Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

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第4話「試験を斬る」

「君達がナイトレイドに入りたいと言った者達だな」

 

イケメンな雰囲気をもつスーツ姿の義手の女性は煙草を吸いながら聞いてくる

 

ナジェンダ、元将軍のナイトレイドのボス

 

アジトとは別の洞窟まで案内された

 

まぁ入る事が決まってないからアジトになんて行かないよね当然

 

「はい、ある目的のためです。もちろん帝国の現状を変えるため力添えしたいと……この帝国近くまで来ました」

 

 

ここまで来る間念話で打ち合わせしていた

 

田舎の小さな子爵の娘……正義感が強く二人の護衛を連れ上京

 

そして『屍竜のライダー』を追っている

前半はそういう設定、……ナイトレイドの情報網で看破されるかも知れないが……レイシフトしてきたなんて通じない

 

「ふむ、………聞いた話だと護衛二人が主に戦闘という事だが」

 

「はい……」

 

「……私達は立火の気持ちを汲んでこの場にいます、闘えないのであれば入れれないというならばご容赦を」

 

「儂ら二人が立火の剣にて盾じゃ」

ふたりは挟むようにとなりにたちそう言ってくれる

「……そういうわけじゃないさ……ただ我等は革命軍とは言え裏の顔……修羅の道だ、覚悟があるかと問いたい」

 

「革命の日は近い、生半可な覚悟の者を引き連れ足を引っ張られても困る」

 

威圧感を感じる……これが上に立つ者の貫禄と暗殺者達をまとめあげる凄みか……

 

 

「……わ、私だって生半可な気持ちで来たわけではありません…私は……『屍竜のライダー』を倒さなきゃならないのです……!」

虚勢をはり睨みつける

足が震えるし脂汗が凄い

 

「……あいつらが居るから泣かなければならない人達がいる…!……私は…!」

 

 

「……君の気持ちは分かった……私はこう見えて将軍の経験もあって人を見る目があってな……清濁の判断は出来るさ…君の目は清すぎるな、あと嘘が下手だ……あえて聞くまい……あぁ帝国に関わる者特有の腐った目はしていないようだ」

ふ、と口元を緩めるナジェンダさん

 

 

「だが、気持ちだけで何とかなる世界でもないからな……試験をしよう……水準に達しなければ後援の方に下がって貰おう……ここまで来たんだただでは帰すまい」

 

「……は、はい」

 

気迫に押されている…

 

「君の護衛二人がナイトレイドに所属したり得るか……試させて貰う……主の君をこの汚い世界でもなお護れる力があるかどうかをな」

 

 

「望むところです」

 

「是非もなし。むしろ入って下さいと懇願させてやろうじゃないかの」

 

ニヤリと笑う沖田さんと信長……召喚間もないのに……この子達ってば……

 

「この世界の戦いは……いやこれからの革命の戦いは『帝具戦』は基本だ…帝具使いの2人を相手にして貰おう……アカメ、タツミ!」

 

 

「…………ああ」

 

「任せろ、ボス」

 

「一斬必殺『村雨』と悪鬼纏身『インクルシオ』だ」

 

斬った傷口から呪毒が汚染する妖刀と進化し続ける竜を素材にした鎧

 

厄介に過ぎる

 

「剣士同士私はアカメさんと戦います」

 

「なら儂はタツミかの、……まぁ是非もないんじゃないかなぁ!?……俊敏な貴様が向いておろう沖田」

 

沖田さんは『乞食清光』を抜刀

桜色の着物を脱ぎ捨て動きやすいあの和装になる

脇、絶対領域……

 

「立火の視線がやらしい気がします」

 

「是非もないよね!……沖田は見せたがりじゃしなぁ」

 

「違いますよ!?」

 

信長は『圧切長谷部』と火縄銃を構える

 

 

互いにアカメとタツミと対峙する

 

「………巫山戯ちゃ居るけど、……あの2人隙がねぇな」

 

「……腕に覚えがあるのは事実のようだな」

 

「行くぜ!!……インクルシオぉおお!!」

 

タツミの背後に鎧が現れ竜が顎を大きく開ける

 

………………まだ、あの無理な進化体にはなってないようだ

 

ラバックが不在、インクルシオは進化していない………斜め読みだったから時系列は曖昧だ

 

 

「……行くぞオキタ」

 

「……いつでもどうぞ」

 

沖田さんとアカメはお互いに合図もなく加速

 

共に高速戦を得意とする刀使い

 

距離、間合いを図りながら打ち合う

 

アカメの帝具の性質上短期決戦型

暗殺者という職業的には長期戦は望ましくない

 

力を見せるにはアカメ相手に生存し続けること…………だと思う

 

……寄贈知識群こと脳内Wikipediaが在ろうとも私は戦闘に関しては素人だ

 

 

…………それでも初めて見る沖田さんの戦闘は

 

 

沖田総司は天才だった

 

 

 

セイバークラス

 

アルトリア、モードレッド等ど派手な宝具を持つサーヴァントが多数いる中

 

彼女のは、彼女の生き様と、剣技を昇華したもの

 

 

アカメの刀は一斬必殺、さすがに寸止めはするだろうが……沖田さんはいなしている

 

常に間合いを図りアカメの剣を視界から外さない

 

隙を作らず、視界外からの攻撃にさせていなかった

 

「やるな……」

 

「……ふふ、仮にも剣一つで生きてきた身ですから」

 

 

 

「……おお、アカメ相手に」

 

 

「よそ見している場合か、儂も舐められたものじゃの!!」

タツミに近づき顔面に向け火縄銃を発砲

 

 

「おっと…顔面に、向かって打つか!?」

 

「……鎧相手に効くか試すかあるまいて」

 

軍服の、少女はニタリと笑う

 

 

 

「予想以上やるようだな、…アカメ相手に立ち回る剣士はそういない」

ふむとナジェンダさんは頷く

 

「沖田さんは天才剣士ですから」

 

「しかもあのオダという少女は思い切りが凄いな」

 

思った以上に好印象

 

まぁ当然、幕末を生きた新選組の天才剣士

 

と戦国時代を天下布武せんと走り抜けた大魔王

 

 

過去の英雄なのだ……アカメ達も現在を生きる影の立役者だろうとも引けはとらないはず

 

 

「…ちょっとした手品をお見せしましょう」

独特の構えをする

 

「『一歩、音越え二歩、無間三歩、絶刀』」

 

 

「!?」

 

音もなく距離を詰め、彼女の剣技の歩法だけを切り出す

 

一瞬にして間合いを詰め、アカメの目の前

首筋に剣を突きつける

 

「油断したつもりは無かったんだが……」

 

「あなたはきっと本番にこそ強いタイプなんでしょう……失敗は許されないでしょうから」

 

刀を収める

 

「これで証明になりますでしょうか」

 

「……ああ、正直驚いて入る……技巧派だな」

ナジェンダさんは感心する

 

 

さて

信長は……

 

「あははは、今回は儂の方が一枚上手だったようだの!!……性格がまっすぐ過ぎなのじゃ!!性格の悪さで儂に勝とうなど三千世界甘いのじゃ!!」

 

「く、くそ」

 

タツミくんは見てなかったけどおそらく信長の搦め手にやられたのだろう

 

 

「ノッブ自分で言いますか自分で」

沖田さんは溜息をついた、三千世界甘いのじゃってなに

 

 

「とりあえず見せて貰った、いいだろう……お前達をナイトレイドに歓迎しよう」

 

 

真の意味で第2特異点が始まるのだった

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