前世の名前は嫌いだからすぐに捨てた
つまらない人生につまらない他人
苦痛な人生に苦痛の自分
劣等感の塊でちびで不細工
自分の外見と鬱屈した自分が嫌いだった
世界の全ては不公平で成り立っていた
思春期の半数以上はランク付けしていなきゃ済まない生き物だ
集団になればそれが顕著に出ると思う
強者と弱者、搾取する側と搾取される側、虐めっこと虐められっこ
学校というものはある意味世界の縮図だろう
ああ…私は虐められていた
…………反吐が出る
悪口、陰口、事実無根の告げ口
殴る蹴る、リンチの正当化
ああ、なんでいじめはまかり通るんだろう
未成年?守られている?法律?
てめぇらのしていること全ては犯罪だろうがぁぁ!!
見た目、性格全てが気にくわない私はクラス学年全てに目の敵にされていた
縋るような友達もなく
頼れる教師もいなく
親は私に無関心だった
妹は可愛がられていた……ねぇお父さん、よその種からできたって気付こうよ、可愛いじゃん、妹
妹からは汚物を見るような目で見られ
「あんた、良く生きてるねアタシ無理」
なら、××のうか?
周りの人が全て敵、…ねぇ誰か私を愛してよ
とあるとき私に優しくしてくれる人が一人いた
もちろん、私は警戒した
でもそれ一ヶ月続くもんだから警戒が緩くなってしまったからヒョイヒョイと心を開いてしまった
当然、周りの人が全て敵だった私はがっついてしまった
その人に依存してしまった
依存しきった時にネタばらし、当然良くある罰ゲームからのからかい
虐めっこからの囲まれて嘲笑、罵倒
「××のがっつき方、キモっ……必死過ぎて笑える」
「あんたなんかに友達できるかよ!!」
「この期間中まじ辛かったわ……罰ゲームにしてはおもすぎね?」
……なんでこんな仕打ち受けなければならないの?私はあんたらになんかしたか?
なら………××んでやるよ
ふらふらと、立ち上がり教室から投身自殺
……ぁぁ……それでも飛び降りてもあいつらは笑っていた
それが私××××の人生だった
「悔しくはないのかい?」
頭に浮かぶ優しい声
「悔しいでしょう?なんでキミが死んであいつらは笑っていたんだい?なにもわるくないんでしょう?」
悪いとすれば私の外見が悪いから、
「悪いのかい、愛嬌はあると思うけど」
みんなちびで不細工と馬鹿にする
「……キミには復讐の機会をあげよう、僕の転生に付き合ってくれるんだったらキミが望む外見にしようじゃないか」
メドゥーサさん、みたいな長身美人になりたい
「ちょうどいい、メドゥーサという力も貰おうよ、付き合ってくれるかい」
優しくイケメンみたいな声に付き合ってくれるかいと言われ舞い上がる
はい…
「じゃぁ決まりだ……次目覚めてからキミはメデューサだ、……そのまま僕についてくる前に望みを叶えなよ
」
望み……?
「×んだよ、君を馬鹿にしてきた様な奴らをさぁ……うんうん僕についてくるんだから罪なんか問われないし罪悪感を感じる必要も無いさ」
そう、だよね
「そうそう、因果応報天罰覿面…思い知らせなきゃキミの怒りを」
こうして私はメドゥーサに転生した
其れから克明に覚えている
世界の全ては私の敵、私の小さい世界にいた敵は全て処分した
どいつもこいつも泣き叫び媚びを売ってきた
ああ、なんて醜いんだ
…最後に妹お前を処分した
………………だれか私を愛してよ
それからはマスターについてきた、この外見をくれたあの人が好き、仕返しの機会をくれたあの人が好き
あの人がいてくれるだけで私の穴は塞がるのだから
あの人のためならば何でも出来る
鏡を見るそこには………私を嘲笑していた同じ嘲笑があった
「ァァァァァァア!!!!!!!!」
あの侵入者の言葉で、気付いてしまった
あぁ、私はあの虐めっこと同じになってしまった
あの人のためにと何人殺しただろう
弱者から、抜けるためには強者にならなきゃいけない
果たして……そうなのだろうか答えは分からない
弱肉強食は世の常だけれど……私はあいつらと同じになってしまったことに気付いてしまったことに酷く怯えていた、嫌悪していた
「……ここで離脱か、ご苦労様メドゥーサ……いや××、使い捨てにしては、つかえたよ」
やめて、捨てないで、私頑張るからねぇ捨てないで
「……じゃぁね」
ァァァァァァア!!!
…………あの子なら友達になってくれたかなぁ…………
侵入者のオレンジ髪の子を思い出す
あの子の眼は……優しそうだったなぁ
裁きのような極光は私を呑み込んだ
………こんな私は……多分愛されない……