただろうに、何か瑞鶴の評判良かったから初日の昼食はこうなの」
「はぁ……」
結構普通に動揺しているらしい。確かにこんな事をする指揮官は俺ぐらいだと思うね。
何というか――――正直さっき遊ばれてたから、ちょっと一泡吹かせてやりたいとは思ってしまった。所詮俺も餓鬼よなあ。
――固まったまま動かないのでちょっと不安になってきた。もしかしてデミグラスじゃなくてケチャップ派? それは流石にどうしようもねえんだが。
「どうした? 食えない野菜とか有るのか」
「い、いえ。そういう訳ではないですよ」
何だかおっかなびっくりな手付きでスプーンを手に取る。そんな不味そうかね俺の料理は。
「いただきます」
「どうぞ」
ゆっくり、やたらゆっくりな運びで漸く一口。
「……美味しいです、ね」
「ふーむ、評判は何故か良い」
結構真面目に「相手への思いを込める」的なアレで美味くなるらしい。『命令』に当たるのかそうでもないのかはよく分からんが、まあ美味けりゃ其れに越したこともねえよ。
一応食堂の人にも食べてもらったんだが、その思いを込めてる云々の流れは一緒だった。どうやら『命令』とかじゃない可能性が高そうだが、しっかし原因がよく分からんよなあ……。
「どうせ余ったら食堂の職員さんの胃にボッシュートだから、好きなだけ食うといいぞ」
何だかそう言うと中々の勢いで食べ始めた。食に貪欲なのは瑞鶴と共通なんだな、顔付きから反するがある意味姉妹らしいね。
ただ瑞鶴と違うのは髪が落ちてくるから、定期的に耳にかけ直す所。チラチラ映るうなじはもしかすれば魅力的なのかもしれんが、こうあざといと俺は釣られんのだ。
後何回でも言うけど、俺は艦を異性という対象で見れない。何歳差だよっていうね。
「見た目に忠実な普通の人、ですね」
「おうおう、失礼なことばっか言ってると昼食を取り上げるからな」
今はこちらに決定権は有るんだよこの野郎。
「いえ、指揮官というイメージと違っていて驚いただけです」
「俺がマトモじゃないのは確かだ、まず指揮官を真面目にやる気がない」
翔鶴の眼がちょっとギョッとする。言いたいことは分かるぜ、もう帰りたいよな。
俺も帰りたい。母上の飯が恋しいよ……。
「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
礼儀正しいんだな、意外と。いや見た目通りだが。
――食器をカウンターに置いた後、綺麗な所作で歩いてくる。育ちが良い感じはするよな、どっかの妹さんもこの淑やかさを見習ってくれ。
何だか言いにくげにお褒めの言葉が入る。
「あの、美味しかったです」
「そうか。言ってくれれば――――まあ、多分作るぞ」
気分にもよるが。疲れるし、何より食堂もちゃんと利用しないとこの人達不憫すぎるし。
別に食堂が不味いわけでもなければ、飛び抜けて俺の料理が優秀というわけでもない。何故かリピートが来るのだ、あんまりやらないけど。
俺が圧倒的に美味いなら職務怠慢と割り切れるが、そんな「何となく」で食堂の人から労働の喜びを奪うのはアレすぎる。
「というかもっと気楽にしてくれ。俺が落ち着かないわ」
「普通に接してもらったのが初めてだったので、すみません」
うーん、その割には手慣れた小悪魔っぷりであるがなあ。
もしかして俺がイジられる才覚を持っている? いや要らねえなあそんな才覚。
――ついスルーしそうだった、嫌なことは認識しないのが人間だからな。
仕方ない所はあるが、こういう所をちゃんと拾っとかないと後々大事なものを見逃しかねない。ちゃんと覚えておこうか、「初めて」――――ってやつ
「俺の方針はフェアに行くこと。まあ達成不可能なのは理解してるが、一応そういう感じ」
「…………変な人」
「なぁっ!? 誰が変な人だ!」
おい何が面白いんだよ!
「はい、じゃあちゃんと自己紹介」
執務室でゲンドウ座り。瑞鶴とはだいぶエキセントリックなエンカウントをパフォームしてしまったので今回はきっちりとな。
っていうか翔鶴とはすぐに喋れるようになったな。まあ出会い方がアレだと否応なく砕けると思うけど。
「第五航空戦隊旗艦、翔鶴です」
「よし誘導してやろう、一航戦の先輩はどう思う?」
「――「先輩たちを目標に頑張ります!」ってどう?」
「最高だ、お前をうちの鎮守府に迎えよう」
この下りがないと翔鶴らしくないね。
最強の毒舌小悪魔女、言ってしまうとそれが翔鶴だ。
顔に騙されちゃならない、清楚で優しげなのはその顔までで中身は腹黒かつ毒舌家だ。ぶっちゃけ俺が苦手なタイプの女だが、まあちょっと二次元補正キツめだからそこはノープロブレムよ。
何で翔鶴が最初の秘書艦が良いとか俺思ってたんだろう、危険人物だよな。
「じゃあ俺の自己紹介だな」
「ケダモノさん、ですか?」
「分かったからもう勘弁して」
瑞鶴の前で言うのは特に辞めて欲しい。
「さて、名前は佐藤弘。座右の銘は『仕事より趣味』、指揮官は真面目にやる気がない」
「自分で言っていて恥ずかしくはありませんか?」
「いいや全くだね!」
何だかんだ最低限の仕事はしてるぞ、別にお前らの本分まで貶めようってわけじゃない。
功績を挙げられたら困るが、程々に頑張ってくれないと櫻井さんに怪しまれる。正直こっちもそんな調整するのは気苦労が絶えない。
出来る仕事をやりすぎてもいけないし、出来ない仕事を放置しすぎるわけにも行かぬのだ。
「秘書艦は翔鶴に任せたい。瑞鶴は何というか――――こう、分かるだろ?」
「言いたいことは」
「うん、頑張ってくれたけどな」
如何せん武闘派に任せる仕事ではなかった。翔鶴は見た目通り要領の良いタイプだし、こっちに任せるのが適材適所というものだ。
――また書類溜まってきてるしな。何、何でこう都合よく書類が増えてくるんだよ。
「っていうかお前も俺が指揮官やる気ないって言っても、特に突っ込まないのな」
「ええ、もう期待していません♪」
「酷いなあ」
十分ダメダメっぷりは披露したものの見切り早くないかな、もうちょっと見定めようぜ。ア○タカみたいに。
「――――にしても、艦ってやつは皆おキレイなもんだ」
「女性なら誰でも良いんですね、こわーい♪」
「冗談でもちょっと傷つくよ俺も」
ううむ、調子狂うぞ。完璧に乗せられてしまっている。
瑞鶴もエンタープライズもだいぶ初心者向けな美少女だから対応できてただけかもしれない、翔鶴とはテンポがつかみにくい。
「間違っても君らに手は出さんぞ」
最悪懲戒免職だぜ。というかそうじゃなくてもこんな若い娘に行くほど俺も落ちぶれちゃおらん。
――まあ『命令』とかいう便利チートが有る以上は……そういう事も起きてるんだろうな。
俺には関係ない話だけどもね。まあ宜しくないよ、どんな作業であれお互いの承認は必要だ。
「面白くないなぁ……」
「今面白くないって言ったよね」
「何のことでしょう♪」
何、積極的に襲ってきて欲しいの?
――いよいよどういうスタンスで俺に接しているのか問い詰めようとした時、ダンダンと此方に走ってくる音が聞こえた。
「おい、佐藤さん! ちょっと今大丈夫か!?」
バタンと勢いよく開いた扉から、モニター管理室の安藤さんが飛び出てくる。
いつもは此処の監視をしている人で、艦が不穏な動きをしてないかとか変な侵入者が居ないかとかをちゃんと見ておく仕事らしい。
此処が軍事施設だと思い出させてくれる役職の人なわけだが、本人は俺以上にフランクなおっさんだ。敬語は一応俺が上司だから、なのかね。
「だから俺は指揮官ですよ安藤さん」
「いやそんな場合じゃないんだって!」
「ええっと……どうしたのですか?」
翔鶴から先に息切れした安藤さんに疑問を投げかけた。おおっと、意外とスイッチの切替はしっかりしてるんだな。
良かった良かった、あのテンポでずっと行かれると俺が困る。
「お人形みたいなちっちゃい子が海から流れてきたのが見えたんだよ!」
「マジかよ絶対保護する! 行くぞアンドゥさん!」
「おうとも!」
そして俺らはバカである。何というか、俺の下に配属されてるだけ有ってマトモなやつは居ないのだ。
「…………やっぱりケダモノさんじゃないですか♪」
「お、俺は別にやましい気持ちはありませんからぁ!?」
本当に無い。結構真面目にない。
「よし発見! まずは人工呼吸、かな…………」
安藤さんが叫ぶ。ええ……でも、ちっちゃい子にいきなり人工呼吸とか相手に酷といいますか…………。
安藤さんも若干申し訳なさげ。
――とか思いながらやたら足の早い安藤さんについていきながら浜辺に出る。翔鶴は俺よりも明らかに速いが、足の遅い俺を煽りながらだったので殆ど一歩前ぐらいの距離である。
さて、俺もとうとう幼女の顔を拝める――――って。
「この娘は…………」
「なあ、本当に人工呼吸居るんじゃないのか佐藤さん」
「多分――――――要らねえな」
その姿は、背丈に似合わぬ身分の高そうな服に包まれていた。
袖のない荘厳な金の装飾の多い服は――――ドレスかな。はっきりと分からないが、何か高そうなのは間違いない。イノセント・ドレスってやつだったら含蓄の深いもんだ。
紺のドレスに合わせるように裏地が赤の分厚いコート。エンタープライズのそれというよりは、もっと高貴な身分を見ただけで語るようなもので、水を吸ってぐちゃぐちゃな様子は勿体なさばかり感じさせる。
携えられた儀礼用のサーベルに、ベコベコになった肉食魚のようなデフォルメ調のデザインの艤装。
――ああ、もう何でこうなる?
「その娘は多分、艦だよ」
「…………ぁ」
音が生まれた。自分のものであると気づいたのは、一瞬間を置いてのこと。
――頭がガンガンとした。自分がどういう仕組であるかは分かったし、息をするにはどうすればいいかも明白だ。
だけど先が出てこない。役割を果たし、生きる何らかの生物であるための情報までしか私には出てこない。
俗に言う記憶喪失、だろうか。
「――――お、起きたかな?」
次に音が届いた。男のものであるまでは判別できたが、その声に頭は反応がない。さっきは自分について考えると痛んだのだから、きっと記憶に引っかかると痛むのだと思う。
知り合いではないらしい、第一声が見知らぬ男とは私も可哀想な立場のようだ。
――目を開けて、その声の先を見る。少し気の抜けた雰囲気に比べれば、幾らか整った顔付きの若い男だった。
「ええっと、グーテンモーゲン?」
「指揮官、多分グーテンタークではありませんか?」
「あ、そうっぽいな。モーゲンってモーニングとかに似てるし、今昼前だもんな」
もう一人の女と何やら揉めている。ドイツ語について話しているようだ。
「日本語の言葉で構わない」
私の言葉に男の顔が仰天というのを切に訴えかけてくる。そこまでおかしなことなのだろうか、しかし日本語が分かるのだ、確かに思考言語はドイツ語のようなのだが。
「そっか。じゃあさ、ついでに自分の名前も分かるかな?」
「名前…………」
「そうそう、取り敢えずそこだけ」
意識の方向性、みたいなものを記憶に集中させる。言うならば絡まった色々な色の糸の内、必要な色だけを抜くような感覚。
――しかし頭が痛みの赤で塗りつぶされるばかりで、私らしき色はまるで見えてこない。
記憶喪失だけでも済まされないようだ、体の節々が軽く痛むような気もする。
「あぁ、無理に思い出さなくても良いよ」
「だから、何て呼んで欲しい?」
男の質問は、何だか私に妙な気を遣っているもののように思う。
――普通の気遣い、という言葉が頭に引っかかる。どういう理由なのかはわからないが、それは私にとって『普通』とは違うようだ。
「名前…………分からない。好きに呼んで欲しい」
「そうか…………まあ、仕方ないさ」
どういう意味かは分からないが、それは私が予想している「仕方ない」とは違うような気がした。
言葉にでは出来ないが、何か「この状況で用意された男の立場からの言葉」というような気がしない。もっと深く、何かを知っているような……。
「じゃあ――――――フィーゼ、で良いかい?」
「何となく君の顔を見ると、そう名乗ってるような気がするんだ」
「フィーゼ――――フィーゼ、か」
その名前は何だか頭が痛くなる。噛み締めて呼んでいると、男の顔が変わっていく。
その男の顔は、名前を口に慣らす私に喜んでいるように見えた。
――少し、その顔を見ると気分がざわつく。何だか胸の奥に、男の言葉が強く鉄心のように埋め込まれる感覚だ。
正体は掴めない。はっきりしているのは、男は安全であるという妙な確信だけ。
「その名前に意味は有るのだろうか」
「その内説明するよ、ちゃんと時期が来たらね」
成人の男の顔付きから想像のつかない、何とも少年じみた笑いを見せた。
――何故だろう。見る度に男の色ばかり、頭に残っている。
「指揮官、ちょっとわざとらしすぎて怪しい人でしたよ?」
「だってだって、いきなり怖いオジサンとか思われたら俺ショックだしぃ!」
フィーゼちゃんは天使だからな、俺は嫌われたらショック。
翔鶴辞めろ俺を変なオジサンみたいな顔で見るんじゃねえ! 俺はこれでもセンチメンタルなんだよ! もう知ってる人も多いかもしれないけど!
「指揮官って…………弟みたいです♪」
「いや俺は圧倒的に年上だぞこの小娘が」
「何だかその台詞が子供っぽいっていうか♪」
クソぉ、否定しきれないじゃねえか!
――でも実際、フィーゼちゃんの頭の中身がどうなってるかとか俺はわかんない。それは瑞鶴も、翔鶴も皆そう。
だが、まあ――――頭の中が大人びてても、子供っぽくてもあの子は小さい。
俺ら二人と会うのだって、記憶喪失ならなおさら怖いだろう。
「あんまり不安にさせたくないんだよ、俺だったら絶対怖いもん」
「ですが――――そういう事を真っ直ぐと言える所は、とても良いと思いますよ♪」
「え、そうかな――――――――ってだから俺を弟扱いすんじゃねえよ!」
ちょっと嬉しかったんだけどムカつくなこの野郎!
「よしよし♪」
「俺を撫でるんじゃねえ!」
大体背丈の問題で背伸びしてるじゃねえかよ! あ、もしかしてこれちょっと逆に可愛くない?
――何察してるような目で見てんだよ、くっそ全部上を行ってるみたいな顔しやがってからに!
ああもう、今日は色々起きすぎだぜ!
アハーンジュルジュルレロレロレーン読んでた(ダイマ)。普通にすき、そんなことはどうでも良いがあんたらも読むんださあ早く!
Z46登場、実は大好き。あーなたのーこえがー、みーちしーるべー。
記憶喪失なのはテーマ上の問題と「ドイツ哲学詳しくない」から。名言姉貴め。
ちっちゃいくせに博識なんて生意気な……! こ、この! お、大人が本当に必要な知識ってやつをお、おおお教えてやるんだからな……ッ!
まあ冗談です。何かすっごい過保護にして照れてるのとか見たくなる。
翔鶴はなんやかんやお姉ちゃんポジに収まってもらう。普段の指揮官との下りが想像つかないのと、何かサトー君って子供っぽいので。
※ドイツ語とか日本語という単語を使わない縛りが面倒なので「重桜、鉄血などの前身にそういう国が有った」という体で行きます。