Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

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第二十九節「the knight⑤」

帰刃『卑王(ヴォーティガン)

 

アルトリア・ペンドラゴンという擬似英霊の中の竜の因子を破面の力に混ぜ込み『帰刃』の力として再現した

 

転生者……という歪な存在が力と力を掛け合わせる要因となる

 

本来のアルトリア・ペンドラゴンとは違う力の顕現

 

故に……在らざる力として、ここに立ちはだかる

 

「さぁくるがいい…………『竜息虚閃(ドラグブレスセロ)』」

超高熱の熱線のような虚閃が放たれる

 

 

「……ぐ…!!」

直撃を避けるも、余波の熱はダメージを与えてくる

 

セイバーくんは顔を顰める

 

やばいんではないだろうか

 

 

「……セイバーくん……」 

 

 

「かわすじゃないか、セイバー…面白い!!」

咆哮のような、霊圧

 

 

存在自体が嵐のようなモノ、迸る霊圧はセイバーくんを陥れていく

 

霊圧は暴風のように、苛烈で沼のように重かった

 

「………あの剣ならば……」

 

ふらふら立ち上がるセイバーくん、体は傷付き動きは緩慢になりつつある  

 

だが眼は死んでいなかった

 

「…………セイバーくん………」

 

「は、眼は死んでいないようだな……つくづく惜しい……」

影の竜の尾で叩きつける

 

 

「がっ!!」

 

「…自身の無力さを思い知らせてやる、何も救えんとな!!」

 

「『竜星群』」

 

無数の虚弾(バラ)を宙より打ち出す

虚弾は虚閃より威力はないが速度は虚閃の十倍

 

解放状態のアルトリアが放つそれは十分威力を有していた

 

「ロー……アイアス……」

 

セイバーくんを護る花弁の七重の盾は穴だらけになっていた

 

 

「しぶといな…………卑王鉄槌。極光は反転する、光を飲め!!」

 

彼女は剣を抜く、刀身は禍々しい黒い光へ変わる

 

 

「……宝具!?」

破面化している擬似英霊でも宝具は使えるの!?

 

あれを食らってはだめ……!

 

間違いなく……終わる…!?

 

どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、、どうしよう…!?

 

焦燥、絶望感……どうしよう…

 

私は頭を抱える……何で私は……何も出来ないの…!?

 

転生した意味は…!?

 

「…………下がってろリツカ」

 

立ち上がるセイバーくん

 

投影、重装装填(トリガーオーバードライブ)

 

手を前に翳す

 

是、人理の礎(カルデアスシールドワークス)!!」

 

マシュ・キリエライトの盾を複製し投影する

 

剣以外の投影は魔力を倍以上必要とするがなりふり構ってはいられない

 

「盾か…防ぎきってみるがいい……『約束された勝利の剣(エクスカリバーモルガン)』!!」

 

アルトリアは剣を振りかぶり反転極光の濁流は放たれる

 

『約束された勝利の剣』

 

アルトリア・ペンドラゴンの所有するエクスカリバーから放たれる対城宝具

 

人々の、願いを星が変換した神造兵葬にして『最強の幻想』

 

所有者の魔力を加速し収束させ光に変換し放たれる神霊レベルの魔力行使

 

自身の魔力…このアルトリア・ペンドラゴンの場合霊圧を変換しているため黒い禍々しい極光へ変換される

 

エクスカリバーモルガン

 

黒い極光の斬撃

 

 

直撃を受けたら…死は逃れられない

 

「リツカ!!己の後ろにいろ!擬似展開・人理の礎(ロード・カルデアス)!!」

盾に魔力を通しカルデアスを擬似展開させる

 

あくまで投影品、ランクは落ちるが……

 

「防ぎきってやる…!」

 

黒い極光は暴れる濁流となり襲いかかる

 

 

「ぐっ……!」 

ロード・カルデアス……擬似展開・人理の礎はデミ・サーヴァント……グランドオーダーに参加しているカルデアの局員マシュ・キリエライトの盾

 

……表の記録では、彼女はこのエクスカリバーモルガンを防いでいる

 

防げないのであれば…彼の投影の精度が十分じゃないか……そもそも残存魔力が足りないせいか

 

 

あの解放状態によるエクスカリバーモルガンが同一のモノでは無く上回っいた場合もありえる

 

 

反転極光の威力・勢いが衰える事無く偽・人理の盾を襲いかかる

 

濁流を抑える堤防のように耐えるが如何せん威力がつよい

 

盾に展開する結界にヒビが入る

ぴきっと蜘蛛の巣状に広がる

 

バリィン……!

結界は崩壊、結界は霧散する

 

 

 

やばい…!?

 

「そのまま耐えててください」

後ろから声

 

走り抜ける人影

 

 

「……『風王鉄槌』!!」

走り抜けた人影はアルトリアに見たことある攻撃を打ちつける

 

風の、衝撃破

 

「ぐっ…貴様………」

 

エクスカリバーモルガンは止まり霧散する

 

「………同じ顔に攻撃するとはやっぱり慣れませんね」

 

 

清廉なる王者の風格

 

 

「アルトリア・ペンドラゴン!!?」

青王!!?

 

オルタナティブではなく、本来の彼女の姿がある

 

 

「……その子が寄り道したいっていうからきたけど……ありゃ同業者さんかなぁ……」

 

さらに足音

 

茶髪の、ウェーブロングのカルデアの制服を着た少女

 

 

「まぁ私もその後ろのそれに用できたし混ぜて貰うよ、藤丸立香さん」

 

…私の見間違いじゃなければ……岸波白野その人だった

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