マサチューセッツ州アーカムシティ
19××年合衆国東北部太平洋岸に位置するこの街はかつてない好景気だった
科学と錬金術の進歩と復古により人々の生活レベルは向上し様々なビジネスで成功者を生み人口も爆発的に増加していた
経済は発展し自他認める世界の中心
それがアーカムシティだった
覇道財閥、それがアーカムシティでも知らないものは居ないあらゆる業界につうじその総てに絶対の発言を持つ絶対的な支配者だった
かつては田舎町に過ぎなかったアーカムシティを経済的な発展を遂げたのも覇道財閥の創始者の偉業であった
……アーカムシティ……大暗黒時代で大混乱時代にて大黄金時代の『デモンベイン』の舞台である
私達は強制的にレイシフトしていた
私、立火…『異界のキャスター』『紅夜のランサー』『赫月のセイバー』の4人は街の裏通りにいた。日本の街並みではなく合衆国……しかも現代ではないようだ
『魔神セイバー』はカルデアリバースに取り残された模様
まぁ何故か分からないが『無限のフォーリナー』による強制的なレイシフトだ致し方ない部分はあるが今回はお留守番だ
私のレイシフトのパーティーコストかなぁ…?
…うぅ、沖田さんという癒しが…
まぁ3人も居るし…
「あ、ランサー……手当しなきゃ…」
「既にしてるわ。吸血鬼であるからある程度回復するから気にしないで頂戴」
ランサーは涼しげに言う。既に止血している
まだ再生はせず片腕がない彼女は痛々しかった
「でも…」
「でももヘチマも無いわ。本人が平気と言っているもの…マスターならドンと構えてなさい。敵地よ此処は」
ピシャッと言い放つ彼女にわたしは言い淀む
「ランサーの言うとおり……敵地だよ……とりあえず拠点となる場所に行きましょ……私が拠点としてた場所があるから行きましょマイマスター」
「拠点あるの?なら有り難いな……いこ、セイバーくん……セイバーくん?」
私はセイバーくんへ視線を向ける
「あ、あぁ……そうだな……」
アーカムシティの裏通りにレイシフトにした私達には『異界のキャスター』ことネクロノミコン異界言語版の先導にて歩き始める
覇道財閥の豪邸に構えた執務室に1人の少女は執務机にすわり控えている執事に声をかけた。その表情は硬く陰鬱としていた
「……代わりの魔導書は用意できましたか?」
「いえ……やはり彼女程の魔導書は……そもそも『デモンベイン』を失ってはやはり『ブラックロッジ』に対抗出来る手段は…厳しいかと…お嬢様」
「分かってる…分かってます…!…けどこれ以上は…!」
現在の覇道財閥総帥…覇道瑠璃は既に憔悴しきっていた
ブラックロッジ……『黒い聖域』の名を冠するカルト教団は日常的にテロを行うアーカムシティを脅かす犯罪組織だ
その名を聞くと泣く子は黙りテロリストも泣いて逃げるほどであるあらゆる犯罪に関与しアーカムシティの治安を脅かす
真に脅かす理由は破壊ロボットの破壊活動
その破壊ロボットは科学と錬金術の叡智
その脅威は治安警察の手に余っていた
だがその破壊ロボットの脅威すら赤子に感じるほど『ブラックロッジ』の幹部達『魔術師』達は恐ろしい
その魔術師達に『彼』と『彼女』は敗北し我々の切り札たる『デモンベイン』を失ってしまった
いや……『デモンベイン』はいる…居るけど……私達の技術では直せないほどブラックボックスの部分の破損をしてしまった
そのブラックボックス部分の破損は今の世界の最高水準の技術力を持つ覇道財閥でもどうしようもなかった
「……御爺様…私達はどうしたらよろしいのでしょうか……?」
齢まだ若輩たる覇道財閥総帥の少女は小さく弱音を吐く
大十字探偵事務所と書かれたくたびれたマンションの一室へ来ていた
「此処が…拠点?」私は入口から入り見渡す
探偵事務所と書いてあったが自宅と兼ねているようだった。
既に人が住んでいた形跡はなかったが綺麗に整とんはされていた。
住人はいなく…けどいつ帰って来ても良いように維持はされていたようだ
「……………………そう、私の大切な人たちが生活していた場所…………」
ネクロノミコン異界言語版ちゃんは愛しそうにソファに腰を下ろす
私は…………知っている
『魔導探偵』を『神殺しの刃』を『白き王』を
本物の『正義の味方』
大十字九郎とネクロノミコン『魔物の咆哮』たるアルアジフを
「キミは…………」
「…大十字さん達も居ないのに掃除なんてお嬢様も未練がましい…………って誰ですか貴方たちぃ!?」
ガラララっと入ってくる褐色の幼女のメイドが悲鳴をあげる
あ……鉢合わせてしまった。言い訳を…ランサー?我関せずの構えを!?
がお~、たべち…………ほんとすいませんでした、睨まないで