世界は塗り替えられた
心象世界を現実へ侵食させる禁呪『固有結界』
世界の侵食は既に張っていた結界ごと呑み込んだ
夥しい数の剣の丘、天空を覆う歯車はガチャリと動いていく
英霊エミヤの心象世界、剣の荒野
『
彼の、ノーヴルファンタズムに該当する成れの果て
丘の上に立つ、赫月のセイバー
「ようこそ、『彼』の世界へメドゥーサ。歓迎しよう……なに、この映る全ては偽物だ」
「だがな、偽物が本物に勝てない道理はない」
「これ全ては君を葬る為に用意した、味わうが良い『恐ろしいもの』よ」
「…君を討伐する」
剣が二つが彼方より飛来する
クラレントとバルムンク
叛逆の騎士と龍殺しの剣を取り出す
「……舐めるなぁ!『
極大の真っ赤な虚閃が放たれる
その閃光はその二振りから放たれた極光に霧散される
怒涛の剣雨がメドゥーサに降り注ぐ
断罪かのように、怪物は打ち伏せられる
「一方的な蹂躙は好きじゃ無いがね……手を緩めればこちらがやられる」
クラレントを構える
「
赤雷の斬檄を放つ
「がっ!」
無数の剣で針鼠のようになったメドゥーサが吹き飛ばされる
「……はぁ……はぁ……呑み込まれなさい、『
満身創痍のメドゥーサは咆哮する
メギャァァァァァァァァァアメギャァァァ!!
彼女の、身体は肥大化する
癌細胞のように増殖し肥大化する
「ただでは、死んであげません……食い殺してあげます……マスターのためにぃぃ!!」
怨嗟のように呪いのように叫ぶ
「……なぜ、そこまでする?」
「……私も転生者なんですよ、ただ死に行く私を転生し力を与えてくれた!!!英霊の力を模倣し破面として転生させてくれた!!…ただ、ちっぽけないじめられっ子に過ぎない私に、復讐の機会をくれた!!!!」
「……チビブスの私の気持ちなんか貴方になんか分かりゃぁしない!!マスターは分かってくれた!!この長身美人のメドゥーサの外見をくれた!!本当は嫌だけどマスターのためなら化け物だってなれる!!」
メドゥーサだったものの咆哮は続く
「いじめをする奴らは最初に殺した!!ざまぁみろひゃははははははっ!!!!!!!!!」
メドゥーサの仮面は剥がれ転生者元の少女の本心が漏れ出す
摩耗した夢を見た
『……なんでいじめるんだろうね、お兄ちゃん…………』
摩耗した夢を見た。少女は、泣いていた
「……ばっかじゃない、……」
ふらふらと立火は立っていた、既に満身創痍
「マスター……無茶は…結界は破壊したが生命力は戻っていない……」
「馬鹿でしょ、貴方……」
きっと立火は怪物を、にらむ
「ナニ……?」
怪物になりかけてるそれは立火を、睨む
「確かに虐めをしている奴は悪いし、何があっても因果応報知ったこっちゃない……平気で弱いものを虐めをする感性は反吐が出る、私も虐められてたから……わかる
」
息を切らして肩で呼吸しながら続ける
「鏡見てみたら?……笑い方あいつらと一緒だよ、化け物の風貌抜きに……醜いよ」
「………!?アタシハアイツラトイッショジャナイ!!アタシハトウゼンノケンリヲコウシシタダケ!!ゴルゴーンアイツラヲツブセ!!」
完全にゴルゴーンの魔獣となり自意識は憎悪と化し潰れる
言葉にならない咆哮する
「……セイバーくん、あの子止めて……きっと利用されただけの転生者だから」
「分かった」
頷くと同時に立火は倒れ気絶する
目の前にいるのはゴルゴーンの魔獣
無数の大蛇の、集合体その中心には強大な赤い眼
まさに『怪物』そのものだった
『彼』の世界を石化して侵食させようとする
「…マスターにも頼まれた、容赦はしない」
この固有結界全ての剣群を総動員する
「……行け」
怒涛の剣の嵐は吹き荒れる、魔獣を飲み込み降り注ぐ
嵐はすでに、濁流へ
「……!…!!」
魔獣は濁流を受け衝撃を喰らい吹き飛ばされる
「…要塞級もこの世界に招待しといた、一緒になるが良い」
魔獣は要塞級に、打ち付けられ剣で縫いつけられる
「…ぁ…!ぁ!」
「……これで、終わりにしよう……
投影し作るのは彼女の剣
「『
鋒から放たれる光の濁流は要塞級ごと怪物を、呑み込んだ
「…………次の輪廻に渡れることを期待したいな」
彼の、世界は霧散した