4者4様の戦いは続く
アカメちゃん、タツミくん、沖田さん、信長に共通するのは劣勢にあることだった
アカメちゃんはクロメ、レオーネ、ラバック
タツミくんはブラート、マイン
信長は岡田以蔵
そして……沖田さんは屍竜のライダー
それぞれ相手にしていた
アカメちゃんは3人相手にしながら持ち前の俊敏さを武器にいなしているがレオーネ、ラバックが加わった事に形勢は元に戻っていた
タツミくんはブラートに対しインクルシオの強制覚醒により何とか相手にしていたがマインの登場に勢いが減退していた
……明らかにマインに対し二の足を踏んでいるが元々彼女は後衛、前衛のブラートを突破しなければ彼女に攻撃出来ない
信長は………失血により顔色が良くない
三千世界の勢いは変わらないけど明らかに無理している
岡田以蔵嗤いながら煽っている
彼の剣は……多種多様の技の運びがみえる
示現流、北辰一刀流などの現存する剣術から架空の剣術まで操っていた
信長の三段撃ちをかわし被弾しても意に介していなかった
そして沖田さん
屍竜のライダーは空間を蹴りながら多角的に沖田さんを攻撃していた
彼女の攻撃範囲は対象を囲むように円を描く
死角をつくいやらしい攻撃を繰り返していた
明らかに遊んでいた
……ライダーを倒せば形勢は変わる
しかし要は強いのは常だ……多分
(沖田さん!沖田さんのタイミングで宝具を使用して!!遊んでいる今がチャンス……宝具の使用を許可します!!令呪で補佐する!)
念話で沖田さんに連絡する
油断して、慢心し遊んでいる今が好機と
(了解しました……!立火……!)
「…ライダー…!」
沖田さんは、一度後退しライダーの攻撃範囲を離脱する
「ありゃ逃げるの?…それとも使う?いいよ?」
ニタァァと構えを解き無防備になる
(誘ってる…!?)
「……いいでしょう、どうせジリ貧です…」
使うしか…
「令呪を持って命ずる沖田さん!」
令呪で宝具威力をブーストさせる
「我が剣受けてみなさいライダー…!」
構え、令呪の魔力が沖田さんの魔力を高める
『一歩音越え』
沖田さんの姿は消える
それでもライダーは嗤う
『二歩無間』
二歩目を踏みライダーとの間合いを詰める
『三歩絶刀』
ライダーの目の前に現れても奴はまだ無防備、嗤う嗤う嗤う嗤う嗤う
『無明三段突き…!』ライダーを同時に三回突く
『平晴眼』の構えから踏み込みの足音が一度しか鳴らないのにその間に3発の突きを繰り出す、秘剣『三段突き』。超絶的な技巧と速さが生み出した、必殺の『魔剣』。
平晴眼の構えから“ほぼ同時”ではなく、“全く同時”に放たれる平突きで、放たれた『壱の突き』に『弐の突き』『参の突き』を内包する。放たれた三つの突きが“同じ位置”に“同時に存在”しており、この『壱の突きを防いでも同じ位置を弐の突き、参の突きが貫いている』という矛盾によって、剣先は局所的に事象崩壊現象を引き起こす。事実上防御不能の剣戟であり、また結果から来る事象崩壊を利用しての対物破壊にも優れる
それが彼女の宝具、『無明三段突き』
それを無防備に喰らったライダーは明らかにダメージは深かった
腹部は三度の突きを喰らい穴が空いていた
「やった!!?」
明らかに致命傷の筈
けど沖田さんは構えを解かないでいた
「沖田さん…?」
「……来ないで下さい立火、……嫌な予感なします……この『禍神転生者』はこれで終わるとは思えません」
事実死体達はまだ稼働している
「…ぴんぽ~ん、うぅんやっぱり痛いなぁ破壊したという結果事象か……痛い痛い」
巻き戻ししたかのように立ちあがる
ぐにゅるぐにゅると、異音を立てながら傷口は再生し塞がっていく
「宝具で傷つけた傷が治った……?」
「『超再生』とでも……言おうか私の転生特典さ」
ニヤニヤ嗤う
「私を殺したきゃ……一撃で吹き飛ばすしかないよ?ビーム撃てないセイバーさん」
「……」
心臓を狙うべきだった……?いや心臓でも超再生するかもしれない
「いい加減飽きてきたし絶望して貰おうか残りの死体もだそう」
眼鏡の女性と飴を舐めている女性現れる
残りのナイトレイドのメンバー、シェーレとチェルシー
「スサノヲも用意したかったけどあれ生物帝具だし私と相性悪く拒否られたから使えなかったよ」
シェーレは彼女の帝具、巨大鋏の『万物両断エクスタス』を構えている
「チェルシーはだまし討ちだから今は必要ないけど彼女も居るってアピールしなきゃね」
「行って」
ふたりは跳躍
「行かせません!!」
「行かせるがよ……!」
岡田以蔵……!?
信長は……!!?
「す、すまぬ……まさかそいつ……も超再生持っているとは予想外じゃった……」
信長は倒れ伏せていた、血だらけ…!?
手当てしなきゃ…!
「アサシン…!?」
「魔王は儂の剣に負けたわ!!次はきさんの番じゃ…!!セイバー…!」
「任せたよ以蔵くん、さて私はアカメちゃん達をコレクションにくわえなきゃねぇ…!」
打ち合うふたりを横目に散歩でも行くかのような軽さでアカメちゃんとタツミくんのほうへ悠然と歩く
く……止めれない……
アカメちゃんとタツミくんは背中合わせにナイトレイドもといデスレイドのメンバーに囲まれていた
ブラートは剣を構えマインは『浪漫砲台パンプキン』を構え、レオーネは『百獣王化ライオネル』で獣の如き膂力を
ラバックは『千変万化クローステール』で逃がさないと糸の結界を
シェーレは『万物両断エクスタス』を両手に持ち突き出す
クロメと、チェルシーもさらに逃がさないとまわりを囲む
七人の死体が二人を囲む
『八房』の骸人形は最大8体……あと1枠控えてるのかはわからないがナイトレイドメンバーは死亡者はこれで全員
アカメちゃんで残りの1枠を埋めたいのか
「…素晴らしい光景だと思わない?アカメちゃん、タツミくん」
八房の現在の骸人形達の主、屍竜のライダーは二人の前に現れる
「かつての死んだと思った仲間達と再会して殺し合うなんて冒涜的で屈辱的かな?あぁ、すぐにアカメちゃんはこの死者行軍に加えてあげるから安心して寂しくはないよ……タツミくんはエスデス様の寵愛を一身に受けられるなんて羨ましいなぁ」
「みんなを解放しろ!イカレ女……!」
「やーだね、ナイトレイドは今日で終わる……んー、革命軍の質下げちゃったなぁ……最終決戦の質も下がってエスデス様に怒られちゃうかな失敗失敗」
「……さて、死ぬ覚悟はあるかなぁ?アカメちゃん」
ニヤニヤ嗤いながら手を上げる
「やれ、デスレイド…死烏達」
手を振り下げるとともに骸人形達の一斉攻撃が始まる
「……させません!」
一歩音越え、二歩無間、三歩絶刀……!
「にがすがよ、きさんはここで指くわえて見とれ……!『始末剣』」
アカメちゃんのほうへ向かう沖田さんの背後から剣を構える
雲耀【迅雷】
雷が如き一撃が放たれた
音越えの、縮地に追いつき横に回り稲妻のような一撃を上段から放ち【菊一文字則宗】を地面に叩きつける
【菊一文字則宗】は真っ二つに折れた
沖田さんはその勢いで前のめりに倒れてしまう
「これでおわりじゃぁ……獲物のない人斬りは翼のない鷹よ……雲耀使いは二の太刀不要……まぁ真の使い手には、敵わんがの……きさんはここで見とれこの特異点の、終わる様をのぅ……シュラに使ったあれ使うまでなかったな」
岡田以蔵は剣を収め沖田さんを踏みつける
「ぐ、終わりにはさせません……立火!」
「………やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい
どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう」
私はパニックになっていた、焦燥が思考を掻き乱す
信長も、沖田さんも行動不能……!どうしよう!?
「立火!?」
「きさんの、主は自棄をおこしとるの……未熟なマスターよ……あぁ終わりだが」
岡田以蔵は嘆息する
沖田の番
立火はパニックを起こしていた
……く、刀が折れたからなんですか、信長が戦えない分私が動かないと……
ぐ、手が動かない……先ほどの雷が如き一撃を刀で受け痺れているようだ
だからなんですか……私は彼女のサーヴァントだ
……手はないか
アカメとタツミは七人の骸人形達の一斉攻撃をギリギリいなしている
……けどまわりは糸による結界張られ離脱は厳しいよう
あれは時間の、問題だ
仮に骸人形達を倒せたとしても……屍竜のライダーがいる……私が彼女を引き留めていれば……!
アカメ、タツミの番
「………タツミ」
「なんだ、アカメ」
背中合わせの二人は疲弊しきっていた
最愛の仲間と妹を敵になり憎悪、悲嘆様々な感情が去来する
屍竜のライダーは許さない
「私が骸人形になったら斬ってくれ……迷うな頼む」
「……そんな弱気にな!?」
タツミは、叫ぶ
「……ナイトレイドを頼むタツミ……奥の手」
「ピンチ…ピンチ…」
ブツブツと、呟くマインの骸人形が大火力の射撃を放ってくる
奥の手の、発動を阻み…アカメの左腕は炭化する
「ぐ……」
「……アカメ!?」
「村雨の奥の手は、厄介だからねぇ使わせないよ……マインちゃんは、ちょっと改造しててね常にピンチと誤認させていつでもパンプキンは最大火力級の威力」
ね?厄介でしょう?と玩具を自慢するかのように嗤う
「てめぇ……!」
「インクルシオは厄介だからねぇ……ブラート拘束」
タツミを拘束するブラート
「炭化した左腕でどこまでやれるか」
3人はアカメに襲いかかる
左腕をつかえないアカメは対処しきれないがなんとかかわしつづける
「アカメ……インクルシオ……理不尽に打ち克つ力を俺に…!」
「駄目だよ」ライダーがタツミの腹部を貫きインクルシオが強制的に解除される
「な…!?…」
「…ふふふ…アカメちゃんの死に様眺めてよ?」
「レオーネ…クロメ………」
村雨を握る力は弱まる…満身創痍とはこれだろう
左腕は使い物にならない、片手で村雨を握るも視界が霞む
「ラバック、拘束」
クローステールの糸で拘束される、く……気がつかなかった……
「ここまでだねぇ……アカメちゃん……」
八房に握り近づいてくるライダー
拘束されて、抵抗出来ないアカメの頬を撫でる
「これで8体目……ナイトレイドは終わりだね」
「私はお前に、屈しない」
満身創痍でも眼は死んでいない
「骸人形になっても貫き通してみな」
ニタァァと嗤うライダーはアカメの心の臓を八房で貫く
「アカメ…!」
「アカメさん…!」
即死と共に『八房』の呪いが発動する
アカメは糸が切れたように倒れ込む
「アカメぇぇえぇえ!!!!!!!!!!!!!!
」
タツミの慟哭の咆哮が、響き渡る
「あっははははははははははは!!!!!!!!!!」
ライダーの笑い声も響き渡る
私の番
終わった…アカメちゃんが死んでしまった
破綻する、破綻してしまった
私じゃ……何も救えない……
助けて……セイバーくん……
「……まだ終わってないぞリツカ」
………遅いよ、セイバーくん……いや、先に来てた私がバカだった
「無駄ではないよリツカ…遅くなってすまない」
剣環展開・連続層射
投影した剣群で屍竜のライダーを貫く
「がふ、…」
「貴様が『屍竜のライダー』か……貴様を殺し尽くしてやる」
「……君が『赫月のセイバー』かぁ……んふふ……」
ゆらりと剣を引き抜き再生する
「全てが遅すぎるね、『赫月の』」