『赫月のセイバー』
黒い外套を纏う青年くらいのサーヴァント
立火のメインサーヴァント
彼の背中には力強さを感じる
「……沖田総司だったか」
「え?あ、はい……召喚してすぐのレイシフトでしたので…」
「……挨拶はいい、まだ動けるなこれを使え」
私の前に刀が刺さる
『菊一文字則宗』……!!?
「投影した紛い物だがな、この戦闘中くらいは持つ……いけるな」
「はい、ありがとうございます赫月さん!」
私は剣を抜き立ちあがる
……私はまだ戦える!!
「ごめんなさい、セイバーくん……先走って……結局何も救えなくて……君を待ってれば……」
俯き彼を見れなかった
「違うぞリツカ…それに沖田と織田彼女らの気持ちもないがしろにして居るぞそれは…彼女らも君のサーヴァントだ」
「……うん」
「……何も救えなくてなんてない、奴を排除すれば解決する……迷うな君は。我らは君の剣にして刃……」
「そうです、私は貴方のサーヴァント……ノブも同じ気持ちのはずです」
私の膝で眠る信長を見る…うん
「信頼……友情。絆……気持ち悪いなぁ……!そんなもの死の前には無力なんだよ偽善者ども」
初めてライダーの笑顔が剥がれ気持ち悪いと吐き捨てる
「……とりあえず赫月さん、……タツミくんを助けます……あと村雨を……あれを回収します」
「……隙を狙え沖田、己は『屍竜のライダー』の相手をする骸人形達もなんとかしよう」
ライダーに付き従う7体の骸人形
「……儂も忘れては困るがか沖田に赫月の」
岡田以蔵も剣をぬく
「先程のような遅れは取りませんよアサシン…」
「なんどやっても同じや…!」
「私は虚影のアサシンみたいな雑魚とは違うよ、赫月のセイバー?まぁ私の骸人形に勝てたら相手にしてあげる」
薄っぺらい笑みを浮かべながら7体の死体、骸人形達をセイバーくんと対峙する
「…………投影、開始」
干将莫耶を、投影する
黒と白の中華双剣を構えるセイバーくん
剣群も、展開
「すぐに引き摺りだしてやろうライダー」
7体の骸人形は動き出す
セイバーくんも疾走
「『禍神殺し』の力見せて貰おうかぁ赫月ぃ…!」
7体の骸人形
ブラート、マイン、シェーレ、レオーネ、ラバック、チェルシー、クロメは一斉にセイバーくんを攻撃する
「
剣環はセイバーくんのまわりに浮くように射出
マインのパンプキンを後方に弾き飛ばす
ラバックのクローステールの糸を干将莫耶で切り落とす
背後からのシェーレのエクスタスを剣環で地面に叩きつける
レオーネの獣の憤激をいなしクロメと、チェルシーを壁に剣で縫いつける
ブラートの一撃を干将莫耶で受ける
「……へえ、流石は『禍神転生者』に歯向かうだけはあるね…」
つまらなさそうに吐き捨てるライダー
「……新作お気に入りを見せてあげるよセイバー…!」
骸人形達を消す
「君に、ナイトレイド達見せても仕方ないからね」
「……アカメちゃん起きて」
ゆらりと倒れていたアカメちゃんがゆっくり起き上がる
傷だらけで痛々しい、左腕は炭化しているためだらりとしている
生気の無い、瞳がこちらにむける
骸人形アカメは右腕で村雨を構える
「……終わったら修復しなきゃねぇ」
「死者を冒涜するのが好きなようだな」
「私は屍を、貪る竜のライダーさ!」
笑いながらターンをする
「笑えねぇ、やはり『禍神転生者』は、殺し尽くしてやる」セイバーくんの言葉には嫌悪と侮蔑が混ざる
「君にできるかねぇ、私を倒せたとしても『血怪』も居るし…アーチャーもランサーも頭おかしいよ?」
くくっと嘲笑を乗せてセイバーくんへ視線を向けるライダー
「アカメ…奥の手!!」
アカメちゃんは、ライダーを突き刺す
「強制発動『
アカメちゃんの体には呪詛による強化が刺青のように展開する
「村雨の、奥の手だよ『赫月のセイバー』?勝てるかな?」
…エスデスと、互角に戦える強化されたアカメちゃんが立ちはだかる
「つくづく腐ってる………貴様は」
「きさんは……儂には勝てんのじゃぁ沖田ぁ!!」
「……他人の剣に頼るあなたに人斬りを名乗る資格はありません」
「人斬りは人斬りじゃろうが!!?悪名に美徳も糞もあるわけ無かろうが!」
「『新選組』としての矜持はあります、人斬りは所詮は人斬りなのは認めましょう……業を背負うか否かです岡田以蔵」
「きさんとはあわんわ沖田総司……悉く儂の剣に散れ」
「『人斬り以蔵』、……いいでしょう。『禍神転生者』に与した時点で相反するのです」
沖田さんと岡田以蔵は打ちあう
剣戟につぐ剣戟
殺陣と呼ぶには高速の剣戟
英霊の剣士の戦闘だった
「わしぁ…前々からきさんが気に食わんかったわ!『新選組』で天才剣士とちやほやされたきさんがなぁ!!……しかも女の身と知った時は愕然としたが!!」
「…男尊女卑が罷り通る世界ですから、腕一つで私は駆け抜けてきましたよあなたにとやかく言われる筋合いはない」
「じゃろうよ、強い女などいろんな世界におったわ…織田信長が女だと知った時は腰抜かしたわ」
上段に構える
逆蜻蛉の、構え
「………ですね」
沖田さんは警戒して『平晴眼』の構えを取る
「儂は前回の聖杯戦争に、きさんらに負け敗者となったのが気に食わん……儂の剣のが、最強なんじゃ!!外道と言われようがの!!」
くる………!!
「…………」
閃光の居合いかはたまた先程の雷のような一撃か
どっちでもない剣理か
どれが来ても言いように沖田さんの集中力はこちらに伝わるぐらい高まる
セイバーくんと奥の手を発動したアカメちゃん
機を狙い睨み合う沖田さんと岡田以蔵
対峙する2組の緊張感が高まる中、一つの暴風が立ち上がる
「………!?」
「……」
俺は何をしている……兄貴を……マインを…皆を救えなくて何をしている…!
しまいにはアカメまで死なせてしまった
ナイトレイドはボスと、新人除けばもう俺1人だ
無力感が、俺を苛む
………最初にイエヤスとサヨを失った時に決めたじゃねぇか
シェーレを失った時にアカメと約束したじゃねぇか
兄貴を失った時には強くなると誓ったじゃねぇか
チェルシーを、ラバを、姐さんを、スーさんを
マインを失った時に俺は……最後までやりきるって決めたじゃねぇか……!
怒れ、怒れ、、怒れ……!!
『インクルシオ』!!お前の体はまだ生きてるんだろ?
どれだけ苦しくても痛くても構わない
限界まで力を引き上げてくれ
アカメを……アカメ達を俺は……救うんだ…!
だから
帝国に!不条理に打ち勝つ力を!!あの女のニヤケ面を黙らせる力を!!!
「俺に寄こせ!!!!インクルシオォォォオ!!!」
クローステールの拘束する糸を引き千切り俺は立ち上がる
「!!?……へぇ……タツミくん……進化したんだ」
「……あれは……進化したインクルシオ……?」
より竜の姿に近くなった人型の竜のような鎧を纏う
力が湧き出る
「『屍竜のライダー』ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
爆発的推進で、跳躍しライダーにノインテーターを打ちつける
ライダーは受け止めるが余波が地面を陥没させる
「殺してやる!!ライダー!!」
「…やってみ?最後の烏」
不敵に嗤うライダー、小柄な少女は鎧を纏う俺に余裕綽々と構え挑発してくる