第1話「転生者が斬る①」
その帝国は腐っていた、あらゆる理不尽が是とされている世界はあった
それでも
理不尽が蔓延する、この千年帝国にて悪を斬る暗殺者達がいた
理不尽を打倒し悪逆を挫く
悪を以て悪を斬る
この腐りきっている世界を変えようとしていた集団は居たはずだった
……筈だったのだ
「…………ナイトレイドちゃぁん?…ふっふー待っててネ~……エスデス様のために……刈り尽くして差し上げるわぁ」
一人の異分子にてそれはさらに混迷を極めていた
悪鬼はそこにいる
カルデアに帰還して二日が経った
…身体を休めるようにとすぐさまのレイシフトはやめてくれた
当たり前だのクラッカーや、ロマニェ……
それだとブラックカルデアも真っ青のブラックぶりと思う
第1特異点を終えていろいろ考えてしまう『禍神転生者』、『隷属転生者』、『禍ツ聖杯』……そして彼が追っているという『崩界のアヴェンジャー』に『常世総てのセイヴァー』……わからないことだらけだ……けど私は私なりにしたいことは、出来た……『隷属転生者』みたいな被害者を助けたい……力が必要だせめてマスターとしてサポート出来るように
例のクラスカードは手元にある
セイバー・黒崎一護
……セイバーくんの話で特異点クリアすれば『禍神転生者』の、干渉はなくなり本来の干渉が無かった次元へ収束する
ならこのクラスカードの効力も消えると思った
が残っている
私のギフトスキルの効力かはたまた黒崎さんの意志が介在しているのかはわからないけど
「……よろしくお願いします、黒崎さん」
カードへ向け会釈する
…………職員に見られた恥ずかしい
休息も十分に取れカルデア内を散策していたら
「……召喚?」
ドクターロマニに呼ばれた、そこは召喚の間
「うん、次の特異点へのレイシフトに控えてサーヴァントを召喚しとこうと思ってね……本来、特異点はチームを組んで望むべきだったんだ」
「……一人を連れて行かせたのはドクターですが?」
「…んん……」
ごまかしやがったこいつ
ドクターにたいする信頼度は正直無いです
ドクターはそんな私の視線に気付き気まずそう……反省するです
「これを使ってね……」
と1枚の札を渡される
「呼符と呼ばれるものだよ、聖晶石三つと同等……サーヴァントか礼装を呼べる」
「……せめてもう、1枚……」
あの死に物狂いの、特異点の報酬は無いんですか……ですか…さて、気を取り直して
「……抑止の輪より来たれ!!天秤の守り手よ!!」
呼符の、効果で詠唱は省略される
召喚の間の座に魔力は加速し光を収束する、魔法陣は光を放つ
「…桜のセイバー召喚に応じ参上致しました」
「魔人のアーチャーここに推参!!」
……んん?……二人?
「ノッブ!!?」
「沖田、貴様何で一緒に呼ばれるんじゃぁぁ!?」
「知りませんよ!?」
1枚で2体のサーヴァント呼べた
桜色の着物姿の剣士になんとも言い難い戦国武将な黒髪の少女
沖田総司に…織田信長、日本産きっての有名サーヴァントだろうね
「あー、桜さんに魔人さん?……喧嘩は辞めてね?」
二人っきりのクロスオーダーも賑やかになりそうだった
喧嘩はすぐさま収まる……1枚の2体召喚だ
彼女らも、混乱する私だってする
イレギュラーだろう
「う~む、……当たりが出たからもう、一体的な?」
「ガチャガチャかなんかですか私達は」
「是非もないよね!」
是非もないよね頂きました
「あの、沖田さんよろしいですか?」
「あ、はいマスター?」
「立火と呼んでね……こほん、結婚を前提に付き合ってください沖田さん」
「はい?」
手をぎゅっと握る、柔らかい
「キマシタワーじゃのう…あ、お茶貰える?」
「あ、えと立火?」
「……可愛い」
可愛すぎるだろ沖田さん、あー幸せ絆レベル上げなきゃ(使命感)
「あ、ありがとうございます……しかし会ったばかりですしその……ねぇ」
「満更じゃねぇぞこの人斬り……あ、この煎餅うまいのぅ」
「厳選して買ったからね」
「有能じゃのぅどくたー、わしのお菓子大臣認定したる……だからどんどん貢ぐんじゃ」
この魔王の適応能力にはびっくりだよね正直
「沖田、そんなだからチョロインとか言われるんじゃぞ」
「言われてませんけど!?」
閑話休題
「……第2特異点?」
「うん、無事……捕捉出来たようだね…………前回の『禍神転生者』と同じ反応がこの特異点からも検出されたよ」
レイシフトルームに移動する
「………おそらく、この特異点も……『禍神転生者』で次元聖杯戦争の参加者がいるはず」
「……じゃぁ、とりあえずセイバーくんも……呼んで」
「……!待って…!妨害だ…!この特異点へのアクセスが不安定になっている……サーヴァントも2体いる、彼女らと先に行ってくれ!!」
「……え、でも…セイバーくんを……」
「先に行ってアクセスを安定させるんだ…!必ず後で彼も送る!」
ドクターはレイシフトを安定すべく固定しようとする
「立火、必ず私達が守ります」
沖田さんは私の不安を察してくれたのか言ってくれる
「儂らの初陣じゃ!目にものを言わせてやろうぞ!!なに、立火この第六天大魔王・織田信長がついておるんじゃ!大船に乗ったつもりでいるが良い!!」
二人のサーヴァントは私を見つめ強く頷く
……良い子達なんだろう
「……うん、お願い……!!」
「レイシフト始めるよ」
2回目のレイシフトが始まる
覚悟は……決まっている。次こそは助けるんだ
ごめんね、セイバーくん先行ってる
「…………次の世界は『アカメが斬る』だ、武運を祈るよ立火ちゃん」
…え?『アカメが斬る』……?……死亡フラグ乱立している世界じゃないですか…?!ダークファンタジーェ…
光に変わる
レイシフト施行、……うぅ、やな予感しかしない
特異点へ接続・再結晶
実体へ変換
特異点へ到達・レイシフト完了しました
レイシフトは終了、……どうやら森の中のようだ
「森のようですね立火」
あたりを見渡す沖田さん
「………………きをつけぃ沖田に立火……来るぞ」
アーチャーは抜刀している
「え……?」
「囲まれてるようじゃのぅ……抜け沖田」
「はい」
沖田さんも抜刀
「がぁぁぁぁぁあ!!」
咆哮と共に化け物共が現れる
「き、危険種……だっけ……」
この世界に生態系として君臨している危険種…それも複数に囲まれていた
「…腹を空かしているのかの、儂はうまくないぞ」
「私だってそうです、病弱スキル持ちですよ」
襲いかかってきた2体を同時に切り捨てる二人
ぜ、前途多難だ、レイシフト先はあれほど安全なところにってぇ!
一閃が連続的に起こる
「大丈夫か?お前達」
危険種達を一瞬で斬り捨てる黒髪の少女がいた
「あ、えと……」
「……こんな所にいるなんて……帝国の人間ではなさそうだが」
『アカメが斬る』の主要キャラクター……アカメその人だった
第2空想特異点『帝都聖杯鬼譚・夜烏を斬る』