Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

66 / 97
第24話「不死姫が踊る②」

帝国最強の2強の死

 

エスデス将軍の敗死とブドー大将軍の暗殺

 

帝国軍と革命軍両方に衝撃を走らせた

 

両軍の士気に大いに影響を与えた

 

 

エスデスの死に鼓舞され士気が上がる革命軍におされまた士気の落ちた帝国軍は後退を余儀なくされる

 

 

帝国軍の最終防衛ラインを突破するのも近い

 

 

「まさかやってくれるとはな…あの怪物もやはり人間だったというわけか」

 

ナジェンダはまさかの成果に身震いする

期待してなかったわけじゃなかった

 

何度も対峙し苦汁を舐めさせられた相手

 

 

あのエスデスを倒してみせたのだ……あの異界の人間たちは

 

「ええ、私も驚いてます……あのエスデス将軍が倒されるとは」

 

「あ、あぁ……離反しといてなんだが……あまり倒せるイメージは無かった」

 

エスデスを知るランとウェイブは開いた口が塞がらないと言わんばかりに驚愕する

 

 

それほどエスデスという人間は怪物だった

 

 

「2強がいない今が攻め時だ……あとはオネスト大臣に『屍竜のライダー』。このまま討ち取るぞ」

 

「……」

 

 

「どうした?ラン」

ウェイブがランが考え込んでいるのに不思議がる

 

「いや……やな予感がしましてね……彼女は盲目的なエスデス将軍信者です。元々やり過ぎる残忍な性格です……エスデス将軍の死に黙っている訳はありません」

 

「確かにな……何か企んでイェーガーズに入ってきた節はあったからな、エスデス将軍絡みでだから破綻しちまってるかな」

 

「はい…良くないことが起きそうですが」

 

不安げに考えこむ

 

「………後手に回るわけには行かない。このまま攻めこむ。勢いが無くならないうちにな。体勢を立て直されぬようにな」

ナジェンダは力強く宣言する

 

士気は伝播するように燃え上がる

 

進軍続ける。

 

 

 

 

 

 

 

私の番

 

 

「エスデス将軍に勝った!!」

 

帝都近くまで来ていた私は『魔神セイバー』からの連絡を受けエスデス将軍の討伐の知らせを聞いて歓喜する

 

「まさか2人でひとりのサーヴァントだったとはな」

 

「…だから一枚の呼符で呼べたんだねぇ…よかった」

 

安堵してへたれこむ

 

 

ふたりの勝利で先程までの不快感は、多少払拭し安堵する

 

「…2人と合流するか?いやもう一人か」

 

「うん、信長の霊核破損してるらしいから戻れるかはわからないって」

 

 

「そうか、とりあえず……進むか。今はこちらが優勢だ……『屍竜のライダー』に何かをされる前にこちらから叩こう」

 

 

「それでセイバーくん……これ」

 

アヴェンジャーのクラスカードを取りだす

先程のより禍禍しく闇を纏っている

 

「……先程置いてこなかったか、『屍竜のライダー』には近づけさせないために」

 

「うん…………戻ってきてる。さっきから『重装夢幻召喚しろ』ってるうるさいの……」

 

纏っている闇は私の腕に巻き付いている

 

 

「……残り一画だろう令呪……別のカードをインストールするか」

 

「……『魔神セイバー』が持っている」

 

「やはり合流が先か」

 

「……そうだね」

 

 

「リツカ、間違っても同調するなよ…もってかれるぞ最悪『重装夢幻召喚』じゃなくても受肉する可能性あるぞ」

 

「うげ」

 

もはや、呪いのアイテムじゃないか

 

……それだけタツミくんの怨みは深い……まぁわかるけど……やば、同調しかけた

 

 

でもタツミくんの無念……どうにか晴らしてあげたい気もする

 

 

「リツカ、帝国軍が撤退したらしい」

 

 

「え?なら…………あれ、来るんじゃぁ……」

 

完璧もはや原作とは展開が違うけど…来るなら……あれだろう

 

ダン!!

 

 

私がそう思ったと同時に爆音は響き渡る

 

 

振り向き見上げると帝都の中心には巨大な人型、皇帝を模したロボットがいた

 

 

あれは……『至高の帝具』

 

 

護国機神『シコウテイザー』だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前線の革命軍はその巨体に圧倒される

 

圧倒的存在感を放つそれは『帝具』の領域を越えた兵器だった

 

「な、なんてデカさだ……あ、あれも『帝具』なのか!!?」

 

 

「ひ、ひるむな!!見かけ倒しだ!!各隊散開し進軍せよ!!」

 

 

前線の各隊が散開する前にシコウテイザーはエネルギーを、収束し衝撃波を放つ

 

絶大な威力を誇るそれは前線の各隊を一瞬で蒸発された

 

 

「ぶ、ブットビスギィ!!?私を笑わせないでくださいよ!!」

その様を見て馬鹿笑いするオネスト大臣

 

「……本当、大した威力だね……皇帝陛下には頑張って頂かないと……」

『屍竜のライダー』はぐつぐつと煮える憤怒を抑えながらそう呟く

 

「私も出るよ、ドロテアはどうする?」

 

「『シコウテイザー』のバックアップもあるし残る」

 

「『粛清モード』だっけ?まぁ『命を繋ぐモノ』へと変換されるまで宜しく」

 

今までの飄々とした態度はなく淡々として不気味で恐いと感じていたドロテアは頷く事しか出来なかった

 

 

すぐに『屍竜のライダー』は跳躍し走り出す

 

「あぁ、多分この世界は終わりじゃな…あの怪物に喰われて終わる」

 

ドロテアは諦めの境地に至った心境で見送る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…くそ!あれが……『至高の帝具』か!!」

グランシャリオを纏ったウェイブは前線を吹き飛ばすシコウテイザーを視認した

 

「…やな予感とはこれでしたか…………」

 

マスティマで浮遊してシコウテイザーの、姿を見るランは冷や汗を流す

 

 

「………あの、巨体を相手する手段があるのか……」

 

軽く舌打ちしナジェンダ全軍に一時撤退を指示する

 

 

「仕方ない、遊撃と撹乱に出る!」

ウェイブは跳躍し向かう

 

「ウェイブ!!?」

 

「時間稼ぎしなきゃならないだろ!!」

 

 

その瞬間、紅い軌跡を残し超加速する流星が如き朱がシコウテイザーへ向かう

 

 

 

       『極地無明三段突き』

 

 

 

 

シコウテイザーの右腕を切り落とす

 

 

 

「え!!?」

 

 

「な、なんだと!!?」

操縦者たる皇帝は驚愕する

 

あれだけの質量のシコウテイザーの右腕を切り落とす

 

 

「ち、胸を貫くつもりだったのだがな」

 

白髪の褐色の紅い女だった

 

 

シコウテイザーの上空から見下ろす『魔神セイバー』

 

 

「……オキタ……か?」

 

 

藤丸立火の護衛の沖田総司の面影を残しているようにウェイブは思う

 

 

「我がこのデカブツを引き受けよう…体勢を整えろ『革命軍』」

此方を見ずに黒刀を構える

 

 

「あ、あぁ……すまないが頼む!!」

 

ウェイブは、後退

 

 

「させないよ、……逃がさない……キミらはここで終わりだよ……」

 

 

「……隊長……いや、『屍竜のライダー』!!」

 

 

シコウテイザーの前に金髪碧眼の見慣れた少女が現れる

 

表情は無表情。いつもの飄々としている雰囲気はない

 

「ウェイブ、ランキミらの離反はどうでもいいや……それよりは……キミだ……エスデス様を殺したキミだ」

 

『魔神セイバー』を向け鋭利過ぎる殺意を向ける

 

「……キミのせいで私の願いは台無しだ。半分ね……」

 

 

「……死ね。殺してやる。『魔神』……抑止の守護者如きが出る場面じゃないよ!」

 

ぎょろっと眼球が備えた籠手を装着する

 

 

「……『帝具』!!?」

 

 

「……あれが……『屍竜のライダー』の『帝具』!?」

 

「身代死竜『サクリファイス』、私の可愛い可愛い帝具さ!!」

 

 

『屍竜のライダー』は『八房』も抜き加速する

 

「…『禍神転生者』、全て葬る。もろとも穿つ」

 

『魔神セイバー』は迎え撃つ

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。