Fate/Cross Order 人理修復異界課   作:九咲

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No.5「斬魔大戦④~切なる叫びを胸に~」

ソーニャ…だったか覇道財閥のメイドが闖入してきた

 

いやいや私達の方が不審者かな、…き、拠点とか言ってなかったか!?許可なしかぁ!?キャスター!?

 

「母上の写本たる私が使用しても問題ないでしょ、…いつもは結界張ってたし…今のタイミングは神懸かりにイレギュラーだから仕方ない?よね」

 

責任転嫁してるよこの子!?居直ってるだけか!?

 

つか慌ててるの私だけ!?

 

 

 

「……」

我関せずを徹してるランサーはどこから出したのか紅茶を飲み始めてるし…片腕なのに器用ね、使い魔?はへー便利ね

 

セイバーくんもセイバーくんで我関せずですか…………うん

 

「な、何ですか!貴方たちは!治安警察呼びますよ!?」

ソーニャちゃんが声高に言い放つ

「あ、困る…あ、私達は怪しい物ではないですよ?」

 

説得力ねぇ…身分証明できんし…

 

 

「あ、面倒……いや覇道財閥に接触したかったし……多忙のお姫様には通常のアポじゃいつ会えるか分からないし……ちょうどよかった」

 

 

「『蜘蛛神の章』閲覧……アトラックナチャ『レプリカ』」

キャスターの腕が霧散しページとなる

 

ページから赤い糸が放たれソーニャちゃんを拘束する

 

「………ぇ…………?魔導書…?」

 

「理解が早い。助かる。……私達は『デモンベイン』を知っている。ブラックロッジも知っている。『マスターオブネクロノミコン』も知っている。…もちろんブラックロッジとは敵対している。お分かりかな?」

 

 

「ちょ、ちょいきなり言われても!?…というか何で縛ったんですか!?」

 

「そりゃ治安警察なんて呼ばれたくないし。……ねぇマイマスター」

 

「まぁ、……でも縛らなくても…」

 

「甘いよマイマスター。カフェラテのように甘いよマイマスター」

 

カフェラテは此処に置いてけってか喧しいわ

 

「……『覇道瑠璃』に会いたい。魔導書も必要でしょ。……覇道財閥も」

 

「……何が目的何ですか?」

ソーニャちゃんは脂汗を書きながら此方を見てくる

 

脅しに近いというか脅しだよねぇ!?

 

 

「…………『デモンベイン』を取り戻し『ブラックロッジ』に打倒する。」

 

 

「…ぇ」

 

「信用しろとはいえないけど……私は……私はあの人達を……取り戻したいだけ」

 

 

沈黙。その声には悲痛さが内包していた

 

悲痛なほどの切望する『願い』だった

 

「…………私だけじゃ判断出来ません…私は一介のメイドですからー…」

 

だよねぇ…

 

突然の警報…避難勧告が放送された

 

「あ、…い、いつもの破壊ロボット……」

 

 

「ドクター……いいとこに来た。…行くマイマスター」

 

 

「あ、えと…!?」

 

「ランサーとセイバーはいつでも手出し出来るよう配置していて…まぁ…必要はないだろうけど」

 

紫の髪を翻し黒いワンピースの少女は駆ける

 

私の手を掴みすぐマギウス化する

 

 

「…アルさんと一緒…」

拘束を解かれ呟く

 

「やれやれ…人使いの荒いこと」

静観していたランサーは優雅に立ちあがる

 

「…さて立火のメインサーヴァントさんはどうするのかしら?」

 

「そりゃもちろん行くが」

 

「精々足を引っ張らないで頂戴。死に急ぐ貴方は立火の足枷にならないことを祈るわ『赫月のセイバー』」

 

「…貴様に何が分かる…」

 

「…『運命を操る程度の能力』を持つ私には貴方の『運命』の性質くらいは初見で少しは……ね。……私は『紅夜のランサー』……同じマスターに召喚されたのだから仲良くしようじゃ無いか」

クスリと少女には似つかわしくない妖艶な笑みを浮かべる

優雅に歩を進めるランサー

 

「……ち」

 

軽く舌打ちしモヤモヤを抱えながら動き始める『赫月のセイバー』

 

 

 

アーカムシティの中心街

 

「ドォォクタァァァァ!ウェエエストォォ!地を這う虫螻の皆さん!!今日も我輩の鬱憤晴らしに付き合って貰うであーる!!鬱憤?たまらないんじゃないかって我輩のガラスハートは飴細工でありますですし…え?ガラスハートじゃないじゃんって喧しいわ!!」

 

 

「博士うるさいロボ」

 

「Σ( ̄□ ̄)!」

 

馬鹿でかいドラム缶のうえに騒音よろしくの音程でギターを弾きならす白衣の変態がいた

 

ドクターウェスト…ブラックロッジにこの人ありと言うのか言わないかはしらないが表だって破壊活動を行うドラム缶にしか見えないそれは

 

破壊ロボット…科学と錬金術の結晶

 

 

 

アーカムシティにすむ住人は巫山戯た見た目のそれでも充分破壊の象徴で脅威だった

 

「にっくき大十字九郎がいない今、なんだか張り合いがないのであーる。我が輩が倒した訳でもなし…青瓢箪の嫌味を聞くだけで我が輩の胃に穴があくのであーる…懐かしき大十字九郎との闘争の日々…は、失って気付く初めて気付く気持ちもしかして」

 

「博士キモいロボ、…ダーリンはエルザのものだロボ」

 

破壊ロボットの操縦席にいるロボが語尾の緑髪の少女はドクターウェストの最高傑作の人造人間…まぁロボット三原則は搭載されてないが

 

 

 

「ドクターウェスト、いい加減好きにはさせないぞ」

 

 

「来たな、メタトロン。アーカムシティの守護天使も傷だらけであるなレッツプレイ」

 

「私は彼らの分もアーカムシティを守らなきゃならない」

 

白い天使を思わせる装甲を纏った人型が舞い降りる

『契約の天使』の名を冠する改造人間は傷だらけのまま戦場に立つ

 

「…お前も学習しないなぁメタトロン…ウェストが暴れたらお前が来るのは分かりきってるから己が来るとは明白じゃないか…さぁ殺し合おう」

 

「…くっ…サンダルフォン…」 

黒い破壊の天使、装甲を纏った改造人間

 

黒い天使は狂気を内包した殺意と闘気を放つ

 

「ああ、敗北した正義の味方とやらの呪いなど捨てろ!!お前は己という呪いだけに縛られればいい!!負け犬の事など唾棄し吐き捨てろ!!メタトロン!!」

 

「私は…彼らの意思を…捨てることなど…出来ない!!」

メタトロンはビームサーベルを両手から展開する

 

「メェェタァァトォォロォォン!!!!!」

 

天上天下と構えをし咆哮する。

 

同時に駆け光の剣と破壊の拳は交差する

 

 

 

覇道財閥、司令室

 

 

 

治安警察の抵抗などもはや破壊ロボットの前には無力なのは大分昔に歴然だった

 

メタトロンも黒い天使の襲撃でドクターウェストへの迎撃をなせて居ないのがつらい

 

覇道瑠璃は顔を蹙める

覇道財閥の私設兵団も破壊ロボットに対抗出来ない

 

「…破壊ロボットですらこれでは……奴らが来たら一環の終わり」

 

デモンベインがいれば…あのようなガラクタ敵ではないのに…!!

 

「…司令、避難終了したようです」

 

「ええ…ありがとう…ドクターウェストが飽きるまで耐えなければならないのが腹立たしいですが」

 

傍らに控える執事…ウィンフィールドの言葉に応える

 

「メタトロン様も黒い天使…サンダルフォンに足止めされているようです」

 

「彼女だけに頼り切りなのは心苦しいですが…打つ手がない…」

奥歯を噛み締め苦汁をなめなければならないのかと顔を顰める

 

「司令!霊圧値の増大を検知…!……『招喚』です!」

 

オペレーターのメイドの一人、マコトは冷静ながら声には驚きを含んでいた。計測機器が霊圧値の増大を知らせる

 

 

…『招喚』!?もしかして『逆十字』!?

 

絶望的な予感を感じ身体を抱きしめる覇道瑠璃は司令室のモニターに映る状況を凝視する

 

『招喚』…すなわち『鬼械神』……!それを操るのは…ブラックロッジしかいない…

 

天に描かれる五芒星の魔導陣

 

…似ている…『虚数展開カタパルト』の転移に

 

 

「…司令、この霊圧値…酷似しています」

 

 

「何に…ですか?」

 

 

「……デモンベインにです」

 

「!?」

 

「なんやて、ありえへん!なんかの間違いや!デモンベインは唯一無二のモノや…!」

眼鏡をかけた関西弁の女性オペレーターチアキは目の前の計器を否定するかのように叫ぶ

 

「……ですが…敵か味方か…それが重要ですね…逆十字の鬼械神の霊圧値とは違うのでしょう?」

 

「デモンベインのそれと酷似しているならば…逆十字の鬼械神の霊圧値とは違うはずです…断言は出来ませんが」

マコトは冷や汗をかきながら呟く

 

「…デウスマキナ…」

 

「…顕在化します!!」

 

爆音と共に実体化する。我等が切り札たる『魔を断つ剣』と同じ霊圧値を持つアンノウンが上空の魔導陣から飛来する

 

 

 

 

それは巨大な機械の人型。機械の威容

 

漆黒。深淵より深遠の黒。

 

その巨人は…………『魔を断つ剣』に酷似していた

 

 

……一目見て違うとは分かるけれど……それは何故か『デモンベイン』に酷似していると感じてしまう

 

 

50メートルの黒い巨人は破壊ロボットの前に立ちはだかった

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