「………………儂も『帝具』が欲しい」
革命の、進軍が迫る中唐突に信長が声をあげる
「…『帝具』は貴重なモノですし戦力の分散を考えれば…戦う手段のあるノブには、不要では?」
沖田さんが冷静な意見を述べると信長は嫌そうな顔をしている
「もらえた奴はうらやましいのぅ沖田」
ぶーたれる信長
「貰ったわけではありません借り受けただけです」
「同じ事よ、此度の戦いで使えるのだからの」
睨み合いをする2人
「じゃぁ、奪えばいいじゃん」
「お、名案じゃなよこせ!沖田!」
「り、立火!?」
「違うよ、敵から」
私は指を立てて言う
「「あ」」
と、二人は固まる
「帝国の帝具持ちから奪えば、戦力削げるし信長の物欲も満たせて皆平和」
我ながら名案
「ま、儂と相性良いかわからんがものは試しじゃな」
「なるほど、それは名案ですね」
「沖田ぁ、帝具持ちをどれだけ倒せるか勝負せぬか?」
「…戦争は遊びじゃありませんよノブ」
「ほう、負けるのが怖いのか」
ニタニタ笑う
「カッチーン……良いでしょう、後でほえ面かかないで下さいね」
「何をやってるんだこの二人」
セイバーくんは溜息をつく
「あはは……重たい空気よりは私はいいよ。今は賑やかなの嫌いじゃないし」
セイバーくんの隣に座る
「まぁ……緊張しているのかリツカ」
「緊張というか……まぁ、正直これから戦争しにいくわけだし……怖いっちゃ……怖い」
ぎゅっと自分の手を握る
「……後ろのふたりは戦地常在な人生を生きてた訳だが……リツカは一般人だったのだろう。当たり前の感覚さ」
私を気づかってかそんなことを言ってくれるセイバーくん
「そうかな……」
転生前はただの会社員だった私にはやはりクロスオーダーは荷は重い
けどやっぱり許せないから
『禍神転生者』が
あまりにも『邪悪』だから
「…………うじうじしてても仕方ないか」
よしと自分自身に渇を入れる
虚影のアサシンより恐らく屍竜のライダーは強いし一筋縄じゃいかないのが見え見えだった
どうあがいても性格の悪い女だった
けれどセイバーくんもいるし沖田さんと信長もいる
「負けられない……!」
「信長には、帝具は用意出来ないけれど……クラスカードが一枚あるでしょう。アサシンとランサーの他に」
にんまり笑う私
「……彼の力を信長に使うのか?」
「うん、今回はクラスカード二枚はセイバーくんと沖田さんが使うし。重ねて使うのは無理だろうし……信長に使ってどうなるかわからないけど……いい?」
信長をまじまじと見つめる
「いいじゃろう、どんな感じになるかわからんが承った。クラスは、アーチャーだが剣の心得くらいはあるわい」
ニヤリと快活な笑みを浮かべ答えてくれる
どんと任せろと信長は笑ってくれた
「岡田以蔵に目のものを見せてやるなら何でもいいじゃろう」
会議室
「少しまずいことになった。例の氷騎兵はもはや実戦に投入していいレベルになったようだ」
とナジェンダさんは顔をしかめる
「……氷騎兵?」
沖田さんが首を傾げる。可愛い
「エスデスの氷から生成された兵士だ。…奴は部隊まで自前で用意出来るようだ」
空気中の水分から氷の生成する
まるでそれは無から兵士を用意するというやられた側からしたらたまらない悪夢の所業だ
疲弊を、知らず恐怖を抱かない感情のない兵士
よくよく考えれば厄介な代物だ
「……氷の兵士じゃと?」
ニヤリと笑う信長
「…………氷の兵士は儂が請け負おう。我が波旬で焼き払ってくれるわ、前回の戦いの無様、雪辱晴らしてやるわ」
「対抗手段があるんだな?」
ナジェンダさんは確認してくる
「儂の奥の手みたいなものじゃ、氷相手に有効と踏んではいるがの」
確かにもう一つの宝具は有効かもしれない
「よし各々の役割確認したな、……此度の革命は厳しい戦いではある。背水の陣なんだ我らは。君達に頼るのもすまなくは思うが利害は一致している」
ナジェンダさんは再度確認するかのように宣言する
「明朝、反乱軍は仕掛ける。進軍し帝国を墜とす。」
ナジェンダさんは宣言する
「ターゲットはオネスト大臣。エスデス、ブドー、『屍竜のライダー』が最優先。出来れば将官共も葬りたいところだがな…この4人を葬ればなんとかなる!」
「各個撃破を頼む!」
明朝……『革命』の日が始まる
帝国、宮殿
「大臣、大丈夫なのだろうな」
幼い皇帝は不安そうな顔をする
「大丈夫ですぞ、ブドー大将軍もエスデス将軍もおられます」
笑顔で答えるオネスト大臣
皇帝の間には幼き皇帝と隣にオネスト大臣
エスデスに『屍竜のライダー』が控えていた
ブドー大将軍は兵を編成するのに不在
「大丈夫ですよー、皇帝様。私も秘密兵器ありますし」
「ら、ライダー殿がそう言うなら安心だな」
至高の帝具を使って貰わねばいかないしねぇとの言葉は飲み込む
「…失礼。報告があります」
羅刹四鬼最後の一人のスズカが現れ頭を垂れる
「……明朝、反乱軍は動くようです」
「ふっふっふ、ようやく来ますか。ナイトレイドがいない状態で」
オネスト大臣は笑う、傀儡には演出して貰わなきゃねぇとライダーは小さく笑う
「……私を楽しませてくれるやつはいるかどうか、タツミとアカメがいないのでは楽しみが半分だな」
嘆息するエスデス
「……きっと頼ませてくれるやつ居ますよエスデス様」
「そうだな。愉しまねば。……きっとまだ見ぬ猛者が居るに違いない」気分を変え言ってくる我が主に申し訳なさがあるが
(永久の戦いと更なる猛者をご用意致しますからしばしお待ち下さいエスデス様ぁ……)だからたくさん殺して下さいエスデス様
と薄く笑う
全ては明朝、始まる