Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

38 / 97
第三十四節「Brave&strawberry③」

空間が黒で塗り潰される

 

破道の九十・黒棺

 

九十番台の破道は原作から強力なモノが多い

作中に登場した数は多くないが

 

原作のボス、愛染惣右介が得意とした黒い棺型に展開する強力なイメージを持つ重力結界

 

それを自身ごと巻き込んで発動しているなんてあまりにも無謀だよ……!

 

 

黒い棺の結界が割れる、払うように粉砕された

ガラスのようにバラバラと落ちていく

 

「……自爆特攻……悪くないんじゃないか?阿散井苺花、少し痛かったぜ完全詠唱の黒棺はなぁ」

 

無傷ではないが黒棺は喰らった割には軽傷過ぎるアサシンと傷だらけの苺花ちゃんが立っていた

 

「……畜生……黒棺喰らってそれだけかよ……あたしの最大威力の鬼道だぞ……」

肩で息をしている苺花ちゃんは力無くアサシンを睨みつける

 

術者は受けた側に比べたらあまりにも傷だらけだった

巻き込んで発動したのに割に合わない

 

「力量の差だよ、単純にな……『転生者』は『転生者』でしか倒せないはそういうところだな……まぁたまに原作からチート染みたやつがいるけどな」

ヘラヘラ笑いながら苺花の首根っこを掴む

 

「離せ……!!」

 

「……相当、無理して発動してるんだな……卍解解けてるぜ?本人の意思に反する卍解がとけるのは持ち主の死期が近いんじゃないか?」

 

アサシンは月牙を纏う

 

 

「やめろ…!」セイバーくんが跳躍、止めに入るが

 

「目障りだ……『境界を喰らうモノ』……餌だ」

脈動する繭は肥大化を続けていた

先程までの倍の大きさ

 

「自身の孵化に大量の魔力を消費するみたいだ……周りのモノ食い始める段階に入るぞ」ニヤニヤ笑いながらアサシンは言い放つ

 

繭が放つ魔力波をセイバーくんにぶつける

 

「…セイバーくん!」

 

 

 

「……『令呪を持って我が肉体に命じる』……!」

 

令呪を起動させる白野さん、令呪は拡大し白野さんの魔力回路を魔力と共に走り抜ける

 

 

「『転生夢幻召喚(リバースインストール)』!!!クラスカード・セイバー!!」

 

 

内蔵英霊ネロ・クラウディウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクスを自身に転生召喚する

 

今までの夢幻召喚は英霊を纏い一部力を発現するが基本ステータスは白野さんに依存する……らしい

 

転生夢幻召喚は一時的に英霊へと変換する

 

 

 

「私は単騎のマスター…埋め込んである二枚のカード、彼女達は別だよ……ネロ、お願い」

 

 

『うむ、承った最愛の我が奏者よ!!』

 

 

赤いセイバーに肉体と魂を変換させる

 

対峙するのは繭

 

「赫月の!!そちらは貴殿に任せたからの!!」

 

 

ネロに変換した白野さんは、跳躍

 

「相手してあげなよ、『境界を喰らうモノ』……カルデアのマスターしかも英霊へと変換したとなれば極上の魔力だ!!……なぁ苺花!!?」

 

「気安く……呼ぶな……破道の一、『衝』」

アサシンの腕に鬼道を放ち反射的にアサシンが離す隙に懐に蹴りを入れる苺花ちゃん

 

「ぐっ……小娘…死にかけの分際で……」

 

「窮鼠猫を噛むってな………はぁ……はぁ…」

ふらふらとしながらも、後退

アサシンから距離を取る

 

「アサシン!」

 

 

「しつこいね、赫月の!!」

セイバーくんは跳躍、干将莫耶を打ち込む

アサシンも干将莫耶を右の『断月』で受け止める

 

 

「…なぁ?赫月の?貴様がよく分からん……なぜ次元聖杯戦争をとめたがる?」

 

「貴様らゲスを止めるのに理由なんかねぇだろうが!!」

体重を乗せさらに力を込める

地面はヒビがはいりアサシンごとへこむ

 

「ぁあ……『常世総て(とこよすべて)のセイヴァー』を探してるんだってなぁ?……災害染みた救済者に因縁でも在るのか?クソ神父もそんなこと言ってたわ」

 

「………知ってるのか貴様」

 

 

「さぁ、どうだろうな……『崩界のアヴェンジャー』『常世総てのセイヴァー』は貴様にとってキーマンだろうよ……まぁ俺には関係ねぇな!!転生して好き勝手チートして禍ツ聖杯を手に入れて俺だけの世界を作ってやる!!」

 

「……そんな……我欲だけみたいに……」

 

 

「……カルデアのマスター、俺達は徹頭徹尾邪悪なのさ、我欲にまみれ正道を外れた願いを持ち異常な嗜好を持って行動している。そういう風に選定されたのだよ、改心とか期待するなよ」

 

 

「……『禍神転生者』はそういうものだリツカ」

 

アサシンから距離を取り私の前に立ってくれるセイバーくん

「分かってるよ……別にそうは思ってない……こんなモノに彼女達は利用されたと思うと馬鹿らしい」

 

 

「は、言ってくれる……弱者は常に利用される大なり小なりそうだろ…………強者とは常に利用する側だ!!」

 

「……英雄にとはいわない…けど私は……私達はお前達から彼女達みたいな人を守りたい……!」

 

 

「当然だ!!リツカ!!」

 

 

俺を使え…!

 

クラスカードが光る

 

「これは……黒崎さんの、クラスカード……?」

 

 

「叫べ!!リツカ!!」

 

 

ギフトスキル……?

 

 

寄贈知識群更新・検閲解除

 

第一寄贈特性解放

 

『さぁ、叫びなさい藤丸立火』

 

頭に響く声…森羅万象の意思……?

 

私の令呪が起動し光を放っていた

 

「ちぃ……!なにをするつもりだカルデアのマスター!?」

 

 

重装夢幻召喚(インストール・アームド)!!」

 

英霊に英雄を纏わせる、あぁこの特異点の英雄の力を憑依させる

 

これが私の、ギフトスキル…!

 

「頼むよ、セイバーくん!!『クラス・セイバー』!!」

 

黒崎一護の力を与える!!

 

 

セイバーくんを光が包み込む

光が衣服を形成していく

 

 

黒い死神の服……『死覇装』を纏うセイバーくん

 

そして身の丈程の大刀……『斬月』を構える

 

 

「…………いくぞ!!『虚影のアサシン』!!」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。