これで、よいのだろうか
知識として与えられたマスターとサーヴァント像に現状かけ離れている
……転生してまで守られている。良くは……ないよねぇ
焦燥がまとわりつく。知識として与えられたものの中に『私のクロスオーダーのマスター適正』の詳細が欠落している
自分の手の甲の紋様を見つめる
『令呪』…サーヴァントへの三度の絶対命令権
通常の聖杯戦争とは、違い一晩たてば全画全て回復する
これがマスターの、証
これをうまく使えば……良いのかな
「………ギフトスキルかぁ……私である必要性ってなんだろ?」
わざわざ藤丸立香の座を奪ってまでの理由は、わからない
「教えてくれれば良いのに、……」
ぼそっと愚痴をつく
セイバーくんの進撃ここにて止まる、開かれた広場、視界には要塞級がみえる
「…………ずいぶん暴れたのですね、……あなたがたが侵入者にて阿散井苺花らの助っ人ですか」
幽鬼のように、ゆらりと立つ長身の紫髪の眼帯の女
『破面』
仮面を破りし虚、虚の死神化
先程の虚とは、くらべものにならない霊圧を身に纏っていた
ぞくり、と寒気がするような霊圧
清廉な混じりっけ無しの殺意に身を固くする
「…………破面にサーヴァントの魂を定着させたのか」
「さて、どうでしょう。詳しいことは私は知りませんし、興味も、ありません……『
セイバーくんは私の前に立つ
「……あなたがたの目的はあれ、でしょう」
要塞級に差しながらゆらりと構える
「……マスターからあれの守護を任せられてます、通すわけにはいきませんね」
殺意が増幅する、極寒の霊圧
「えらくしゃべるじゃないか、破面……」
「呑み込んであげます、名も知らぬ敵」
魔力と霊圧がぶつかる、破面は鎖の先に杭がついた、武器を取り出す
「……投影、開始」
隕鉄の鞴、原初の火。赤い剣
皇帝ネロの愛剣を投影する
使い手の感情に呼応し火力を上昇させる
彼の感情の炎が刀身に纏う、
「………
「赫月のセイバー、推して参る!!」
メドゥーサは跳躍
初速の、速度は既にセイバーくんの速度を超えている
スピードを、武器にする
木をけり反動にさらに跳躍、跳躍、跳躍それを繰り返し加速する
セイバーくんを中心に周囲の木などを利用し囲こまれる
加速、加速、加速
「…」
殺意!
衝撃……!!セイバーくんの腕から鮮血が飛び散る
「ちぃ……」
メドゥーサは獲物を狙うように跳躍と加速を繰り返す
「確かに早いな……、だがな」
業っ…!と赤い鞴は炎を纏う、さらに火力を上昇させる
「…!」
回転させ思いっきり振りかぶる!!
炎を纏い、突進しようとしてくるメドゥーサを迎え撃つ
衝突、鞴と鎖が拮抗するがすぐにメドゥーサは離脱、距離を取る
力では、かなわないと分かっているのだろうか
「……やはりセイバークラス、正面戦闘は不利ですね」
クラスを、知っているやはりサーヴァント、英霊が混ざっているよね
「…戦い方を変えましょうか」
眼帯を外す
反英霊メドゥーサ、本当に彼女と混ざっている『破面』なら…『魔眼』……
「気を付けて!!セイバーくん!!」
セイバークラスの対魔力で打ち消せるかもしれないけど…言いようのない焦燥が襲いかかる