Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

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第20話「不死姫が踊る①」

エスデス将軍の不在

 

オダとオキタの足止めにより前線にはエスデス将軍がいないことが功を成していた

 

ブドー大将軍も皇帝と宮殿の守護のため宮殿を離れられないため前線には来ないだろう

 

反乱軍の帝具持ちを中心に進軍する

 

 

「……藤丸さん達、うまく足止めしてくれてますね」

 

「エスデス将軍と交戦しているようだな」

 

マスティマとグランシャリオの機動力で遊撃しているランとウェイブは一旦あつまっていた

 

「……そうですね、…………倒せるといいのですが……」

なまじエスデス将軍の力を間近で見ていたせいか不安は残る

 

正真正銘の怪物、戦いを好み戦場を生き恐らく生涯戦場にあるだろう戦闘狂のドS…彼女の戦いを何度か見たが……未だ底が知れない

 

「彼らの力もまた……未知数ですが」

 

「『帝具』を持たない身で渡り合い、俺たちの知らない力を持っている…離反した身だ、奴らを信頼しようぜラン」

 

「ええ、そうですね」

一抹の不安を感じながら祈るしか無かった

 

 

 

 

宮殿

 

「ふぅむ、……エスデス将軍が足止めされてうまく攻め切れてないようですなぁ」

 

オネスト大臣は忌々しげに話す

 

「そーですねぇ忌々しいですねぇ」

 

「エスデス将軍を足止めできるほどの敵がいるのか……大丈夫か大臣」

不安そうな皇帝はポツリと言う

「大丈夫でしょう、彼女は戦いを楽しむ傾向にありますが……仕事はいつもこなしてくれてます」

 

「う、うむ……ならいいのだ」

 

 

「…………『至高の帝具』使うタイミングでは?エスデス様もいない今…皇帝様の『覇』を示すにはいい機会かと」

『屍竜のライダー』はそう進言する

 

「そうですねぇ…………確かに戦況は一気に変わります。あれは皇帝にしかつかえませんし」

 

「あ、え……?」

幼い皇帝は困惑する

 

「ですから皇帝閣下、愚鈍な反乱軍を滅ぼし『覇』を示すのです。あなたの代で千年帝国を終わらす訳にはいかないでしょう?」

 

「う、うむ……そうだな……」

 

悪魔の囁きのようにオネスト大臣は幼い皇帝を鼓舞する

 

「貴様、幼い皇帝を戦場にだすつもりか?大臣、恥を知れ」

 

ブドー大将軍が入ってくる

 

(あー本来の世界軸じゃ死んでるから異議申し立ても無かったんだったか、面倒くさいなぁ)

 

ライダーはブドー大将軍を見て軽く舌打ちする

顔は笑顔のまま

 

………………殺すか、『至高の帝具』さえあればいらないし…死体にしたほうが好都合だね

 

「まぁ。そうですねぇ……ブドー大将軍今までお疲れさまでした」オネスト大臣は下卑た笑みを浮かべる

 

「死んで貰いますね☆」

 

 ライダーは『八房』を抜刀

 

「きさまら!!」

 

「大臣!!?ライダー殿!!?」

 

 

「……宮殿を戦場にしたくないが致し方なし!!『アドラメレク』!!」

雷を纏うブドーはライダーへ向け雷撃を放つ

 

「ぐぎゃ!!」

雷撃をまともに食らい、窓より外へ吹き飛ばされる

 

「……これで終わるわけはないな!!小娘が!!」

 

ブドーは知っていた

彼女の狡猾さを、大臣を相手取り暗殺され続け撃退し続ける事を

 

ブドーは相手を侮らず追撃し中庭に落ちたライダーをおう

 

「だ、大臣……?」

 

「……ブドー大将軍はあなたの『覇』に反対しているのです。ですが守られている皇帝に誰がついて来れましょう。この一大事に『覇』を示す事こそ皇帝の職務ですぞ!『至高の帝具』を持って悪徒に裁きを下し千年帝国の礎を築くのです」

 

「そ、そうだな…余は父上や先代の皇帝達に恥じぬ皇帝にならなければならぬ!!」

 

「さすがですぞ、さぁさぁ…『至高の帝具』を起動させましょう」

ニヤリと下卑た笑みを皇帝に見えぬよう浮かべ皇帝を促す

 

 

中庭

 

「…小娘、死んでないのは知っている。」

 

中庭の花壇に倒れ焼き焦がされ倒れるライダーの姿がある

 

「……ばれた、さすが百戦錬磨の大将軍。」

立ち上がり再生

 

「……その再生力……『帝具』か」

 

「…さぁ、どうでしょ……私の帝具は『八房』ですよ。」

 

「貴様がもう一つ帝具を隠し持っているのは知っている……二つの帝具を扱うとはにわかに信じがたいがな」

ブドーは吐き捨てるように言う

バチバチと帯電し臨戦態勢を崩さない

 

雷神憤怒『アドラメレク』

天候をも操る雷撃系の帝具

攻撃力、攻撃範囲、速度

全帝具において恐らく最強にちかい

 

「いいですねぇ、その帝具……貰いますね」

 

「貴様には扱いきれん諦めろ」

 

ライダーへ向かい雷撃、稲妻が落ちる

 

まともに食らい全身が炭化する

 

即座に再生。服まで元通りになっている

 

「気色悪い小娘だ」

嫌悪感を示し眉をひそめるブドー

 

「あら、こんな麗しい乙女に対してそれは酷い言い草。」

八房を振るうが鎧でガードされる

 

「……気色悪いのは貴様がエスデスの下についた時初めて見たときから変わらん……何を企んでるかわからん笑顔でいたからな……とんだ狸よ、大臣すら貴様の手中か」

エスデスが、結成した帝具持ちの少数精鋭の秘密警察イェーガーズに入ってきた異物。調べても元の所属部隊がどこかは判らなかった。エスデスは意に介して無かった。強ければよいと弱肉強食を体現している奴には細かい事だったであろう。

私としてはどこかわからない異物として目を光らせてはいた

最初に目に入ったのはイェーガーズに入ってから幾分かたってからだ…目立つようになってきた頃合だ

大臣にも目をつけられ厄介になるであろうと大臣に暗殺されようとなったが全て撃退し続ける

……明らかに異常であった、いずれ手に余るであろうと確信した

 

「『千年帝国』の継続、それは貴方の職務でしょうブドー大将軍。………私が貴方を使って差し上げます我が骸人形としてね」

 

「貴様、帝国を乗っ取るつもりか!!」

 

「……盤上の駒が吠えるなよ、ここは私の『支配特異点』になるんだ。笑わすなよ……あぁ細君は『至高の帝具』という兵器として使ってやるから安心しろよブドー」

 

「やはり貴様は……ここで死ね!!『雷神招来!!』」

 

中庭の上空に、黒雲が現れ雷雲となり稲妻が幾重に降り注ぐ

 

 

「……貴様という異物を排除してやる『屍竜のライダー』」

 

 

「出来るならどーぞ」

 

馬鹿にしたような笑みを浮かべ嘲る

見た目は少女だが最初からブドーには少女の皮を被った怪物にしか、見えてなかった

 

おぞましいそれは笑う

 

「灰すらのこさん、死ぬが良い」

 

全雷撃を集中させライダーを狙いうとうとするが既に姿が無かった

 

 

「ごめんなさーい、やっぱりいらないや」

 

 

背後に立っていた、いつの間にか

雷撃の速度を超えているのかこいつは

 

 

「……これ、なんだ?ブドー」

 

手には未だ脈動する心臓を持っていた

 

誰のだ、

 

「……貴様……」

 

 

「じゃね、永遠にさようなら。」

下卑た笑みを浮かべ手に握られたブドーの心臓を握りつぶす

 

ブドーの体は崩れ落ちる

 

「あっははははは、異を唱えなければ死ぬこと無かったのに、……あぁ私に不信感を抱かなければよかったのにねぇ……ああ、ドロテアちゃんいたの?」

 

「ブドー大将軍、殺してよかったのか」

 

「よくよく考えたら死体じゃ大将軍職出来ないしねぇ……暗殺されたことにしよ。」

 

「……じゃが……どうする」

 

「『至高の帝具』に『命を繋ぐモノ』を混ぜ込む作業は終わった?」

 

「あ、あぁ…もうしばらくで終わる」

 

「じゃ、『至高の帝具』で蹂躙して終わりだね……私も出るし」

 

「……こんなとこで躓いてる場合じゃない、……『次元聖杯戦争』を勝ち抜かなきゃ……腐る前に……擬似的な『不死』を本物にしなきゃ……」

 

ぼそりとドロテアに気づかぬよう呟いた

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