血怪のバーサーカーと名乗るそれは恍惚の表情を崩さず笑っていた
『狂兵』のクラスのサーヴァント、理性を放棄し強化するクラス
だがこのバーサーカーは話しているし理知的ではある
「…思考、嗜好、倫理観その他が狂っているからのバーサーカーだよ、マスター」
セイバーくんは吐き捨てる
「あら、お褒めに預かり光栄ですわ。…ンフフフフ」
ニタニタと笑う赤い着物の女
「褒めてない」
褒めてないよねー
「この特異点の転生者、貴様らの差し金か」
セイバーくんの言葉には嫌悪感と殺意が乗せられている
「そうでもありますし、そうでもありませんわ……赫月様」
「煙に巻きやがって『血怪の』、貴様の飼い主のやりそうなことだよ」忌々しく吐き捨てる
セイバーくんはイライラしている?
「奴は今どこにいる?」
奴?誰だろう
「あなたに愛に来たと言いましたでしょう、我が主の事なんかどうでもいいでしょう、わたくしのことだけみてくださいいまいましい、あの気持ち悪い我が主などどうでもいいでしょう?」
ニタニタ笑いながら早口で言ってくるバーサーカー
「巫山戯るなよ、『血怪の』」
バーサーカーの首に剣を、突き付ける
「ンフフフフ…やっぱり貴方様は良いですわ、けどいまの貴方様は我が主どころかわたくしのことすら倒せませんわよ」剣に触れると血となり溶けてしまう ドロリと霧散する
「今回は愛に来ただけですわ、…貴方様を召喚した女を見に来たついでですわ」
ひい!?このヤンデレチックな女に殺意を向けられたんだけど!?
「取るに足りませんわ、ンフフフフ…いずれ貴方様を……………………ああ、我が主からついでの伝言がありましたの」
主ぃぃ…ついでなんだ……
「そのまま伝えますわ」
『やぁ、少年息災でなによりだ。召喚されてようやくお前も参戦できることだろう』
参戦……?クロスオーダーのこと…?
『お前が、最後のサーヴァント。マスターともどもお前の参戦を監督役として認めよう』
『これで、セイバー・アーチャー・ランサー・ライダー・アサシン・キャスター……そしてバーサーカーの転生召喚が確認された』
『
『だがお前の参戦は我々『
『さぁ、全力でくるがいい、最初の『禍神転生者』を倒せねば始まるまい』
「以上が伝言ですわ、また愛ましょう赫月様。わたくしも特異点でお待ちしておりますわ…けれど早くしないと手遅れですわよ?」
血怪のバーサーカーは『狂化』していながらも優雅に一礼しながら血となり霧散し消える
「……次元聖杯戦争?」
「……巻き込んですまないマスター、しかしこのクロスオーダーに関わる以上この次元聖杯戦争は避けては通れないことだ」
「……セイバーくんも転生者だったんだね、わたしと一緒だね」
弱々しくにへらと笑う
なんか少しうれしくなった気がする
「……私達は一蓮托生、なんだから」
「済まない、マスターよろしく頼む」
私達は再び握手交わす